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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784151201165
作品紹介・あらすじ
ジンバブエで生まれ育った少女は、やがて「自由の国」アメリカへ。生々しい現実を子供の視点から軽やかに描いた傑作長篇を文庫化
みんなの感想まとめ
移住とアイデンティティの葛藤を描いた作品は、ジンバブエからアメリカに移り住んだ少女の目を通して、異国での苦悩や自己の存在意義を問いかけます。感受性豊かな若者が読むことで、人生観が変わる可能性を秘めたこ...
感想・レビュー・書評
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ジンバブエ出身の作家。米国へ移住した後の方がなんか救いがない感じ。
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感受性豊かな若い時に読むのがいいと思う、人生観変わるかもしれん。
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p305
あなたの国ですって? ダーリン、ほんとにそうなの? ほんとうに、ここがあなたの国だって言うの? と彼女は言い、あたしは自分が本気で起こり始めているのに気づく。
p305
ひとつだけ教えてちょうだい。自分の国でもない場所で、あなたいったい何してるの? どうしてアメリカなんかに逃げたの? ダーリン、ノンクルレコ・ンカラ、ねぇ? どうして行っちゃったのよ? ここがあなたの国なんなら、この国を愛してここに住まなきゃいけない、出ていったりするべきじゃない。何があろうと、この国のために闘わなきゃいけない、そして正しい国にしなければ。言ってちょうだい、あなたは家が燃えていたら見捨てるの? それとも消化のために水を探しに行く? 燃える家を放っておくとしたら、炎がいつか水になって自然に消えてくれると思うわけ? あなたは見捨てた、ダーリン、マイ・ディア。あなたは燃える家を放っておいて、それで図々しくもわたしに言うのね。生まれ育った言葉じゃないアクセントで。少しも似合わない言葉遣いで。ここが、あなたの国だって。 -
自分が何者であるのかということは、意外と自分ではなく周りが決めることが多いのではないかと、こういう小説を読むたびに思う。
本編で主人公が自分のアイデンティティーに悩むような直接的な記載はあまり見当たらないが、「自分だったら悩むだろうな」と思われるような周囲の言動は多々あり、きっと主人公も言葉にできない思いを抱えながら、(明言はされないが、)ジンバブエからアメリカに移住したのだろう。
移民、というとどうしてもマスでとらえてしまいがちだが、日本に移住している移民の一人一人も、きっとダーリンのような思いを抱えながらやってきたのであろう。世界でも日本でも、移民を巡る言説が耳をふさぎたくなる状況になるなか、彼や彼女の事をちょっとだけ考えるには、ふさわしい本である。
『アメリカーナ』(チママンダ・ンゴズィー・アディーチェ著)ほど、大河ドラマ感はないが、移民の地に足のついた日常を疑似体験したい方にはお勧め。
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