- Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
- / ISBN・EAN: 9784151200236
感想・レビュー・書評
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好きな作家さんがおすすめされていたので読了 ポルノ、売春、ドラッグ、無関心と自分好みの小説で発売した当時流行ったのも頷ける内容 自分も他人に興味無い方なのだが主人公の他人への興味のなさ無気力な生き様はリアルで自分を見てるみたいだった 「この世に生まれて、死ぬまでの間で人間がやることと言ったら、吐き気を催しているぐらいだ」解説の中の著名なコラムニストの言葉だが結構印象に残っている
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休暇で地元に帰ってきたら地元の友達がみんなドラッグとセックス漬けのゼロ以下でいるのに馴染みきれなかった主人公の一夏です。
最後、元カノに少しは好きだったかと問われそんなの考えるのたえられんて答えられる感覚を待つ主人公で本当によかったね〜と言いたくなる。迎合した友達なんかそのまま大学ドロップアウトでクスリ買う金のために男娼までしてたりするんだもんな引くよな… -
以前に映画版を見ていて、主人公がものすごく嫌いだったので、原作で少しは主人公を愛せるようになったらいいなと読む前に言ったところ、「エリスの小説に愛せる人物などいない」と知人が言っていた。
読んで納得。
確かに、愛せる人物などいない。
映画版は、あれで随分美化してたのか…。
映画では好きだった主人公の彼女と親友も小説版では何一つ愛おしい要素なし。
最初から最後まで不愉快。
後味も悪い。
しかし、それなのに、何故だか嫌いではないのだ。
文章のテンポの良さと、人物達の乾き切った描写、それらが絶妙に作品を仕上げている。
他の作品も確実に不愉快なのだろうけど、不思議と読みたくなる。
作者の技量の勝利!
ただ、こういう作品を嫌いじゃないと言う自分悪くない、と思っている節があることも自覚しているのだけど。