フランクフルトへの乗客 (ハヤカワ文庫)

  • 早川書房 (2004年10月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (432ページ) / ISBN・EAN: 9784151300967

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

国際的な陰謀と冒険が交錯する物語で、主人公の外交官スタンフォード・ナイが謎めいた女性の依頼を受けることで、思わぬ危険に巻き込まれる様子が描かれています。クリスティーの晩年の作品として、当時の社会情勢や...

感想・レビュー・書評

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  • 攻略本での低評価も頷ける。漠然とした謎や同じような説明の繰り返しが多く、やっぱりスパイ系は不得手なのかも。マチルダおばさんは魅力的でもっと出て欲しかった。クリスティー愛にあふれた森薫さんの漫画による解説とても良かった!

  • クリスティー晩年のスリラーもの。
    外交官のスタンフォード・ナイは、空港で謎めいた女性にパスポートとマントを貸してほしいと頼まれる。彼女は機密書類を所持しており、本来はジュネーブに着いて保護されるはずだったが、飛行機の不時着により保護を受けられない状況となったため、別人に成りすまして飛行機に乗ろうとしたのだ。
    冒険好きのスタンフォード・ナイはその申し出を受け入れるが、そのために国際的陰謀の渦中に巻き込まれる。

    霜月蒼氏の『アガサ・クリスティー完全攻略』では「BOMB!」(ポアロの口癖。判定不可能)の評価を受けた本作。未読のクリスティー作品が半分以下になったため、残念な出来と推測されるものは最後に残しておきたくない、と恐る恐る手に取ったが、なるほど。「スゴい。ある意味で」の言葉に納得である。

    書き出しはこれから始まるであろう冒険を彷彿させ、期待を持たせる。中盤は会議でお偉いさんがひたすら昨今の社会事情について議論していて退屈だが、いやいや、クリスティーなのだから、これをあっと驚く展開で興味深くしてくれるはず、と読み進める。しかし、最後になって、「え、これで終わりですか?」となり、半ば無理やり後日談が詰め込まれる。
    本作の執筆当時、クリスティーはすでに80歳。もう書く気力がなくなったのかな、と心配になるレベルである。

    本書から読み取れるのは、1960年代後半から70年代にかけての国際社会の不穏な動きに対するクリスティーの不安である。若者を中心に暴力的な活動が行われている、ヨーロッパだけでなく南アメリカでも不穏な動きがあるらしい。クリスティーはそういった不安を大好きなスリラーで描こうとしたが、おそらく現実世界は彼女の理解の範疇を超えてしまったのだろう。東西冷戦真っただ中だが、視点はあくまでもヨーロッパ、イギリスで、アメリカは陰謀の財政支援としてしか描かれていない。そして、解決の方法もダークというか、投げやりという感じ。どうした、クリスティー、である。

    本作は、クリスティーの評価が自分の中で定まった人に手に取ってほしい。間違っても本作から手に取ることのないように。(そんな人はいないと思うが)

    • 111108さん
      b-matatabiさん、こんばんは。

      珍しいのを選ばれてると思ったら、そういう意味だったんですね!私も今同じ思いです。「クリスティーの評...
      b-matatabiさん、こんばんは。

      珍しいのを選ばれてると思ったら、そういう意味だったんですね!私も今同じ思いです。「クリスティーの評価が自分の中で定まって」はいるのですが、霜月さんの「BOMB!」評価本にはなかなか手が出なくて‥でも確かに最後に残しておきたくないですね。 B-matatabiさんの珍しい辛口評価もあることですし、心置きなく読んでやろう(上から目線)と思います(笑)そのうちに。
      2023/10/14
    • b-matatabiさん
      111108さん、コメントありがとうございます!
      そうなんです、クリスティーの未読本の終わりが少しずつ見えてきて、今読む順番をいろいろ考えて...
      111108さん、コメントありがとうございます!
      そうなんです、クリスティーの未読本の終わりが少しずつ見えてきて、今読む順番をいろいろ考えています笑
      とりあえずレビューを書いていない再読本か短編、戯曲あたりを攻めていこうかと考えています。
      2023/10/14
  • 怖い物見たさ(読みたさ)で読んだ本書。霜月蒼さんの「クリスティ攻略本」で散々な酷評であったが、まさしくそのとおり。エスピオナージュ物として、これほど退屈な本は今までにお目にかかったことがない。
    霜月蒼さんには⭐️五つを進呈したい笑

    少しでも期待を持たせたのは冒頭のエピソードだけ。後は、延々と老人たちの若者批判、当時の社会情勢に対する不安がダラダラと垂れ流される。物語の筋もよく分からない。登場人物もさしたる説明もないまま新手の人が次々に登場して勝手なことを話していく。果たして訳が悪いのか私の頭が悪いのか、物語が全く見えないまま話は進む。そして最後は取ってつけたようなハッピエンド。

    一体クリスティは何を書きたかったのだろう。本作を書いたのは最晩年、もう大作家の誉を恣にしていたのだろう。編集者は何か言いたくても言えなかったのかな。ある意味ここまで緊張感のないスパイものはすごいと思う。人格改造やらネオナチやら道具建てはすごいので料理次第では面白いものになったかもしれないだけに残念、と言いたいが、期待を上回る駄作ぶりに感動した。

  • 死への旅とかと同じ陰謀ものでも
    ちょっとわかりにくい作品。
    色々広げてたたみ切れなかったような気がするのは気のせいか。

  • href="http://www.amazon.co.jp/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%95%E3%83%AB%E3%83%88%E3%81%B8%E3%81%AE%E4%B9%97%E5%AE%A2-%E3%83%8F%E3%83%A4%E3%82%AB%E3%83%AF%E6%96%87%E5%BA%AB%E2%80%95%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%82%A2%E3%82%AC%E3%82%B5-%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC/dp/4151300961%3FSubscriptionId%3D175BC0N2BCT0X4DAZG82%26tag%3Damebablog-a2185096-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4151300961" target="alt0='AmebaAffiliate' alt1='フランクフルトへの乗客 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)/アガサ クリスティー' alt2='Amazon.co.jp' alt3='http://ecx.images-amazon.com/images/I/5122X5MP6ZL._SL160_.jpg' alt4='1'">フランクフルトへの乗客 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)/アガサ クリスティー<br /><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/5122X5MP6ZL._SL160_.jpg" border="0" /></a>
    ¥972
    Amazon.co.jp

    内容(「BOOK」データベースより)
    パスポートとマントを貸してほしい―空港で出会った謎の女の申し出は、
    変わり者の外交官スタフォード・ナイを国際的陰謀の渦中へと巻き込んだ。
    彼を尾け狙う不気味な影、世界各地で頻発する暴動、
    そしてドイツ山中の巨大な城に棲む謎の老嬢…
    はたしてナイの運命は?
    壮大なスケールで魅せるスパイ・スリラー。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    再読。
    で、初めて知ったのですが、この作品は何とクリスティ80歳の記念に書かれたものだそうです!
    80歳でもこの創作意欲...すごいすごすぎる~。
    どうりでなんか「記念(メモリアル)」って言葉が出てくるなぁ、と。
    ←いや3回くらいしか出てこないよ

    探偵は出てきませんが、クリスティ得意の(?)世界をまたにかけるスパイスリラーものです。

    冒頭がまたミステリアス!
    フランクフルトで霧のためロンドン行きの飛行機を待つスタフォード。
    そこへ印象的な美女が(←ここ重要)突然、「あなたのパスポートとマントを貸してほしい」と頼みに来る...

    いやいやパスポートの悪用はいけませんよ(苦笑)
    そんなのあるからどんどん厳しくなるんだってば(苦笑)

    でもスパイものが好きな方は、きっと一度はそう言う空想をしたことがあるんじゃないかな~。

    ミステリアスな美女によるミステリアスな依頼。
    そこから冒険が始まる...なーんて、ロマンティック!

    ま、もちろんクリスティの作品は命をかけたものでも
    それほど緊迫感ないから安心して読めますし(● ´艸`)
    ←誉めてない

    今回の作品こそ、タイムリーに読みたかったなぁ。
    その時の世界情勢はどんなものだったんだろう。

    と、思って調べてみたところ、1970年でした。

    この1970年(あたり)という時代に世界はどんな動きをしていたか?
    1960年代から始まった、キング牧師に代表される公民権運動。
    (この作品でも「ブラック・パワー(レッド・パワー)」と言う言葉で出てくる)
    宇宙開発。
    冷戦。
    ベトナム戦争。
    そして戦争に抗議する世界的な学生運動の広まり。

    人々は科学の発展を目の当たりにし、それに伴うアイデンティティの欠落に悩み、
    戦争の科学による激化を憂い、自由を求め、束縛を嫌う、
    そんな若者を中心に世界が動いていた時代。

    でもその情勢をクリスティは本書内で登場人物にこう語らせる。

    「活動をしているのは若い者たち。
    でもそれを裏で操り利益を得ている者たちがいる」と。

    ごめんなさい、まんまの引用じゃないけどこんな感じ。
    あとで書きなおします(苦笑

    そこに、必死ともいえる活動を続ける若者たちに対する、
    深い憐れみと同情を感じるのは私だけでしょうか。

    本当は操られていることにも気付かず...
    自分たちの新しい世界を作るのだと言う崇高な理念を持った純粋な子供たち...

    彼女の眼には、スタフォードも似たような映り方をしていたような気がする。
    実質彼はあんまり活躍しないけどね!(笑

    それと今回はワーグナーの音楽も不協和を醸し出してい絶妙な効果を生んでいる気がします。
    「若きジークフリート」でも聴きながら読書するのもいいかも!

    あ、そうそう、今回スタフォードの大おばさん、レディマチルダという人物が出てくるのですが、
    この方がまるでミスマープルです!
    と言うことはイコールクリスティと思ってもいいくらいでは?
    とても知的で愛嬌があり、活動的です。
    スタフォードを影から支えるために、ドイツへ旅しちゃうくらい。
    でも彼女と学生時代の友人だったと言う女富豪との会合は、
    ...なんか役に立ったの?と言うくらいよく分かりませんでしたとさ(´・ω・`)

    せっかくドイツまで行ったのにねぇ...

    とは言え、老境クリスティならではの、時代を見る深くクールなまなざしに圧倒される一冊でした♡
    1920年代~に書かれたものと比べると、世界を取り巻くスピードが違っていることに気づかれると思いますよ♥⌒(ゝω◕)

  • 奇妙な空港での出会いから世界的陰謀への道が開く。

    フランクフルトで謎の女から声をかけられたスタフォード・ナイ。その後彼の周りでは不思議なことが起こる。命を狙われているのかと怪しみながらも状況を楽しむナイに、再び謎の女が接触してきた。彼女は何をしているのか——。

    読み終えてどういうこと?となる。ヒトラーの息子だとかロボトミーみたいな性格を変えてしまう手術とか学生運動だとか、いろいろ出てきたけど2人が結婚式をあげようとして終了とは。レディ・マチルダがチャーミングなおばあさんでよかったけど、とにかくオチに納得できない。発表されたのが1970年ということで、イギリスもだいぶ変化と焦りの時期であり、クリスティーにとってまったく理解も容認できない世界があったということだろうか。

  • ミステリーの女王が描き出すスパイ・スリラー。巨大な陰謀も絡んで。こんなクリスティの作品もまた良い。

  • イギリスの作家アガサ・クリスティの長篇ミステリ作品集『フランクフルトへの乗客(原題:Passenger to Frankfurt)』を読みました。
    『愛の探偵たち』に続き、アガサ・クリスティの作品です。

    -----story-------------
    その日、サー・スタフォード・ナイをフランクフルト空港の通過客待合室へ追いやったのは、ジュネーヴ上空を覆う濃霧だった。
    マラヤでの調査任務を終え、ロンドンのわが家へ急ぐ足を止められた、この中年の外交官はいささかうんざりしていた。いつもこうだ。
    魅力のない仕事を終えたばかりなのにいまいるのは騒々しい待合室。すべてが退屈だった。
    先が見えた任務、きまりきった空の旅。人生さえも。
    せめて、なにか心躍らせるもの、未知の事件が自分を待っていたら……? 冒険への扉は突然開かれた。
    一人の美女が、とてつもなく奇妙な願いを訴えてきたのだ――危険が迫っている。
    別の人間になりすましてロンドンに入りたいので、パスポートとマントを貸して欲しいと。面白そうだ。
    やってみる価値があるかもしれない。
    彼は、眠っている間の盗難に見せかけるために、女の残していった睡眠薬入りのビールをゆっくり飲みほした……。
    なにくわぬ顔で、ロンドンへ帰ったサー・スタフォードを待っていたのは、イギリス諜報部の異常なまでの関心だった。
    そして、彼をつけ狙う何者かの影。
    二度も轢き殺されかけた時、彼は謎の女にもう一度逢おうと決意した―― 《フランクフルトへの乗客、至急連絡乞う》! 一外交官が巻きこまれた国際的大陰謀―― 現代文明への諷刺を盛り込んだクリスティーのスパイスリラー!

    解説:森薫「クリスティーで読むイギリス使用人事情」
    -----------------------

    1970年(昭和45年)に刊行されたノンシリーズ物のスパイ・スリラーです。

     ■まえがき
     ■ 第一部 中断された旅
      ・1. フランクフルトへの乗客
      ・2. ロンドン
      ・3. クリーニング屋からきた男
      ・4. エリックとの夕食
      ・5. ワグネリアン・モチーフ
      ・6. ある貴婦人の肖像
      ・7. マチルダおばの助言
      ・8. 大使館のディナー
      ・9. ゴドルミング近郊の家
     ■第二部 ジークフリートへの旅
      ・10. 城に住む婦人
      ・11. 青年と美女
      ・12. お抱え道化師
     ■第三部 国内で、そして国外で
      ・13. パリ会議
      ・14. ロンドン会議
      ・15. マチルダおばの温泉治療
      ・16. パイカウェイは語る
      ・17. ヘル・ハインリヒ・シュピース
      ・18. パイカウェイの解説
      ・19. サー・スタフォード・ナイの客
      ・20. 提督、旧友を訪問する
      ・21. ベンヴォ計画
      ・22. ジュアニータ
      ・23. スコットランドへの旅
     ■エピローグ
     ■解説 クリスティーで読むイギリス使用人事情 森薫

    パスポートとマントをかしてほしい……空港で出会った謎めいた女性の申し出は、外交官スタフォード・ナイを国際的大陰謀へと巻き込んだ、、、

    帰国した彼をつけ狙う何者かの不気味な影、世界各地で起こる暴動、そしてドイツ山中の巨大な城に潜む謎の老嬢……一外交官が巻きこまれた国際的大陰謀とは? 諷刺と奇想に富んだ女史得意のスパイ・スリラー。

    外交官のスタフォード・ナイがフランクフルト空港で謎の女性と出会い、危険が迫っているのでパスポートとマントを貸してほしい奇妙な願いを聞き入れたことから、国際的大陰謀に巻き込まれる序盤の展開や、ヒトラーが生き延びていて、その息子が存在しているのでは……と思わせる展開、人間を情け深い性格に変えてしまうガス兵器を開発しようとしたベンヴォ計画等、興味深い部分はあったものの、気持ちが物語に入り込むことができず、途中から集中力を欠いてしまいましたね、、、

    風呂敷を広げ過ぎて、収拾しきれていない感じ……アガサ・クリスティの作品にしては物足りなかった印象です。

    以下、主な登場人物です。

    スタフォード・ナイ
     外交官

    マチルダ・クレックヒートン
     スタフォードのおば

    ゴードン・チェトウィンド
     スタフォードの上司

    ミルドレッド・コートマン
     アメリカ大使の妻

    ネッド・アルタマウント
     イギリスの有力者

    ロビンスン
     謎の人物

    ヘンリー・ホーシャム
     保安にいる男

    メアリ・アン(レナータ・ゼルコウスキ)
     フランクフルト空港で出会った謎の女性

    ジェイムズ・クリーク
     ロード・アルタマウントの補佐

    マンロー
     大佐

    パイカウェイ
     陸軍大佐。特捜部主任。

    フィリップ・ブラント
     提督

    ロバート・ショーラム
     マチルダンの友人。物理学者

    リーザ・ノイマン
     ロバートの秘書

    マカラック
     医者

  • 再読。
    のはずだが、まったく覚えていなかった。さらにどうにも読みにくい。クリスティの作品でこんなにも理解しにくいなんて。
    とにかく話が拡散するばかりで、ちっとも収束しない。風呂敷を広げて、広げっぱなしという他ない。主人公もおよそらしくない。弱ったもんだ。

  • 2004年発行、早川書房のクリスティー文庫。解説は森薫。スパイものだが、結構結構面白い。アクションはなく茶飲み話で真相が明らかになる感じ。主人公二人の仲よくなり方もクリスティらしいかな。ラストは意外といえば意外だが、唐突といえば唐突。エピローグはいつもどおり。

  • …うーむ。やっぱりクリスティはサスペンスには向いてなかったね、ということで。
    導入はいい感じなんだけど、中盤からぐだぐだに。
    一応トミー&タペンスの世界観なんかな。そこでの登場人物が色々。

    解説は(「エマ」の)森薫が描いていて、クリスティものに出てくる
    メイドについて熱く語っているのだけど、肝心のこの本の内容に
    ついては全然触れられていないのが面白い。まあ困るわな。

  • 私には難しすぎたのか、物語がどんな方向性で進んでいるのか全然わからず、結末もよくわからなかった。
    若者たちはどこへいってしまったのか、
    メアリ・アンとスタフォード・ナイの絡みまではよかった

  • 図書館で。
    なんて言うのか世界のどこかに悪い組織があって色々な陰謀を抱えているというのは存在がわからないからこそ薄気味悪く物凄い強大な悪として思えるのであって○×機関とか名前を付けた途端になんとなく矮小な存在に見えてしまうというか。やはり具体性は避け曖昧にしておいた方が怖いんだよな、なんて思いました。人間の想像力ってすごい。

    というわけでここに居る悪い人、とわかってしまうとソウナンダー、で、この人はどうやって失脚させるの?みたいになってしまうのでちょっと残念。大叔母さんは素敵だったけど主人公二人がいつの間にか空気になってしまい、アレレ?と思いました。

  • うーん。。。。。。
    クリスティらしさみたいなものがあるとして、この作品は唯一そこから外れているかも。

  • ポワロ、マープル、おしどり夫婦とは無関係のスパイ物。推理はない。
    他のクリスティ作品を予想して読むと期待を裏切られるかも。
    個人的には、シリーズ以外を読むならこの作品より「そして誰もいなくなった」「チムニーズ館の秘密」だと思う。
    クリスティはスパイ物より推理物が好き。

  • あんなにミステリーをワクワク書いてくれるんだから、スパイ物もうまい筈!!
    ・・・期待を盛りすぎました。
    あれ?という感じ。
    背後の闇組織とかは凄く凝っていたのになー。バラバラでまとまりなくて残念なものになっっちゃった感が。
    そりゃ巻末でもう一つの楽しみ方の提案、あるよなぁ。。。
    かく言う私も古き良きイギリスの風俗風景たのしみにしている一人ですが。

  • 世界的陰謀を阻止しようと奮闘するスパイものです。

    謎のある魅力的な女性や好奇心あふれる主人公も好きだけど、田舎に住む主人公の叔母さんが一番好きです。
    彼女は田舎で隠居生活を送っていますが、世界を動かす人々となぜか面識を持っていて、要所要所で登場してきます。
    彼女の存在のおかげでストーリーが引き締まって、面白くなっていると思います。

  • うーん、よくわからなかった(>_<)
    ひとつひとつのお話はわかったけど、全体が謎のまま…。
    いつかまた、まっさらな気持ちで読んでみよう。

  • 話を読んでいると、「フランクフルトへの乗客」ではなく、
    「フランクフルトでの乗客」というのが妥当なように感じた。

    霧で着陸できなかった飛行機が、フランクフルトで乗り継ぐ。
    ドイツのルフトハンザのハブ空港はフランクフルトだ。

    飛行機の話題があって、アガサクリスティが生きている頃に、
    飛行機も利用されていたことが分かった。

    話の筋としては、政治的な事項、経済的な事項、旅行、貴族、芸術など、
    いろいろあるが、やや気になるのは政治的な事項だろう。

    時代を感じさせる物語の一つだ。

    解説の森薫さんが、漫画の解説にしているのは出色。

    ps.
    日本からのヨーロッパへのハブ空港は、アムステルダム、コペンハーゲンが有名だった。最近は、フィンエアーがアジアからヨーロッパへの玄関口としてヘルシンキをハブ空港にしようとしている。

  • 外交官が主人公のスパイ物。

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著者プロフィール

1890年、英国、デボン州生まれ。本名アガサ・メアリ・クラリッサ・ミラー。別名メアリ・ウェストマコット、アガサ・クリスティ・マローワン。1920年、アガサ・クリスティ名義で書いたエルキュール・ポアロ物の第一作「スタイルズ荘の怪事件」で作家デビュー。以後、長編ミステリ66冊、短編ミステリ156本、戯曲15本、ノンフィクションなど4冊、メアリ・ウェストマコット名義の普通小説6冊を上梓し、幅広い分野で長きに亘って活躍した。76年死去。

「2018年 『十人の小さなインディアン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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