複数の時計 (クリスティー文庫 エルキュール・ポアロ)

  • 早川書房 (2003年11月11日発売)
3.19
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Amazon.co.jp ・本 (512ページ) / ISBN・EAN: 9784151300295

感想・レビュー・書評

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  • ドラマで見た覚えがうっすらあるが思い出さないうちに読み終えた。霜月さんの攻略本で低評価だったが、語り手が変わる形式や殺人と諜報活動の2つの謎が入り乱れつつ恋愛要素もあり、最後まで読者を飽きさせないような配慮?が感じられ面白かった。

    • ポプラ並木さん
      111108さん、
      共読ですね。
      本作は何だか面白くなかったです。
      伏線回収が多く、関係ないアイテムが出てきたり。
      ちょっと悩ましい...
      111108さん、
      共読ですね。
      本作は何だか面白くなかったです。
      伏線回収が多く、関係ないアイテムが出てきたり。
      ちょっと悩ましい感じでした。
      2023/05/21
    • 111108さん
      ポプラ並木さん、コメントありがとうございます。

      ポプラ並木さんもこれはダメでしたか。攻略本でもかなり低評価でしたね。私は場面が切り替わるこ...
      ポプラ並木さん、コメントありがとうございます。

      ポプラ並木さんもこれはダメでしたか。攻略本でもかなり低評価でしたね。私は場面が切り替わることでめりはりあって一気に読めたので、伏線回収できないことには目をつぶって(!)それなりに楽しめました。
      ただ、ポアロとスパイ物語の相性は良くない気がしますね。
      2023/05/21
    • ポプラ並木さん
      そうそう!しかもリンクしない2話。単純な事件だったのでがっくり・・・
      そうそう!しかもリンクしない2話。単純な事件だったのでがっくり・・・
      2023/05/21
  • 翻訳の問題か?楽しさが微妙に伝わらない。読者の方の酷い感想が多々書かれていた。やっぱり。。。タイプ引受所に勤務するシェイラは、速記タイピスト派遣の依頼を受け、依頼人のもとへ向かった。しかしそこで目にしたのは知らない男の死体だった。その部屋の住人は目が見えないペプマーシュ。彼女はタイピストを依頼していなかった。また部屋に置かれた複数の時計、死んだ男は何者なのか?誰が彼女を呼んだのか…。多くの謎が残る中、タイピストが殺され、さらにもう1人。犯人動機はまあ納得、が、伏線未回収の酷さと不明なミスリードが多すぎ。②

  • ポアロもの。

    〈カヴェンディッシュ秘書・タイプ引受所〉に所属するタイピストのシェイラは、名指しで派遣の依頼を受け、依頼人の家を訪問します。
    依頼人ミス・ペブマーシュは不在でしたが、指示された部屋に入ると、現在の時間とは異なる“4時13分”を指した複数の時計が置いてあり、さらにソファの横には知らない男性の死体が横たわっていて・・・。

    「時刻のずれた複数の時計が置かれた部屋の中の謎の死体」
    という、冒頭の事件現場のミステリアスな状況に、グイっと心をつかまれて、今後の展開への期待値が上がった状態で読み進めた私。
    しかも、その家の主人で目の不自由なミス・ペブマーシュはそもそもタイピストを依頼しておらず、時刻のずれた時計も彼女の持ち物ではない事が判明。

    殺された男性は何者なのか?
    何故ミス・ペブマーシュの家に死体が?
    部屋に“4時13分”を指した複数の時計が置かれていた意味は?
    タイピストを依頼したのは誰なのか・・・しかも何故シェイラを名指しで?
    等々・・
    ・・といった、数々の謎もそうですし、現場となった、“ウィルブラームクレセント(新月通り)”の住人達もクセツヨで、要素としては“面白さ目白押し”なはずなんですけど、何故か展開がヌルくて全体的にボンヤリした印象なんですよね・・んー、“つかみは上々”だったのに何ででしょう?

    今回は、ハードキャスル警部と、彼の友人で諜報部員のコリンの二人がメインとなって調査にあたるのですが、彼らの調査やヒアリングがイマイチ雑というか、前述した“ウィルブラームクレセント(新月通り)”の住人達とのやり取りも、もしこれがポアロがヒアリングしたら、もっと彼らの“いい味”を引き出せたのでは?と思ってしまう訳でして。
    コリンも、今回の事件と自身のスパイ活動の件と両方で動いている&ロマンスも絡んで、どれも中途半端な感じになっちゃったかなと。

    因みに本作はポアロの出番が少なすぎて、“ポアロもの”というより“ポアロ友情出演”ってした方が良いかも?と思ってしまう程です。
    とはいえ、終盤でサクッと真相解明しちゃうのはさすがポアロってところなんですけどね。
    ただ、この真相も犯人の意外性はあったものの、気になる時計の意味とか薄すぎて“(ノ_ _)ノズコーッ.”てなりましたw

    ということで、“素材を活かしきれていない”勿体なさはありましたが、何だかんだで楽しく読ませて頂きました。
    中盤で、ポアロが“推理小説論”を熱く語る場面とかもなかなかレアでしたしね~。

  • タイピストのシェイラは、派遣先である住宅街の一室で男性の死体を発見する。そこには複数の時計が置かれており、時計の針は本来の時刻ではなく四時十三分を示していた。ポワロは友人の秘密情報部員、コリン・ラムの情報を得て謎を解明する。

    ううむ、これはちょっともったいない。最初に広げた風呂敷をうまくたためていない、という感じだ。
    話のつかみはおもしろい。いきなり現れる身元不明の死体。謎を呼ぶ複数の時計。四時十三分の謎。どことなく怪しげな住宅街の住民。コリン・ラムのくだりに嫌な予感を感じつつも(クリスティの作品はスパイが絡むと面白くなくなる)、『ナイルに死す』のような見事な収束を期待したのだが、一番の謎がかなりどうでもよいトリックだったことが判明し、がっかりする。

    ポアロがほとんど活動しないのも残念ポイントの一つだ。彼はもともと足を使った調査はあまりしないが、それでも自ら関係者に話を聞きに行くことは多い。そしてそのやり取りの中でちょっとした伏線がまぎれこませてあったり、ポアロのユーモアやジェントルマンな振る舞いが読者を楽しませてくれるのだが、この話にはそれもない。それほど切れ者とは思えないコリンのまだるっこしい聞き取りや捜査の様子が終盤まで続くので、退屈してしまうのだ。
    この作品は後期の作品。クリスティ、ちょっと疲れてきたのかな。
    『アガサ・クリスティー完全攻略』ではこの話の評価は甚だ低い。今回は私も著者の霜月氏に一票、である。

    ちなみに、先日BSプレミアムでこの話のドラマが放映されていた。話はわりと原作に忠実に作ってあったように思うが、恋人を自分の過失で失い傷心のコリンと、恵まれない境遇のシェイラが、疑心暗鬼になりながら少しずつ心を通わせていく様子が盛り上げ要素としてストーリーにうまく肉付けされていて、原作よりも面白く感じた。

    • b-matatabiさん
      111108さん、こんばんは。いつもレビュー楽しく拝見しています。

      この前のドラマ、よかったですよね。
      クリスティの作品の中で、男性...
      111108さん、こんばんは。いつもレビュー楽しく拝見しています。

      この前のドラマ、よかったですよね。
      クリスティの作品の中で、男性キャラがまだどんな人かわからないのに美しい女性をすぐ好きになって、最後に結婚まで申し込むのがいつも納得いかず…
      この前のドラマは、お互いに惹かれあっていく様子が丁寧に描かれていたので納得しました。
      コリンもちゃんと働いていましたね。
      2021/08/17
    • 111108さん
      お返事ありがとうございます♪
      こちらこそ丁寧なレビューをいつも楽しく感心しながら拝見してます。

      「男性キャラが美しい女性をすぐ好きになって...
      お返事ありがとうございます♪
      こちらこそ丁寧なレビューをいつも楽しく感心しながら拝見してます。

      「男性キャラが美しい女性をすぐ好きになって結婚まで申し込む‥」確かに、ヘイスティングスを筆頭に惚れっぽい男の人多いですね。時代なのか?話を盛り上げるためのクリスティーの常套手段なんでしょうか?
      2021/08/17
    • b-matatabiさん
      クリスティ、結構情熱的な感じなので、会ってすぐ運命感じてしまうのが当たり前、と思っていたのかもしれませんね。
      クリスティ、結構情熱的な感じなので、会ってすぐ運命感じてしまうのが当たり前、と思っていたのかもしれませんね。
      2021/08/17
  • タイピストのシェイラが依頼人の家に行くと、やたらと多くの時計が置いてある部屋に、男の刺殺体が! まもなく帰宅した家主は、タイピストの派遣など頼んでいないというし、殺された男の身元は分からないし…。捜査担当のハードキャッスル警部の友人コリン・ラムは、知人のエルキュール・ポアロに相談したのですが、ポアロが言うには、「これはすこぶる単純な犯罪に相違ない」…えっ? 
    でも、ポアロの言う通りだったようですね。ミス・ミリセント・ペブマーシュの凛とした人柄、ウィルブラーム・クレセント通りの住人たちのクセの強さ、コリンのシェイラへの想い、彼の仕事、そういう諸々のことに目を眩ませられてしまったわけです。この殺人の根本にあったのは、やっぱりアレなのか…。
    アリアドニ・オリヴァ夫人のサイン入り写真が派遣所の事務所に飾ってあるとか、ポアロがヘイスティングズのことを述懐するとか、コリンが「おしゃべりずきで、ひとのことをせんさくしたがるお婆さん」(そう、「彼女」はとっても聞き込み上手)がいないと嘆くとか、これも事件と無関係のようですが、読者サービスかしら?

  • ポアロじゃない2人の人物の視点で話が進められていく。
    でも最後はやっぱりポアロがさらっと事件を解明していくのがさすが!
    今回もポアロの自惚れ具合にクスッとした。

    今回の語り手の一人が殺人犯とは別に、ある人物を探していた。
    最後にそれも明るみに出るけど、予想外の人物で驚いた。
    さらにその人は他の人とも縁ある人だったり…
    最後の最後にビックリさせられた。

  • 盲目の女性が暮らす家で、家主の外出中に突如現れた身元不明の男性の死体、その現場に、何者かに名指しで呼ばれたタイピスト、部屋には外から持ち込まれた複数の時計…。
    物凄くドラマチックに、物語が始まります。
    舞台となる住宅地の形状も特徴的で、読みながら想像する楽しさがありました。
    若者目線で話が進んでいくからなのか、ポアロが面倒くさいおじいちゃんと化していて、何だかふふっと笑ってしまいました。
    実は2つの事件が同時進行、殺人事件の片が付いた後にもうひと展開あり、クライマックスの対峙シーンの、静謐でびりびりした空気感がとても好きです。

  • 中学生の頃読んで話は記憶にないけど、とてつもなく面白くなかったという印象だけ覚えていた本書。例の『完全攻略』でも⭐︎と最低評価だったのでちょっとクリスティ完全読破のためとはいえ、少々気が重かったが…

    読み出してみるとそれほど悪くない。すぐに事件は始まるし最初に提出される謎も興味を惹かれる。が、そこまで。

    謎は中途半端でしかないし後出しの設定も多い。なんだかテンポも悪くコリンの手記風に語られる章も一人称が変わるだけでその必然性が分からない。ポアロの態度も何だか煮え切らないし、スパイものテイストが混じるのもポアロものでは良かった試しがない(トミーとタペンスは好きだけど)。中学生の頃の記憶は正しかったかな…
    しかしビッグ4よりはましかもしれない。

  • クリスティーでよくある展開。特に目立ったトリックやキャラはいなかった。柿沼瑛子さんの後書きが良かった。

  • ポアロシリーズ29作目。
    あらすじの内容に惹かれて読みはじめたのだけれど、<死体を囲むあまたの時計の謎に、ポアロが挑む>というほど時計は多くない。笑
    そして晩年の作品だけあって、年老いたポアロの登場が少ないのが残念。
    ほとんどが情報部員のコリンとハードキャスル警部の捜査でストーリーが進む。

    でも、いいとこ取りのポアロの謎解きスピーチはやっぱり引き込まれる。
    複雑な人間関係と、こことここが繋がるのか、と読んでいるだけでは想像つかない結末だったけれど、ポアロの謎解きでおおー!と合点がいった。
    ポアロが読み耽っていた歴史ミステリーと、その講義のような紹介も大事な構成のひとつだったのだと納得。

    ヘイスティングズを想い、回想するシーンは切なくなってしまった。
    ポアロシリーズ、やはりポアロとヘイスティングズのバディがいちばん好きだ!

  • ポアロ@住宅街!隣近所を巡りながら、噂話を聞いて歩く。この街、なんか変じゃない!?といっても動き回るのは警部と諜報部員で、ポアロは安楽椅子に座り小説を貪り読んでいるのだけど。そのポアロの口を借りて展開される推理小説論がすこぶる愉しい。大仰な事件の仕掛けと、それの解決される顛末は、古今東西の小説で繰りひろげられる、奇妙奇天烈なトリックを嘲笑うかのよう。晩年のクリスティーは、自ら創りあげたミステリの枠組みそのものを破壊しようと腐心していたようにおもえる。枠の、本の外側へ!ポアロだって時には外へ出たくなるのだ。

  • なぜ殺害現場に時計が置かれていたのか?とか、指していた時刻にはどんな意味が?とか、…真剣に頭を捻った自分がバカみたいだなぁ、と思いました。

  • タイトルからして時計が重要な役割を担っているのかと思いきや、時計である必要性はなくしょぼい解答で拍子抜け。
    また、話はダラダラと長いですし、ご都合主義的な展開が多く鼻につきます。ポアロによるミステリー評論も感心する内容ではなく、総じて不出来な印象です。

  • 1963年というクリスティにしては晩年に近い作品。
    ポワロ物だが登場は後半。

    ドラマを見たら原作と違うようだったので、再読。
    そう探偵役というか語り手がコリン・ラムだったよね。
    レイス大佐の息子の人格に疑いがかかるような改変でした。不自然に思えた部分はほぼ改変。まあさらっと見ればいいんだけど。

    高齢で盲目の女性ペブマーシュさんの所へ、秘書斡旋会社から派遣された若い女性シェイラ・ウェッブ。
    名指しでの依頼で、入って待っているように言われた部屋には、時計がやけにいくつも置いてあった。
    そして、ソファの陰には男性の死体が!
    悲鳴をあげて飛び出してきたシェイラを受け止めた若い男性コリンは、ある仕事の捜査に来ていたのだったが…?
    ウィルブラーム・クレスントという三日月型に2列に並んだややこしい家並み。裏庭が接しているのだ。
    クレスントとは、新月の意味。クレスントというのは実際に幾つかある地名らしい。

    見えそうで見えない隣近所。
    ペブマーシュさんは秘書を依頼したことはないという。
    男性のことは近所の誰も見たことがない。
    各家の住人達の個性が面白い。
    猫を14匹飼っていて、猫のことしか見ていない隣人とか。
    男の子二人の子育てに疲れ切っている主婦とか。
    たまたま警部と友人だったコリン・ラムは捜査にも同行。
    シェイラへの好意をからかわれつつ。
    半ば隠退して、退屈しているポワロに連絡を取る。ヘイスティングスは南米に行ってしまったとか。
    さて、ポワロの推理は。

    後書きは脇明子さん。
    巻末の著作リストが親切。

  • 繋がりそうで繋がらなかったばらばらの断片をポアロが見事にまとめ上げつなげた。
    今回のポアロは少しばかり、嫌味なおじいさんだったけど、それもまたポアロらしい。
    解説で、「実際クリスティーの作品はいささか後味の悪さを残すことはあっても、読者を決して傷つけることはない…略…ひとたびページを繰れば、常にポアロのマープルのいるあの世界に戻ることができる、たとえ帰るべき故郷がなくなってしまっても、本の中では帰ることのできる「家」がある…略…どんなに世の中や人の心が変わっても、わたしたちにはそうしたものが必要なのである。」と書かれていて、ポアロシリーズを読んでいて感じていたことが的確に表現されていて、はげしくうなずいてしまった。

  • このシリーズを読み続けているからこそ、見当違いの方向に導かれた感がある。
    これぞ無意識の先入観か。
    正体不明の男の死体と、彼を囲むように置かれた複数の時計。
    もうこれだけでワクワクしてしまうもんなあ。
    それにしてもポアロってこんなに年老いてたっけ?
    すごくお爺さん感があって、ちょっと驚いてしまった。

  • アガサ・クリスティー。ポアロシリーズ。
    盲目の教師の家でタイピストが謎の男の死体を見つける。
    現場には謎の複数の時計が置かれていた。
    ポアロシリーズではあるがポアロの出番は少なく、ぽっとでの情報部員が語り手となり進んていく。
    正直平凡以上のできではなく、複数の時計の意味も拍子抜けで、情報部員側の任務も、なぜ混ぜたのかわからないできでした

  • 小説もドラマも初見だと思ってたけど、エドナの件、ドラマで覚えがあった。

    小説版でのポアロの登場シーンは少なく、コリン・ラムさん中心でしたね。ラムさんとハードキャスルさん。
    ラムさんの一人称の章も多かったし。
    わざわざ一人称である必要があったとは思えないけど。

    よく読んでたつもりだったけど、最後はやっぱり、『これが関係してたのかぁ!』てなった。

  • 久しぶりに最初から引き込まれる舞台装置だった。動機の部分(人に成り代わっているから、成り代わった人を知っている人に会いたくない)は他にもあったような。舞台装置はめくらましで関係ないのは、よくあるパターンかもしれない。それにしても二重の解決編があるとは。

  • 映像で見たことがあったので、犯人はなんとなく覚えていたけど、やっぱり本で読むと詳細がわかる。もう一度映像を見直したい。

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