スタイルズ荘の怪事件 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

  • 早川書房
3.62
  • (125)
  • (267)
  • (332)
  • (28)
  • (8)
本棚登録 : 1984
レビュー : 228
  • Amazon.co.jp ・本 (361ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151300011

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 初めてのクリスティだが、緻密な伏線も、何度か転覆する物語も素晴らしかった。
    100年前の小説とは思えない、色褪せない犯人当てミステリだった。

  • アガサクリスティのミステリ処女作で、名探偵ポワロ初登場の本作。

    スタイルズ荘に住まう金持ちの女主人が毒殺されて、そこにポワロが登場して。
    典型的なフーダニットだが、彼女がミステリ小説という未開の地を切り開いたことを思うと、画期的な作品なのは間違いない。

    小さな伏線だらけで、いっときも集中を緩ませることができない。最後の最後で、小さなエピソードの数々がパズルのピースのようにぴたりと組み合わされると、大きな物語のうねりが見えてくるのだが、「あー、なるほど!」と理解するものの、納得はできないかも。

    こないだのオリエント急行と比べると、圧倒的に読みにくいのは、伏線だらけで、何度もページを行ったり来たりとしなければならなかったからだ。
    正直、疲れた……
    アガサ・クリスティやっと4作目。
    彼女の膨大な作品群を考えると、まだまだ先は長いぞ。

  • 名探偵ポアロシリーズの第一弾。ポアロシリーズは小さい頃ドラマで見て、高学年〜中学生ぐらいにかけてミスマープルものも合わせて読み漁ってた。新訳になったのをきっかけにもうトリックも忘れてるし再読しようかと。
    装丁もかっこいいからずっと欲しかった。スペースの問題で諦め、昔は読んでなかった「春にして君を離れ」だけ買って読んだ。

    現代の派手なトリックものよりもやっぱり昔のオーソドックスな探偵ものが好きだなぁ。

  • 今年はポアロシリーズを読んでみよう!
    …という事で、記念すべき一作目「スタイルズ荘の怪事件」。

    何よりも嬉しかったのが、昨今ではあまり見られない上品さ、優美さ。
    登場人物の会話一つとってみても、読んでいて心地よさを感じます。
    (最近のは眉をひそめたくなるような会話も多いですから~^^;)

    資産家の女主人の毒殺、というよくある設定ながらも、
    これが現在のミステリを形作っているんだと思うと、感慨深いですね~。

    ポアロのキャラも個性的で面白いし、
    どこまでも振り回されるヘイスティングズが気の毒で(笑)
    二転三転する犯人像、意外な共犯者。うーん、これは予想外だった。

    面白かったです♪

  • エルキュール・ポアロ登場。
    アガサ・クリスティの処女作。
    既に上手いもんですね~!
    歴史に残る名作です。

    疾病休暇中のヘイスティングズは、30歳。子どもの頃に泊まったことのあるスタイルズ荘に招かれる。
    古い知人のジョン・カヴェンディッシュは45歳。2年前にメアリと結婚して、スタイルズ荘に住み、地方の名士として暮らしていた。
    ヘイスティングズは、美しいメアリに強い印象を受ける。
    スタイルズ荘はジョンの父が再婚した妻エミリーのために建てた物で、遺言で妻に残していた。
    ジョンと弟のローレンスにとっては不本意な遺言だったろう。
    エミリーは寛大な義母だったが、仕切り屋で、人に感謝されるのを好むタイプ。

    そのエミリーが再婚したと聞いて驚くヘイスティングズ。
    相手のアルフレッド・イングルソープは、70過ぎのエミリーよりも20歳以上年下で、財産目当てかと誰もが思うほど。
    エミリーの長年の友人は、再婚が気に入らず、屋敷を出て行く。
    鍵のかかった部屋で寝ていたエミリーが、夜中に発作を起こして死んでしまう。
    毒殺か…?
    すぐ疑われたイングルソープには、アリバイがあった…
    旧知のポアロと出会ったヘイスティングズは、捜査を依頼する。

    1920年というのがすごい。この作品で、以後のミステリの歴史が変わったんですよね。
    その割には古さを感じません。
    わかりやすく、ポイントを押さえた展開。
    今読むと、ある意味普通かも知れないけど…
    これ以後のミステリが、こういう設定や雰囲気に則って書かれているからね。

    第一次世界大戦終結間際の設定で、ポワロはベルギーからの難民。もうすぐ定年ということで、後書きには60近いのではと書かれていますが、どうでしょう?当時の定年はもっと早いのでは…
    卵のような頭の形、口ひげを大事にしていて、緑色の目がきらめく、几帳面で天才肌の奇妙な小男の個性は、既にはっきりしています。
    急に走り出したり、喜んで躍り上がったりというあたりは後年の作品よりも若々しい。
    若い女性に何だか可愛いとか言われていて。

    ヘイスティングズの一人称によるユーモラスな語り口も楽しい。
    ポワロとは対照的に~いかにもイギリス的な(たぶん)真面目で控え目だけどやや皮肉な性格。
    30歳というのは、このときのクリスティ自身と同じ年頃の設定なんですね。

    2009年初登録。
    他の訳で前に何度も読んでますけど。
    これは2003年発行の新訳。
    以前のを正確に覚えているわけではないのだけど、微妙に読みやすいような気がしました。

    アガサ・クリスティは1890年生まれ。
    24歳の時に結婚してクリスティ姓に、1920年にこの作品でデビュー。
    1926年に失そう騒ぎを起こし、28年に離婚。30年に考古学者と再婚。
    1976年に亡くなるまで100を越す作品を発表し、世界中で読まれ愛され続けています。

  • 第一次世界大戦当時の英国。ベルギーから英国に亡命してきた人々が居り、ポアロもその1人なのであった。その、ポアロの亡命直後の心情の一旦が伺えて、興味深い。
    英国の田園(田舎)にあるスタイルズ荘の女主人エミリー・イングルソープが毒殺される。

    以下 ネタばれ あり。

    * * * * *

    終盤近く、真犯人・真実が明快にすっきり明かされた感の無いまま、陪審員裁判へ…。モヤモヤ感の残る展開に “これが、クリスティー?” と不思議な感じを抱いた。デビュー作ゆえのぎこちなさ…? とも考えた。
    だが、さすがはクリスティー。裁判もまた、真犯人の策謀のうちなのであった。

    最も怪しいと思われた男に、早々にアリバイが成立。容疑者から除外される。
    一方で、最も真犯人らしくない、と思われた女が… 。
    しかも、両者は○謀 していた。
    そんな具合で、どんでん返し✖️2という按配。
    1920年当時の読書界、ミステリー界に与えた衝撃は大きかったはず。精密な設計で、近代ミステリーの幕開け!を印象づけたに違いない。

  • 子どもの頃は夢中で読んだ本格派海外ミステリ。
    大人になってから読むとまた違った物語が見える。
    ポアロ初登場作品にして、アガサ・クリスティのデビュー作品でもある。
    なるほど、今、読むと昔は気がつかなかったけれど少々拙さも感じる。
    先日読んだ、アガサ後期のポアロ作品と比べると、断然こちらの方が面白いけれど、後から書かれた作品の方が文章は洗練されていたような気もする。
    とはいえ、やっぱり面白い。
    独特の勿体ぶった言動や真相の出し惜しみに焦れるのもまた一興。ホームズもそうだけど、お人好しの相方はうまく使われたり振り回されたりでけっこう報われないんだけど、でもポアロのヘイスティングズ大好きな感じがすごく伝わってくるからなんか憎めない。
    ツンデレホームズに振り回されるワトソンよりはよっぽど報われてるかー。
    ポアロブームが落ち着いたらシャーロック・ホームズも読み直したいなー。

  • 犯人、全然予想できなかった!!

  • 旧友の招きでスタイルズ荘を訪れたヘイスティングズは、屋敷の女主人の毒殺事件に巻き込まれる。
    事件解決に乗り出したのはベルギーから亡命して間もないポアロだった。

    ポアロ登場の巻。
    まずは最初の一歩からというわけで読んでみた。
    こう…、伏線の回収とか人間関係の描写からの事件の真相への道筋とか、うまいなあと思う。
    気を抜けない読書が楽しい。

  • 面白い。
    クリスティの処女作とあって、後のような思いもつかないような書き方?はないものの、彼女の代表的なキーワードであるフーダニット(whodunit=who done it)の素晴らしさはこの時からあるのでは?
    読んだのが昔すぎてあまり詳しく覚えていないので、また読み返したい。

全228件中 1 - 10件を表示

アガサ・クリスティーの作品

スタイルズ荘の怪事件 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする