死が最後にやってくる (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

  • 早川書房
3.47
  • (10)
  • (17)
  • (39)
  • (4)
  • (0)
本棚登録 : 207
レビュー : 25
  • Amazon.co.jp ・本 (488ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151300837

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 古代エジプトを舞台にしてるけど、別にエジプトである必要性のないミステリー。って作者本人がそう書いてるし。さすがに連続して読んでいるせいか、犯人は中盤でわかった。

  • 古代エジプトの墓所守の家族内で起こる連続殺人事件。ポアロやマープルといったシリーズ探偵が登場しない歴史ミステリーで、作者としては異色の作品。
    家長である父親、その子供の長男夫婦、次男夫婦、三男、夫を亡くして出戻りの長女、家長の年老いた母、雇われの管理人の男、古参の召使の女が主な登場人物。登場人物それぞれが個性的で、性格の違いによる書き分けが巧い。特に、家長の母親エサの慧眼ぶりと召使のへネットの嫌味な性格が印象的。
    家業の墓所守や農地経営等で一族の生計を立ててきたが、父親が出張先から妾を連れて戻ってきたことで、微妙なバランスを保っていた家族内の関係に波乱が生じ、連続殺人へとつながっていく。
    お互いの微妙な心理関係を織り込みながら進行していくストーリーは、なかなか読ませる。ヒロイン役の長女レニセンブがホリとカメニのどちらを選ぶのかというラブロマンスとしての興味もある。
    犯人は1つだけトリックを使っているが、たいしたものではないし、読者が推理する要素はほとんどないので、ミステリーとしては平凡。

  • まったく納得がいかない結末でした。

  • 読み始めは、人物名が頭の中でまぜこぜになってしまい、誰が誰だかわからず、読み進めるのが難しかった。
    軌道に乗ってしまえば、さすがアガサ・クリスティ!
    イギリス人が書いたとは思えない内容だった。
    ホリかっこいいですね。面白かったです。

  • 久々クリスティ。
    犯人はそれほど難しくない。
    家長が若い愛人を連れて帰って来てからの、
    家族が崩壊していく様がおもしろく読める。

    でもこれ舞台がイギリスの片田舎とかでも
    あまり違和感がないなと思った。

  • 有名ではないかもしれないけど、いい作品だと思う。
    クリスティーの作品の中でも、上位の出来でしょう。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    傲慢で美貌の愛妾ノフレトを連れて族長が帰ってきた。その日から、一族のなかには反目や憎しみが。そしてノフレトが崖の小径から転落死を遂げた。これで再び平和が戻ってくるかに思われたが―紀元前二千年のナイル河畔で起こった恐るべき惨劇!エジプトの古代都市を舞台に華麗な世界が展開する異色ミステリ。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    クリスティが夫の遺跡発掘にも参加し、触発されて出来た作品...なのかな!?

    舞台は古代エジプト、そしてそこに暮らす人たちなのだけれど、クリスティの描く現代にもありそうな内容。

    でもやはり、そこはムダに舞台を古代エジプトに設定しているわけではない!...はず。たぶん。

    この家族の連帯感と言うか、一族で仕事を執り行う感じが現代とは違うところかな...?

    ただ、犯人は途中で分かりましたよ!
    って一度読んだことあった気もする...
    どこかで見たような既視感...
    似たような作品があったのかな?
    覚えていないけど。

    クリスティはこの作品を書き上げるのに苦労をされたそうです。
    それを裏付けるように、どんどん人が死んでいく。
    えっ、この人まで?みたいな人も。
    そのうち、「そして誰もいなくなった」になるんでは、と思うくらい。

    でももちろん肝心な人たちは残ります。
    そしてちゃんと幸せをつかむ人もいます。

    ただ残された子供たちがかわいそう...
    誰が面倒みるんだろう...
    主人公らしき女性は、夢見る少女の印象がぬぐえないし(汗

    作品を書くのには苦労をしても、古代エジプトの風景や文化や風習、そう言ったものを書きあげるのは楽しかったんではないかな?と思う。

    遺跡や遺物で古代の人と会話する、
    「私はこんな生活をしていました。これはこうやって作っていましたよ。あなたの時代では○○と言うのですか?なるほど」みたいな文章を「さあ、あなたの暮らしぶりを話して」で書いている彼女。

    そうやってこれはこうだったのではない?ここの景色はこう言うふうに見えていなかった?このときこんなふうにしなかった?と会話しながら作り上げていったような気がする。

    そのくらい、見える風景や温度や風、空気を感じる作品になっていたと思います。

    そのあたりも楽しめました♡

  • 古代エジプトを舞台にしたミステリーなんて初めて。おもしろかった。

  • 和図書 933/C58
    資料ID 2012200298

  • クリスティの構成力の旨さに脱帽。

    この物語は、中国の貴族社会でも、日本の江戸時代の商家を舞台にしても成立するだろう。

    そんなことができるほど、骨格の完成度が高い。
    小説の技が際立ちすぎて、エジプトという奇抜な要素さえ霞むほどだ。

    鉄筋の土台を作り上げたクリスティは、、後は自分の好きなエッセンスで飾り付ける。古代エジプト、ロマンス、女性の葛藤…。
    そういう意味では遊び心に満ちた一作と言える。

全25件中 1 - 10件を表示

アガサ・クリスティーの作品

死が最後にやってくる (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする