わたしたちが孤児だったころ (ハヤカワepi文庫)

制作 : Kazuo Ishiguro  入江 真佐子 
  • 早川書房
3.72
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本棚登録 : 1167
レビュー : 147
  • Amazon.co.jp ・本 (537ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151200342

感想・レビュー・書評

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  • カズオ・イシグロの作品は二作目。イシグロ氏は、記憶や過去の回想にこだわってるのかなぁ〜。独特な印象。
    ミステリーではないけれど、探偵として名声を得て、自分の過去の謎を追って行く物語。
    第二次世界大戦を挟んだ残酷な物語。
    良かったなぁ〜。

  • 20180204

  • 子供時代を上海で過ごしたイギリス人のクリストファーは10歳のころ突然両親が失踪する。その後イギリスで不自由なく過ごし、探偵となり両親の謎の失踪の理由を突き止め両親を探し出そうと奔走する。失踪当時は中国にアヘンが入り国民がそれに犯されていたころで、父は別の理由でいなくなり、母はアヘンに対する活動からある中国人に拉致されるがそれと引き換えに息子が何不自由なく暮らせるだけの資金提供をしてもらう。母として気がかりは息子のことだけだった。母はひどい仕打ちを受け晩年は正気を失うがそれでも息子のことだけは気にかけていた。クリストファーはある施設にいる母を探し出すが、そこでの暮らしに満足している様子の彼女をそのままそこに残すことを決める。母の我が子への愛とはここまで深いものだと私自身納得できる。

  • 正直なにがなんだかわからんかった。
    私の理解力がなさすぎるのか!?

    「わたしを離さないで」が良かったので、読んでみたのだけど・・・
    それもいま再読するとわからないのだろうか?
    うーん

  • 『わたしたちが孤児だった頃』も素晴らしい作品でした。
    彼の作品の特徴として、これが何に関する話か、最後まで読まないと分からない、ところじゃないかと思いました。
    主人公が、がんばったり、腐ったり、横道にそれたり、弱さを抱えながら、それでも戦っているものが、世界そのものだからこそ、広範すぎてつかみどころがないのでしょう。
    解説で古川日出男さんが書いていた、彼がそれをする理由は、それよりほかないから、というものでした。
    懸命に生きると言うことは、孤児であることなんですが、最後に彼は孤児でなくなりました。
    これも必要なことなのかもしれません。
    タイトルの、「わたしたち」というのも、複数形にはっきり意味が込められていますね。
    逃げたおやじも、戦った母も、やはり孤児だったのでしょう。
    いやはや、ともかく素晴らしい話でした。
    スケールがどんどん広がっていて、元々すごかったですが、この作品で、世界的作家への階段をさらに何段も飛ばしてのぼっていった感じがします。

    子育てに関しても考えさせられる本でした。
    ともかく、スケールの広い、世界全体を含んだ本でした。

  • ノーベル賞受賞ということで。
    次の章を読むと突然主人公が有名になった(というのを察する書き方がされていた)り、女性と出会ったり分かれたり、時間の経過と流れが掴みづらかった。
    謎の思い込み、最初の章と最後の章を読むだけであらすじが分かる。再会までの空白が気になってモヤモヤする。

  • ★2017年度ノーベル文学賞

    配置場所:2F文庫書架
    請求記号:933.7||I 73
    資料ID:C0028721

  • 2018/01/08読了

  • 父がいなくなり母もいなくなったクリストファー。彼の目から見た世界を語る。
    なぜ「わたしたちが」なんだろう?「わたしが」でないのはどうして? とずっと思いながら読んでいた。両親とともにいた可もなく不可もない子供時代を過ごしたけれど、今更ながら心のどこかに一人ぼっちの世界があるんだと思った。

  • 『わたしたちが孤児だったころ』読了。記憶の揺らぎというか自己編集というか、本作でも過去を信頼できない語り手が回想。戦前の上海育ちであるイギリス人探偵に、なぜか懐かしみを覚えるマジック。わたしたちは執事であり、介護人であり、孤児なんだな、カズオ・イシグロの世界に浸かってしまえば。

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著者プロフィール

カズオ・イシグロ
1954年11月8日、長崎県長崎市生まれ。5歳のときに父の仕事の関係で日本を離れて帰化、現在は日系イギリス人としてロンドンに住む(日本語は聴き取ることはある程度可能だが、ほとんど話すことができない)。
ケント大学卒業後、イースト・アングリア大学大学院創作学科に進学。批評家・作家のマルカム・ブラッドリの指導を受ける。
1982年のデビュー作『遠い山なみの光』で王立文学協会賞を、1986年『浮世の画家』でウィットブレッド賞、1989年『日の名残り』でブッカー賞を受賞し、これが代表作に挙げられる。映画化もされたもう一つの代表作、2005年『わたしを離さないで』は、Time誌において文学史上のオールタイムベスト100に選ばれ、日本では「キノベス!」1位を受賞。2015年発行の『忘れられた巨人』が最新作。
2017年、ノーベル文学賞を受賞。受賞理由は、「偉大な感情の力をもつ諸小説作において、世界と繋がっているわたしたちの感覚が幻想的なものでしかないという、その奥底を明らかにした」。

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