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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784151300271
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みんなの感想まとめ
緊迫感あふれるミステリーが展開される本作では、賑やかなパーティーが一転して悲劇に変わり、殺人事件が発生します。オリヴァ夫人の不安な予感から始まる物語は、ポアロが難解なパズルを解く姿を通じて描かれ、彼の...
感想・レビュー・書評
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【ポアロ】
1956年クリスティー66歳の作品。
催し物の「殺人犯人探しゲーム」で、賑やかなパーティーは一転して悲劇へと変わってしまう…。
『ハロウィンパーティー』でも出てきた女性ミステリー作家のオリヴァ夫人は、どことなくクリスティーを思わせる。
今回の事件はポアロでさえも考え込んでいる。いつも自信満々のポアロがこんなにも悩んでるんだから、私にわかるはずがない。
徐々にポアロがパズルを1つずつはめていく。
次第にパズルが埋まり、全てがピタッとハマった時の気持ちよさと面白さが楽しめる。
大胆過ぎる伏線、ミスリード、キャラクター、想像できない結末。
全てがちょうど良いバランスで熟練の技を感じた。
クリスティーのある2作品を混ぜて、それをさらに巧妙に進化させたような作品で、磨きがかかってて面白かった。
2014年に刊行された中編『ポアロとグリーンショアの阿房宮』がこの作品の原型とのこと。
原作を続けて読んで、どこが違うのか読み比べしたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
またもやBSドラマで結末知ってるのを読む。はじまりからオリヴァ夫人らしさ全開。夫人の予感に巻き込まれたポアロ。パーティーで起きた殺人と失踪の謎。解説にもあるように横溝正史っぽい。ポアロの人生観が聞き込み時に垣間見れて面白かった。
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ポプラ並木さん、ポアロシリーズ完読まで、カウントダウンに入ったのですね。
すごーーい!(๑°ㅁ°๑)ポプラ並木さん、ポアロシリーズ完読まで、カウントダウンに入ったのですね。
すごーーい!(๑°ㅁ°๑)2023/03/17 -
なおなおさん、おはよう!そうなんです!月一の感想会もいよいよ佳境です。さらにアガサ・クリスティ、別シリーズも読む予定です。面白いですよねなおなおさん、おはよう!そうなんです!月一の感想会もいよいよ佳境です。さらにアガサ・クリスティ、別シリーズも読む予定です。面白いですよね2023/03/18
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ポアロもの。
とある田舎の屋敷(ナス屋敷)で園遊会のようなお祭りが開催されることになり、その催し物の一つである“犯人探しゲーム”の筋書きを担当することになったオリヴァ夫人。
準備は整ったものの、オリヴァ夫人は“なんだか腑に落ちない”という奇妙な胸騒ぎがして、友人であるポアロに屋敷まで来てもらうことに。
ですが、その甲斐むなしくお祭り当日、ゲームの死体役の少女・マーリーンが殺されてしまい・・・。
いやぁ、今回ポアロは苦戦しましたね~・・・。
オリヴァ夫人の“予感”でナス屋敷に呼び出されたのに、殺人を未然に防ぐことができず、同日に起こった主催者の夫人・ハティの失踪も含めて、“何が何だか五里霧中状態”が続きます。
ただ、展開は遅いのですが、全員腹に一物あるようなクセツヨな登場人物達の動向や関係性も気になりますし、“一体何が起こっているの?”“亀の子アロハ(どんな柄やねん!)の男は何者?”等々、このクエスチョンまみれの状況の先が気になりすぎて、ページを繰る手が止まらないという、妙に引き込まれてしまう展開でございました。
で、この話のキーマンとなる、フォリアット夫人のクセ者ぶりにも注目で、お上品で優しい印象と思っていたら、会話の途中で急に冷たくなったりと“この人の情緒はどうなっているの?”と、こちらもなかなか一筋縄ではいかない感じで、彼女とポアロのやり取りも見どころだったと思います。
さて、謎を解決できないままロンドンに戻る羽目になるなど、いつになく時間がかかっていたポアロですが、
「エルキュール・ポアロは断じてあきらめないのです」
という台詞の通り、終盤で怒涛のようにパズルのピースをバチバチ嵌めていってくれたのは流石ですね。
私も“入れ替わり”があるな・・とは予想したのですが、そんな素人予想の斜め上を行くような意外な真相に、本書の序盤部分から見直して、その張られていた伏線には唸らせましたね。
ラストはスッキリとはいえませんが、“彼女”がその後どうしたのか、余韻が残る読後感でございました。
因みに、解説にもありましたが、本書のタイトルの原題(Dead Man's Folly)が秀逸で、ここにも感心した次第です~。 -
「ポアロとグリーンショアの阿房宮」をうっかり先に読みましたが、犯人の手口をほぼ忘れた状態でした。でも、読み進むうちにだんだん思い出してしまったなぁ…。
というわけで、再読みたいな具合になりましたが、長編としてじっくり書き込まれた、犯人の狡猾さに戦慄します。そして、名家に生まれ名家に嫁ぎ、戦争や時代の奔流に呑み込まれて、苦難の人生を送ってきたフォリアット夫人の悲しい覚悟が胸に突き刺さりました。Follyという言葉の二重の意味が効いています。 -
オリヴァ夫人から電話で呼び出しを受けたポアロは、現地で夫人が考えた「犯人探しゲーム」の賞品を渡す係を仰せ使う。
現地入りしたポアロは夫人に何か事件が起きそうだと言われるが……。シリーズ27作目
クリスティらしい「田舎で起こる事件」×「胡散臭いキャラクター」
少しダラダラとした感じを受けたが、ラストはさすが。読み終わってから冒頭に戻ると、あるキャラとポアロとの会話にゾクゾクする。これぞクリスティ。
個人的には335ページからのオリヴァ夫人とポアロの会話がとても好き。→
この会話が読めただけでも、このお話を読んだ価値がある感じする(笑)
ヘイスティングズとの関係もだけど、オリヴァ夫人とポアロの関係もたまらん。楽しい。 -
ポアロを久しぶり読みました。
なかなか、理解するのが難しい。
これは、犯人の動機を予想するのは難しいと思いました。 -
何回同じ手に引っ掛かるんだ私は!と悔しがるのすら楽しい。
それこそがクリスティ作品を読み続けている理由でもあるので。
こんな風にいつまでも驚かされていたいなあ。
今回はゲームの死体役である少女が、本当に死体となって発見されてしまう。
そんな中、主催者の妻・ハティも忽然と姿を消してしまう。
いったい彼女はどこへ消えたのか。 -
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ナス屋敷で屋外パーティが開かれ、余興に殺人犯探しゲームが行われる。筋立ては小説家のオリヴァ。ポアロは賞金渡し役にと呼び寄せられる。ところが犯人役の少女が本当に殺されてしまう。そしてナス屋敷の主人の妻、ボート小屋の老人までも殺される。
書かれたのは1956年で、お屋敷が売られてユースホステルになっている、とか、ユースホステルの客が皆外国人で北欧とかイタリアとかでしかもショートパンツ姿、などという当時の状況が興味深い。そして古くからあるナス屋敷の女主人は息子二人が戦死して相続税で家を失ったが、新しく買った人の好意で庭さきの番小屋に住んでいる、という設定。戦後の社会の変化を取り込んだ作品。
これはドラマの記憶がわりと残っていて、読んでいてもそのパーティの情景とか、ヒッチハイクの少女とかボート小屋とか、占い小屋、なによりオリヴァの衣装が頭の隅にあった。が、犯人はまったく覚えていなかった。実は○○は△だった、ということがあったようだったかな、とおぼろげな印象はあったのだが。 -
オリヴァ夫人と言えば登場する度にポアロを煙に巻くような発言をしていつの間にか事件の渦中へと導いていく印象が有るのだけど、今回は何も起きていない状態から「腑に落ちないおかしな点がある」という理由だけでポアロを呼び出すのだからとんでもない話
けれど、結論として実際に殺人事件が起きて、ポアロにも容易に解けない難題へと変化していくのだから面白い
本作の事件は犯人探しゲームとして企画された謎解きで死体役と成った少女が本当に殺されていたタイプの事件
犯人探しゲームが本物の犯人探しへ、と言うと構図は判り易いように思えるが、現実的に考えてお祭りの最中に少女団のマーリンを殺そうなんて思う人間が居るのかと動機が全く見えてこない
むしろ事件と同時に姿をくらましたハティ夫人の消失こそ何らかの動機を見る事が可能で、そうなるとマーリンが死んだのもハティ夫人絡みという事になるが、ハティ夫人が何処へ行ったのか皆目検討が付かないという五里霧中
探すべきは明確なのに、何処を探せば良いか全く判らない
本作が面白いのは微妙に要素をずらしてくる点だね
動機が見えない殺人は珍しいタイプではないけれど、同時に動機が見える失踪が絡む事で殺人と失踪という2つの事件の真相を同時に考えなければならない
また、読み終わってみればクリスティ作品では珍しくもない要素を絡み合わせた作品なのだと判るのだけど、読んでいる最中は要素が巧妙に隠されていたり、トリックの肝と言える要素の傍に別の目立つ要素が配置されている為に良い具合に騙される仕組みになっている印象。
それによりポアロの推理が披露されるシーンまで真相に気付くのが難しい構成だと感じられたよ
それでいて、真相を知った状態で幾つかのシーンを読み直すとこれが真相であると示唆する文章に出会えるのだから余計に面白い
名作とまでは呼称できなくても良作と言って差し支えない作品でしたよ -
アガサ・クリスティー。ポアロシリーズ。知り合いの作家に推理ゲームに招待されたポアロ、良からぬ予感がするという作家に協力するが、死体役の少女が本物の死体となって現れる。事件を防げず、犯人もわからないポアロがじれている姿に老いを感じる。最終的には真相をあばくがその過程は唐突で雑に感じた。
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ポアロ
オリヴァ夫人が出るシリーズ。
毎回そうと言えばそうだが、途中までさっぱりわからず、最後怒涛の展開でエーッっていう犯人だった。ちょっともう一回読んでみようと思う。
ひとまず印象に残ったフレーズのメモ。
「わたしも英国人のように、ロマンチックな方ではないのです。良縁を得るためには、ロマンスよりも分別というものが肝心です」(p82)結婚していないポアロの台詞なのが面白い。
「あのひとはね、パンのどちら側にたっぷりバターがついているか、いつもよく知っているような女ですよ」(p209)どういう人なのかよくわかる悪口でよし。 -
真相はなかなか大胆ですし、細やかな伏線、ある人物の証言がダブル・ミーニングになっているところなどクリスティの巧さが光ります。
ただ、犯人と対峙し徐々に追い詰めていくというポアロの見せ場がない、全てを知っている人物が最後どうなったのか分からないなどカタルシスを感じられない展開がいまいちな印象を与えています。 -
腐臭の漂う佳作です。
『葬儀を終えて』で大英帝国の弔辞を読み、
『ヒッコリー・ロードの殺人』で若者を描いて
無残にも失敗したアガサ・クリスティー。
本作で彼女の現実嫌悪は最高潮に達する。
話の展開そのものは軽やかでスピーディー、
謎解きもこの時期(1956年)はまだしっかりしています。
(特に冒頭の大胆な複線には驚かされる)
章の終りごとに意味ありげな一言をつぶやかせ、
読者の気を引くテクニックはさすがの貫禄。
けれどそこに流れる空気の重苦しさといったら!
明らかにクリスティ-好みの老婦人が
「ほんとに腐りきった世の中ですわ……」とつぶやき、
現在どころか過去まで怪しくなる。
「昔はよかった」さえ通用しなくなり、
老人は内堀を埋められてゆく。
そんな陰鬱な雰囲気を救うのが
三度目の登場、アリアドニ・オリヴァ夫人。
今回はポアロを現場まで呼びつけて大活躍します。
彼女が考えた謎解きゲームにただ一人正解した
「なんだかものすごくねばるお婆さん」
もしかしたらミス・マープルだったりして!?
ポアロが同時代と接点を持つのはこれが最後。
『鳩の中の猫』以後はファンタジーに傾斜する。
老いとの闘いは、そう、ミス・マープルに一任され、
『鏡は横にひび割れて』『バートラム・ホテルにて』では
あのすばらしい……いや、これはまた別の話。
旧版は解説なし。
解説があったりなかったりする不公平感に
くじ引きのような面白さを感じないでもないけど、
やっぱりちょっと残念ですね。
新版は横井司さん。
二代目ワトスン役オリヴァ夫人、
あらすじ、
ピーター・ユスチノフ主演のテレビ映画、
別の作品との関係。
解説の役割をきちんと果たしている。
新版の勝ちです。 -
ブックオフ。少し読みづらいが、筋には直接関係ないポアロのセリフ回しがよい。ジグソーやりたくなってきた。
著者プロフィール
田村隆一の作品
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