- Amazon.co.jp ・本 (412ページ)
- / ISBN・EAN: 9784151300110
感想・レビュー・書評
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A.B.Cそれぞれの事件に手がかりがなく、誰がやったのか全く見当がつかない。
結末がどうなるのかを楽しみにしながら読み進められた。
ただ、解明部分は驚くよりもかわいそうだなという気持ちの方が大きかったな。
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既視感があると思ったが逆だった。この作品がその後のミステリーの参考書なのだ。
謎の殺人予告、連続殺人、共通点のない被害者たち、怪しい人物などなど。
テンプレートのような構成で話が進む。これまで読んだミステリーはこの作品の子孫なのだなと分かる。真犯人の動機とアリバイ造りのテクニックなどの論理的で納得できた。ミステリ小説を書きたい人はアガサ・クリスティーは必修科目だなと。 -
良く出来てはいるが、描写が好みではなかった
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カササギ殺人事件からのアガサ・クリスティー。
「そして誰もいなくなった」と本書を購入し、まずはこちらから。
海外ミステリー素人の自分にはカササギよりも単純で読みやすく犯人捜しの謎解きもおもしろかった。いまさらながらの王道ミステリー。 -
さすがの安定感でした。
飽きさせない展開。
スッキリな読後感。
ただ、無意味な殺人の多さには虚しくなった。
そして、ロマンスの発生は蛇足な気がした。 -
次々と事件が起こり、テンポよく話が進むので読者を飽きさせない。ただ、ちょっと犯人に都合が良すぎないか?という気もするが…
ポアロのヘイスティングズへのお説教、薄毛を気にするヘイスティングズとポアロのやりとりなど、思わず笑ってしまうエピソードも好き。 -
注意することだ――ポアロのもとに届けられた挑戦状。その予告通り、Aで始まる地名の町で、Aの頭文字の老婆が殺された。現場には不気味にABC鉄道案内が残されていた。まもなく第二、第三の挑戦状が届き、Bの地でBの頭文字の娘が、Cの地でCの頭文字の紳士が殺され・・・。
何度も読んでいるはずなのにすぐトリックを忘れる私。いったいどういう頭になっているのか心配になるレベルだけど、毎回新鮮味を持って楽しめるのはいいこと、かな(笑)今回はこの人怪しい、とすら思わなかったし本当によく考えられた殺人だよなあ。種明かしが非常にわくわくします。ポアロとヘイスティングスの会話も好き。ただし地名にヘイスティングスっていうのがあるんですね、紛らわしいwクリスティのお得意な恋愛含む人間関係の描き方も秀逸で非常に面白く読みました。ただしカートの精神状態を鍵にするのはちょっとずるい気もする。 -
ポアロ11作目にして、これまでと全く違う趣向の作品。プロットが巧みで、まんまと誘導されてしまう。「ヘイスティングズ大尉の記述ではない」章が効いている。ドラマはサスペンス風だが見ていてツラかった…原作のほう受け入れやすい。
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度々でてくるイギリス人的特徴の描写(皮肉?)は
なんとなく心がざわざわした