忘れられた巨人 (ハヤカワepi文庫)

制作 : 土屋 政雄 
  • 早川書房
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本棚登録 : 988
レビュー : 127
  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151200915

感想・レビュー・書評

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  • 本格海外翻訳小説は、まづ後付けの訳者あとがきや、そのまた先の解説から読む。長崎生まれの英国人カズオイシグロとて同じである。しかしそういう手間をキチンとかけると何と読みやすく面白い物語なのだろう。
    彼は、ノーベル文学賞の受賞に際して「ボブ・ディランの次に受賞なんて、素晴らしい。大ファンなんです」と語ったらしい。なんでも一時期はミュージシャンを目指したことがあるらしくて大変に親しみ深い作家さんである。続けて読みたい読もう読む!となった。

  • 請求記号 933/I 73

  • 519

    2018年では3冊目

  • なかなか難しいファンタジー。
    ただ、カズオイシグロ好きとしては、その筆の海の中で世界観に浸れて気分良く読書体験ができるのだが。
    しかし難解な作品だった。
    ここまでくると、内容がどうとかじゃないような。小説という芸術性をひたすら楽しむのに尽きる。そんな高い感性を与えてくれるのだ、カズオイシグロは。

  • すべてがここに。「君たちはどう生きるか」が話題でうちにもあるけど、なんとなくページを開けないでいるのは、こういう小説を読んでしまっているからではないだろうか。

  • 他の作品に比較して チョット インパクト少ない。

  • グローバル化の深化と民族対立・宗教対立の激化という真逆の価値観が同時進行する世界を語る重要な作品になるのでは、、、と感じる。社会的意味合いで記憶される作品でしょう。

  • アーサー王はいかにして征服後、平和をもたらしたのか?

    老夫婦の静かな生活と息子の事すら思い出せない違和感。
    常に隠されている謎が気になりながら読み進めた。
    終盤の竜退治のシーンやアーサー王とマーリンの魔法など、とてもファンタジックなのに、戦争被害など考えさせられるものがあった。
    老ガウェインは愚痴っぽいのがご愛嬌。

  • ノーベル文学賞受賞のカズオ・イシグロの作品。
    私も多くの人の例にもれず、カズオ・イシグロ氏がノーベル賞を受賞したという事で氏の本を読んでみたくなった一人である。
    正直何をテーマにした小説化も知らず、題名の「忘れられた巨人」に惹かれて読み始めた。
    多分寓話的な要素の多いファンタジー小説じゃないかと思う。
    翻訳が素晴らしいせいか非常に読みやすかった。
    しかし、正直この本のテーマとなるとちょっと自分には解り難かった。
    巻末の解説を読んでやっと多少解った気がした。
    面白くなかったかと言われるとそうではないが、ほかの人に勧めるとなると微妙な感じだろう。

    舞台は、アーサー王が亡くなって何十年か経過したブリテン島。
    島の人々は、ほとんど気が付いていないが、記憶を呼び起こすことが難しくなっている。
    そんな中、老夫婦が遠く離れた土地に住む息子を訪ねる為、村を出て旅に出発する。

    普通に鬼とか妖精・竜などが出てくるのでファンタジー小説の体裁なのだが、明らかに何かの寓話であるような雰囲気が強いと感じた。
    ブリテン島に住む人々のものの忘れ方がすごい状態で、昨日の事すらちゃんと思い出せなくなっている。
    しかも誰もそれを気にしてはいない明らかに不思議なシチュエーションの中物語が展開していく。
    イングランドの先住民族であるブリトン人と外来のサクソン人の確執なども絡んでくる。
    様々な登場人物が出てきて、様々なことが起こるが、全て何らかのメタファーなんじゃないかとも思えてくる。
    読んだ後に非常に不思議な感じが残った本であった。

  • 失われた記憶を取り戻しても愛を失わぬか、的な話だと思うが、英国の歴史にも疎い自分が読むにはあまりに遠く難解なファンタジー。よく読み切った、自分。

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著者プロフィール

カズオ・イシグロ
1954年11月8日、長崎県長崎市生まれ。5歳のときに父の仕事の関係で日本を離れて帰化、現在は日系イギリス人としてロンドンに住む(日本語は聴き取ることはある程度可能だが、ほとんど話すことができない)。
ケント大学卒業後、イースト・アングリア大学大学院創作学科に進学。批評家・作家のマルカム・ブラッドリの指導を受ける。
1982年のデビュー作『遠い山なみの光』で王立文学協会賞を、1986年『浮世の画家』でウィットブレッド賞、1989年『日の名残り』でブッカー賞を受賞し、これが代表作に挙げられる。映画化もされたもう一つの代表作、2005年『わたしを離さないで』は、Time誌において文学史上のオールタイムベスト100に選ばれ、日本では「キノベス!」1位を受賞。2015年発行の『忘れられた巨人』が最新作。
2017年、ノーベル文学賞を受賞。受賞理由は、「偉大な感情の力をもつ諸小説作において、世界と繋がっているわたしたちの感覚が幻想的なものでしかないという、その奥底を明らかにした」。

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