親指のうずき (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

  • 早川書房
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本棚登録 : 261
レビュー : 36
  • Amazon.co.jp ・本 (475ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151300493

感想・レビュー・書評

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  • 私はその風景を見たことがある。

    タペンスは、トミーの叔母の遺品に描かれた家を見たことがある気がした。叔母を見舞った時に出会った老婦人が元々の所有者であり、彼女の行方が知れないことを知ったタペンスは、老婦人の言い残した言葉の謎を解くために出かける。会議から帰ってきたトミーが知ったのは、帰ってくるはずのタペンスがまだ帰ってきていないことだったーー。

    タペンスのお節介とも言える、しかも有り余る行動力で、ぐいぐいと読ませる。事件が起きるとは思わず、せいぜい過去の悲劇を明らかにするものだと思っていたら、事件は現在形になった。トミーが別の方向から参加することで加速する謎解き。明らかになった真相は、一線を超えてしまった犯人の思想。誰かを愛する気持ちから生じる他人への害意の底知れなさを、クリスティは容赦無く描いていた。

    トミーのぼやきは健在で、そこはほっとして読める。

  • 新春気分で、のんびりおしどり探偵ぶりを楽しもうと思ったら、そんなに吞気でもなくてそれどころか結構残酷であった。

    解説が全くダメ。どんどん映画の話へとそれ、しかもトミーとタペンスからも離れて夫婦探偵映画の話になってしまって、この作品については枚数の半分も語っていない。がっかり。

  • 著者:アガサ・クリスティ(Christie, Agatha, 1890-1976、イングランド、小説家)

  • トミーとタペンスの物語であるが、テレビドラマではここにミスマープルも参戦しているのだ
    検証のため読んでみる

    読了
    ドラマとなんと全然ストーリー違う。まあ、犯人は同じなわけだが。そもそもミスマープルが登場してくる時点でストーリーが違うというのも納得なんだけど。
    私はクリスティはポアロから読みだした。しかしこのシリーズから読みだしていたとしたならクリスティの小説にずいぶんと違う印象を持ったことだろう。結構読みながら笑ってしまった。主にアルバート絡みでだが。この人物なかなかキーマンである。ほかのシリーズも読んでみようと思う。

  • トミー・タペンスシリーズ。あっと驚かされる展開。僕もちゃんとひっかかってた。クリスティーの技法も凄いけど、単純に面白い。

  • 2019/02/23読了

  • ラストの意外な展開、やはりトミー&タペンスのシリーズは面白い。、
    ちょっと気になることにタペンスがのめり込んでいく。実は重大な事件が隠されている。ふたりは老年に差し掛かろうというのに相変わらずのところが良い。

  • 図書館で。
    順調に年を重ねているトミーとタペンス夫妻。今回は老人施設に暮らす伯母さんを訪ねる所からスタート。このお話の舞台設定ってどれぐらいの時間なんだろう?前のお話は第二次世界大戦ただなかって感じでしたが。いずれにせよイギリスは色々と進んでいたんだなあ…という感想です。

    いつもはどちらかというとトミーの方が危ない目にあいがちな気がしますが今回の冒険のメインはタペンスさん。彼女がどこかで見た家を探し出す辺りはわくわくしました。そしてのどかな田舎町には結構な秘密と危険が潜んでいた…。失踪した老婦人と町と家の秘密と大規模な犯罪組織が絡んできてなかなか複雑で面白かったです。それにしてもオーブンに入れ過ぎでパサパサになったチキンは美味しくなさそう(笑)
    でも家庭の主婦が自分で料理しないって辺り、時代を感じるし英国だなあ…と思いました。

  • 犯人は狂人だった。片田舎のなんとも陰鬱な事件。クライマックスは気味が悪かったのに、最後あっさり終わって拍子抜け。

    怪しげな人物が複数おったのに、え?そっち?みたいな予想外のオチで、最後30ページくらい置いてかれた。

    トミーの出番がほとんどなかった。
    もうタペンスは単独行動しちゃダメ。

  • 前作までの様なドタバタ感はなく、
    最終章まで割と退屈な展開ではある。

    が、最後が急展開で一気に持って行かれた感じが。
    シリーズではこれまで読んだ三作の中で一番好きかも。
    犯人の壊れた描写がツボに来た。

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