ポアロ登場 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

制作 : 真崎 義博 
  • 早川書房
3.35
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本棚登録 : 681
レビュー : 78
  • Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151300516

感想・レビュー・書評

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  •  名探偵ポアロと相棒ヘイスティングズが14の謎に挑む短編集。

     印象的なのは「首相誘拐事件」トリックは時代もあってちょっと使い古された感じですが、第二次世界大戦という時代背景に敵対国の存在とストーリー自体は動きの大きいもので楽しめました。

     隠された第二の遺言書を探す「謎の遺言書」、展開に捻りのきいた「ヴェールをかけた女」も面白かったです。

      収録短編のほとんどは30ページほどの短編なのでサクサク読めるのですが、話としては全体的に小粒に感じたり、あらすじをたどっているだけのようになってしまっていたのが残念…

     ただポアロのキャラが長編以上に強烈でした。ここまで自信過剰だったっけ、こんなにヘイスティングズって皮肉言われていたっけ、と思うことが多々あり笑えました。

     そういうわけで二人の掛け合いをもっと読みたいという方には、おススメできるかなと思います。

  • 名探偵ポアロシリーズに嵌るきっかけとなった一冊です。
    これを読むまでに長編は何冊か読んでいましたが、そこまで夢中になるというほどではありませんでした。
    でも、この短編ではポアロのキャラクターがとって魅力的に見えて!
    そこからポアロシリーズに一気に引き込まれました。
    長編は謎解きのじっくり楽しめる面白さがありますが、短編は短編で色々な事件を次々と楽しめるし、ちょこちょこっと気軽に読みたい気分の時には重宝するので良いなと思います。

  • ポアロとヘイスティングズの掛け合いが楽しい。「チョコレートの箱!」それと「チャー!」

  • ポアロ作品初期の短編集。
    もしかしたらクリスティ女史は、
    自分が生み出した、この灰色の脳細胞を
    持つベルギー人探偵に何をさせるか、
    どんなパーソナリティを与えるか、
    当時はまだ迷っていて、
    様々な可能性を試すために、
    この作品集を書いたのではないか、
    なんて思ってしまった。

    それくらい、本作に収められた
    作品達は一つ一つが個性的。
    殺人事件だけでなく、
    宝石盗難事件、首相誘拐事件、
    遺言書にまつわる謎解きゲームなど
    大きなものから小さなものまで、
    ポアロとその友人ヘイスティングスが
    出会った事件は実に様々だ。

    14もの作品がたち並ぶ中、
    どれも似ているものがなく、
    各自が自己主張をしっかりしていること、
    読者に対し、すかっと爽快だったり、
    すっきりしない複雑な感情にさせたり、
    豊かな読後感を与えてくれる点は、
    クリスティ女史の豊かな
    イマジネーションの賜物だろう。

    クリスティ女史の長編小説に慣れている読者は、
    少々浅さを感じてしまうかもしれないが、
    初めてポアロシリーズを読む人の
    入門書としておすすめ。

    常連読者だと、文中の伏線を探したり、
    犯人探しやストーリーのおちを以前読んだ作品を
    記憶の引き出しから引っ張りだしてきて、
    「このパターンと同じかな。」などと
    推理してしまうため、
    むしろあまりクリスティ作品、ポアロシリーズを
    読んでいない人の方が愉しい読書ができるかも。

  • ちょこちょこ読んでいた短編集ー
    ポアロの性格がわかりますね
    短編集なので推理小説っていうより30分のアニメを見ているような感覚でした(^^)

    • hs19501112さん
      クリスティ 懐かしい・・・。

      高校時代に、通学バスでよく読んでいました。
      クリスティ 懐かしい・・・。

      高校時代に、通学バスでよく読んでいました。
      2012/04/13
  • 14の短編を所収。1923年発表で、ポアロと「助手」:ヘイスティングズ大尉が登場する最初の作品群だという。1篇20-30p程の掌編で、展開が速く、気軽に楽しくサクサク読める。

    最終章の短編「チョコレートの箱」が印象に残った。ポアロの“唯一の”失敗例として語られるものだ。
    ポアロが英国に渡る前、ベルギー警察刑事課の捜査官だった頃のエピソードで、ベルギーが主な舞台。
    ある政治家が心臓麻痺で急死。ポアロは非番だったのだが、依頼を受けてお屋敷で捜査を始める。毒殺であることを見抜くポアロだが、真犯人については見誤ってしまう。そのときの苦い思い出を回顧する、という掌編だ。

    自信家のポアロが影を潜め、少し陰鬱な趣と、ほろ苦い読後感の短編である。それ以外の13編が、鮮やかな解決、そして自負と自信に彩られているのと対照的なのであった。

    そのほか、以下、全編を読了して感じたこと。ベルギー人ポアロという第三者を立てることで、英国人気質があぶりだされる、という隠し味が成り立っているようだ。

    さらに、もう1点思い至ったこと。14もの短編をたて続けに読むことで思ったのだが、クリスティーの作品は「広義の」叙述トリックが多いような気がする。

    例えば、依頼者の証言や関係者の証言で、事の次第が詳らかになりつつ、お話が進行するのだが、読者は、それらの説明、情報による「先入観」の影響下で、事件の全体像を思い描いてしまう。
    そして、その後半・終章で、その先入観や理解の前提がひっくり返される、というパタンが多いように思ったのだ。(全作品を読了したわけでないので、断言は出来ないけれども)
     

  • ポアロもの第一短編集。ホームズパスティーシュを読んでいるような錯覚を覚えた。語り手は全編ヘイスティングスというのが嬉しい。依頼人から人払いを頼まれた時に、ポアロはヘイスティングスなら同席しても大丈夫だと請け合う。なぜなら「才能に満ちているとは申しませんが、口の堅さは私が保障いたします」(「首相誘拐事件」)という具合に、ポアロの愛情あるディスりが微笑ましい。病気による突然死とされた事件を保険会社の依頼で調べる「マースドン荘の悲劇」、ポアロがベルギー警察時代の苦い経験を語る「チョコレートの箱」が面白かった(1924)

  • 短編だからあっさり解決しちゃうけれど、
    ポアロのユーモアをしっかり味わうことができて満足!
    ヘイスティングスと良いコンビやしね

    「チョコレートの箱!」

  • ポアロ短編集。短編なので、事件がすぐに解決して飽きることなく読めます。名前とキャラクターが覚えられない私にはピッタリかも(笑)。『安アパート事件』が面白かったです。

  • 初めて読んだアガサ・クリスティ。名探偵ポアロシリーズの短編集。何話か意味がわからないのもあったけど、好きだったのは執事が主人を殺して料理を全部たいらげるけどライス・スフレだけ入らなかったから殺人がバレるやつ。

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