怒りの葡萄〔新訳版〕(下) (ハヤカワepi文庫)

制作 : John Steinbeck  黒原 敏行 
  • 早川書房
4.50
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本棚登録 : 112
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (431ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151200816

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。古典的名作と言われるようになるくらい昔に発表された小説だが、現代の問題に通じるものがあって胸が痛かった。派遣のスポット雇用で働いていた時、人間らしい扱いを受けているとは感じなかったが、そこは程度の差こそあれ昔も今も変わらないのかもしれない。社会派な側面と宗教的な側面がある小説だった。ジョード一家は人間らしく扱われないまま絶望に打ちひしがれることになるが、命を繋いでいこうとする結末には、思わず(それまで人間臭くていらついてしまっていた)ローザシャーンへの評価について手のひらを返した。

  • 上巻はロードムービーだったが下巻はカリフォルニアがメイン。次々に襲い掛かる苦難にめげずに前向きに頑張る母ちゃんに脱帽した。不景気になると相対的に女性が強くなると思う。

    資本主義の問題点として、生産調整に代表される無駄が挙げられると思うが、そのことが浮き彫りになっていた。
    資本主義にとって無駄は避けられないものだということを強く感じた。仕事をしていない引きこもりは、社会にとって大きな損失だが資本主義のもとでは妥当なことだ。

  • 大不況の中で必死に家族が支え合う。
    困難な時でも子供は無邪気。
    そして、最後に娘は女神となった。

  • 文学

  • 2017/9/17読了
    迫力のある下巻だった。ジョード家のその後の展開も想像して見たかったが、それ以上に作者スタインベックの社会に対する怒りの強さの方に驚かされた。ただ、これが1939年当時のアメリカの実態だったのか。時代の検証も併せてして見たい。

  • 母ちゃんがカッコイイなぁ。

  • 最高に面白い物語でした。
    次々と理不尽なことが起こる話の中に、かならず救いが混ぜ込まれていることでなんとか最後まで希望を持って読み進められました。

    みんながんばってきたんだ。そう強く思えた作品です。

    目指す「カリフォルニアの定住地」というものが作中にでてくるのか?と問われれば、答えはノーです。

    でてきません。

    ただ、そのことに作品を読んだあと落胆するかというと決してそういうことはありませんでした。

    生きていくことに大切なのは気持ちでは?助け合う気持ちというか、希望があると思いながら進む気持ち。そういうことを感じました。

    今まで、本から得るものといえば主に「共感」でしたが、今回は「愛情」と「この先の指標」をもらえたような気がします。

    スタインベックかっこいいわ。

  • 圧倒的強者にいいように使われている大多数の弱者。

    生きるため、家族を養うため弱者たちは過酷な境遇の前に泣きねいるしかない。

    そんな状況の中、ジョード家を支えてるのは「家族のつながり、隣人との助け合い」しかない。

    ジョード家だけでない、この時代のアメリカを厳しい現実を描いた作品。

  • 現代に通じる資本主義の狂気を鋭く描く。

  • ネイティブ・アメリカンの土地を収奪した農民が、借金のカタに東部の銀行資本にその土地を奪われ、メキシコ人の土地を収奪したカリフォルニアの大地主から搾取されるというお話。

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