エデンの東 新訳版 (2) (ハヤカワepi文庫)

制作 : 土屋 政雄 
  • 早川書房
4.26
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本棚登録 : 200
レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151200465

作品紹介・あらすじ

謎の美女キャシーと結婚したアダムは、厳しい大自然の営みが繰り返されるカリフォルニアのサリーナスに入植した。父の遺産で肥沃な農園を買い上げ、この地に妻と子供のために永遠の楽園を創ろうと決意したのだ。だが、アダムを手助けする農夫にして天才発明家のサミュエルは、キャシーの冷たい眼差しに得体の知れない邪悪の影を見いだすのだった-世界文学史上最高の悪情が本性を現す、大河家族小説の第二部。

感想・レビュー・書評

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  • 強く、あたたかく、優しい。スタインベックに夢中。自分の足で立つ事を生きる事と呼び、人のものは欲しがらず、必要なものだけを求め、他者を認め、自分自身の範囲・輪郭というものをくっきりと持って生きる、そういう姿。私に何一つ無いものでもあるが。
    ぐじゃぐじゃした、びらびらした、ねとねとした文学にもう吐き気がしている今となって、初めて得た、美味しい水と空気、焼いてオイルと塩をふっただけの料理、そういうもの。
    そしてこの巻、(青臭いと言わば言え)、最初から最後までロックが鳴り響いている。こういうものを確かにそう呼んで来た。

  • お父さんの言うとおり兵隊になったアダムくんが、遺産で大金持ちになり、とんでもない悪女にひっかかって(生まれたお子ちゃまを捨てて出て行くためにアダムくんを射撃する!)失意のどん底から立ち直るまでのお話。

    しかし、悪女さんがスゴイ。
    悪いことをするには焦りは禁物!
    怪しまれないように自分も実際に毒を飲んで被害者を演じる。

    後半、失意のアダムくんを復活させるのに聖書の話が出てくるんだけど、そのカインとアベルのお話のシーンがとても良かったです。
    神の望むものを察することができなかっただけなのに、拒絶されたことから怒り、拒絶の報復として罪を犯し、それに対して罪悪感を抱くってとこ。
    すぐ怒っちゃいけないってことだね。
    (違う?)
    すごく読みやすい本です!

  • 米国の歴史は教科書で学べても、米国人の思想や宗教との関わりまでは理解できない。今から60年前に書かれたこの小説には、西へ向かう人々の希望や絶望、罪や願いが余すところなく描かれている。アメリカ生まれの辮髪の中国人の使用人リーの深い思想には好感がもて、旧約聖書をなぞるように運命に導かれるトラスク家の人々の行く末にも目が離せない。

  • 順調に読み進んでおります!
    ・チャールズ・トラスク出てこない(悲)
    ・キャシーこわい!こわい!こわいよー
    ・キャシーと話をつける保安官かっこいい
    ・アダム・トラスク結構むかつく
    ・ライザファンです
    台所でお小言いわれながらライザのお手伝いしたい!お小言とかお説教聞きながらライザが作ったごはん食べたい。

  • 読了。

  • 良い作品だと思う。
    けど、人間の深い部分に触れる作品に感じて、自分にとっては少し読むのに力がいる作品だと感じた。

  • アダム・トラスクは妻キャシーと共に、カリフォルニア州サリーナス盆地に入植。父の遺産で肥沃な土地と農場を取得。妻のために「エデンの園」を築くことを夢見る。身ごもったキャシーはサミュエル・ハミルトンの手により、双子の男児を出産。その後、キャシーは拳銃でアダムの肩を撃ち、屋敷から逃走。

    妻に去られてから一年半、アダムは廃人同様の日々。中国系米国人の召使いリーにより、双子の男児は世話されていた。サミュエルに殴られて失意の底から生還したアダムは、無視していた双子を名づける。一人はケイレブ、もう一人はアロン。

    トラスク邸を脱出したキャシーはケイトと名乗り、キングシティで売春宿を営むフェイの許に転がり込む。娼婦としての才能を発揮したケイトは、フェイの信頼を獲得。フェイの遺産相続人に指定される。ケイトの企みで、日々命を縮めて行くフェイ。フェイの最期が目前に迫る。

  • 父の遺産で農場を購入したアダム。サミュエル、リーとの関係。キャシーの出産。アダムの元から消えたキャシー。生まれた双子に名前をつけないアダム。キャシーのその後の生活。

    市川図書館
     2009年10月4日読了

  • 本当に恐ろしい女だ。

    本当にこの話がどこに行きつくのかはらはらとしてしまう。

    2巻で多くのことに変化が起き、

    アダムの身にも、アダムのキャシーの子供の双子たちにも

    大きな影を落とす事件が起こります。

    この本においてリーとサミュエルは、人間の良心であり、

    そしてこの解釈は傲慢であるかもしれないけれど、人間の深く根ざした暗さへの挑戦である。

    と大げさだがそう思った。

    本当にいてくれてよかった。

    いなければ、この話は本当に救われない話であった。

    そしてライザがいて本当にいて良かった。

    1巻では、なんとも思わなかった存在であったけど、心が折れそうなサムには、

    救いであった。

    ライザの宗教の信仰の仕方は、現実的すぎておもしろかったかれど、

    きっとあれは自分の中の神様を真実として信じる以上に存在しているから

    きっとあれだけの現実を生きれるのだ。

    そしてそのような人間がサムには必要だった。

    いい夫婦だ。

    いろいろレビューを読もうかとも思ったが、

    人の意見にどうしても影響されてしまうので、しばらくこのまま

    たまに思い出しては考えてみたい。

  • 【09.3.26/図書館】

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