いつかわたしに会いにきて (ハヤカワepi文庫 15)

  • 早川書房 (2002年2月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784151200151

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  • 自分の体が心を傷つけたり、その逆だったり、思考・心・体がちぐはぐになってしまった女を描くのがうまい。
    「女装する者」と「他人の夫」が特に好き。

  • 「女装する者」まさかの大勝利百合END

  • m

  • 紀伊国屋の本のまくらフェアで購入。

  • 仕事、結婚、出産・・・・女の意地、プライド、劣等感・・・・家族、恋人、他人との距離感・・・アラサーの迷いや焦りなどが痛いくらいに伝わってくる。まるでみんな敵のような孤独感。年齢だけは否応無く重ねなければならない現実。年齢を重ねる楽しみを見出せるには、まだ早い年代。この本は紀伊國屋新宿本店で催されていた「本のまくらフェア」で購入した本の一冊。フェアで提示されていた「まくら」は「わたしは他人の夫と寝るのが好きだ」という文章。正直、そのインパクトが強く、あとは実際に女友達とカフェや居酒屋でグダグダと話を聞いているような流れだった、という印象。「絶対分かり合えない」なんていうことは、無い。同意はできないが、まぁ気持ちがわからないわけでもない、という。「あ~わかるわかる~」というパターンだってあるし、まるで女子会。

  • 女優メイウェウストの言葉と共に綴られた短編集。
    あり得る普通の日常とその中の少しずれた人。

  •  傷つきやすく孤独な女性たちの姿を描く、13編の短編集。

     30代前後で仕事に恋愛にと颯爽と立ち回る女性たちというのは、傍目からは非常に楽しい人生なのだろうなと思わせる。しかしそこには我々男が知りようもない葛藤があるのだろう。臆病でいて寂しがりやで気丈。
     恋人、同僚、肉親。人々との関係の間で揺れ動き、傷つくことから逃げられない彼女たち。もう若さを武器にはできない年ごろだ。それを作者はとても冷静でシニカルに、それでいて乾いたユーモアを交えて描写していく。

     正直言って女性の心理というものは、僕ら男にとってはさっぱり解らない。この小説も男の僕にとってはどうしても理解できない部分がたくさんあったのだが、きっとそんな男たちを見て作者は微笑んでいるのだろうと思う。
     この感覚は日本の女性たちにも共感されるのではないだろうか。

  • 理屈や主題ではなく、感覚で読み取る短編集。私にとってはちょっと生々しすぎる部分もあった。食事をしながらは読みづらいなと思った。印象に残ったのは「浮かぶには大きすぎるもの」、「他人の夫」。

  • なんとなくうまくやってはいても,心の奥底では人と関わることの上手にできない女性たちを描いた短編集。収録『情け』の主人公の「わたし」も,そう。夫のもとを飛び出して間借りした部屋は中華料理店の2階。中華料理店のくせにシャトーブリアンを出すような店主と心を通わせるうちに次第に自分を取り戻して行く。
    ラストの突拍子もないエピソードが素晴らしい。勇気を出すきっかけを語るのに,これほどのものがあるだろうか。

  • <a href="http://www.bk1.co.jp/product/2131384/p-magicant35666" name="bk1link" title="オンライン書店ビーケーワン:いつかわたしに会いにきて" target="_blank"><img src="http://img.bk1.co.jp/bookimages/0213/021313840000_s.jpg" alt="オンライン書店ビーケーワン:いつかわたしに会いにきて" style="border: thin outset #EEEEEE" /></a>ニューヨークを生きる30代の女性たちを主人公にした短編集。タカノ綾がSFマガジンで連載していた漫画で紹介されていて、いったいどんな内容なのだろうと興味を持ったんだけど、これがまたすばらしい小説集だった。私は基本的にリアリティみたいなものには懐疑的になりがちなんだけど、これは自分と作者の心情がぴたりと重なって、主人公たちの心の痛みがすごく胸に響いた。「じゃあ、あんたはいったい誰なのよ?」と母親に問われて、誰でもない自分を発見する。露悪的、露出趣味的な自傷としてのストーリーではなくて、私たちが否応がなく対応せねねばならない問題、切実な願いがぎゅうっと詰め込まれている。「わたしにだってできるんだ」っていうあのエピソードはまるでファンタジーじみているけれど、けれどそう信じて生きていくしかないよなあ。20代以上の女性なら絶対に共感できる小説だと思います。この年に読んでおいて正解。

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