ホロー荘の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

制作 : Agatha Christie  中村 能三 
  • 早川書房
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本棚登録 : 513
レビュー : 63
  • Amazon.co.jp ・本 (488ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151300226

感想・レビュー・書評

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  • ホロー荘で催された一泊の集まり。持ち主夫妻の縁戚6人とホロー荘近くに別荘のあるポアロが招かれていた。一夜明けた翌日、医者のジョンがプール際で血を流して倒れ、そのそばにはピストルを持ったその妻が立っていた。その姿をポアロはじめ客が目撃する。見た通りの状況なのか、だが銃痕は持っていたピストルとは違っていた・・

    医者の夫と妻、夫のかつての婚約者の女優、現在心を奪われている彫刻家の女性の三角関係。しかし夫が本当に愛していたのは妻だという。三人の性格を読む小説か。妻は周りからは愚鈍と思われているが、自身ではそれはカモフラージュで本当は利口だと思っている。彫刻家はジョンとの愛に生きているが、しかしジョンの死さえも彫刻の糧にする。女優は15年前に婚約破棄されたがいまだにジョンを思っていてお互い離婚して一緒になろうという。3人の女性どれにもクリスティ自身が投影されているのではないか、とも感じた。

    冒頭がホロー荘の持ち主夫人ルーシーの描写。ルーシーは思考があちこちに飛ぶ人で、その思考の飛び具合を文章で読むのは実際に面と向かって会話するより数倍疲れるのではないか? これを乗り越えるのが大変だった。


    1946発表
    2003.12.05発行 201.9.15第5刷 図書館

  • いつもにも増して推理小説というよりは、恋愛ドラマ。女性の価値観が多様化してきた時代なのか、登場する女性のスタンスの違いが面白いし80年以上?も経った今でも十分に通用する心理描写に思えるあたりは流石。

    ただ女性の描写はルーシーを筆頭にすごく生き生きしてるけど、男性の描写はどことなく素っ気無い気もして、ジョンの魅力というのは今ひとつ感じ取れなかった…

    クリスティ完全攻略では高評価だったし、アガサ・クリスティを読みたい人には良いかもしれないけど、推理小説を読みたい人にはちょっと物足りないかもしれない。

  • タイトル通り、ホロー荘という場所で殺人事件が起こるお話です。

    ポアロシリーズの一つなのですが、ポアロ作品と思って読むとつらいかも。

    どちらかというと登場人物の心理描写がメインの作品で、ポアロは脇役です。

    人間ドラマ部分がしっかりしているのがクリスティ作品の魅力の一つですが、この作品はその部分がメイン。

    人間の嫌な部分というか、うんざりする部分をキャラクターそれぞれにのせているという感じで、キャラクターの書き分けが秀逸でした。

    クリスティは、人間のいろんな面が見えていて、大変だっただろうな。。。

    ミステリが読みたい!という人や、人間関係に疲れているような人は、今は積読しとくのがいいと思います。

    ◇おすすめポイント
     ・登場人物の心理描写がメイン
     ・人間ドラマ(テーマは主に恋愛)
     ・キャラクターの書き分け

    ◇こんな方におすすめ!
     ・人間ドラマを楽しみたい
     ・現実の恋愛でちょっとモヤモヤしている
     ・心理描写の多い作品が好き

  • 言ってみればヘンリエッタとガーダも恋敵なワケでなぜそこまでしてガーダを守ることにこだわったのかが理解できなかった。
    それにジョンが魅力的には思えないし、ルーシーにもイライラさせられた。

    ダメだ、あたしクリスティーは合わないのかも・・と思わされてしまった。

  • クリスティーは10代でほぼコンプリートしているはずで、再読だと思うのですが、
    解説のはやみねかおる氏とは逆に初読のほうが面白かったような気が…
    クリスティーは短編・中編のほうがサクサク推理が出来て楽しい気がします

  • 毎回してやられるのだが、今回は珍しく犯人が分かった。
    よくヒネってあるし、物語も面白く読めた。

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