誓願 (ハヤカワepi文庫)

  • 早川書房 (2023年9月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (704ページ) / ISBN・EAN: 9784151201103

作品紹介・あらすじ

専制国家ギレアデの中枢に近づく女、司令官の娘、隣国の少女の3人が闘いを選んだとき、強大な国家をも揺るがす。ブッカー賞受賞

感想・レビュー・書評

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  • 「待女の物語」の15年後の物語
    指導者のリディア小母
    司令官の娘アグネス
    カナダで暮らすデイジー
    それぞれの立場で日々
    暮らしながらも
    何かを求めていた
    デイジーの両親が
    殺されたのをきっかけに
    思惑が動き出す
    ギレアデを告発し、自由を掴むために!

    国民の婚姻、生殖、子育てへの介入、管理
    教育と言語の抑制
    文化、芸術、学術への弾圧

    歴史上、あるいは現実にも
    存在するこれらに対する
    抗議が網羅されている

    さらにそれに加えて
    この物語には無謀な冒険がある
    生きようとする力
    自由を求める力
    大きな革命のために
    自ら犠牲になる少女
    思わず、頑張れ!と
    叫びつつ
    読むことを止められなかった



    • ありママさん
      まよまよよむさんこんばんは!
      この本気になっているのですが、やっぱり侍女の物語を読んでからでないと楽しめないでしょうか?読むのに時間がかかり...
      まよまよよむさんこんばんは!
      この本気になっているのですが、やっぱり侍女の物語を読んでからでないと楽しめないでしょうか?読むのに時間がかかりそうで躊躇しています^_^;
      2025/10/30
    • まよまよよむさん
      アリままさん
      コメントありがとうございます

      「待女の物語」読んでなくても
      大丈夫ですが
      内容がわかっていると
      よりわかりやすく読めます
      あ...
      アリままさん
      コメントありがとうございます

      「待女の物語」読んでなくても
      大丈夫ですが
      内容がわかっていると
      よりわかりやすく読めます
      あらすじだけでも知っておくと
      のめり込めますよ
      それに厚さのある本ですが
      とっても読みやすいです
      ぜひ読んでみてください
      2025/10/31
    • ありママさん
      なるほど〜!ありがとうございます^_^
      すぐにではないかも知れないけど時間ができた時に挑戦してみようと思います!
      なるほど〜!ありがとうございます^_^
      すぐにではないかも知れないけど時間ができた時に挑戦してみようと思います!
      2025/10/31
  • 長編大作でした。
    3人それぞれの語りが過去に現在に飛んでいき、
    徐々に交錯していく…
    著者の手腕で置いていかれることなく、
    しっかりと作り込まれた世界に浸れました。
    現実でも起こりうる、起こっているであろう世界観、
    虚無感が随所でありながら、
    希望も感じさせ、
    感情移入ができる作品です。

  • マーガレット・アトウッド著『誓願』が描くディストピアと日本の共通点。【VOGUE BOOK CLUB|治部れんげ】 | Vogue Japan(2021年1月16日)
    https://www.vogue.co.jp/change/article/vogue-book-club-testaments

    誓願 マーガレット・アトウッド著 早川書房 2900円 : 読売新聞(2020/11/08)
    https://www.yomiuri.co.jp/culture/book/review/20201107-OYT8T50075/

    夫、娘、名前さえ奪われ生殖専門「侍女」の身分に落とされる…それは決して遠い世界のことではない | 文春オンライン(2020/12/13)
    https://bunshun.jp/articles/-/42108

    鴻巣友季子が語る、マーガレット・アトウッド作品の魅力 「『侍女の物語』は警告の書だったのに対し、『誓願』は現実を映す鏡」|Real Sound|リアルサウンド ブック(2020.11.09)
    https://realsound.jp/book/2020/11/post-650531.html

    誓願 マーガレット・アトウッド(著・文・その他) - 早川書房 | 版元ドットコム
    https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784151201103

  • 女性差別は必ず打倒されるという希望の光を心に差し込むような本だった。
    先日、神戸で若い女性が何の接点もなかった男性につけられ、エレベーターで刺殺された。この数日前には未遂で通報されているのに対応が取られてなかった。
    選挙のときには家制度を復古させるようなことを平然という政党が支持を集めた。
    アフガニスタンでは、もう何年も女性は教育を受けられず、要職から排除され、身を隠すことを強要されている。
    ギレアデはすでにあるこの現実世界のことを書いているということを読み進めるほどに感じ、ディストピア小説といってよいものかとさえ思う。
    しかし、最後には女性が勝利した。
    私たちフェミニストも必ず勝利を掴むべく、諦めないで自分の気持ちを持ち続けていたい。

  • 人間の嫌らしいところ…人を陥れる心の動き、卑屈な精神とその態様、驚くほど残酷な側面、、リアルに表現されてた。それは人のネットワークを制限され、文化との接触を極限まで限られた不自由な暮らしを受忍させられてる人間の、どうしようもなく人間らしい歪み方、生き方なんだと思う。同じ状況なら自分もそうなると思う。
    それでも、そんな中でも状況を変えるために自分が犠牲になることを分かっていて、国家の敵になる危険な行為をする知恵と勇気を持てるのもまた人間なんだよね。
    そんな社会にならないように、〇〇ファーストとか、差別を助長するような(人間区別しだすと際限がなくなるのは歴史が証明済)言説にノーと言っていくことが、本当に大事なことだと改めて感じた。

  • 最高に面白かった。やや分かりにくい前作の「侍女の物語」と違い、今回は複数の主人公の視点から描かれ、女性蔑視の宗教国家における解像度が飛躍的に上がっていて、非常に楽しめた。
    節々にアトウッド節というか、文学に対する教養の深さが垣間見えて、良い本を読んでいるなぁという実感もあり、600ページ超の大作もあっさり読めてしまった。
    他の作品もいずれ読んでみたい。

  • あの『侍女の物語』の続編。
    解説まで全部読むと700ページある。久々にこんな長い本を読んだ。ただ、割と短いスパンで視点が変わるのでするする読める。
    人が人を追い込んで支配する時の手法がすごい。徹底的に地獄を見せた後に天国に招待されたら、もう戻れない。

    あとは《信仰》ってなんなのかなって考えさせられた。
    ある日突然自分の芯だと思っていたものが、当たり前が、世界が、音を立てて瓦解する。そのリアリティもすごかった。
    今はアグネスに感情移入して読んでたけど、また年月が経ったらリディア小母のことももっとよく分かるようになるかもしれない。

  • 「誓願」マーガレット・アトウッド著・鴻巣友季子訳、ハヤカワepi文庫、2023.09.15
    703p ¥1,694 C0197 (2025.08.06読了)(2025.07.25借入)
    Eテレの「100分で名著」で『侍女の物語』とその続編の『誓願』が取り上げられました。図書館には、『誓願』しかなかったのこちらだけを読むことにしました。
    名作と狩名著といわれるもの多くは、大作がなのは困りものです。とりかかる前に覚悟がいります。この本も700頁あります。1日に70頁読めれば10日かかります。50頁だと、14日です。どんどん読めて1日に100頁読めても7日かかります。
    幸い、どんどん読めたので7日で終わりました。
    現在の強権政治のアメリカが、どんな方向にゆくのかということで読まれているとかいうことです。
    訳者あとがきに、この本の構成について解説しています。(682頁)
    『誓願』には三人の語り手がいます。ギレアデの女性社会の最高指導者である「リディア小母」、地位の高い司令官の娘「アグネス・ジェマイマ」、カナダのトロントで古着屋の夫婦のもとに育った「デイジー」。

    本文のなかで「アルドゥア・ホール手稿」「証人の供述369Aの書き起こし」「証人の供述369Bの書き起こし」と見出しが出ているのが、上記の三人に該当します。
    この仕掛がわからずにかなり読み進むまで、訳が分からず戸惑いました。
    ネタばれになるのかもしれないのですが、このことは分かったうえで、読んだ方が理解しやすいかと思います。

    【目次】
    Ⅰ 石像
    Ⅱ 大切な花
    Ⅲ 讃美歌
    Ⅳ ザ・クローズ・ハウンド
    Ⅴ ヴァン
    Ⅵ 六つで死んで
    Ⅶ スタジアム
    Ⅷ カーナーヴォン
    Ⅸ 感謝房
    Ⅹ 萌黄色
    Ⅺ 粗布の服
    Ⅻ カーピッツ
    ⅩⅢ 植木ばさみ
    ⅩⅣ アルドゥア・ホール
    ⅩⅤ 狐と猫
    ⅩⅥ 真珠女子
    ⅩⅦ 完璧な歯
    ⅩⅧ 閲覧室
    ⅩⅨ 書斎
    ⅩⅩ 血統図
    ⅩⅪ 鼓動は速く、強く
    ⅩⅫ 心臓止め
    ⅩⅩⅢ 壁
    ⅩⅩⅣ <ネリー・J・バンクス>号
    ⅩⅩⅤ 目覚め
    ⅩⅩⅥ 上陸
    ⅩⅩⅦ 送別
    第十三回シンポジウム
    謝辞
    訳者あとがき
    解説  小川公代

    ☆関連図書(既読)
    「アトウッド『侍女の物語 誓願』」鴻巣友季子著、NHK出版、2025.06.01
    (「BOOK」データベースより)
    過酷な男尊女卑政策をとる独裁国家ギレアデ。その司令官の娘アグネスは、よき妻となるための教えに従いつつ、違和感も覚えていた。隣国の高校生デイジーは平和に暮らすある日、両親を殺され、やがて危険な任務に身を投じていく。ギレアデの中枢では、指導者のリディア小母が秘かな賭けに出ていた。まるで異なる3人の女性がいま、手を組み、国家の闇に挑む。『侍女の物語』の15年後を描くブッカー賞受賞作。

  • 本当に面白かった!
    「侍女の物語」では侍女目線であったために情報量が抑えられていたが、今作では小母のリディア、司令官の娘アグネス、他国で育ったデイジーの三名が語り手となり、よりギレアデについて理解が深まるつくりになっていた。この三名がどんなふうに繋がっていくのか、そしてギレアデの女性たちがどうなるのか、恐る恐る読み進めていった。
    女性の権利をとことん剥奪していくくだりは読むのもつらかった。でもそれよりも、ギレアデで生まれ育った少女たちが、すべてを奪われていることすら知らない点が一番恐ろしかった。最初から無いものにはなかなか気付けないものだから。
    リディア小母が、人生を失ったあの状態から権力と情報を握りすべてを壊すためには、これだけの年月がかかるのも頷ける。その期間たくさんの人が犠牲になったが、小母もこうするしかなかったのだと想像するとひどく悲しい。これはリディア小母にしかできないことだった。それだけ、創始に関わる者には責任が伴うのだなと思った。
    リディア小母もすごい人物像だったが、ベッカのことも忘れずにいたい。静かに覚悟を決めたのであろう彼女は崇高ですらあった。
    女性たち一人一人がそれぞれ性格も選択も違っていて、生き方は本来ひとつではないことがよく分かるようになっていた。ギレアデのやり方では男性だって幸福にはなれない。性別で役割を決めつけることの愚かさが改めて感じられた。
    侍女の物語から繋がっていく誓願には、苦しい中にも希望があったと思う。姉妹であることが明かされ、ふたりが旅をする終盤がとてもよかった。手に汗握る展開だったが夢中で読んだ。
    感想を書けば書くほど膨らんでいくような、一言では語れない物語だ。

  • そこがとんでもないディストピアでも、とにかく生きていくこと。生きて、そこで何をするかということ。

  • 文庫化にて再読。

  •  近未来ディストピア小説『侍女の物語』の続編。
     アメリカでクーデターによって誕生した架空の国家「ギレアデ共和国」の実情と、《終わりの始まり》を描いている。
     34年のブランクを経て刊行された今作は、前作のダークファンタジーめいた雰囲気の延長上にありながら、決して空想の産物に留まらない、骨太な警鐘の社会派小説として成立している。
     本作は幹部層の小母、司令官の娘、隣国カナダで暮らす少女の三つの視点が交錯し、女性たちの連帯と独裁国家打倒の過程が立体的に描写される。
     ギレアデの徹底した男尊女卑社会の実態が、容赦のない生々しさで、幾度も戦慄を覚えた。
     特に、「知性のある女性」を如何に貶め、挫き、屈服させ、支配しえるか、という手法の的確さは、女性の作家だからこそ描けたものだと思う。
     女性の尊厳を地に堕とし、女同士を対立させ、女の不満を「処刑人」として昇華させる暴力構造。
     権力者による事実の隠蔽、権威と法律の拡大解釈、正義漢ぶった建前論、矛先のすり替え、主導権の奪い合いetc.
     どれも、全て、いつでも、どこでも起きてきたし、今現在も起きている。

  • 「侍女の物語」の15年後を描く続編。
    こちらは前作と立場がまるで違う3人の女性それぞれの視点から全体主義国家「ギレアデ共和国」がいったいどのような国で、監視社会としていかに女性の人権を蹂躙していたのか、その隆盛から崩壊するまでが描かれる。
    前作から35年後に書かれたこともあり前作の閉鎖的で陰鬱な文体から一転しアップテンポなスピード感のあるポップな文体でエンターテインメント性に溢れ、登場する女性たち全てのその懸命な生き様に魅了され、本から読む手を離させないエキサイティングな展開でワクワクさせられた。
    前作を読み終えた時には喪失感に胸が苦しくなる思いがしたが、今回は「救い」があり穏やかな読後感を得て安堵しながら、現実世界のジェンダー問題の深刻さに憂鬱な気持ちになった。
    6月の100分de名著で答え合わせが楽しみだ。


  • リディア小母、デイジー、アグネスの視点で描かれる、「待女の物語」の15年後のギレアデ、その腐敗と崩壊について。前作はオブフレッドの独白という形だった為見えなかった、ギレアデの全体像と細部、そのなかで生きる人々がしっかりと描かれていて、非常にエンタメ感があり、本当にかなり、とにかく、面白かった!!立場が違うと見え方が違うので、読んでいるほうもたくさんのカメラで見ている感覚になり、700ページの長編だが最後まで全く飽きることがない。

    感想を書く為に読み返していてまた何回も泣いた。
    シスター・フッドここに極まれり!570ページ「心臓止め」からラストまでの量みかけるような
    激動の描写は特に圧巻だった。。誰かが何かを信じる気持ち、お互いがお互いを信じる気持ち、きれいなだけではない、強い鋭い気持ち。

    「Tomomow is another day」

    仕返し?復讐?良いじゃないか。その為に力を溜めてあったのだから。
    「仕方なかった」ことなんてないのだ。

    あまり書くとネタバレになってしまうのが辛い、、ぜひ、侍女の物語とセットで読んでください。

  • 100分de名著登場記念に、5年ぶりの再読。
    やっぱり面白いなー、アトウッド。
    ディストピア文学だからあくまでも思考実験、読む人によっては(ダーク)ファンタジーとも捉えられる作品なんだけれど、「歴史上、起こらなかったことは書かない」という態度を貫いているから、とにかく現実味がすごい。
    初読ではストーリーを追っかけるだけの読み方をしてしまったけれど、再読するとリディア小母のブラックジョークや、アグネスとデイジーの会話の噛み合わなさ加減の滑稽みも楽しめた。

    しかし、なんでこうも男性陣は一生懸命にせっせせっせと女性を抑圧するんだろうか?そして女性陣はそれを庇護と勘違いして順化するんだろうか?
    今週も日曜午前中のテレビは就学前の子どもたちのためのジェンダーギャップ指数押し上げ教育に邁進しているし(一部はどう優しく見てもペドフィル向けの作品ですよね??)、大人用紙おむつのCMに男性は登場しない。高校野球の中継は応援席の「かわいい女子高生」をアップ撮りするのに血道をあげても、女子が活躍するスポーツでの全校応援が一般化しないことへの疑問を投げかけることはしない。
    「虎に翼」は「凶暴なものがより強大な力を得て手に負えなくなる」という意味の諺だけれど、あいにくこちらは虎になった覚えすらないぞ??
    極東のギレアデ・日本で、「○○への自由」を追い求めるためには、まず自分が「○○からの自由」に充足しているだけの<侍女>か<便利妻>(本作では<平民妻>に変えられちゃったけど、こっちの方がしっくりくる)なんじゃないかと疑うことから始める必要があるんだろうな。
    「○○さんの奥さん」、あるいは「○○ちゃんのお母さん」と呼ばれて社会生活を営むことを受け入れている以上、ある意味一人の「オブ○○」である、私を含め。

  • おもしろい。前作「侍女の物語」が、序章に過ぎなかったと思えてくるほど。他に読んでいた本を一旦やめて、この分厚い本を読んでいる。
    3人の女が登場する。侍女の物語にも登場した、リディア小母もそのひとり。凄まじい過去があかされる。精神に変調をきたさず、これを耐えて生き延びてきた女だったとは。なんと強い人だろうと思う。

  • 自分がまさかリディア小母が1番好きと言う日がくるとは…と半分も読まずに先を読むのが少し怖くなった。

    『侍女の物語』より読みやすい。本をあまり読まなくて視点切り替えに慣れてない人は少しきついかもしれないけど。

    でっかい図書館に踏み入れた時の高揚感、わかる。

    ベッカが出てくるたびに心がきつくなる。逃げ場がなく何もわからないうちに植え付けられる恐怖の悍ましさ。勢いよく読んでいたけど、服を脱いで畳み、1番上の段に置いた彼女の心境に思いを馳せて一度本を閉じて外に空気を吸いに出てしまった。彼女の人生せめて1人じゃないと思えたであろうことだけが救い。3姉妹と本当に思えたら。読む感触的に絶望ではなかったと思うしそう信じたい。

    最後の気の抜けたシンポジウムの形式も何気に好き。

    ルークの物語も少しは知りたいな、と思うけど。これらは女性の物語だからな。

    L
    GOD
    V
    E

  • 前作『侍女の物語』より読みやすかった。女性の権利が徹底的に奪われたキリスト教原理主義国家ギレアドに暮らす三人の女性の手稿や証言が立体的に物語を進めていく。「悪魔でも聖書を引用することができる」という言葉を思い出す。権力者が女性のリプロダクティブ・ヘルス/ライツを抑圧しようとするのは今日の社会を鑑みると他人事ではなく、非常に示唆的。

  • 現代と同じと思わせる
    人の想像を超えるところに世の中は動いている

  • 前作「侍女の物語」につづく続編ですが 感銘をうけた前作をはるかに超える大傑作でした。おそろしいディストピア国家の 内側の上下二つの視点と 国の外からの視点を巧みに組み合わせて それぞれ共感します。特に国家内の権力者が全く意外にも克明に冷徹にポリティカルに深く描かれています。前作の閉塞・背徳・絶望感から 今作は特に後半ワクワクドキドキのエスピオナージの傑作です。アトウッドすばらしい!

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著者プロフィール

マーガレット・アトウッド(Margaret Atwood):1939年カナダ生まれ、トロント大学卒業。66年にデビュー作『サークル・ゲーム』(詩集)でカナダ総督文学賞受賞ののち、69年に『食べられる女』(小説)を発表。87年に『侍女の物語』でアーサー・C・クラーク賞及び再度カナダ総督文学賞、96年に『またの名をグレイス』でギラー賞、2000年に『昏き目の暗殺者』でブッカー賞及びハメット賞、19年に『誓願』で再度ブッカー賞を受賞。ほか著作・受賞歴多数。

「2022年 『青ひげの卵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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