火曜クラブ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

制作 : Agatha Christie  中村 妙子 
  • 早川書房
3.74
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本棚登録 : 847
レビュー : 112
  • Amazon.co.jp ・本 (453ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151300547

感想・レビュー・書評

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  • ミスマープルシリーズを初めて読んだ。当時雑誌に掲載されていた13の短編を集めたもので、単行本化されたのはシリーズ2作目になるらしい。

    火曜日にそれぞれが真相を知っている謎を問題形式で参加メンバーに話し、真相を明かしてもらうことからスタートした火曜クラブ。誰も真相を明かせない中、元々は参加者にもカウントされていなかったミスマープルが、自身の見聞きした村の出来事に照らし合わせて推理して行くのが面白かった。曰く、人間というものは皆似たり寄ったりなものだと。

    意外な真相が明かされ驚くこともあり、シリーズの他の作品も読みたくなった。

  • 推理小説がゲームであることを宣言したような本。

  • ミス・マープルシリーズで一番面白かったんじゃなかろうか? と思う。
    ミス・マープルシリーズの一番最初の作品であると同時に、話の時系列的にも最初の話。
    短編集なので、全てにおいて短いが、しかしながら読み応えはある。

    因みに、ミス・マープルは犯罪に関わった人物を、過去に自分が見知った人物に照らし合わせ、彼らの行動を読み取ることによって事件を解決に導くのだが、これは、今でいうプロファイリングじゃなかろうか、と思うところだ。

  • 私をミステリに転ばせた一品。小学生の時にこれの児童版を読んでしまった時から私のミステリ好きははじまったのです。弁護士、牧師、元警視総監、作家、女流画家、医者・・・そうそうたるインテリが頭をそろえて解決できなかった迷宮入り事件を、編み物好きのおばあさんが鮮やかにときほぐす! このカタルシスはたまりません。大人になったらこんなばあさんになりたいと心から思いました。

  • ミス・マープル初期の短編集。面白かったです〜〜。田舎から出たことのない、すぐに話が飛んでしまうようなお婆さんとして周りの人に思われていたミス・マープルが、バッサバッさと迷宮入りの難問を解決。何でもないことですよ、村で見たことを基にすれば真相はそれしかないじゃないですか、と、言ってのけてしまう彼女に、当初は軽くみていたパーティのメンバーが段々に一目置いていく、空気の変化が愉快でした。私が好きだったのは「毒草」かな。事件の提示の仕方がなんとも中途半端で(私は話が下手だから、と前もって話し手が言っているのが伏線??)だから、何が事件なのか、問題はどこにあるのか、その場にいる人たちで質問していかないと全容が見えてこない、というところが古典だというのに新鮮で。最後の「バンガロー事件」は一つだけ、現在進行形のミステリーで、たった一冊の中でアガサ・クリスティが惜しみなく変化に富んだ手腕を発揮することにも驚き。しかも・・・私は、ミス・マープルが、セント・メアリー・ミードで起きたすったもんだを念頭に謎を解決していくんだとばかり思っていたのですけど、(小さな村でも人間模様は複雑で、時に邪悪なものも含んでいる、ってね)そういったストレートな経験だけでなく、彼女の頭の中でどうつながって解決に導かれたのかわからない、といった些細な日常のことが大事な回路の発端となる、といった描写もあり、そこがなおさら面白かったです。

  • ミス・マープルシリーズの短編集。
    読むのは三回目かそのくらいと思うのだけども、読みたい! 今読みたい! と思ったときに本棚に見つからず……再度買うかと思ったところに、電子書籍があるのを知り、購入。

    いやあ、便利!
    普段は文庫派なのでそちらを読むけれど、移動中に読み終わってしまった際、こちらでちょっと間を繋ぎ……短編なので、途中できりよくやめられる。これはよいです。

    自分がこれまで読んだ推理小説の短編集で、一番贔屓なのが火曜クラブ。
    アガサ・クリスティでやはり一番贔屓がミス・マープルなのでまあ、好みのドツボ。

    マープルの礼儀正しくきちんとした、けれど柔和な人柄。
    好奇心はあり人をよく観察して導き出される誰かの人生、そしてでしゃばらない姿勢。好みのドツボ。
    ストーリーもマープルが一番好きだけれど、長編前の短編集ということで、何度読んでも良いです。

    読んだ後、「マープル好きだなあ」としみじみ感じられる読了感が、何度も読んでしまうわけかも。

    あとすぐ展開を忘れるトリ頭だから、何度でも新鮮さがあるという……

  • 私が殺人犯ならまずこのばあさんの口を封じるね笑

    実際このばあさんのたとえ話を聞いたとて人には伝わらない自己満足な安楽椅子探偵

    クリスティの実像なのかも

    まあ、作者は誰でも探偵に自分を投影しているのかな

  • 読みやすくて面白かったです。

  • 13話の短編集。短編なのでリズムがよく、さっと読める。ミス・マープルによる解決編は、たいていは気持ちよい。一部の話はマープルの直観に従って解決していく話。どちらにせよ、洞察力だけで解決するのだから。人間に対する洞察力が悲しいぐらいない私としてはうらやましい限りです。

  • 2019/05/22読了

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