ビッグ4 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

制作 : 中村 妙子 
  • 早川書房
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本棚登録 : 672
レビュー : 93
  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151300042

感想・レビュー・書評

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  • アガサ・クリスティー
    名探偵ポアロシリーズ4「ビッグ4」

    突然ポアロの家に倒れ込んできた謎の男が、ただただ「4..4..」と
    呟くばかりの言葉をきっかけに、国際犯罪組織〈ビッグ4〉との
    対決に挑むことになったポアロ。

    「国際...」そして「ビッグ」。
    とうとうポアロも世界を股にかけるほどの大きな事件に挑むことになったのね。
    期待は大いに膨らみ、ページを捲る楽しさにわくわくします。

    ところが...
    読むとじんわりと漂ってくる、アガサ・クリスティー独特の空気感が
    なんだかいつもと違うのです。
    何だろう...
    小さな章に区切られた一つ一つの話がうまく噛み合っていないような。
    事件展開がなかなか先に進んでいかず、ストーリー全体に
    膨らみがついていかないような....

    もしかしてこれは短編が連作している...??
    1/3ほど進んだところでようやくそう思い当たって
    思考のスイッチを切り替えてみるとそこから先はサクサク。
    読み終えた後、短編をまとめたものと解説で知って納得でした。

    んん...ビッグ4...
    ヘイスティングズとの再会は大いに喜ばしい事でしたけれど
    最後は確かにあっけなさすぎでしたね...。

    それでも
    構想をあれこれ模索しながら筆を走らせていたのであろう
    女流推理作家の横顔を想像する...というのもまた楽しいものでした。

  •  唐突に場面が切り替わることが多く、なにかと散漫な筋立てでよく分からない部分やそれってあり?と思うようなことがたびたびあったお話。推理小説なのかな?

     荒唐無稽といおうか、ポアロ双子?説あり。白土三平の「カムイ伝」を思い起こせば、双子説が出たところで死んでないだろうなとは思った。

  • 小さな事件を解決しながら国際犯罪組織『ビッグ4』に迫っていくという、12の短篇を組み合わせて一つの長編に仕上げた作品ですが、場面転換が唐突で纏まりに欠ける印象です。
    また、物語の基盤である『ビッグ4』という巨大組織が薄っぺらいため、子供騙し的な内容に仕上がっており、残念です。

  • ビッグ4は、アガサクリスティの作品の中では、自己ベスト10に入れています。

    4人の犯罪者の、組み立てが国際的ですばらしい。
    アガサクリスティがアジアに対してどういう感じを持っているかが、 透けて見えて、読んでいて、なるほどと思いました。

    結末が急展開なのは、ほかの作品でもしばしば見受けられる。
    誰に力点を置いているのかが分からない結末の話もしばしばあります。
    分かれた親子が再開するというのを道具につかうのは非道だと思うかもしれません。
    犯罪のために使うのでなければ、物語としては許容範囲ではないでしょうか。

    4人の異なる犯罪者がいるということが、作品を立体的にさせていて、一次元的作品や、二次元的作品にくらべれば、傑作だと思いました。

    西洋が東洋に直面するときの弱さみたいなものも知ることができました

  • 物凄い冒険もの!ミッション◯ンポッシブルかと突っ込みたくなる怒涛の展開でした。

    スピード感が違い過ぎるからか、クリスティの作品では低評価らしいが、たまにはこんなのもいいのでは?

    これこそ映画化したら楽しいんじゃないのか…?

  • 『アガサ・クリスティ完全攻略』で最低評価だったので本格推理物ではないのだろうくらいで読みだしたが…

    内容はやはりスリラーというか冒険活劇、とはいえ昔読んだ『秘密機関』とかも結構好きだし気にせず読み進めたのだが途中からどうも嫌な感じに。

    そもそも場面変更が多く展開が早過ぎるし、あまり脈絡や必然性なく小さな事件が挟まったり、そもそもビッグ4の目的とか所々ポアロっぽい展開はあるものの、基本全ての展開が安っぽい。何かの連載ものをまとめたものなのか、その場その場のシーンがことさら派手で昔の子供向けのアニメでもここまでベタではないだろう。

    解説読むとこの時期クリスティは大変だったようで色々背景があったんだな、と理解。まぁ余程のクリスティファンでない限りこれは読まなくてもいいかな。

  • ポワロシリーズ四作目にして、まるっきりちがう、007ワールド。これはこれでエンタメアクションで面白くは読めるけど、ポワロものの良さが出ていない。ヘイスティングさんが相棒に復活したことくらいかな。ポワロが死んだことにするのなんて、完全にシャーロック・ホームズと同じ手で見え見えだったし。でもまだ殺し屋が生きてそうで心配だね

  • ミステリ。ポアロ。
    国際犯罪組織”ビッグ4”とポアロとの対決。
    いつものポアロシリーズとは少し違った雰囲気。
    勝手なイメージでは、冒険要素がシャーロック・ホームズっぽい感じ。
    いつもの純粋な推理もののほうが好きですが、キャラクター小説としては悪くないかも。

  • ポアロが国際的な犯罪者の集団である“ビッグ4”と生死を賭けた対決をします。ビッグ4は、リー・チャン・イェンという知力を代表するナンバー・ワン、アメリカ人で富の力の代表者のナンバー・ツー、フランス人女性のナンバー・スリー、殺し屋のナンバー・フォーで構成されています。

    事件は次々と起こり、戦いは長期間になります。

    最終的に、ポアロの“生涯の最大の事件が無事にかたづいた(p334)”のですが、ビッグ4が“ことごとく死体となって発見され(p334)”たのが、納得できませんでした。ポアロの敵が強力だと面白くなるかと思いきや、あっさりやられてしまったように感じられたのが残念でした。

  • ヘイスティング再び。やはりうっかり八兵衛のような彼が居ないとね。ビッグ4という世界を股にかけた悪の秘密結社の前に後手後手に見えるポアロでしたが、いつでも冷静でしたね。組織のナンバーワンである中国人が実は意外な人?と気構えていたのですが本当に居たの?何だか存在感が無いわー。ポアロシリーズ順番に読んで来たつもりだったけど、ロシアの伯爵夫人っていつ出てきた?誰?ポアロ達にはお馴染みみたいですが誰?

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