ビッグ4 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

  • 早川書房
3.17
  • (54)
  • (82)
  • (209)
  • (59)
  • (28)
本棚登録 : 1299
感想 : 143
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151300042

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ビッグ4は、アガサクリスティの作品の中では、自己ベスト10に入れています。

    4人の犯罪者の、組み立てが国際的ですばらしい。
    アガサクリスティがアジアに対してどういう感じを持っているかが、 透けて見えて、読んでいて、なるほどと思いました。

    結末が急展開なのは、ほかの作品でもしばしば見受けられる。
    誰に力点を置いているのかが分からない結末の話もしばしばあります。
    分かれた親子が再開するというのを道具につかうのは非道だと思うかもしれません。
    犯罪のために使うのでなければ、物語としては許容範囲ではないでしょうか。

    4人の異なる犯罪者がいるということが、作品を立体的にさせていて、一次元的作品や、二次元的作品にくらべれば、傑作だと思いました。

    西洋が東洋に直面するときの弱さみたいなものも知ることができました

  • あまりに話が入り組んでいて、何がなんだかよくわからないところがあった。登場人物も多いし。途中で挫折しかけたが、なんか読み終えないのもしゃくにさわった(苦笑)。

  • すごいトンデモ探偵のポアロさんだった(笑)
    双子のお兄さんが出てくるし。
    いや、本当に別人じゃないかってくらい
    いつものポアロさんじゃない。
    なんでこれを読んでいなかったか…
    本能的に避けてたのかしら( ̄∀ ̄)

    解説によると
    別々の短編を無理くり一本化するため
    その横糸が必要になって
    すべての事件の裏に
    謎の組織がいることにしたらしい。
    もう全部「ビッグ4のしわざだ!」です。

    おかげでヘイスティングズは
    うっかり敵の手に落ちて殺されかけたり
    敵地に潜りこまされたり、散々です。
    最初「ちょっとポアロの顔を見るだけ」で
    南米から仕事の合間に訪ねたのに
    結局、一年くらい事件に巻き込まれている。
    他の作品とは違った二人の関係性が味わえる
    というのが見どころといえば見どころ?

  • いつものミステリーと違って
    今回はポアロが謎の組織と戦います。

    所々で殺人事件も起きて、
    ちょっと短編みたいな感じでも読めました。

    本格ミステリーとは違うかもですが
    コレはコレで面白かった。

  • ポアロの家に倒れ込んできた男はうわの空で数字の4を書くばかり――国際犯罪組織〈ビッグ4〉と名探偵の対決はこうして幕を開けた。証人を抹殺し決して正体をあらわさない悪事の天才四人を追って、大陸へ渡ったポアロを恐るべき凶手が待ちうけていた。新訳で贈る波瀾万丈の冒険と驚愕の結末!

    ちょっと冒険小説っぽさもある、やや飛んだ感じもある作品。なかなか尻尾を出さないビッグ4に、ポアロがまさかの!?とハラハラする場面も出てきますが、ミスリードの兄弟ネタは面白かったなあ。ヘイスティングスの騙されっぷりにくすっとしつつ、二人が無事に大冒険を終えて戻ってきてくれたのが嬉しいし、ぜひ今後も活躍を見たい。結局ポアロの家に最初に来た男は、ビッグ4に狙われたから名探偵なら助けてくれるかもしれないと思って駆け込んだということで良かったのかな・・・?結局ビッグ4の最終的な狙いがラジウムを利用した世界支配だったのなら、ポアロはもっと各国から称えられていいレベルの活躍だと思うけど。

  • ポアロとヘイスティングスの友情が濃く描かれていてほっこりした。
    映画化したらアクション映画としても成り立ちそう。純粋に面白かった。

  • 小学生の頃に読み漁った、アガサクリスティ!!
    面白かった。めっちゃ伏線はってる、とかじゃないけど。。どーなるんやろって純粋にワクワクしながら読み進めれた。
    巨大な敵に立ち向かうのはいつの時代でも面白い。そして、どんな時代にも世界征服しようと思うやつっておるんやなぁっとしみじみしてしまった。

  • エルキュール・ポアロシリーズ#5。初期にはこんな大立ち回りもあったのだなあ・・・と思わさる、国際ギャングを相手にした武勇談。

    「小さな灰色の脳細胞」って、みんな持ってる細胞なのね。
    (それを使うかどうかが大事)

  • ポアロが世界の危機を救う!

    国際犯罪組織<ビッグ4>を相手に、命を懸けて戦うポアロ。変装の名人の暗殺者、大金持ち、女性科学者、中国人、伯爵夫人、英国情報部員、内務大臣に首相など、大げさなキャラクターが敵味方入り乱れて、ちょっとした冒険ものである。静かに推理の糸をたどっていくというよりは、ハラハラドキドキのジェットコースター系。

    クリスティーが意識しているのかいないのか、伯爵夫人はアイリーン・アドラーを思い起こさせ(彼女より全然手強い感じはないのだが)、ポアロが兄がいると言い出して、マイクロフトかと思ったり、ポアロが世界のためなら自分の命を進んで投げ出すと言って、ライヘンバッハを思い出したり(あれは滝でこちらは岩山)、ホームズ的な要素がたくさんあった。途中でポアロは死ぬが、それもヘイスティングズまで騙すことで敵を欺くためであり、ここのところも、ホームズにあったような気がした。それがまた面白かった。

  • 物凄い冒険もの!ミッション◯ンポッシブルかと突っ込みたくなる怒涛の展開でした。

    スピード感が違い過ぎるからか、クリスティの作品では低評価らしいが、たまにはこんなのもいいのでは?

    これこそ映画化したら楽しいんじゃないのか…?

全143件中 21 - 30件を表示

アガサ・クリスティーの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×