エデンの東 新訳版 (1) (ハヤカワepi文庫)

制作 : 土屋 政雄 
  • 早川書房 (2008年1月24日発売)
4.24
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  • 28レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151200458

作品紹介

コネティカットの農家に長男として生まれたアダム・トラスク。暴力を嫌い、つねに平穏を求める従順な青年に育ったが、厳格な父サイラスの愛を渇望する腹違いの弟チャールズに虐げられ、辛い日々を送っていた。サイラスは息子の弱さと兄弟の不仲を案じ、アダムにインディアン討伐の騎兵隊に参加するよう命令するが…。アメリカ文学を代表する文豪が渾身の筆で描き上げた、父と子の物語の新訳版。

エデンの東 新訳版 (1) (ハヤカワepi文庫)の感想・レビュー・書評

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  • もうかなり前ですが、図書館で借りて読みました(全4巻)
    映画はそんなに面白いとは思わなかったけど
    文章で読むと深かったし、印象的なシーンもありました。
    赦しとは何か?考えさせられた作品。

  • 「エデンの東(1)」ジョン・スタインベック著・土屋政雄訳、ハヤカワepi文庫、2008.01.25
    286p ¥819 C0197 (2018.02.02読了)(2018.01.17購入)(2013.12.15/2刷)
    映画『エデンの東』は、大学生のころ「名画座」で見たと思います。ハヤカワ文庫で出版されたときからいつか読みたいと思っていたのですが、もう45年ぐらい経ってしまったんですね。

    サミュエル・ハミルトン 北部アイルランド出身、祖先は古代アイルランドの王家
    ライザ サミュエルの妻
    ジョージ ハミルトン夫妻の長男
    ウィル ハミルトン夫妻の次男
    トム ハミルトン夫妻の三男
    ジョー ハミルトン夫妻の四男
    ユナ ハミルトン夫妻の長女
    リジー ハミルトン夫妻の次女
    デシー ハミルトン夫妻の三女
    オリーブ ハミルトン夫妻の四女
    モリー ハミルトン夫妻の五女
    アダム・トラスク 1862年生まれ、コネチカット州の農家の息子
    サイラス・トラスク アダムの父、南北戦争で負傷し右足の膝から下を失った
    トラスク夫人 サイラスの妻、病気を苦に入水自殺
    アリス・トラスク サイラスと17歳で結婚
    チャールズ・トラスク サイラスとアリスの子ども
    ビル・エイムズ マサチューセッツ州、なめし革工場経営
    エイムズ夫人
    キャシー・エイムズ エイムズ夫妻の一人娘
    (キャサリン・エイムズベリー) キャシーの別名
    ジェームズ・グルー 中学校のラテン語教師、銃で自殺
    エドワーズ 巡回売春の元締、ボストン

    以下は読書メモです。

    『エデンの東』を読み始めました。
    第六章を読んでいるところです。
    舞台となる北カリフォルニアのサリーナス盆地の話から始まります。物語がなかなか始まらない!
    ハミルトン家の話が始まったと思ったら、トラスク家の話に移ります。こちらの方が、カインとアベル風なので、こちらがメインと思われます。
    なのに、第五章でまたハミルトン家へ。

    第一巻を読み終わりました。
    父・サイラス・トラスクさんは、軍人ですが戦闘に出てすぐ負傷して片足を失ってしまいました。その後、弁舌で、ずいぶん出世し多くの財産を残しました。どうやってお金を手に入れたかは不明です。
    長男アダムは、兵役につきました。インディアンを撃つことができなかったけれど、傷ついた同僚を助けたりして役目は果たしています。除隊後も、家に帰らず放浪を続けます。
    次男チャールズは、寂しがり屋で激しい性格で、兄が気に入らなければ気のすむまで殴ったりしています。殺そうとまでしています。父も兄もいなくなった家で、荒れ野を農地にするために奮闘しています。
    兄が放浪の旅から戻ってきて一緒に暮らしますが、しばらくすると兄と喧嘩して、兄はまたどこかに出てゆく、ということを繰り返しています。二人とも30代半ばになりました。
    アダムとチャールズが暮らしているところに、傷だらけのキャシー・エイムズが転がり込んできました。
    キャシーは、毒婦の役割を振られたようで、父と母を家に火をつけて殺し(16歳)、売春婦の元締めをしているエドワーズの囲い者になっています。エドワーズからいろんなものを奪い取ったことがばれて半殺しの目にあい、アダムとチャールズのもとに転がり込みました。
    どの登場人物も尋常ではありません。参ったなあ。
    この先どうなる?

    【目次】
    まえがき パスカル・コビチへ
    第一部
    第一章~第十一章
    解説/第一部 ジョン・スタインベックの肖像  巽 孝之

    ●殺人(55頁)
    有史以来、人は人を殺してはならん、それは許すべからざる悪だ、と教えられてきた。なのに、兵隊には手に殺人道具を握らせ、うまく使え、賢く使え、と言う。制約も設けない。行って、あの連中をできるだけ多く殺せ、と言う。
    ●インディアン(77頁)
    当時、インディアンとの戦いは、多少の危険はあっても、牛の追い立てとさほど変わらない作業になっていた。インディアンは反乱を起こすように仕向けられ、狩り立てられ、殺された。生き残った者は、悲しみと恨みを抱いて不毛の土地に囲い込まれた。
    ●『エデンの東』(276頁)
    『エデンの東』は基本的には、キリスト教聖書の『カインとアベル兄弟』の確執問題を下敷きに「父と子」および「神と人間」の確執を浮き彫りにしたトラスク家三代にわたる年代記である。
    ●映画(276頁)
    カザン監督が映画化した部分は、長編小説全体の分量にして三分の一、主として後半の第四部にすぎない。
    ●アメリカ史全体(277頁)
    アメリカ文学の古典のうちには、徹底して個人的で微小なモチーフから始まりながら、最終的にはアメリカ史全体をまるごとおさめてしまうほど普遍的で巨大なひろがりを帯びる奇跡的な傑作が時折発表されるが、本作品はまぎれもなくその好例なのだ。
    同系統の作品
    『緋文字』ナサニエル・ホーソン、1850年
    『白鯨』ハーマン・メルヴィル、1851年
    『グレート・ギャツビー』スコット・フィッツジェラルド、1925年
    『響きと怒り』ウィリアム・フォークナー、1929年

    ☆関連図書(既読)
    「怒りの葡萄(上)」スタインベック著・石一郎訳、角川文庫、1956.09.10(1939年)
    「怒りの葡萄(中)」スタインベック著・石一郎訳、角川文庫、1956.09.20
    「怒りの葡萄(下)」スタインベック著・石一郎訳、角川文庫、1956.11.05
    「二十日鼠と人間」スタインベック著・大門一男訳、新潮文庫、1953.10.10(1937年)
    「真珠」スタインベック著・大門一男訳、角川文庫、1957.08.15
    (2018年2月6日・記)
    (「BOOK」データベースより)amazon
    コネティカットの農家に長男として生まれたアダム・トラスク。暴力を嫌い、つねに平穏を求める従順な青年に育ったが、厳格な父サイラスの愛を渇望する腹違いの弟チャールズに虐げられ、辛い日々を送っていた。サイラスは息子の弱さと兄弟の不仲を案じ、アダムにインディアン討伐の騎兵隊に参加するよう命令するが…。アメリカ文学を代表する文豪が渾身の筆で描き上げた、父と子の物語の新訳版。

  • 動物の持つ本能とは神への絶対服従。徹底的に個を奪ってしまう軍隊の絶対服従とは、人間が個を得る事で失った本能を絶対的な制度、つまり人工的な神の下に後天的に再生させるという試みなのだろう。除隊後、失った個を探し放浪するも、どこにも見つけられない主人公アダム。神を失い自分を失った心の隙間にサイコパスの魔の手が忍び寄る。餌食の匂いへの敏感さ、操作の過程、そのリアルさ克明さは著者自体の経験を感じる。解説によれば二人目の妻みたい。

  • 一度読了
    もう一度読む予定。

  • ノーベル文学賞作家のジョン・スタインベックさんの長編小説。
    自信の生まれ故郷や生い立ちもベースにされているようなお話です。
    訳がうまくて、物語の世界にスッと入っていけました。
    聖書の『カインとアベル』のような二人の異母兄弟の今後が気になる展開で次巻へつづく♪

  • ジェームズ・ディーンの映画は高校生の頃に観た。社会科の先生に「あの兄弟は旧約聖書のカインとアベルがモデルだよ」と教えてもらったのを覚えている。その映画もこの大河小説の最後の一部分にすぎない。兄弟の祖父母と、作者スタインベックの家系の源から始まる物語は、米国西部開拓時代からそこでの生活が成立し、その地で人々がどう生きてきたかを教えてくれる。思ったより読みやすくてよかった。

  • 町田樹選手のファンだからというきっかけで読み始めたけどシーズン中に読み終わるかどうか。大河小説のいいところは登場人物が多いところで飽きずに読める。続いて2巻に進みますが、1巻終わった時点ですとチャールズ・トラスクの不器用かわいさ萌え。

  • 読了。

  • 2つの家族が今後どこで関連してくるのか一巻を読んだだけでは予想できなかった。
    先の展開が期待できそうな感じだった。
    作品としては気に入りそうな感覚はあるので、早く先を読もうと思う。

  • 前々から本屋で見かけるたびに、読んでみたいと思いつつ、文庫4冊読み通せなさそうな気がして手を出せずにいた。でも、やはり気になっていたのだろう。最近通勤で電車に乗っている時間が長くなり、読書が進むようになったので、読み始めた。

    まだ1巻を読み終えたところだが、面白い。今後の展開が楽しみ。

    職業病的見方をすると、アダムの妻となるキャシーは、典型的なBPDだと思われる。この作品が書かれた第二次大戦直後、既にアメリカではこのようなキャラを有する人が散見され、「困った人」の烙印を押されようとしていたのだろうか?ある意味極端ではあるが、結構教科書通りの描かれ方をしているのが目に止まった次第。

    全巻読了の暁に、またレビューを。

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