ポアロのクリスマス (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

  • 早川書房
3.62
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本棚登録 : 619
レビュー : 75
  • Amazon.co.jp ・本 (473ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151300172

作品紹介・あらすじ

聖夜に惨劇は起きた!一族が再会した富豪の屋敷で、偏屈な老当主リーの血みどろの死体が発見される。部屋のドアは中から施錠され、窓も閉ざされているのに、犯人はどうやって侵入したのか?休暇返上で捜査にあたるポアロは被害者の性格に事件の鍵が隠されていると考えるが…クリスマス的趣向に満ちた注目作。

感想・レビュー・書評

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  • クリスマスの休暇で実家であるゴーストン館を訪れていた40歳代の4兄弟たちとその妻、亡くなった娘の孫娘。旧友の息子である客人。
    クリスマスイブに惨劇が。主人である富豪のシメオン・リーが殺され、部屋の中で血まみれになっていた。
    そして、シメオン・リーは殺される前にサぐデン警視にダイヤモンドの盗難を相談していました。
    殺人犯とダイヤモンドを盗んだのは同一人物か?
    そしてリー氏が倒れていた部屋には誰もおらず、内側から鍵が掛けられていた。血染めの室内に凶器はなく自殺ではないと断定される。
    クリスマスイブの血の惨劇。
    子供たちから疎まれていた老人の周りは遺産目当ての怪しい人物ばかり。
    果たして、エルキュール・ポアロの推理はいかに。

    フォロワーさんのレビューを拝見して、確かこの本はうちの本棚にあったはずと、季節柄手に取りました。最初の数ページを読んだら、再読なのがすぐわかりましたが、犯人が誰か全く覚えていなかったので、ミステリーを2回読むことって、なかなかないと思い、先に後半の犯人当ての部分を読んで思い出してから、もう一度最初から読みました。そうすると「犯人が、ここでこんな見えすいた嘘を言っている!」とかの詭弁がまるわかりで、邪道な読み方かもしれませんが、2度目も違った意味で楽しめました。
    旧いミステリーは久々に読みましたが、全然古臭くなくて面白かったです。

    • くるたんさん
      まことさん♪こちらでもメリークリスマス(◍•ᴗ•◍)
      なるほど!再読だったんですね♪
      たしかに犯人を確認してからまた読むと、伏線探しが楽しい...
      まことさん♪こちらでもメリークリスマス(◍•ᴗ•◍)
      なるほど!再読だったんですね♪
      たしかに犯人を確認してからまた読むと、伏線探しが楽しいですよね♪
      あと、このセリフ、どんな気持ちで言ってたんだろう…とか(*´艸`*)
      一緒にクリスマスミステリを楽しめてうれしかったです( ˊᵕˋ )♡
      2019/12/25
    • まことさん
      くるたんさん♪メリー・クリスマス(*^^*)
      私も楽しかったです!
      来年も、くるたんさんの本棚からお借りしている本がまだ何冊かあるので、...
      くるたんさん♪メリー・クリスマス(*^^*)
      私も楽しかったです!
      来年も、くるたんさんの本棚からお借りしている本がまだ何冊かあるので、読みます♡
      来年もよろしくお願いします!!
      2019/12/25
    • くるたんさん
      こちらこそよろしくお願いしますね( ˊᵕˋ )♡
      こちらこそよろしくお願いしますね( ˊᵕˋ )♡
      2019/12/25
  • 当たり前だけれどちゃんと犯人いたのよね。

    聖夜を象徴する赤。なのに一族が集う屋敷は血の赤 一色に染められた。
    偏屈な老当主はなぜ殺されたのか…誰もが心に秘めた当主への複雑な思いを絡ませ、一気に読ませる物語だった。

    当たり前だけれど、犯人はちゃんとそこにいたのよね…うまく隠れていたなぁ…とただその思いで心はいっぱいになる。ヒントは散りばめられていたんだろうな。

    重みを感じられるポアロの言葉ひとつひとつが印象的。
    誰もがポアロの語りに耳を傾けたくなる、そんな魅力を改めて感じられたクリスマスの惨劇、面白かった。

    • くるたんさん
      けいたん♪
      そう、一年前から計画してたの♪

      ナイルに死す、未読だわ〜、これまたポアロの活躍が見たい!
      けいたん♪
      そう、一年前から計画してたの♪

      ナイルに死す、未読だわ〜、これまたポアロの活躍が見たい!
      2019/12/21
    • まことさん
      くるたんさん♪おはようございます!
      そして、メリー・クリスマス!
      この本、うちの本棚にもあったので、昨日、一昨日で早速読みました。クリス...
      くるたんさん♪おはようございます!
      そして、メリー・クリスマス!
      この本、うちの本棚にもあったので、昨日、一昨日で早速読みました。クリスマスにクリスマスのミステリーを読むなんてオツなことをしたのは初めてかも!?
      タイムラインをみると色々なクリスマス関連本読んでいる方がいらっしゃるけれど、私はこれで、海外作品だし、雰囲気を楽しみました。
      ご紹介ありがとうございました♡
      2019/12/25
    • くるたんさん
      まことさん♪おはようございます♪
      メリークリスマス(◍•ᴗ•◍)
      うわぁ、うれしい!本棚にあったなんて、素敵です♪
      タイトルそのまんま、海外...
      まことさん♪おはようございます♪
      メリークリスマス(◍•ᴗ•◍)
      うわぁ、うれしい!本棚にあったなんて、素敵です♪
      タイトルそのまんま、海外のクリスマスの集い、惨劇、楽しめましたよね♪
      早くも来年のクリスマス本が楽しみです♪
      2019/12/25
  • クリスマスイブ。英国、アドルスフィールド。@「ゴーストン館」という豪壮なお屋敷。南アのダイヤモンド鉱山で巨万の富を築いたシメオン・リー老翁が喉を刺されて惨殺される。密室殺人。
    おりしもクリスマス。同家には、シメオン翁のもとに、息子たち夫妻が集っていた。だが、リー家の4兄弟は互いに反目し合う。父シメオン翁に強い憎しみを抱く者がおり、巨額の遺産をめぐる打算や思惑もぶつかる。
    容疑者は多い。内戦下スペインから来訪した美貌の娘(自称シメオンの孫娘)や、南アから来たという謎めいた青年、さらには付添住僕も。
    お屋敷の内で、兄弟の愛憎がせめぎあう様は、横溝正史「犬神家の一族」を思わせた。

    ポアロがこの難事件の謎に迫る。10人近い容疑者ひとりひとりに訊問する。この、オーソドックスというか丹念すぎる構成展開のため、中盤は、展開が重くなる。だが、終盤の「犯人」をあげるくだり、このカタルシスはやはり快い。
    そして、犯人はこれまた意外な人物! 予想・想像を超えてきた。

    終幕、最終章。 反目しあっていた兄弟たちの、別れと旅立ちの場面である。
    このひと幕、思いがけず、胸に迫る。それまで憎しみをぶつけあっていた兄と弟が、少しだけ優しさと思いやりを示し、互いに歩み寄る。彼らの多くは、この「家」を離れることを決意、新しい土地へ旅立つのであった。
    和解のやさしさと、別離のせつなさ。 すこし目頭が熱くなる気がした。
    この終章だけで、これまで読んだクリスティーの小説のなかでも、お気に入りの作品となった。

  • 著者:アガサ・クリスティ(Christie, Agatha, 1890-1976、イングランド、小説家)

  • 2019/09/22読了

  • 偏屈な親が殺され子供たちは親の呪縛から開放された!

    ゴーストン館の主シメオン・リーはクリスマスに息子達や孫を集めた。シメオンは南アフリカで財を成したが危ない橋も渡った豪放磊落な男。ある子供は従順に、ある子供は家を飛び出し、だが親に縛られていた。

    「ねじれた家」と設定は似てるか。どちらも財を成した強引な父親が殺される。しかも殺されたのは親族が集まった館。犯人は親族の誰かだ。

    ポワロは殺されたのは被害者自身、シメオン氏の強引な支配的な性格にあるとする。それが殺人を起こさしめたと。財を成した親に支配される子供たちのそれぞれの事情、イギリスの富裕層の話とはいえ親子対立、愛憎の心理はとてもうなずける。そのそれぞれの心理と、犯人はあれか?これか? で、まさかの大逆転でこれも1日で読んでしまった。

    今回も意味深いセリフがあった。
    「自分を実際以上に寛容な気高い性格の人間のように見せかけると、その反動として、早晩その人間として実際よりももっと残忍な不愉快な人間のように振るまわしめることになる。ダムはいずれ決壊する」

    1938発表
    2003.11.15発行 2013.12.25第6刷 図書館

  • 冒頭の言葉からもっと殺人が起るのかと思いきやそれほどでも…な展開。密室トリックではあるけどクリスティ作品の場合、基本は文章自体がトリックであり本作もそういう流れ。

    ただ見ただけで確信できる遺伝にポワロしか気付かないとか現場の血の跡とかちょっと強引では?と思ってしまう部分も多々。犯人が意外!って事でなんか最後許してしまいがちだが、あまり好みではなかったかな…

  • エルキュール・ポアロシリーズ#19。

    友人の読者に「血まみれの殺人が読みたいんだよ!」と言われて書いたという・・・。

  • クリスマスでもないのに読んでしまった…

    解説を読むと、所々にクリスマス関連の仕掛けがあったと気づかされる。「クリスマスにはクリスティーを」と言われる理由が分かる。

  • ◆◆ ベッドでミステリー ◆◆ 
    第四十四回「ポワロのクリスマス」

    富豪の屋敷のクリスマスにポワロが呼ばれた……。
    もちろん、パーティーだけにじゃなく、その期間、滞在して欲しい、というわけで何日も泊まるわけですね。
    というわけで、クリスマスツリー、クリスマスプディング(といっても、ご馳走は食べてみないと本当のところはわからないわけですが……。このクリスマスプディングもいつもよくわからない代物です)……。
    英国式の古き良きクリスマスを味わいたいかたには、ぜひどうぞ 、の一冊です。
    そしてもちろん、ちみどろの殺人が起きるのです。

    2018年12月18日

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