第三の女 (クリスティー文庫 エルキュール・ポアロ)

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  • 早川書房 (2004年8月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (432ページ) / ISBN・EAN: 9784151300301

みんなの感想まとめ

独特な雰囲気と謎が織り交ぜられた物語が展開され、ポアロとオリヴァ夫人のコンビが魅力を引き立てています。若い女性が「自分が殺人を犯したかもしれない」とポアロに相談するところから始まり、周囲には明確な事件...

感想・レビュー・書評

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  • 【ポアロ】
    1966年クリスティー76歳。
    「自分が殺人を犯したような気がする」と、若い娘がポアロのもとに訪ねてきた。
    その後オリヴァ夫人と共に調査を始める。

    またもや女性推理作家のオリヴァ夫人登場。
    今回はまるでタペンスのような暴走をしてしまう。
    ビートルズが出てくるので、古典作品のイメージから急に現代的に感じる。

    不可解な娘の言葉だけで、本当に何かが起きているのかわからないままの途中が長い。
    そしてまたあの作品と同じようなツッコミを入れたくなった(^o^;

    クリスティー作品は攻略本を見て面白そうな順に読んでいる。
    60冊を超えたので自分のあまり好きではないタイプだったり、攻略本でも評価が低い作品ばかり残ってしまった…。

    そのため最近クリスティーのレビュー評価が低めになっているけど、それでも読み続けたい魅力がクリスティーにはある。
    まだいける!

    • けよしさん
      Naotyさん
      こんばんは!
      Naotyさんは、美味しいもの、好きなものから食べるタイプなんですね!
      がんばってください\(^o^)/
      Naotyさん
      こんばんは!
      Naotyさんは、美味しいもの、好きなものから食べるタイプなんですね!
      がんばってください\(^o^)/
      2024/09/24
    • Naotyさん
      けよしさん
      こんばんは!
      けよしさんいつもありがとうございます♪
      おっしゃる通り!お寿司だったら絶対イクラから食べちゃいます(*^^*)
      で...
      けよしさん
      こんばんは!
      けよしさんいつもありがとうございます♪
      おっしゃる通り!お寿司だったら絶対イクラから食べちゃいます(*^^*)
      でも残ったかっぱ巻きにも良さがある!
      がんばります\(^o^)/
      2024/09/24
  • 「人を殺してしまったかも」とポアロを尋ねて来た若い娘。だが死体や事件はどこ?という変化球の話。オリヴァ夫人の行動力から事態は動き出し謎が謎を呼ぶ。ポアロの脳内モヤモヤが長すぎ?でも楽しくて一気読み。異色の解説も楽しい。

    • ポプラ並木さん
      111108さん、こんばんは。犯人にはびっくりしました。今回も犯人当ては失敗です。でもちょっと納得いかなかったです。変そうは、いくら何でもど...
      111108さん、こんばんは。犯人にはびっくりしました。今回も犯人当ては失敗です。でもちょっと納得いかなかったです。変そうは、いくら何でもどうなのよ?と思ってしまいました(笑)
      2023/06/17
    • 111108さん
      ポプラ並木さん、コメントありがとうございます。

      ポプラ並木さんのレビュー「えっ鬘」に笑ってしまいました!
      犯人は当てられないですよね。こん...
      ポプラ並木さん、コメントありがとうございます。

      ポプラ並木さんのレビュー「えっ鬘」に笑ってしまいました!
      犯人は当てられないですよね。こんな身近な人の変装に気がつかない?というのも、クリスティーあるあるなんでしょうか?
      2023/06/17
    • ポプラ並木さん
      111108さん、おはよう。昨日感想会でした。女性陣からは鬘、化粧、洋服をがらりと変えると別人になります!とのことでした。ロンハー 奇跡の一...
      111108さん、おはよう。昨日感想会でした。女性陣からは鬘、化粧、洋服をがらりと変えると別人になります!とのことでした。ロンハー 奇跡の一枚で検索すると やっぱり別人だよね。。。との主張でした。でもこれって毎回時間・労力かかりすぎでしょ?て思ってしまいました。ではでは。
      2023/06/19
  • ポアロシリーズ完読まであと3冊!今回、ポアロの前に現れたノーマ・レスタリックが、自分は人を殺したかもしれない・・・とのこと。しかしすぐに逃げるように去って行く。今回大活躍のオリヴァ夫人!この2人のコンビはやっぱり面白い。2人は内偵捜査する。しかしオリヴァ夫人が尾行に失敗し暴漢に襲われる。さて、ポアロとノーマの再会、さらにノーマの失踪。犯人はノーマと同じマンションに住む2人の女性なのか?ノーマの父親、義母なのか?ノーマのボーイフレンドなのか?ラストの犯人アイテムは「えっ鬘?」。よし、感想会でぶちまけるぞ!③

    • なおなおさん
      ポプラ並木さん、今回の勝敗はいかに?
      残り3冊ならもう負けてはいられません!w
      ポプラ並木さん、今回の勝敗はいかに?
      残り3冊ならもう負けてはいられません!w
      2023/06/18
    • ポプラ並木さん
      なおなおさん、こんにちは!コメントありがとう(^^♪
      勿論、負けました。
      でもね、結構いい線は行っていたんですが、犯人は外しました。
      ...
      なおなおさん、こんにちは!コメントありがとう(^^♪
      勿論、負けました。
      でもね、結構いい線は行っていたんですが、犯人は外しました。
      えっ、えーーーーーー、というアイテムが出てきて、これはないだろう!と若干焦燥感です。
      あと3冊、1回くらいは当てたいな。。。。がんばりま~す
      2023/06/18
  • ポアロもの。

    ある朝、ポアロの元に「自分が犯したらしい殺人について相談したい」と、ノーマという若い娘が訪ねてきます。
    ですが、ポアロを見た彼女は「(ポアロが)お年寄りすぎるから・・」と、結局何も告げないまま去ってしまい・・。

    朝食を邪魔された挙句に「年を取り過ぎている」(←言わば、“オジイは無用!”ってこと?)と、言われてしまい、しょっぱなから大ダメージのポアロがお気の毒。
    とはいえ、“腹は立つけど、殺人があったのか気になる”ってことで、オリヴァ夫人全面協力のもと、捜査を開始することに・・。

    さて、「殺人しちゃったかも・・?」と言っているノーマなんですが、話を聞いても支離滅裂だしあまりの情緒不安定っぷりに、“この娘、ク〇リやっているんじゃ・・?”と思っていたところ・・あらら・・(自粛)。
    このように、ノーマも訳わからん娘なのですが、彼女を巡る人々・・ノーマの家族や、その屋敷にいる外国人の女書生、オリヴァ夫人に“孔雀”呼ばわりされるチャラ男の彼氏(本書の表紙が孔雀ってのがまたww)、ノーマのルームメイトの女性達、さらに急に登場した精神科医、等々・・うーん、皆怪しい・・てか、そもそも殺人があったのか?五里霧中って感じのまま展開するのですが、何だかんだで先が気になって、ページを進めてしまうんですよね~。
    (ポアロとオリヴァ夫人との掛け合いも楽しいですし♪)

    そんなフワついた状況の中、バラバラだったヒントの断片から推理を構築して、真相に行きつくポアロは(お年を召していても)やっぱり流石ですよね!
    ということで、今回も楽しく翻弄された私でございました。

    ところで、自覚があったかどうかわからないものの、どエライ目にあわされていたノーマですが、“あの彼”と是非幸せになって頂きたいですね~。

  • ある朝、朝食中にポアロを訪ねて来た、「殺人を犯したかもしれない」と称する娘、ノーマ・レスタリック。年寄り扱いされてヘコむポアロ、なんか可愛い。殺人があった可能性があるなら放ってはおけないと、調査に乗り出します。オリヴァ夫人も、ヘコんでいるポアロを慰めつつ協力しますが、こんな無茶する人だったとは! 
    60年代のロンドンの若者たちのさまざまな暮らしが語られます。タイトルの「第三の女(サード・ガール)」の意味を初めて知りましたが、家賃の高い都会に住むためのシェアハウス用語なのですね。
    でも、殺人の真相は、確かそういう動機でそういう手口で…って少し前に読んだはずですが、ポアロが「アレ」を出すまで分かりませんでした。また騙されました! 

  •  ポアロは決してなんでもお見通しのホームズの様な探偵ではなく、思考の手順や道筋を整理しながら、ジグソーパズルの様に組み合わせていく、とても人間味のある探偵だ。従って、当然、推理の道筋が違っていて軌道修正する事もあるし、事件の連鎖を未然に防げない事もある。しかし最後には真実に行きつき、そしてハッピーエンドで物語は結末する。今回もとある二人の人物が、ポアロの策略によって結ばれる事になる。彼はキューピッド役を務める事がしばしばあり、幾つかの事件の後、ポアロの御節介により幾つかのカップルが誕生している(笑)。これはある意味でポアロシリーズのお約束でもあり、味の濃いミステリー本編を爽やかにするための要素でもある。
     今作はスタートが変わっており、とある若い女性がポアロの探偵事務所を非常識な時間に訪ねて来る。彼女は、「人を殺したかもしれない」と言い放ち、しかしポアロを見たとたん、年寄り過ぎるという理由でいなくなってしまう。ポアロはショックを受けるが、娘については気に掛かり、「死体」の痕跡を探し始める。
     そんな中、オリヴァ夫人の強引な(笑、いつもそうだ。)招待を受け、昨日のショックについて話していると、どうやら娘のきっかけを作ったのはオリヴァの可能性があり、名も知らぬ相談者のきっかけをポアロはつかむ。まだ殺人が起きたかどうかもわからない霞がかった状態から、ポアロは経験により何かの悪意を感じ、それを調査させていく。
     作中、ポアロシリーズ同じみのキャラクターが総出、ジョージ、レモンは両方登場し(珍しい?)情報屋のゴビィなども登場する。主題「第三の女」は、アパートのシェアをするサードガールと文字通り三人目の女性の意味合いもあり面白い。
     レスタリック家を巡る騒動になるが、トリックは再読の為、なんとなく記憶にはあったが、改めて楽しめた。設定が現代と似ている環境下でもありイメージを持ちやすく、読みやすい様に感じた。いつの時代も年寄りは若者を受け付けないらしい。また、今や伝説的なビートルズ等も型破りで受け入れられなかった時代のイギリスを読み取る事ができ、面白い。
     物語冒頭から何を捜査しているのか。がテーマになる訳だが、読者もポアロと同様にこの小説のパターンを見出すまで時間がかかる。オリヴァのとある発言をきっかけに物語が動き始め、いよいよ大詰めか、というところで衝撃的な事実が判明する。過去にない手法だが、ミステリーとしては丁寧で、きちんと作中にヒントが残されている(最後は流石に驚きだが)父親のレスタリックの半生と娘の悲哀がとてもアクセントになっている。
     推理小説としてとても丁寧な構成の作品だが、事件の取っ掛かりがあるまではポアロとオリヴァの冒険譚であり、長く感じてしまうかもしれない。シリーズを読み慣れている人は、ポアロとオリヴァのやり取りを楽しみながら進める事ができるだろう。

  • ほほお、そうきましたか。
    散らかっていた事象が一つに集約される瞬間が好きだなあ。
    「自分が犯したらしい殺人についての相談」と聞いた時点で、これは何かあるなと分かる。
    結局、その“何か”には最後まで気づけないが。
    まあでも自分なりに推理しても、ちっとも当たらないのが楽しい。
    そして、ロマンスを忘れないところがまた良い。

  • とにかく前段が長い…というか明確な事件は終盤まで起こらない。冒頭の「殺した気がする」の入りはいいとしてその後はなかなか話が進まない。

    心理学的要素も織り交ぜながらの展開は少し新鮮味もあり、晩年の作でありながらこういった新しいスタイルを模索する姿勢は素直にすごいとは思うが、そのスタイルが成功しているか?というと疑問ではある。

    それにしても晩年の作品におけるオリヴァ夫人の役所はますます重要になってますね。自分を重ねているのかな。あと、この作品ではモッズやビート族さらにはビートルズなんてそのまま名前が出てきていた。こういった流行に対する大人の反応が面白い。いつの時代もかわなんなぁ…

  • 久々の再読だが冒頭のシーン以外は覚えていなかった。
    「人を殺したかもしれない」とポアロに相談しに来た娘は何も言わずに帰ってしまった。彼女の素性や周辺の事情を調べるポアロだか、殺人の気配は見当たらない‥
    なんとも曖昧な謎から始まる話だが、オリヴァ夫人の活躍もあって楽しく読めた。
    しかしメインのネタはかなりアクロバティックな気がする。

  • 殺人を犯した“かも”しれないという依頼人の登場で始まる死体なき殺人事件。当人に自覚のない殺人事件とはー?
    年寄り扱いされたことを根に持ち、オリヴァ夫人の趣旨のぼやけた会話にうんざりするポアロは人間らしく魅力的なキャラクターで、ポアロに合わせてついつい他の登場人物にも感情移入をしてしまう。始めの4/5でゆっくりと謎や設定をばら撒き、最後にパズルのピースを勢いよく当てはめていくようなストーリー展開で、ポアロと共に謎を解明したい人向け。灰色の脳細胞を持つ名探偵に圧倒されたいなら短編集?久しぶりにアガサクリスティの作品を読んだので、こんな感じの作風だったかなと少し違和感を覚えたが、どんでん返しの展開は相変わらずだ。ただ、他作品は余韻を引くような終幕を迎えたように記憶していたので、突然謎が解明してスパンッと話が終わるのには驚いた。車やエレベーターが登場するなど現代的な印象を抱かせる作品だった。「第3の女」というタイトルはあたかも殺人事件に第3の関係者がいるかのように感じさせ、ある意味読者に対するミスリードとも捉えられなくもないが、これは和訳の問題だろう。The Third Girlであれば、事件関係者を意味するのだろうが、原作はThird Girlなので、作中にオリヴァ夫人が解説するように「メインではない」というニュアンスでこの表現を使用しているのだろう。それとも敢えて定冠詞を付けないことで、二重に含みを持たせているのだろうか。ところで、ソニアの本の件は結局何だったのだか気になる。

  • いろいろな登場人物がちょっとずつ出てきて疑わしさを漂わせているが、焦点が「ノーマは狂ってるのか?」に行きがちで、入れ替わりなどに思考が回らなかった。お陰で最後は「おおっ、そうだったのか!」と霧が晴れたような読後感。
    スティリングフリートがなかなかいいキャラなので、また出ないかなーと思っていたら最後の最後で裏切られ。ポアロは最初から二人がお似合いだと思ってことが一番の驚き。

  • うーーん、イマイチだったなぁー。
    犯人演技力ありすぎぃー。気づかないものかな?
    最後も急展開。
    あと珍しく訳が合わなくて読みづらかった。。
    もともとあらすじに惹かれなかったけど、クリスティ作品全部読みたかったので半ば渋々読んだ作品。これは再読なしかなぁ。

  • 入れ替わりとか、一人二役とか、外国帰りとか、何度も使ってきたネタなのに、新鮮に楽しめた。
    そして、あいかわらずポアロが優しいのである。
    斬新なトリックではないし、多少ご都合主義の感もあるけれどあたたかい終わり方が良い。
    ジョージとミス・レモンの出番が多かったのもうれしい。
    登場回数が増えるにつれて、オリヴァ夫人の魅力が増してくる。夫人ってことは夫がいるのか。それについてはどの作品でも言及されていないような……
    翻訳が少し古い感じなのも、懐かしくて良かった。

  • 自分は殺人を犯したかもしれない。という依頼人。結局依頼はせず、そこから物語が進んでいく。クリスティ晩年の名作。

  • そこそこ面白かった。元劇団員設定は変装フラグと思ったけれど、いくら被害者が薬を飲まされていたとは言え2拠点それぞれの同居人が同一人物であると気付かないのはちょっと強引すぎると思う。

  • ポアロ
    読後感は良い。途中がとにかく長い。なかなかちゃんとした事件が起こらず。
    ところでクリスティー作品ではよくなりすましやなりかわりの登場人物がいて、そのたびに「んなわけないやろ。気づくやろ」って思ってしまう。でも歌舞伎ではしょっちゅう役名◯◯実は△△、ってあってそんなに不自然とも思わないので、古典みたいなもので、現代ほど光量がないからって思えばよいのかな。

  • 「殺人を犯したかもしれない」と、ポアロを訪ねてきた若い女性。彼女の記憶は所々抜け落ちており、そもそも被害者が誰かも分からない。
    彼女は殺人者なのか、事件自体、現実に起きたことなのか。
    ラストで、また驚かされました。欲望って怖いなぁ。

  • 私が犯したらしい殺人について。

    若い娘が訪ねてきて、自分が犯したらしい殺人についてポアロに語る。それ以上の情報を得られなかったポアロだが、捜査を進めていく。彼が行き着いた真相は。

    ノーマは正常なのか? 本当に殺人を犯したのか? 探偵作家のオリヴァ夫人とポアロの2人の語りで進められていく物語。容疑をかけるにふさわしい人物は何人も出てくる。老いたポアロの目を通して語られる「最近の若い者は」論も面白い。クリスティーお得意の入れ替わりも健在。入れ替わった人物やノーマが犯人ではないことはなんとなく勘で当てられるが、細かい推理はできず。

  • ある朝、ポアロの事務所を若い娘が訪ねてきた。
    しかし、過去に殺人を犯したかもしれないと相談しようとした娘だが、
    ポアロを見て年寄りすぎていると思い、それ以上のことは告げずに去っていった。
    自尊心を傷つけられたポアロは、友人の推理作家オリヴァ夫人に相談する。
    やがて娘の素性をつかんだポアロは調査を開始するが、
    娘の周辺には殺人の存在らしきものはなかった。
    しかし、娘の友人関係を探っていたオリヴァ夫人が、
    娘の男友達のアトリエを訪ねた後に何者かに襲われ負傷する。
    そして、娘の消息もつかめなくなっていた...
    といった流れで始まる長編。

    「ピンで留められただけの数字」、
    「善人風に描かれているが、殺人を犯すほどの動機を持ちうるただ一人の人物」、
    「いかにも怪しげに描かれている医者」など、
    あからさまな描写がいくつかあるため、
    謎解きは比較的簡単だと思います。

    出版されたのが1966年と、第二次大戦も過去のこととなり、
    戦後生まれが「若者」となっている時代と
    長髪にフリルの付いたシャツにジーンズという「若者」たちを
    当時70歳代中盤だったクリスティが描いていますが、
    違和感なく読み進めることができました。

    なお、クリスティ文庫版では装幀家の石川絢士さんが
    5ページほどの文章を「解説」として書いていますが、
    石川さんの個人的な思い出を綴ったエッセイで、
    「解説」要素はありません。
    いっそのこと解説なしのほうがまだよかったと思いました。

  • 「人を殺したかもしれない」との相談で訪れた依頼人がポアロを見て、「年を取りすぎているから」という理由で依頼をキャンセルされるという印象的な場面から始まる本作。軽い失意と気懸りから、依頼者の身許を調べ、自ら事件に関わろうとするポアロ。おなじみのオリヴァ夫人も登場し、ちょっとした冒険を企て、災難に遭ったり、オリヴァ夫人の証言で事件が大きく展開していく。物語がかなり進んでも死体がなかなか出てこず、ポアロが「死体探し」に頭を悩ますところも異色。
    真相は相当意外なものであり、真相を知ると伏線があちこちに散りばめられていることが解り、その伏線が真相に活かされているところは流石。しかし、この真相は相当無理があると感じてしまう。ヒロインの女性が記憶を失うタイミングが都合良すぎるし、真相の核となる事柄にはヒロイン等が気づくだろうと思わざるをえない。また、ソニアの本の件の真相が説明されていない。

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