ポアロのクリスマス (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

  • 早川書房
3.65
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本棚登録 : 904
感想 : 100
  • Amazon.co.jp ・本 (473ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151300172

作品紹介・あらすじ

聖夜に惨劇は起きた!一族が再会した富豪の屋敷で、偏屈な老当主リーの血みどろの死体が発見される。部屋のドアは中から施錠され、窓も閉ざされているのに、犯人はどうやって侵入したのか?休暇返上で捜査にあたるポアロは被害者の性格に事件の鍵が隠されていると考えるが…クリスマス的趣向に満ちた注目作。

感想・レビュー・書評

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  • 図書館でいい時期に借りられた。クリスマスにギスギスした一族が集まるお屋敷で起きた血みどろの殺人。ミステリーの王道の様なシチュエーションと期待を裏切らない大どんでん返し。ポアロの捜査にちょいちょい笑えるヒントが入れてあるのもさすが!

  • クリスマスの休暇で実家であるゴーストン館を訪れていた40歳代の4兄弟たちとその妻、亡くなった娘の孫娘。旧友の息子である客人。
    クリスマスイブに惨劇が。主人である富豪のシメオン・リーが殺され、部屋の中で血まみれになっていた。
    そして、シメオン・リーは殺される前にサぐデン警視にダイヤモンドの盗難を相談していました。
    殺人犯とダイヤモンドを盗んだのは同一人物か?
    そしてリー氏が倒れていた部屋には誰もおらず、内側から鍵が掛けられていた。血染めの室内に凶器はなく自殺ではないと断定される。
    クリスマスイブの血の惨劇。
    子供たちから疎まれていた老人の周りは遺産目当ての怪しい人物ばかり。
    果たして、エルキュール・ポアロの推理はいかに。

    フォロワーさんのレビューを拝見して、確かこの本はうちの本棚にあったはずと、季節柄手に取りました。最初の数ページを読んだら、再読なのがすぐわかりましたが、犯人が誰か全く覚えていなかったので、ミステリーを2回読むことって、なかなかないと思い、先に後半の犯人当ての部分を読んで思い出してから、もう一度最初から読みました。そうすると「犯人が、ここでこんな見えすいた嘘を言っている!」とかの詭弁がまるわかりで、邪道な読み方かもしれませんが、2度目も違った意味で楽しめました。
    旧いミステリーは久々に読みましたが、全然古臭くなくて面白かったです。

    • くるたんさん
      まことさん♪こちらでもメリークリスマス(◍•ᴗ•◍)
      なるほど!再読だったんですね♪
      たしかに犯人を確認してからまた読むと、伏線探しが楽しい...
      まことさん♪こちらでもメリークリスマス(◍•ᴗ•◍)
      なるほど!再読だったんですね♪
      たしかに犯人を確認してからまた読むと、伏線探しが楽しいですよね♪
      あと、このセリフ、どんな気持ちで言ってたんだろう…とか(*´艸`*)
      一緒にクリスマスミステリを楽しめてうれしかったです( ˊᵕˋ )♡
      2019/12/25
    • まことさん
      くるたんさん♪メリー・クリスマス(*^^*)
      私も楽しかったです!
      来年も、くるたんさんの本棚からお借りしている本がまだ何冊かあるので、...
      くるたんさん♪メリー・クリスマス(*^^*)
      私も楽しかったです!
      来年も、くるたんさんの本棚からお借りしている本がまだ何冊かあるので、読みます♡
      来年もよろしくお願いします!!
      2019/12/25
    • くるたんさん
      こちらこそよろしくお願いしますね( ˊᵕˋ )♡
      こちらこそよろしくお願いしますね( ˊᵕˋ )♡
      2019/12/25
  • 全然クリスマスシーズンじゃないけど、というか今日は節分だけど、クリスマスものを。

    クリスマス前。南アフリカのダイヤモンド取引で巨万の富を得た偏屈な老人、シメオン・リーは、各地から子供たちを呼び集める。家族の和平のためでなく、更なる不和を煽るために。
    しかしクリスマス・イブの夜、シメオンの部屋から誰かと争う音と悲鳴が聞こえ、シメオンは血みどろの死体で発見される。部屋には鍵がかかり、外部からの侵入は困難。犯行可能な時間は限られており、家の中にいた家族らに嫌疑がかかる。

    ポアロは、死者の性格、シメオン・リーは、どんなふうな男だったのか?を考え、さらには家族を心理学的に観察する。
    外観から内面的真実性に眼を移すことで、説明できるとも。

    暴君で厳しい父親に服従していた長男アルフレッド。
    父親から資金援助を受けていたケチな政治家のジョージ。
    悲嘆のうちに亡くなった母を敬愛し、父を憎んでいた画家のデヴィッド。
    無心を繰り返す放蕩息子で爪弾き者のハリー。

    さらにはそれぞれの妻たちに、スペインから呼び出された孫娘のピラールと、南アフリカ時代のシメオンの旧友の息子スティーヴンが加わる。

    ピラールとスティーヴンは、ある思惑を胸に屋敷に乗り込んできたことが最初から匂わされているし、息子たちにはそれぞれ(金銭的にであったり、憎悪であったりの)動機がある。さらには妻たちにも隠された秘密や嘘がある。

    あの人かな?この人かな?と思いながら、それまでに少なからず違和感のあった部分が、最後のポアロの推理で解き明かされていくのは、いつもながらに爽快だ。そうそう、あの場面は確かにおかしいと思った…。


    …で、ここからはネタバレになりますが、、

    これ、"心理学的に"考察するとか以前に、こんなん絶対無理やろ!と思いませんでした?

    残っている痕跡は先に回収されたのかもしれないが、そうだとしても、当時の普通の検死で、遺体(及び現場)の状態から、辻褄が合わないことに気付くんじゃ…。血まみれの現場なのに、すぐに集まった誰一人返り血がついていないことも、犯人だとすると説明つかないし。

    それに、シメオンは誰に殺されても不思議ではない悪徳老人なのだけど、この犯人は、"心理学的に"いうと、他の誰よりも一番動機が薄い気がする。

  • 今回こそは絶対当ててやる!と毎回思うのだけれど空回り。大富豪のシメオン・リー。彼の子ども達や孫や知り合いが一同に会する。シメオンは子ども達を支配的に扱うがため、それぞれシメオンに対する因縁がある。そんなクリスマスにシメオンが殺害される。ポアロ、警察官が殺人犯を追う。今回は密室であり、殺害される直前、シメオンの断末魔の叫び声に相当量の血痕。今回も慎重に犯人を予想するが、最後に犯人が明らかになり「えっ~!」。確かに若干の伏線はあったかな。クリスマスに殺人とは残念だったが、最後には一家の蟠りが解消された。⑤

  • 当たり前だけれどちゃんと犯人いたのよね。

    聖夜を象徴する赤。なのに一族が集う屋敷は血の赤 一色に染められた。
    偏屈な老当主はなぜ殺されたのか…誰もが心に秘めた当主への複雑な思いを絡ませ、一気に読ませる物語だった。

    当たり前だけれど、犯人はちゃんとそこにいたのよね…うまく隠れていたなぁ…とただその思いで心はいっぱいになる。ヒントは散りばめられていたんだろうな。

    重みを感じられるポアロの言葉ひとつひとつが印象的。
    誰もがポアロの語りに耳を傾けたくなる、そんな魅力を改めて感じられたクリスマスの惨劇、面白かった。

    • くるたんさん
      けいたん♪
      そう、一年前から計画してたの♪

      ナイルに死す、未読だわ〜、これまたポアロの活躍が見たい!
      けいたん♪
      そう、一年前から計画してたの♪

      ナイルに死す、未読だわ〜、これまたポアロの活躍が見たい!
      2019/12/21
    • まことさん
      くるたんさん♪おはようございます!
      そして、メリー・クリスマス!
      この本、うちの本棚にもあったので、昨日、一昨日で早速読みました。クリス...
      くるたんさん♪おはようございます!
      そして、メリー・クリスマス!
      この本、うちの本棚にもあったので、昨日、一昨日で早速読みました。クリスマスにクリスマスのミステリーを読むなんてオツなことをしたのは初めてかも!?
      タイムラインをみると色々なクリスマス関連本読んでいる方がいらっしゃるけれど、私はこれで、海外作品だし、雰囲気を楽しみました。
      ご紹介ありがとうございました♡
      2019/12/25
    • くるたんさん
      まことさん♪おはようございます♪
      メリークリスマス(◍•ᴗ•◍)
      うわぁ、うれしい!本棚にあったなんて、素敵です♪
      タイトルそのまんま、海外...
      まことさん♪おはようございます♪
      メリークリスマス(◍•ᴗ•◍)
      うわぁ、うれしい!本棚にあったなんて、素敵です♪
      タイトルそのまんま、海外のクリスマスの集い、惨劇、楽しめましたよね♪
      早くも来年のクリスマス本が楽しみです♪
      2019/12/25
  • ポアロもの。

    この作品は、クリスティーの義兄から「もっと血にまみれた思いきり凶暴な殺人を」というリクエストに応えた、クリスティーからのクリスマスプレゼント(?)です。

    クリスマスの夜。親族が一堂に会した富豪の屋敷で、当主のシメオン・リー老人の血みどろの死体が発見されます。室内は家具等が倒壊しすさまじい状態ですが、部屋のドアは中から施錠されていて・・。
    この密室殺人の捜査に乗り出すポアロ。犯人は家族の中にいるのでしょうか・・。
    謎解きと併せて、クリスティーならではの人物描写が冴えわたり、一族間の人間模様も楽しめます。
    そして、本作品中通して“血”が絡んでいるな。という印象を受けました。“血液(血まみれ)”“血縁(家族)”“血筋(血は争えない)”等々・・。
    ポアロの真相解説部分も二転三転の展開を見せて、もう食い入るように読みました。
    真犯人は、明かされた直後は予想の斜め上を行く感じでしたが、前半から読み返してみると、“あー、確かに!”と納得です。いやぁ、今回もポアロ、お見事でした。
    では、事件も解決したところで、メリークリスマス!!

  • クリスマスに慈悲を。

    クリスマスに親類一同が集まった家で、老いた当主が血だらけになって発見された。手を下したのは家族なのか。ポアロはこの血みどろの事件をどう読むのか。

    解説にもあるが、クリスマスを思わせるアイテムをちりばめた話である。密室に誰かが外からやってくるというのはサンタクロースだし、真っ赤といえばサンタクロースの服である——赤い服を着たサンタクロースはアメリカの産物だけど。クリスマスに家族が集合すれば、善意よりも苦痛や憎しみの爆発が起こるだろうとポアロは語る。そうなればクリスマスは殺人事件にもってこいの季節だ。

    いかにも殺人トリックな作品なので、読み終わったときの満足感は十分。指し示された犯人もなるほどと思う。アリバイトリックはそこまでする必要があったのかなと思うが、まあ、もっと血を! という声に応えて書いた作品だと最初にあるので、そのしばりがあったからだと思えば。より洗練された作品を書いてきたクリスティーがあえてこういういかにもな殺人事件を書いたと楽しめる。血に飢えた方はぜひどうぞ。

  • ポアロシリーズ17作目。タイトルにクリスマスが入っているので、箸休め的な軽い話かな〜と読み始めて……


    めちゃくちゃ血みどろやった(笑)


    かなり最後まで犯人が分からず一気読み。てか犯人が予想からかけ離れていてびっくり。
    まさかねー。そうくるかー。
    でも、追加の二人は冒頭から読み直したらめちゃくちゃそうやーん!ってなるぐらいきっちり描かれてたわ。さすがクリスティ。
    血みどろの死体にも意味があるとかもう……やられた(笑)

  • クリスマスを機会に、疎遠な一族が集合したリー家で起こった血みどろの密室殺人。いかにもな一族間の確執から真相を導き出すミステリ。
    ただでさえ確執があってごたごたしている一族内で、それに輪をかけてもめ事を起こさせようとする偏屈な当主。そりゃ殺されるに決まってるわ! そして誰も彼もが怪しい。怪しすぎる。これはもう誰が犯人であっても少しも驚きません……と思ったら、真相には驚きました。いやあまさかあの人もあの人もあの人も! なるほど、きっちりと手掛かりと伏線はあったのだなあ、と分かってみれば納得なのですが。気づきませんでした。
    いつになく血みどろの惨劇なのだけれど、クリスマスにはぴったりなのかもしれません。そして、読後感は穏やかであったりも。

  • クリスマスに読もう!と決めてた本

    犯人当てようと意気込んで怪しい箇所ハイライト入れながら読んで、犯人の正体はなんとなくわかってたけど(落ちてた物のこと言わなかったときから怪しいと思ってた!)、結局トリックは全然わからなかったので犯人当ては出来ず

    割と雑なトリックだったけど面白かった
    クリスティ作品の女性の登場人物は魅力的だなと思う

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