オリエント急行の殺人 (クリスティー文庫 エルキュール・ポアロ)

  • 早川書房 (2003年10月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (432ページ) / ISBN・EAN: 9784151300080

みんなの感想まとめ

事件の発生から真相解明までの緻密な展開が魅力の作品で、登場人物たちの華麗さや舞台の描写が印象的です。再読した読者は、幼少期には難しく感じたアリバイの説明も大人になった今ではすんなり理解でき、作品の深さ...

感想・レビュー・書評

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  • アガサ・クリスティーの名作に挑戦。豪華列車のオリエント急行、目つきの悪いラチェットが12の創傷痕を残して惨殺される。犯人は寝台車の乗客に限られる。名探偵ポワロがその寝台車に偶然居合わせる。ポワロが乗客全員を事情聴取。ハンカチ、パイプ・クリーナーなどの遺留品。徐々に乗客の嘘、違和感を感じるポワロ。きっかけはメアリーがアームストロング家の家庭教師をしていたという事実。さらに乗客がアームストロング家の関係者だった。ポワロの正義 vs. 関係者のラチェットに対する無力感と悔恨。この対立構造が緊張感を醸し出した。

  • さすが不朽の名作といったところか、事件の発生からポアロによる容疑者たちとの対話、真相解明に至るまで、古臭さやつまらなさを感じない展開と、舞台や登場人物たちの華麗さや鮮やかさの描写が見事だと思った。
    子供の頃に読んで以来の再読だが、幼い頃にはなんとなく難しくてきちんと理解することなく読み飛ばしてしまった細かいアリバイなどの説明も、やはり大人になるとすんなりと理解出来るということもあり、幼少期に好んで読んでいたポアロやドイルなどの書籍を改めて再読してみたいと思う。

  • アガサ・クリスティーの作品の代表作ですね!
    再読ですし、映画も何回も見ましたが、何度読んでも何度見ても唸る素晴らしさ。
    名作ですね!

  • ミステリーの先入観というか、暗黙の了解のようなものを打ち破る作品として、とても有名な作品を読みました。

    映画で観ただけではよく分からなかった点を、じっくり確認しながら読みました。

    殺害されたカセッティに同情の余地は全くないけれど、関わった人物達の全員の団結が悲しかったです。
    だからこそ、この作品は結末もとても良かったと思います。
    きっと沢山の人生経験をしているからこそ、真相を必ずしも表沙汰にしないポアロが大好きです。
    若くて青い探偵や刑事なら、こうはいかなかったと思います。

  • アガサ、ポアロ 8作目。中村能三訳

    学生の頃に初めて読んで面白かった。衝撃的だった。
    映画(2017)も面白かった。ラスト、雪の中佇むシーンが印象的だった。
    今回読んでももちろん面白かった。現在、箱根でオリエント急行に乗れるらしい!感動的である!

  • 2025/03/12読了

  • 偶然ポアロが乗車したオリエント急行内で起きた殺人事件。会社の重役から依頼を受けて、捜査に乗り出す。
    乗客からの聞き込みを開始するが、個性豊かな13人にはそれぞれアリバイが存在し、捜査は一向に進展しないように見えた。繰り返される証言の中で次第に明らかになる被害者との関係。ポアロの明晰な頭脳が動き出したとき、一つの仮説が浮かび上がってくる・・・。

    とても有名なミステリーなので、多くの人が何らかの形でその内容を知っていることとと思います。
    私もかつて読んだことがあったのではないかと思うのだが、今回読んでみると印象はずいぶん違うものであった。映画のイメージが強く残っているせいかもしれない。とはいえ、それもずいぶん以前のことなので、輪郭くらいしか覚えていなかった。
    それにしても、本書はあっけないくらいあっさりしている。初めて読んだときは、鮮やかな推理に驚いたに違いないと思うのだけど。
    映画では殺人の場面の映像もあったような。(記憶も怪しいが)もう少し詳しく、登場人物たちの心象も描かれていたように記憶しているけれど。

    なめらかな訳で読みやすく、まるで日本のミステリーを読んでいるように錯覚してしまうから、余計に現代のミステリーと比較してしまうのかもしれない。
    最近のミステリーは、とにかくエピソード盛りだくさんで、拡散した状況が見事に収束したり、加害者や被害者の心理が丁寧に描かれていたり、時系列が前後しながら謎を深めていたりで、そのまま映像化できそうな程書き込まれていると思う。
    ミステリーが発展する中で、クリスティーの描く作品たちは一時代を築き、今でも多くの読者を魅了してやまないのも事実。現在の日本のミステリーがそういった経過の先に連なっているんだよね。

    どうやら三谷さんの脚本で本書がドラマ化されるとか。配役はどうなるんだろう・・。お正月まであれこれ考えながら楽しみに待つことにします。

  • 何回も映画になってるポアロシリーズの代表作。
    頑張って推理するんですが、いかんせん手強い。
    最強の犯人ですね。

  • 翻訳ものは読みにくいというイメージがありますが、これはとても読みやすかったです。初読は二十年近く前になるでしょうか、あまりにも前だったので読み始めは初読だったっけ?と思うほど全く覚えていなかったのですが途中でいろいろと(犯人を知ったときの衝撃も)思い出しました。今回はそれで逆に容疑者それぞれのアリバイや言動に細かく目が行き、ポアロの流れるような尋問と名推理、さらには事件を手放すときの見事さに感嘆しました。さすが名作と言われるだけのことはあります。録りおいてあるドラマをこれからゆっくり堪能します。

  • 超有名作品ということで、とりあえず読む。

    ロジックや動機などが美しく、推理小説の王道って感じ。長年支持され、今でも結論の是非が問われているということも納得。

    ただ、ムシューとかマドモアゼルとかを文末につけるのやめてくれ笑 訳す上では必要なんだろうが、いかんせん疲れます笑

  • 映画の公開前に原作を読んでおかねばと思い、読了。デイヴィッド・スーシェ主演のドラマ版を見たので結末は知っていたが、文体とプロットにぐいぐい引き込まれて飽きるところが無かった。ジグソーパズルのような証言の数々は、つい自分でも組み合わせたくなってしまう。登場人物の国籍が様々で、今は何語で会話が進んでいるのだろうかと想像するのも楽しかった。

  • 華麗な登場人物。
    今はないオリエント急行の旅が面白い。

  • Murder on the Orient Express(1934、英)。
    ポアロ・シリーズ。シリーズの中でも、特に知名度の高い作品。

    猛吹雪で足止めされた列車内で、老富豪が何者かに刺殺された。偶然乗りあわせたポアロが捜査にあたるが、乗客全員にアリバイがあることが判明する…。

    トリック自体はアリだと思うが、推理の過程が論理を超えている、というか、ほとんど勘なので、推理小説としては微妙。しかし、物語としては面白かったのでOK。ドラマティックなラストが印象的。

  • 2026年の1冊目。ケネス・ブラナー主演の映画を少しだけ見てしまい、復讐劇という印象だけ持った状態で読み始める。あからさまな遺留品や証言者たちの偽証で真相がわからないまま、最後にポアロからの2つの説明。どちらを選択するか、12人、12回に拘り、何度でも同じことをするという女優で祖母の思いに納得のラストでした。これでこの事件から手を引かさせていただくとして…という終わり方は秀逸でした。

  • <呆>
    全く老品(老人 とも云うw)の思い込み(思い違い とも云うw)とは恐ろしいもので,僕はこの本の題名をづっと『オリエント急行殺人事件』だと思っていた。そしえ近日,知念実希人の傑作最新推理小説『硝子の塔の殺人』を読んでいてこのアガサ・クリスティの『オリエント・・・』とポーの『モルグ街の・・・』を読みたくなり町のTSKで借りることにした。

    TSKに行き蔵書棚の場所をPCで検索しその棚へゆく。もちろん文庫棚。その棚までは徒歩8秒。すると、あれ日本人作家の作品ばかりが並んでいて『オリエント急行殺人事件』は無い、と思われる。しばらく棚に並ぶ本をじっと眺めていたが、もう一度PCで調べ直して、もし同じ場所をPCがまた示したら係の人(大抵は大学出の司書さん!)に頼んで探してもらおうと決心する。

    で検索。やっぱり同じ棚を表示する・・・ん?ちょっと待てよ。『オリエント急行の殺人』という非常に似たタイトルの本があるな~と思ってその画面の後行を見ると作者はアガサ・クリスティとなっているではないか。
    僕は題名は『オリエント急行殺人事件』だと信じて疑っていなかったので、何かの間違いだろう、と思いながらも本の実物を確かめるべくその棚まで徒歩7秒で移動した。すると、なんと僕の長年の記憶は間違っていたのである。

    ちょっとくやしいのでググった。僕がこの作品を最初に知ったのは映画でだった。劇場で観たのではなく今は亡き ” テレビ ” という懐かしいモノの水曜ロードショウとかで観た。その時の題名は『オリエント急行殺人事件』なのであった。そしてなんとWikiによると小説も『オリエント急行殺人事件』と呼んでもいいらしい。でもどっちが正式なのかと云うとやはり『オリエント急行の殺人』なのだそうだ。

    紛らわしいのは 横溝正史という輩(・・・すまぬ,がそういう心境なのでw)が『オリエント急行殺人事件』という本を書いて上梓していること。横溝さんよ、あんた何考えてんねん。ややこしい事すんな! 僕のTSKでの貴重な時間と徒歩合計15歩を返せ!と、自分の無知/間違いを他人のせいにして溜飲を下げる僕が居た。すまぬ。

    さて本編の内容も今回は少し書いて置こう。僕はたぶん本書を読んだことは無い。でも先に書いた通り映画は観ている。しかし内容についてはさっぱり何も覚えていなかった。老人の特権である。つまり今回の読書はめちゃ面白かった。もっと云うと世界一の推理小説に出会えた感激でいっぱい!とでも言いましょうか。

    僕が読んだのは早川文庫版の2008年第8刷。その本の本編に句点を含んでたった三文字のページが一ページだけある。それは282ページの「ろう。」である。この三文字の為だけにA5判紙一枚の半面が使われている。非常に不経済なこの事に疑問を関感じる事からまづは推理小説への開眼が始まるのだと思った。wすまぬ。

    さてここからはまさかと思う様な僕ならではの辛辣なお話。本書中 時々 ひらがな にまでふってある「ト書き」は一体に何を表しているのだろう。その「ト書き」はたぶんフランス語なのだろうと思うけれど それを振ることに何か意味を持たせてあるのだろうか。もしそれが物語の推理に関わるようなことで しかも本書の翻訳者である中村某が独断で遣っていることならばそれは激しく無用なので遣らないで欲しかった。

    そんな事をする権利はたかが翻訳者には絶対無い。そこをよぉーくわきまえて欲しい。翻訳者は所詮只の翻訳者なのだ。もうすぐAIなどに取って代わられる程度のモノなのだ。あきらめて正しく認識せよ!

  • 【再読】

    犯人を知りながら読んでいても、やっぱりポアロのような推理はできない。あっさりと話が進んでいくので(面白くてグイグイ読んでしまうというのもあるけど)、重要なヒントに全然気が付かずにスルーしてしまう…。映像作品だとそれらがどのように描かれているのかも少し気になった。
    舞台もキャラ配置もトリックも、全てがキレイにまとまっていて、読んでいてとても楽しかったんだけど、だからこそ犯人を知らない状態でまた読みたいなーとも思ったり。シリーズの別作品にも手を出したくなる、、

  • きちんと読んだことは無かったが、粗筋はなんとなく知っていた。映画の一部を見た記憶がある。

    それでも、最後まで楽しめた。犯人が誰かよりボアロの落とし所に驚きがあった。途中の推理の過程はあまりにも、神がかりすぎてついていけなかったが、物語の舞台装置も雰囲気よくミステリの古典というに相応しいと感じた。

    ただ、やはり、何点か無理があるのも否めない。で、星は三つ。

  • 以前、読んだことがあったけど
    ラストを忘れてしまっていたので再読。
    素晴らしい~。
    ミステリーはあんまり好きじゃないけど
    本当によくできていた。
    他の作品も読んでみたくなった。

  • 予想外の結末に「そうきたか」しかない。
    これは星5つ評価を付けざるを得ないと思った。
    この人が犯人じゃないかとかあの人が怪しいなどと勝手に推理していた自分が馬鹿らしくなる。


    ミステリー好きなら一度は読むべき。
    素晴らしい作品だから。

  • 小学校の時読んで、もう一回読み直した。犯人も展開も忘れてたので楽しめた。
    最後の最後まで犯人が分からないところが、やっぱり最高。乗客全員が犯人なんてすごい結末で、思いもつかないしそれを書き上げるのはアガサのすごいところ。
    ポアロのいいところは勧善懲悪じゃないところ。復讐が動機だったけど、犯人を何も言わずに見逃したところがすごく良かったし、胸に残った。

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著者プロフィール

中村 能三(なかむら・よしみ):1903-81年。福岡県生まれ。翻訳家。モーム、サキ、クローニンなどの文学作品からミステリ、SF、児童文学まで多くの訳書がある。主な訳書にクローニン『城砦』、モーム『要約すると』、『サキ短編集』、コリンズ『月長石』、クリスティー『カーテン』など。

「2025年 『シリウス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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