千の輝く太陽 (ハヤカワepi文庫)

  • 早川書房
4.12
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本棚登録 : 86
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (514ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151200793

作品紹介・あらすじ

全米年間ベストセラー第1位を記録! 『君のためなら千回でも』の著者が描く感動長篇

感想・レビュー・書評

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  • 読んで良かった。
    約半世紀に渡って、アフガニスタンで女性が置かれた過酷な状況について、どんなノンフィクションよりも雄弁に伝えているのではないかと想像する。同じ名前の女性が同じ場所に実際にいたわけではないはずだが、マリアムとライラに自分の人生を重ね合わせられるアフガニスタン女性がたくさんいるのだろう。
    とにかく重い。

    マリアムとライラに、そして彼女たちの子どもたちにも共通しているのは、幼い頃からそれが当たり前の状況の中で成長しているということ。まだ判断力のない幼い子どもたちにそのような思いをさせないために、大人はもっと思慮深くなければならないと思った。

    重い話だがラストはとても感動的な余韻があった。

  • 2017.09.10読了

    ハラミー(婚外子)として生まれ、人目を忍んで母と2人で暮らす少女マリアム。父はヘラートに住むジャリールで、週一娘に会いに来る。

    15歳になったマリアムは、母の目を盗んで、ジャリール邸の門を叩くが、父に会うことを拒まれ、翌日、運転手に家まで送り届けてもらうことになり、家の前まで来て、母の自殺を目の当たりにする。

    父以外に身寄りのなくなったマリアムはジャリール邸にしばらく滞在するも、居場所はなく、ジャリールとその妻に、縁談を持ちかけられ、40歳くらいのラシードと結婚する事を余儀なくされる。10歳になるかならないの内に女性は嫁に出されるのが、その常識のようだった。しかも、女性は男性にはまず逆らえない。

    ラシードは、気分屋で、マリアムが最初妊娠した時こそ、優しかったが、流産すると、手のひらを返し、虐待するように。ラシードの子供を産む事で何とか愛情を繋ぎ止めたかった、マリアムだが、その期待はことごとく裏切られ、なすすべもなく黙って耐え忍んでいた。

    ソ連(現ロシア)軍事介入からアフガニスタン紛争がはじまった。ただ、それは、ソ連が撤退して収束するも、そこから数年のちに第二次紛争がありタリバンの支配に遭ったり、収束し、解放され、歴史上の紛争は終わっても、悲劇は続くのだ。

    物語は最初マリアム中心に話が進んだが、ラシード夫婦の近所に住む夫婦に生まれた女の子はライラと名付けられ、ここから2人の女性の物語になっていく。

    両親に愛され何不自由なく育ってきたライラと、ハラミーとして生まれた宿命を背負って育ち、マリアムが割りを食った感じなのは言わずもがなだった。

    何不自由なく育ったライラだが、親兄弟亡くなり、さらに、頼みのタリークはパキスタンへ逃れる途中死んだと聞かされ、ラシードの妻になることを選ぶ。

    いがみ合ったマリアムとライラだったが、女児誕生後しばらくして、ふと、マリアムが子供に懐かれたことで、仲良くなる。

    その後、大どんでん返しがあって。

    マリアムの人生が、理ないばかりでなくて良かった。

    アフガニスタンに限らず、近隣の国では、まだまだ、女性の社会進出は難しいし、男尊女卑は時代錯誤であるとも、あからさまに言えない。

    タイトルには、どこからきたのか?希望と期待が込められてるのか?
















  • 良かった。かの地で起きた歴史的なさまざまなことについて「実際の」「客観的な」事実について私が知ることは、永久にないのだろうけれど、この物語の中に生きた二人の少女について、私が知り、心を動かされたのは事実なんだと思う。

    マリアムとライラが、この表紙のように並ぶことはないけれど、確かにこれは、「二人の少女」の物語なんだと、後半部分を読みながら感じた。

  • 現代のアフガニスタンの情勢や女性が置かれた立場を書く作家という点で希少なので読んでよかったが、サービス旺盛にドラマを盛りすぎて、メロドラマ化や無理筋が気になる。ひと昔前の韓流ドラマのイメージというか。物語、小説として脇が甘いのが残念だ。

  • アフガニスタン人筆者によるアフガニスタン女性二人の話。因習、歴史、文化、戦争、政治、色んなことが絡み合って動いていくアフガニスタンで、「実際に」生活を送る人の様子にすごく臨場感があった。少しアフガニスタンが自分の中で近くなったと思った小説だった。こんな人たちが暮らしてて、その人たちがこんな風に苦しんで、こんな風に翻弄されているんだ、と。

  • 現実そんな甘くはなくても希望が垣間見える話。
    子供が中学生なったら読ませたい。

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