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本 ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784151200939
作品紹介・あらすじ
島に一軒だけある書店の主フィクリー。偏屈な彼の人生は、ある日を境に鮮やかに色づきはじめる。すべての本を愛する人に贈る物語
感想・レビュー・書評
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図書館本
前から読みたかった1冊です
最初翻訳の感じがしっくりこないところもあり、あれ?思ったのと違う?
と感じていたのも束の間
マヤ登場で一気に引き込まれました
子供がいると感覚が一気に変化します
嫌いだったエルモを好きになるように
マヤがとても賢い子だというのもポイントが高いところ
テーマは、本を読むということは人生における何?
なのかなと私は感じました
「ぼくたちはひとりぼっちではないことを知るために読むんだ。ぼくたちはひとりぼっちだから読むんだ。ぼくたちは読む、そして僕たちはひとりぼっちではない」
本好きの人にはたまらない、本屋さんのお話です詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「本屋のない町は町ではない」
書店主A・J・フィクリーのものがたりが始まる
「そのひとを知るには、そのひとがなんの本が好きか訊けばわかる」
このものがたりは島の本屋が宝物を見つけるものがたり
このものがたりは島の本屋が愛とは何かを教えてくれるものがたり
このものがたりは島の本屋が本を愛することを肯定してくれるものがたり
このものがたりは島の本屋がそっとこころを抱きしめてくれるものがたり
「ぼくたちはひとりぼっちではないことを知るために読むんだ。ぼくたちはひとりぼっちだから読むんだ。ぼくたちは読む、そしてぼくたちはひとりぼっちではない」-
ひま師匠
自分のレビューに出禁ですか!?ヮ(゚д゚)ォ!
さすがカリスマ!
やることが違う!wひま師匠
自分のレビューに出禁ですか!?ヮ(゚д゚)ォ!
さすがカリスマ!
やることが違う!w2024/11/22 -
2024/11/22
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2024/11/22
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本を好きでよかった。この本に出会えてよかった。
そんな風に思えた作品。
島の小さな書店を営むフィクリー。妻を事故で亡くした彼は、とても偏屈で、とても孤独だった。ある夜、稀覯本「タマレーン」が盗まれてしまう。傷心の日々のなか、書店に捨てられた小さな子どもを発見し、育てる決心をする、という話。
捨て子のマヤとの親子愛、出版社で働くアメリアとの恋愛、お巡りのランビアーズとの友情。不器用なフィクリーらしい愛のかたち。
本を愛するフィクリーと彼を取り巻く人たち。みんな本が大好きで、書店主フィクリーが大好きで…
ほのぼのした作品かと言われたら、少し違う。冒頭から、フィクリーはやさぐれていて。そんな彼を変えてくれたのは、マヤの存在。だから、消えた「タマレーン」の謎も、マヤとの出会いを思うと、これでよかったのだと思ってしまったり。なによりも、フィクリーが幸せそうなのだから、ね。
感性を共有する相手に出会えたこと。それは人生の宝物だね。本を読む行為は孤独だが、そこから広がる世界は、いつでも無限大だ。-
1Qさん♪
読書っていいですねぇ♪
ブグログでみなさんと出会えたことで、新たな本にも出会えて、本が人を繋いで、人が本を繋いで、本が…
どんど...1Qさん♪
読書っていいですねぇ♪
ブグログでみなさんと出会えたことで、新たな本にも出会えて、本が人を繋いで、人が本を繋いで、本が…
どんどん世界が広がっていきますね(*´∀`)人(´∀`*)2024/05/18 -
2024/05/18
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2024/05/18
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『そしてミランダを殺す』で人が死ぬ話は食傷気味になってしまい、私にしては本当に珍しいことに、ミステリー以外のものに手を出すことに。
けれど結果としてミステリー要素もある、ヒューマンストーリーを楽しむことができました。
こちらは以前に本屋さんで偶然見かけて、惹かれるものがあり買った一冊。
【偏屈な書店主フィクリーが、ワケあって本屋に捨てられた子ども・マヤを一人で育てる決意をする】という、普段の私ならまず手に取らないタイプの本なのですが、舞台となるのが”書店”ということでビビッときたのだと思います。
最愛の妻を亡くし、さらに大切にしていた稀覯本を盗まれたことで自暴自棄になっていたフィクリー。
そんな彼が、マヤとの出会いを通して少しずつ変わってゆき、また彼のそんな変化は周囲の人々にも影響を与えていきます。
ストーリーはおおむね予想がつくものでありながら、終盤には意外な展開も。そしてそれを経た結末は、悲しみをたたえつつも前向きなものであると感じました。
本書の面白いところは、各章のタイトルとして、フィクリーがマヤにあててポップのような短い文章を載せているところ。ここで取り上げられているのはどれも実在する短編です。……私は、寡聞にして「バナナフィッシュ日和」しか知らなかったのですが(^^;
本のチョイスもさることながら、それを紹介する文章からフィクリーという人物の人柄が伺える気がします。
また、ジェフリー・ディーヴァーしか読まないような警察官も出てきて、やっぱりディーヴァー読まないと……と個人的に決意を新たにするなどしました。
最後に、おそらく本だけでなく書店も愛しているブクログのフォロワーさんにはきっと刺さるであろうセリフを紹介します。
「……本屋はまっとうな人間を惹きつける。A・Jやアメリアみたいな善良な人間をね。おれは、本のことを話すのが好きな人間と本について話すのが好きだ。おれは紙が好きだ。紙の感触が好きだ、ズボンの尻ポケットに入ってる本の感触が好きだ。新しい本の匂いも好きなんだ」
「アリスに本屋がなくなったら、いったいどうなるか心配なんだよ」
本屋さんが、あるいは図書館が一軒もない自治体が増えているというニュースを耳にするたびに、私たちの居場所が減っていってしまう……と悲しい気持ちになります。
目当ての本はネットで買えるけれども、まさにこの本を見つけた時のような、偶然の出会いは本屋さんでしかできないもの。
微力ではありますが、いち本好きとして、これからもせっせと本屋さんに通おうと思ったのでした。
さて、いい口直しになったから明日からまた人が死ぬ話を読むぞー!笑 -
妻を亡くしたばかりの偏屈な書店主フィクリー(話の中ではA・Jと表記されている)が、店に捨てられていた小さな女の子を育てるうちに、少しずつ世界が広がっていく。
あらすじを聞くと、ハートウォーミングな物語を連想するが、読後感は甘くはない。極力心のうちを描写せず、起こったできごとや行為を淡々と描く文体と、物語全体を通して「死」が身近に描かれていることがその理由ではないかと思う。
物語はA・Jの後半生が描かれる。各章の始めには、A・Jが我が子として育てていくマヤに向けて書いたおすすめの短編とそのコメントが紹介され、その内容が章のストーリーに関連してくるしかけになっている。
マヤの成長の様子や出版社営業のアメリアとの交流など、もっと掘り下げられそうなエピソードもあっさりと描かれていて、最初は物足りなさを感じるが、読み進めるうちにA・Jの歩んできた人生が頭の中でどんどん膨らみ、いつのまにか芳醇な物語となっていく。また、さらっと描かれたエピソードが後に重要な伏線となって物語を動かしており、よく練られたストーリーだと感じた。
A・Jとその近しい人々の人生に訪れる出会いと別れ。そのきっかけとして本があり、伝えきれない思いを本を通して伝えていく。本を愛する人におすすめの一冊である。 -
小説好きには刺さるかも。
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翻訳小説は読みにくい(理解しにくい)ものもあるけど、この本は読みやすかった。アメリカンジョークに笑って、ホロリと泣いてしまう感じかな。アイランドブックスに行ってみたい。
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本を愛するすべての人たちに書かれた物語。
自分が本好きで良かったと心から思える。
書店主フィクリーと、彼をとりまく人たちがみんな本好きで、フィクリー自身も愛に溢れていて、ユーモアとウイットに富んでいて、物語の中でA・Jが紹介する本を含め、海外のものをたくさん読んでみたいと思った。
本は、読んでみなければどんな感想を持つかもわからないし、生きていくこと自体もそういうものかもしれないなと思った。 -
登場人物は問題を抱えた人ばかりだけど、ちょっと心がざわざわしている時にも向いている作品。それは、本を通して人と人を繋げるという内容に、読者を安心した気分にさせるからだろうか。「ぼくたちはひとりぼっちではないことを知るために読むんだ。」p327。
北米の作家の作品を中心に、何作か作中で紹介されているので、今後読んでみたい本を見つけられそうなメリットはあるが、本作はありがちなストーリー展開で、心理描写における深みは感じられない。シリアスな作品のあと、一息つくのに向いている、ハートウォーミングな、とても読み易い作品だった。
「散文の領域においてもっとも気品ある芸術作品は短篇小説だよ。」p324 「けっきょくぼくたちは短篇集なんだ。…すべての収録作品が完璧である短篇集はないということを知っている。…ひとはそうした傑作を覚えているだけだが、それもそう長くはおぼえていない。」p328 という箇所が気になった。
ガブリエル・ゼヴィンの作品





