エデンの東 新訳版 (4) (ハヤカワepi文庫)

  • 早川書房
4.34
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本棚登録 : 196
レビュー : 25
  • Amazon.co.jp ・本 (441ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151200489

作品紹介・あらすじ

アロンがアブラと親密になるかたわらで、孤独なキャルは深夜の徘徊を繰りかえしていた。彼は家族の暖かさを求め、父の愛に飢えていた。しかし、アダムは…。やがてキャルは、死んだと聞かされていた母キャシーの生存とその秘密を知る。それは、双子に襲いかかる大きな悲劇の始まりだった。父子の葛藤はなぜ繰り返されるのか?人間の自由な心とは何か?著者自らが最高傑作と認める大河巨篇、ここに堂々完結。(全四巻)。

感想・レビュー・書評

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  • 米国カリフォルニアを舞台に、19世紀から20世紀前半までの約100年に渡るある一族における各世代の父と子の葛藤を描いたファミリーサーガとして知られるけど、同時に兄弟、親友、そして男と女の間にある葛藤をも描いていて、米国という国の精神のあり方もここにあるのかな、などと読んでいて思った。第4部だけでなく、全部を映像で観てみたいし、その時には映画化ではスルーされたリーのこともしっかり描いてほしいと思ったけど、もうすでに実現してるか、スケールの大きさで実現不可能かのどちらかなんだろうな。

  • 映画で一度見てはいたが、原作を読んで、より心に残る一冊となった。
    兄弟の葛藤、大人になると言うこと、自己意思による生き方、とても共鳴させられた

  • 原書名:East of Eden

    著者:ジョン・スタインベック(Steinbeck, John, 1902-1968、アメリカ・カリフォルニア州、小説家)
    訳者:土屋政雄(1944-、松本市、翻訳家)

  • “いくら弱くても、穢れていても、弟を殺しても、人間には偉大な選択の権利が与えられています。人間は自分の進む道を選び、そこを戦い抜いて、勝利できるのですから。”
    ティムシェル-汝能ふ、という言葉がこの光と影、選択と許しの物語を貫いていく。

    最後、文庫本全4巻にわたるこの大長編を読み上げ本を閉じたとき、私を包んだのは深い祈りの気持ちでした。

  • キャシーという悪女の凄さ。ティムシェル。最後解き放たれる息子。読みやすいけれど、人間模様が今も昔も複雑なこと、などがずっしりと心に来る。

  • 2014/03
    読みやすい古典。町田樹の曲ってこれ?

  • ティムシェルー汝能ふ。「汝は罪を治むることを能ふ」どんな人生にするかは自分自身で選択する権利がある。 4巻を通じて、いろんな人の「選択」を見ました。切ないけど、力強さを感じる読後感。ティムシェル伝道師、町田樹くんありがとう。

  • マイバイブル

  • 聖書の「カインとアベル」を下敷きにした物語の完結編です。

    ティムシェル。
    人は自分の生きる道を自分で選びとり、困難を打ちのめし、勝利を自分の手で得ることができる。
    かつて罪を犯した人間も、血筋の良くない人間も。

    これはものすごい自己責任を伴うことで、自由とは苦難の連続なのかもしれないけれど、その困難に立ち向かっていく力があるのも人間なのかな…って思いました。
    何度も読んでみたくなる本でした。

  • 町田君のインタビューを聞いた時、こんなにティムシェルの言葉が重要だったなんて思いも寄らなかった。

    主軸はアダムが主人公になって物語は展開するけれど、サム・ハミルトンやキャル、キャシー(ケイト)、リー、アロン、周りの登場人物たちもそれぞれの生き方があって面白い。
    文中に、たまに「私」が出てくると読んでいる目線が少し俯瞰的になって、また登場人物たちが動くと目線が近くなるというか。

    アダムがケイトと別離した後で恋人を作らなかったのは何故だろう。
    佳境でケイトと過ごす時間が生きる時間だ、みたいな描写があったけど。一途に好きだった時にはケイトを見ていなかったのに。子供たちに目がいくようになってから、そういう存在がいても良いのに。やっぱり離婚していない以上、そういう描写は時代背景として出来ないのかな。それとも聖書の内容を理解していれば、アダムという名前からなんとなく分かる部分があるのかもしれないけれど。


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    『治めよ』ではなく、『治めん(む)』。
    汝治むることを能う。

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