ビッグ4 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

  • 早川書房
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本棚登録 : 716
レビュー : 98
  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151300042

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  • アガサ・クリスティー
    名探偵ポアロシリーズ4「ビッグ4」

    突然ポアロの家に倒れ込んできた謎の男が、ただただ「4..4..」と
    呟くばかりの言葉をきっかけに、国際犯罪組織〈ビッグ4〉との
    対決に挑むことになったポアロ。

    「国際...」そして「ビッグ」。
    とうとうポアロも世界を股にかけるほどの大きな事件に挑むことになったのね。
    期待は大いに膨らみ、ページを捲る楽しさにわくわくします。

    ところが...
    読むとじんわりと漂ってくる、アガサ・クリスティー独特の空気感が
    なんだかいつもと違うのです。
    何だろう...
    小さな章に区切られた一つ一つの話がうまく噛み合っていないような。
    事件展開がなかなか先に進んでいかず、ストーリー全体に
    膨らみがついていかないような....

    もしかしてこれは短編が連作している...??
    1/3ほど進んだところでようやくそう思い当たって
    思考のスイッチを切り替えてみるとそこから先はサクサク。
    読み終えた後、短編をまとめたものと解説で知って納得でした。

    んん...ビッグ4...
    ヘイスティングズとの再会は大いに喜ばしい事でしたけれど
    最後は確かにあっけなさすぎでしたね...。

    それでも
    構想をあれこれ模索しながら筆を走らせていたのであろう
    女流推理作家の横顔を想像する...というのもまた楽しいものでした。

  • ビッグ4といわれる4人が世界征服を企んでいる。1927年発表とあり文中に「日本をおそった大地震の後、アメリカの水雷艇と駆逐艦が何隻か、暗礁に乗り上げて沈没しました。当初は津波の影響だろうと観測されておったのです」などという文が出てくる。関東大震災のことか。津波という訳語も充てられている。ふと時代を感じた。

    短編をつなげたということだが、そのせいか場面転換が多くてけっこうさくさく進む。つかまったと思うとうまく切り抜け、007やハムナプトラを見ているような感じもした。

    1927発表
    2004.3.15発行 2015.11.15.第5刷 図書館

  •  唐突に場面が切り替わることが多く、なにかと散漫な筋立てでよく分からない部分やそれってあり?と思うようなことがたびたびあったお話。推理小説なのかな?

     荒唐無稽といおうか、ポアロ双子?説あり。白土三平の「カムイ伝」を思い起こせば、双子説が出たところで死んでないだろうなとは思った。

  • 小さな事件を解決しながら国際犯罪組織『ビッグ4』に迫っていくという、12の短篇を組み合わせて一つの長編に仕上げた作品ですが、場面転換が唐突で纏まりに欠ける印象です。
    また、物語の基盤である『ビッグ4』という巨大組織が薄っぺらいため、子供騙し的な内容に仕上がっており、残念です。

  • ビッグ4は、アガサクリスティの作品の中では、自己ベスト10に入れています。

    4人の犯罪者の、組み立てが国際的ですばらしい。
    アガサクリスティがアジアに対してどういう感じを持っているかが、 透けて見えて、読んでいて、なるほどと思いました。

    結末が急展開なのは、ほかの作品でもしばしば見受けられる。
    誰に力点を置いているのかが分からない結末の話もしばしばあります。
    分かれた親子が再開するというのを道具につかうのは非道だと思うかもしれません。
    犯罪のために使うのでなければ、物語としては許容範囲ではないでしょうか。

    4人の異なる犯罪者がいるということが、作品を立体的にさせていて、一次元的作品や、二次元的作品にくらべれば、傑作だと思いました。

    西洋が東洋に直面するときの弱さみたいなものも知ることができました

  • 著者:アガサ・クリスティ(Christie, Agatha, 1890-1976、イングランド、小説家)

  • アクロイドのテンションがダダ下がりするほど面白くなかった・・・個人的に。

  • エルキュール・ポアロシリーズ#5。初期にはこんな大立ち回りもあったのだなあ・・・と思わさる、国際ギャングを相手にした武勇談。

    「小さな灰色の脳細胞」って、みんな持ってる細胞なのね。
    (それを使うかどうかが大事)

  • ポアロが世界の危機を救う!

    国際犯罪組織<ビッグ4>を相手に、命を懸けて戦うポアロ。変装の名人の暗殺者、大金持ち、女性科学者、中国人、伯爵夫人、英国情報部員、内務大臣に首相など、大げさなキャラクターが敵味方入り乱れて、ちょっとした冒険ものである。静かに推理の糸をたどっていくというよりは、ハラハラドキドキのジェットコースター系。

    クリスティーが意識しているのかいないのか、伯爵夫人はアイリーン・アドラーを思い起こさせ(彼女より全然手強い感じはないのだが)、ポアロが兄がいると言い出して、マイクロフトかと思ったり、ポアロが世界のためなら自分の命を進んで投げ出すと言って、ライヘンバッハを思い出したり(あれは滝でこちらは岩山)、ホームズ的な要素がたくさんあった。途中でポアロは死ぬが、それもヘイスティングズまで騙すことで敵を欺くためであり、ここのところも、ホームズにあったような気がした。それがまた面白かった。

  • 物凄い冒険もの!ミッション◯ンポッシブルかと突っ込みたくなる怒涛の展開でした。

    スピード感が違い過ぎるからか、クリスティの作品では低評価らしいが、たまにはこんなのもいいのでは?

    これこそ映画化したら楽しいんじゃないのか…?

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