マギンティ夫人は死んだ (クリスティー文庫 エルキュール・ポアロ)

  • 早川書房 (2003年12月12日発売)
3.49
  • (19)
  • (86)
  • (113)
  • (8)
  • (2)
本棚登録 : 740
感想 : 72
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (448ページ) / ISBN・EAN: 9784151300240

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 【ポアロ】
    1952年クリスティー62歳。
    掃除婦が殺された。スペンス警視はどうしてもあの男が殺人犯だとは思えず、ポアロに事件の再調査を依頼する…

    攻略本で高評価だけど、ずっと読めずにいたのは「ハードボイルド」と書いてあったから。

    いつものような屋敷の閉じられた空間ではなく、ポアロがあちこちに動き回る。
    あ〜やっぱり自分の苦手なやつだ。。。

    ポアロが1人ずつ聞き込みに行くので、屋敷と違って関係者同士の繋がりも薄く、心理的な部分がなかなか見えない。
    しかも登場人物が横に広がって多いので関係性が把握しづらい。

    そして今までのような資産家の一族ではなく、この作品は珍しく普通の人達の話。
    そこにもなかなか興味をそそられず、読んでいてもつい違うことを考えてしまい、戻ったりして時間がかかった(*_*)
    やっぱり自分は舞台が狭ければ狭いほど、人間関係が濃くなって好きだなぁ。

    クリスティーは100冊様々なミステリーのジャンルを書いているので、好きなタイプの作品もあれば、自分の苦手なのもわかってきた。

    苦手ではあったけどクリスティーを読んでるとなぜか落ち着く。なんだか実家に帰ってきたような安心感。

    クリスティーは文字も大きくて読みやすいんだよなぁ。他の小説も全部この大きさの文字サイズになって欲しい。

  • ポアロシリーズ㉔

    マギンティ夫人は死んだ。
    どんなふうに死んだ?
    あたしのようにひざついて、
    マギンティ夫人は死んだ。
    どんなふうに死んだ?
    あたしのように手をのばして、
    マギンティ夫人は死んだ。
    どんなふうに死んだ?
    こんなふうに……

    掃除婦のマギンティ夫人が肉切り包丁のようなもので後頭部を叩き切られて殺された。夫人の家に間借りしていたジェイムズ・ベントリィが逮捕され有罪となった。
    しかし、逮捕したスペンス警視は犯人に納得がいかず、ポアロに再調査を求める。

    年を取ったが、相変わらず尊大なポアロ。
    調査をするが、相手はポアロの名前にピンとこず、奇妙な外国人としか思っていない。
    しかも、宿泊したロング・メドウズのサマーヘイズ夫人は愛らしいけど、家中をドタバタと駆け回り、料理ときたら超残念。ポアロのしかめっ面に、ちょっと吹き出してしまう。

    しかし、マギンティ夫人の持ち物であった新聞の切り抜きから推理が進み、それぞれの会話の端々から事実が紡がれ、みんなの前で、思いもよらない犯人を追い詰める。
    その流れは流石の一言でした。

    オリヴァ夫人の登場も嬉しい。彼女のチャーミングさと「女の勘で〜」って言いながら、ちょっと当てにならない感じが可愛い。

  • クリスティーに上手く騙されて嬉しい!死刑確定した男(それも人受けしないタイプ)の無罪を確信する旧友の警視から依頼を受けて殺人事件の再調査するポアロ。ブローディニーの住人達の人物描写はいつもながら見事。オリヴァ夫人とのやりとりは本当に楽しくて大好き。

    • ポプラ並木さん
      111108さん、おっしゃる通り、アガサクリスティの人物描写が秀逸なのが魅力ですね。
      しかし、今回の犯人の人物描写だけは薄すぎでしたよね。...
      111108さん、おっしゃる通り、アガサクリスティの人物描写が秀逸なのが魅力ですね。
      しかし、今回の犯人の人物描写だけは薄すぎでしたよね。これは絶対に犯人は分からないですよね。。。
      2022/11/20
    • 111108さん
      ポプラ並木さん、コメントありがとうございます。

      犯人を薄っすら描く作戦、もしかしたら他の作品でもやってるかも‥。「薄い描写の人が怪しい」と...
      ポプラ並木さん、コメントありがとうございます。

      犯人を薄っすら描く作戦、もしかしたら他の作品でもやってるかも‥。「薄い描写の人が怪しい」ということで、犯人当てのヒントになりませんかね?
      2022/11/20
  • ポアロシリーズは既に後半戦。今回は登場人物の多さ、名前の複雑さから苦労しながらの読書。マギンティ夫人は殺された。犯人とされた男性が死刑執行直前にスペンス警部が「ちょっと待った!」でポアロに真相追及のための再捜査を依頼する。マギンティ夫人の住居者へのポアロ流の聞き取り、そこで分かった雑誌「日曜の友」の記事の4人の女性とその顛末。そしてまた1人が殺され、話しが複雑化する。マギンティ夫人と殺された1人と記事の4人の女性のリンク。犯人はまたハズレ。今回も話しを追うだけでだった。表紙写真、世の男性が惹かれるはず!④

    • 111108さん
      ポプラ並木さん、こんにちは。

      この話、確かに登場人物多めでしたね。「ちょっと待った!」の再捜査で出会う人達に、「日曜の友」の記事になった事...
      ポプラ並木さん、こんにちは。

      この話、確かに登場人物多めでしたね。「ちょっと待った!」の再捜査で出会う人達に、「日曜の友」の記事になった事件関係者達と現在過去入り乱れてましたよね。クリスティーがシャッフルし過ぎで疑わしい人だらけになってましたね。
      2022/11/20
    • ポプラ並木さん
      111108さん、こんにちは!コメントありがとうございます。その通りで、ミスリードが目的になっていなかな?と思えてきました。ポアロを駅で襲撃...
      111108さん、こんにちは!コメントありがとうございます。その通りで、ミスリードが目的になっていなかな?と思えてきました。ポアロを駅で襲撃したとか色んな罠が罠がありました。
      でも、やっぱり筋が通っているんだよね。
      毎回脱帽です~
      2022/11/20
    • 111108さん
      ポプラ並木さん、お返事ありがとうございます。
      こんなに入り込んでるのに(入り込んでいるから?)最後すっきり、しかも恋愛ネタまで落とし込んでく...
      ポプラ並木さん、お返事ありがとうございます。
      こんなに入り込んでるのに(入り込んでいるから?)最後すっきり、しかも恋愛ネタまで落とし込んでくるのはすごいですね。
      2022/11/20
  • ポアロもの。

    先日、『ハロウィーン・パーティー』を読んだ時に、本文中に「ミセス・マギンティ殺人事件・・云々」という台詞と、『ハロウィーン・・・』に登場した、スペンス警視・オリヴァ夫人が“マギンティ夫人殺人事件”にも関わっていた。と、あったので、“これは『マギンティ夫人は死んだ』を先に読んでおくべきだったかな~”と少しシクッた感があった為、前後しますが慌てて手を出した次第です。

    ポアロは旧知のスペンス警視から、マギンティ夫人殺人事件の再調査を依頼されます。
    容疑者のジェイムズ・ベントリイは既に逮捕されていて、有罪が確定している状況なのですが、ベントリイが犯人とはどうしても思えないというスペンス警視・・。
    真相解明の為、事件のあった現地に赴いたポアロですが・・。

    いいですね~。『杉の柩 』もそうでしたが、容疑者が“ほぼ黒”状態からの逆転モノ(?)って、どのように真犯人までたどり着くのか・・・まさに、ポアロの腕の見せ所といえる内容ですよね。
    いつものように、現地住人に地道なヒアリングをしていくポアロですが、滞在先のゲストハウスが残念過ぎたり、現地での“名探偵ポアロ”の知名度が低くて何かとやりづらかったり(偶然現地で一緒になった、オリヴァ夫人の方が知名度ありましたもんねw)、さらには、せっかく容疑を晴らそうとポアロが尽力しているのに、リアクションが薄い陰キャのベントリイにイラつかされたりと、何だかトホホなポアロが笑えます。
    こんな感じで色々大変だったポアロですが、生前のマギンティ夫人が持っていた新聞の切り抜き記事の、“昔の殺人事件に関わった4人の女性達”からグイグイ真相に迫っていく展開にはワクワクさせられました。
    そして明かされる驚きの真犯人・・そう、今回も見事に騙されちゃいましたよ!
    いや、私だって“引っかからないように、怪しくない人物は逆に要注意”的な用心(?)はしていたのですが、それでも全くノーマークの人物でしたからね~。
    まぁ、ある意味トラップといえばトラップなのですが・・・やるな、クリスティー・・と今回も脱帽です。

    と、いう訳で謎解きは勿論、クリスティーお得意の“クセツヨ”住人達の人間描写もお楽しみ頂ける本書。
    秋の夜長にピッタシの一冊かと思います~。

    • ゆのまるさん
      あやごぜさん
      私も同じく『ハロウィーン・パーティー』を読んでから、マギンティ夫人が気になってます……!
      読み終わったら、またじっくり感想を読...
      あやごぜさん
      私も同じく『ハロウィーン・パーティー』を読んでから、マギンティ夫人が気になってます……!
      読み終わったら、またじっくり感想を読ませていただきますね(⁠^⁠^⁠)
      クリスティーはいつまで経っても「読みたいリスト」が消化できません!笑
      2023/11/25
    • あやごぜさん
      111108さん。コメントありがとうございます♪

      ポアロの逆転モノ(?)、いいですよね!
      私も犯人当てられませんでした~。
      あろ、...
      111108さん。コメントありがとうございます♪

      ポアロの逆転モノ(?)、いいですよね!
      私も犯人当てられませんでした~。
      あろ、ポアロの宿泊先が酷すぎたり、オリヴァ夫人との絡みだったりと、思わずクスクスしてしまう楽しさのある内容でしたね(^^)。
      111108さんは『クリスマス・プディングの冒険』を読まれたのですね♪
      こちらも“クリスティーお徳用詰め合わせ”のような、楽しさが詰まった一冊で良いですよね~(^^♪
      2023/11/26
    • あやごぜさん
      ゆのまるさん。コメントありがとうございます♪

      そうなんですよ~。
      『ハロウィーン・パーティー』で『マギンティ夫人・・』を既に読んでい...
      ゆのまるさん。コメントありがとうございます♪

      そうなんですよ~。
      『ハロウィーン・パーティー』で『マギンティ夫人・・』を既に読んでいる前提みたいな描かれ方をしていたので、「これは・・読まねば!」と、気になっちゃいますよね~。
      ゆのまるさんのレビューも楽しみにしております(^^♪
      「読みたいリスト」←確かにww!
      巻末のクリスティーの作品一覧を見ると“あれもこれも”と読みたい作品ばかりで目移りしちゃいますね♪
      2023/11/26
  • もともとの登場人物が多いうえに過去の悲劇的な事件まで出てきて、非常に入り組んだ事件。
    しかも、証拠品はほとんどなくヒントとなるのは会話や表情のみということで、何度もページを戻りながら読んだのですが……つまらないなんてことは全くなくお気に入りの一作。合間に体調を崩してしまって2,3日お休みしてしまいましたが、そうでなかったらきっと一気読みだったと思います。
    訳の上手さ、なんでしょうかね〜。冒頭から引き締まった空気が漂っていて私好みでした。

    被害者を殺しても得なんかなさそうなのに、実は犯人の秘密を知ってしまっていて……というのは、ミス・マープルシリーズにもあった気が。
    そして『ハロウィーン・パーティー』ではじめましてだったオリヴァ夫人、今作ではさらに存在感を発揮していてニコニコ。きっとクリスティー自身をモデルにしてますよね……?
    どうやら初登場は『ひらいたトランプ』だそうで、これもそのうちチェックせねば。
    ちょっともう少し元気な時にしっかり読み通して、今回気付けなかったあれこれを拾っていきたい所存です。

    • あやごぜさん
      ゆのまるさん。コメント失礼します♪

      お身体の具合はいかがでしょうか。。。

      『マギンティ夫人・・』お読みになられたのですね~。
      ...
      ゆのまるさん。コメント失礼します♪

      お身体の具合はいかがでしょうか。。。

      『マギンティ夫人・・』お読みになられたのですね~。
      確かにこの作品は、登場人物の多さ&過去事件との絡みもあるので、惹き込まれる展開ではあるのですが、読むのに体力がいるかもですね・・。

      私も、オリヴァ夫人が登場すると嬉しくなってしまいます♪
      「きっとクリスティー自身をモデルにしてますよね……?」←私もそう思います!

      季節の変わり目の寒の戻りだったりで、体調崩しがちになってしまいますが、お大事になさってくださいね(^^)
      2024/03/21
    • ゆのまるさん
      あやごぜさん、コメントありがとうございます!
      そして優しいお心遣い、痛み入ります……!
      まだ万全ではないのですが、なんとか活字が読めるくらい...
      あやごぜさん、コメントありがとうございます!
      そして優しいお心遣い、痛み入ります……!
      まだ万全ではないのですが、なんとか活字が読めるくらいには回復いたしました(⁠^⁠^⁠)

      途中であの新聞記事が出てきた時は、「ふーん」と読み飛ばしていたのですが、どうやらキーマンらしいと気付いてしっかり読み直しちゃいました。笑
      ここも母親世代と娘世代の怪しい人物が出てくるのでややこしいですよね;
      今回のポアロさんは、ホテルはあんなだし(笑)満を持して「エルキュール・ポアロです」と名乗っても反応がイマイチだったりと、なんだかかわいそうでしたね。疑いがかかっている男もあの様子ですし。。
      体力のある時に、またチャレンジしたいと思います!

      あやごぜさんもどうぞ、春の変わりやすいお天気で体調崩されませんように。
      2024/03/21
  • 第二次世界大戦終結から数年、復興と呼ばれる世の変遷のうそ寒さが漂う事件。マギンティ夫人殺害容疑で、間借り人が逮捕され、有罪が確定しました。死刑判決が納得できないスペンス警視が、ポアロに再調査を依頼、ポアロは現地の下宿を拠点に聞き込み開始するけれど…。家事能力が残念なサマーヘイズ夫人がやらかす、ルーズでごちゃごちゃのやり繰りが笑えます。グルメのポアロには誠にお気の毒。調べるうちに見えてくる、誰かさんの隠し事の気配が濃くなってきて…驚愕の真犯人には、昔の犯罪に絡む秘密があったのです! 戦後に引っ越して来て、英国人でございと澄まして暮らしている人は、犯人だけではなく、ここにも戦争に奪われたり壊されたりしたものを抱えているのですね。

  • 田舎町で起こった掃除婦の殺人事件。下宿人の男が容疑者として早々に逮捕されるが、どうもその男が犯人だとは思えないスペンス警視は、旧友のポアロに再調査を依頼する。

    自らの弁護を試みようとしない容疑者の無実を証明する、という筋は「杉の柩」と似ている。だが「杉の柩」では容疑者であるエリノアが物語の中心であるのに対し、この本の容疑者ベントリイはストーリー上重要ではなく、殺害されたマギンティ夫人の人となりと、田舎町の住人たちの隠された秘密の解明が物語の核となっている。

    殺人事件の犯人がラストに明かされる爽快感はもちろんのこと、登場人物たちの小さな謎も残らず解決されるので読後感はよい。また、この話は舞台が田舎町で被害者が掃除婦ということもあってか、中産階級以上が舞台となることが多いポアロシリーズの中で、ミス・マープルシリーズの雰囲気を彷彿とさせる。
    「アガサ・クリスティー完全攻略」の霜月氏はこの作品をハードボイルドとして高く評価している。私は霜月氏ほどの評価ではないが、楽しく読むことのできた作品だった。

  • ポアロシリーズの第24弾。
    タイトル通り、マギンティ夫人が
    死んだところから物語は始まりまる。

    どうしてマギンティ夫人は死んだのか?
    何故殺されなければならなかったのか?
    そして誰に殺されてしまったのか?
    ホワイダニットとフーダニットが
    焦点になってきます。

    『ひらいたトランプ』以来の
    アリアドニ・オリヴァ夫人も出てきます。
    推理小説家という立場からポアロに
    様々な助言をしてくれる良いキャラで好き。

    どう考えても犯人であろう人物の冤罪を
    晴らしていくポアロの物語。
    私も読んでいてポアロと同じ気持ちになりました。
    めちゃくちゃ犯人ぽい…。


    最終的には登場人物の
    謎を全て解いてくれました。
    さすがポアロ。さすがクリスティ。
    天晴れです。

  •  「マギンティ夫人は死んだーー
              なぜ死んだー」

    クリスティお馴染みのマザーグースに始まる
    この事件(それだけでちょっと嬉しい!笑)

    家事手伝いの老女が窃盗目的で殺された?
    一見すると如何にも犯人な被疑者、閉鎖的な町、
    それぞれに事情を抱えていそうな登場人物たち。

    犯人を推理しつつ読み進めても、
    誰も彼もを疑いたくなってしまう手腕が、
    いつもながらに巧みな作品となっている。

    オンボロペンションと嵐の様な女将さんに苛まれるポアロ氏の姿もユーモラス!笑
    全て落着後に微笑ましい救いがあるのも、
    私がクリスティ推しな一因かしらと再確認出来ました。

  • オーディブルで視聴。久しぶりのクリスティ。
    いかにも犯人っぽい人は真犯人じゃないのはやっぱりお約束。しかしながら「女」の犯人を探していたら実は真犯人は「男」という単純だけど引っかかるトリックはなるほどなーと思った。
    個人的にサマーヘイズ家の食事の不味さの表現がとても好き。不味さについての表現が本当に悪意に満ちているというか…笑 さすがはイギリス人って感じ。

  • 1952年の作品。
    ポアロシリーズ長編24巻目になります。

    マギンティ夫人が死んだ、どんなふうに?

    掃除婦として働く老婆、マギンティ夫人が殺された。容疑者はマギンティ夫人が部屋を貸していたジェームス・ベントリーという男で、確かな証拠もあり、裁判で死刑判決が下された。
    しかし、この事件の担当刑事でベントリー逮捕にあたったスペンス警視は、ベントリーの無罪を確信しており、旧友のポアロに事件の再捜査を依頼する。
    事件を捜査するうち、ポアロは20年ほど昔に起きた別の事件がこの殺人に関わっていることをつきとめる。その四つの事件には全て女性が関わっており、犯人は女性に違いないー。しかし、怪しいと思われた裕福な老婦人、アップワード夫人もまた殺害されてしまう。


    ポアロ作品は特に順番に読んでないんですが、冒頭でポアロがもう引退して3度の食事しか楽しみがなく暇をもてあましていること、ヘイスティングスを懐かしく思っているところから、後期の作品なのかな?と。
    探偵小説家のオリバー夫人という女傑が出てきますが、これはアガサクリスティの分身かな?自分の小説の主人公が嫌いでしょうがないと言っているところがポアロと重なります笑。
    昔の事件がどう関わってくるのか、それを推理するのが面白い!ですが、四つも事件があるので途中から誰がどの事件の話だったんやらこんがらがってきました汗。
    スペンス警視がだんだんポアロに苛立って殺意すら覚えるところが大変面白いですね笑。

  • 小さな村で起こったマギンティ夫人殺害事件を再調査することになったポアロ。村唯一のゲストハウスで、乱雑な部屋と不味い食事に耐えながら、ポアロは住人たちの話を聞いて真相へと近づいていくが。
    ポアロが終始出ずっぱりの作品。→

    登場人物がとにかく多くてこんがらがるんだけど、オリヴァ夫人(「ひらいたトランプ」の登場人物)が登場したので一気に読めた!ポアロ×オリヴァ夫人、楽しい。冒頭でポアロがヘイスティングズに触れているのもファンとしては嬉しいところ。
    事件としてはなかなか複雑。二重構造。→

    だからこそ、ラストのパタパタと閉じる感じは気持ちいい。クリスティならではのラストにニンマリ。
    ポアロはいつでも紳士なんです。グルメな紳士。今回はかなり食事と寝床に苦しめられてるけど(笑)

  • クリスティ作品にしては珍しく、女中の殺人事件。
    登場人物が多く、読んでいてあっちこっちに色々と展開してゆき、また、他作品と比べても、いやらしいミスリードが多い作品であった印象。
    しかし、最後にスッキリ解決するのはさすが。

  • 田舎町で、老婦人が殺された。一人の青年が容疑者として逮捕され死刑が確定したが、えん罪の可能性がある。敵もおらず、大した資産もないこの老婦人を手に掛けた真の犯人は、一体誰なのか。
    過去の殺人事件に関係した女性たちをネタにした、日曜新聞のゴシップ記事。思わせぶりな登場人物たち。真相を巡りあっちにこっちにと振り回されるのが読んでいて面白く、後半は一気に読みました。
    ポアロシリーズには、過去作に出てきた人物が再登場することがあり、ちょっとしたご褒美のようで嬉しくなるのですが、今回も「あーあの時の!」とにまにましました。

  • 怪しい登場人物が何人も。過去の事件も絡まって、途中こんがらがってしまったけど、面白かった。
    オリヴァ夫人のリンゴのくだり好き。

  • 出番は少ないけどモードウィリアムズはこれまで読んだアガサクリスティーの作品の中でも特に好きなキャラクターの1人。。文庫本291ページの「深みのある低音で話すかなり年配の男」は回収なし?

  • ポアロ
    ポアロ出ずっぱり。ヘイスティングズは「いてくれたらなあ」と心の中でつぶやかれるだけ。登場人物が多くて、読むのに苦労した作品。それと私とは翻訳家が合わないみたい。余りにも古くさく感じて、スムーズに読み進められない。訳者の田村隆一氏は1923年生まれ!全く関係ないが調べたら5回結婚していた。すごい!この訳者のクリスティー作品は新訳に切り替わっていっているようだが、この作品も含めまだのものも新訳で出して欲しい。「魔術の殺人」もこの作品も新訳で読みたかった。

  • マギンティ夫人殺しで死刑の確定した間借り人のベントリイ。当の本人を逮捕したスペンス警視は実はベントリイは犯人ではない気がするとポアロに再調査を依頼する。

    マギンティ夫人が「あの犯罪者は今」という新聞記事に目を止めたことを突き止めたポアロはその関係者が村にいるとにらむ。

    今回は資産家一家の物語ではなく、貧しい犯罪者の関係者。ちょっと前半退屈。人物の名前や関係がわかりずらかった。


    1952発表
    2003.12.15発行 2012.10.25第4刷 図書館

  • 戦争が終わっていろいろなことが変わった、というセリフが随所に出てくるがそれは作者の実感なのだろう。
    単純な殺人事件かと思いきや、複雑な人間関係、過去の事件とのつながり、脛に傷持つ住人達、とかなり入り組んでいた。表面上は善人に見える人たちも実はそうでは無くて……といろいろな思惑が交錯していたことに気が付く。

    クリスティーの人間を見る眼の深さというか、いじわるさ、みたいなものを感じてしまった。

全64件中 1 - 20件を表示

著者プロフィール

福岡大学 人文学部

「2019年 『公認心理師 実践ガイダンス 2.心理支援』 で使われていた紹介文から引用しています。」

田村隆一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×