魔術の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

  • 早川書房
3.28
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本棚登録 : 327
レビュー : 41
  • Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151300394

作品紹介・あらすじ

旧友の依頼で、マープルは変わり者の男と結婚したキャリイという女性の邸を訪れた。そこは非行少年ばかりを集めた少年院となっていて、異様な雰囲気が漂っていた。キャリイの夫が妄想癖の少年に命を狙われる事件が起きたのも、そんななかでだった。しかもそれと同時刻に別室では不可解な殺人事件が発生していた。

感想・レビュー・書評

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  • 中心となる女性は死別、離別のあと今は3度目の夫と暮らし夫婦とも更生の理想を持ち少年院を運営している。2度目の夫の連れ子の男性2人が暮らし、養女の孫夫婦、実子の出戻り娘、使用人、秘書がいる。そして1度目の夫の連れ子がやってくると殺されてしまう。その女性はミス・マープルとスイスの寄宿学校で一緒だった女性なのだ。

    「マギンティ夫人は死んだ」はなかなか読み進められなかったが、こちらは読みやすかった。めずらしい家族構成の入り組んだ人間模様、そしてめずらしい仕事。最後に明かされるこれはどうだ、という親子関係。「架空の設定の架空の殺人」という物語世界を楽しむとはこういうことかと思った。


    1952発表
    2004.3.15発行 2016.4.5第5刷 図書館

  • 視点を変えれば、世界がそれまでとは全く違って見える。精巧なだまし絵のような、ミス・マープルもの。イギリスの壮麗な大邸宅に、個性的で怪しげな登場人物たちと、クリスティーらしい道具立てが揃っています。トリックよりも、人間性を丹念に描いている作品かも(わたしはマープルものの、そういうところが好き。一見地味だけど、読みこなすと奥が深いの)。

  • まーぷる

  • 著者:アガサ・クリスティ(Christie, Agatha, 1890-1976、イングランド、小説家)

  • 登場人物のほとんどが家族。世代も多く養子とかで混乱。最後まで誰が誰だが把握できていなかった模様。途中ではわかったつもりになって読んでしまったのだが。一応トリックとしてはよくあるパターンなのかもしれない。思い返せば犯人ってあやしい言動している。でも途中では気が付けない。

  • そろそろミスマープルの登場パターンやトリックなどがワンパターン化してきてもいいはずなのに、相変わらずミスマープルはヌルッと現れるし、お話もとっても面白いです。さすがすぎる…

  • 2018/03/21読了

  • マープル。潜入捜査もの。

  • 久々にクリスティである。ミス・マープルである。なぜかほっとしてしまうのである(笑)。ミス・マープルの女学生時代の友人の家に行くことになるが、そこでは事件が起こる予感。そして、実際に起きてしまうのだが。確かに、うまいよなぁ、と思わせる。今の技術だったら、すぐにばれてしまいそうな気もするけど、そんなことは、まぁ、おいておいて。やっぱり、ミス・マープルっていいな(笑)

  •  相変わらずクリスティーは心理描写が上手すぎてそこらの小説よりも安心して読める。

     ストーリーを読み進める中で何処を軸に推理を進めれば良いのか迷ってしまった。一瞬だけあの方法を想像したもののあまりにも想像の域を出ない推理だったのですぐに放棄してしまったくらい。
     今回登場する容疑者は主に三つのタイプに分けられるように思う。善人、演者、精神異常者。だからこそ登場人物たち全てに対して表と裏があるように勘繰ってしまう。夢見がちな人間に見えたキャリイでさえも終盤には浅い人間ではないことが判るのだ。クリスティーは読者の抱いた印象を崩す事無く人間の意外な一面を描くことが非常に得意なように思える。
     また最後にはこの物語から悪人が1人残らず居なくなってしまうのは驚き。それは殺されたりしたということではなく犯人も被害者も含めてあらゆる人物が善い心を持っていたことが判るのだ。これは他のジャンルだったら有り得るかも知れないが、ミステリで中々出来る芸当ではない筈だ。
     流石はミステリの女王と言わざるをえない。

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