- Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
- / ISBN・EAN: 9784151200472
作品紹介・あらすじ
妻キャシーが去り、アダムは失意と絶望の底を彷徨っていた。だが、サミュエルと召使リーの真摯さと深い知性に触れ、アダムは自己を取り戻す。やがて、キャシーとの対決の時が訪れるが…。一方、アダムの双子の息子たちは、大人びた少年に育った。愛らしく純真なアロンとひねくれ者のキャル。美しい少女アブラと出会った二人は、彼女をめぐり争いを始める。世代交代の大きな流れが物語をのみ込む、激動の第三部。(全四巻)。
感想・レビュー・書評
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何が主題の話なのか分からないまま
タンタンと物語が進行する
これはリアルだ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
娼館の主人の座を奪い、客として来る権力者の弱点を握って隠然たる地位を持ち始めていた悪女キャシー。
自分を人間以上の超然とした存在と考えていたものの、この巻の終わり間際で、かつての夫アダムから、人の善や美を教えられ、それに感化されたような、そうでもないような。
ここまで来たら、悪を貫き通して欲しかった気も。
はっきりするのはおそらく最終巻にて。
かつて荒野を開拓して、人々に幸福と癒しとを与えていたサミュエルがこの世を去り、アダムとキャシーとの子らが、光と影の特質を背負って育ちつつある。
世代交代の布石がなされ、次巻へ。 -
最終巻に記載。
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映画の前のストーリーながら、兄弟関係性など引き込まれていく。
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トラスク家の双子が少年期を迎え、ハミルトン家では家長を始め幾つかの別れが訪れる第3部。トラスク家の真摯な召使リーの出生の秘密も重く、さらに不幸な生い立ちの末に毒婦と化した双子の母キャシーなど、20世紀初頭の米国での人々の生き様が大きくうねっている。そして次巻はいよいよ映画で描かれた、双子のアロンとキャルの世代の物語となる。昔観た映画を思い出しながら読もう。
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聖書の創世記第4章16節。
カインとアベルのお話。
このなかの「ティムシェル」というヘブライ語に対し、トラスク家の中国人お手伝いのリーさんは「命令」でも「約束」でもない新しい解釈を行います。
道は開けていて、すべては人間(その人)次第。
人間は自分の進む道を選び、そこを戦い抜いて、勝利できる。
すっごく目からのウロコのお話でした。 -
あっという間に3巻終わった
・チャールズ死んでしまった(悲)
・サミュエルも死んでしまった
・デシーもトムも死んでしまった
・こんなに一度に皆死んでしまってライザかわいそう
・キャシーは相変わらずこわいけどちょっと疲れてきたか
・キャルはもうこのタイミングですでに不憫。先が思いやられる
全体的に鬱回。悲しいことがたくさん起きる。 -
今年上半期の読了本の中の ナンバ~~1!