オリエント急行の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

  • 早川書房
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本棚登録 : 2369
レビュー : 274
  • Amazon.co.jp ・本 (429ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151300080

作品紹介・あらすじ

厳寒の季節に似合わず国際列車オリエント急行は世界各国からの乗客でいつになく混んでいた。一癖も二癖もある乗客たちが作る異様な雰囲気のなか、雪で立往生した車内で、老富豪が何者かに刺殺された。名探偵ポアロが腰を上げたが、乗客のすべてには堅牢なアリバイがあった…大胆なトリックに注目の著者の代表作。

感想・レビュー・書評

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  • アガサ・クリスティーの名作に挑戦。豪華列車のオリエント急行、目つきの悪いラチェットが12の創傷痕を残して惨殺される。犯人は寝台車の乗客に限られる。名探偵ポワロがその寝台車に偶然居合わせる。ポワロが乗客全員を事情聴取。ハンカチ、パイプ・クリーナーなどの遺留品。徐々に乗客の嘘、違和感を感じるポワロ。きっかけはメアリーがアームストロング家の家庭教師をしていたという事実。さらに乗客がアームストロング家の関係者だった。ポワロの正義 vs. 関係者のラチェットに対する無力感と悔恨。この対立構造が緊張感を醸し出した。

  • 偶然ポアロが乗車したオリエント急行内で起きた殺人事件。会社の重役から依頼を受けて、捜査に乗り出す。
    乗客からの聞き込みを開始するが、個性豊かな13人にはそれぞれアリバイが存在し、捜査は一向に進展しないように見えた。繰り返される証言の中で次第に明らかになる被害者との関係。ポアロの明晰な頭脳が動き出したとき、一つの仮説が浮かび上がってくる・・・。

    とても有名なミステリーなので、多くの人が何らかの形でその内容を知っていることとと思います。
    私もかつて読んだことがあったのではないかと思うのだが、今回読んでみると印象はずいぶん違うものであった。映画のイメージが強く残っているせいかもしれない。とはいえ、それもずいぶん以前のことなので、輪郭くらいしか覚えていなかった。
    それにしても、本書はあっけないくらいあっさりしている。初めて読んだときは、鮮やかな推理に驚いたに違いないと思うのだけど。
    映画では殺人の場面の映像もあったような。(記憶も怪しいが)もう少し詳しく、登場人物たちの心象も描かれていたように記憶しているけれど。

    なめらかな訳で読みやすく、まるで日本のミステリーを読んでいるように錯覚してしまうから、余計に現代のミステリーと比較してしまうのかもしれない。
    最近のミステリーは、とにかくエピソード盛りだくさんで、拡散した状況が見事に収束したり、加害者や被害者の心理が丁寧に描かれていたり、時系列が前後しながら謎を深めていたりで、そのまま映像化できそうな程書き込まれていると思う。
    ミステリーが発展する中で、クリスティーの描く作品たちは一時代を築き、今でも多くの読者を魅了してやまないのも事実。現在の日本のミステリーがそういった経過の先に連なっているんだよね。

    どうやら三谷さんの脚本で本書がドラマ化されるとか。配役はどうなるんだろう・・。お正月まであれこれ考えながら楽しみに待つことにします。

  • 翻訳ものは読みにくいというイメージがありますが、これはとても読みやすかったです。初読は二十年近く前になるでしょうか、あまりにも前だったので読み始めは初読だったっけ?と思うほど全く覚えていなかったのですが途中でいろいろと(犯人を知ったときの衝撃も)思い出しました。今回はそれで逆に容疑者それぞれのアリバイや言動に細かく目が行き、ポアロの流れるような尋問と名推理、さらには事件を手放すときの見事さに感嘆しました。さすが名作と言われるだけのことはあります。録りおいてあるドラマをこれからゆっくり堪能します。

  • ミステリーの先入観というか、暗黙の了解のようなものを打ち破る作品として、とても有名な作品を読みました。

    映画で観ただけではよく分からなかった点を、じっくり確認しながら読みました。

    殺害されたカセッティに同情の余地は全くないけれど、関わった人物達の全員の団結が悲しかったです。
    だからこそ、この作品は結末もとても良かったと思います。
    きっと沢山の人生経験をしているからこそ、真相を必ずしも表沙汰にしないポアロが大好きです。
    若くて青い探偵や刑事なら、こうはいかなかったと思います。

  • 超有名作品ということで、とりあえず読む。

    ロジックや動機などが美しく、推理小説の王道って感じ。長年支持され、今でも結論の是非が問われているということも納得。

    ただ、ムシューとかマドモアゼルとかを文末につけるのやめてくれ笑 訳す上では必要なんだろうが、いかんせん疲れます笑

  • 超有名作ですね。読む前にネタバレされてしまい、犯人を知った状態で読み始めたのですが、それでも読ませますね、面白かったです。ミステリーとしては微妙かもしれませんが、なぜこの作品が書かれたか知ると作者の気持ちも分かる気がします。というかこれでよかったんだなって思いましたね。

  • 映画の公開前に原作を読んでおかねばと思い、読了。デイヴィッド・スーシェ主演のドラマ版を見たので結末は知っていたが、文体とプロットにぐいぐい引き込まれて飽きるところが無かった。ジグソーパズルのような証言の数々は、つい自分でも組み合わせたくなってしまう。登場人物の国籍が様々で、今は何語で会話が進んでいるのだろうかと想像するのも楽しかった。

  • Murder on the Orient Express(1934、英)。
    ポアロ・シリーズ。シリーズの中でも、特に知名度の高い作品。

    猛吹雪で足止めされた列車内で、老富豪が何者かに刺殺された。偶然乗りあわせたポアロが捜査にあたるが、乗客全員にアリバイがあることが判明する…。

    トリック自体はアリだと思うが、推理の過程が論理を超えている、というか、ほとんど勘なので、推理小説としては微妙。しかし、物語としては面白かったのでOK。ドラマティックなラストが印象的。

  • 顔が気に入らないって言われた!Σ(゚д゚lll)実は映画を見て結末を知っていたんだけど、それでも楽しめました。大体が椅子に座って話しているだけなのにすごいなー。

  • 【再読】

    犯人を知りながら読んでいても、やっぱりポアロのような推理はできない。あっさりと話が進んでいくので(面白くてグイグイ読んでしまうというのもあるけど)、重要なヒントに全然気が付かずにスルーしてしまう…。映像作品だとそれらがどのように描かれているのかも少し気になった。
    舞台もキャラ配置もトリックも、全てがキレイにまとまっていて、読んでいてとても楽しかったんだけど、だからこそ犯人を知らない状態でまた読みたいなーとも思ったり。シリーズの別作品にも手を出したくなる、、

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