ポアロとグリーンショアの阿房宮 (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫 103)

  • 早川書房
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本棚登録 : 281
感想 : 46
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  • Amazon.co.jp ・本 (166ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151301032

作品紹介・あらすじ

犯人探しゲームで発生した本物の殺人事件に名探偵ポアロが挑む。解説/ジョン・カラン

感想・レビュー・書評

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  • 『死者のあやまち』の原形中編。既読なので驚きはないがオリヴァ夫人楽しくて好き。クリスティーの孫マシュー・プリチャード氏のまえがきがとても良い。中編→長編となってどこが変わったのかという疑問には霜月蒼さんの攻略本を読み返して納得。

  • ポアロシリーズは大好きで全部読んで来ました。
    書店で未発表の作品と謳われて発売されているのを見かけ手に取りましたが、読後の第一印象としてはちょっと物足りないな…と
    読後、解説でこれを基に長編を書くことにしたため発表されなかったと読んで、それはもの足りないわけだと納得しましたが笑
    それでもポアロが最後に朗々と事件解決の手がかりを語る場面はいかにもポアロシリーズといった感じで面白く、久々にポアロの世界観に浸れたのは良かったなと思います。
    この中編を基に書かれた「死者のあやまち」再読しよかしらと思いました…!

  • 後に長編へと生まれ変わる作品だそう。
    確かにサラッと進む物語はちょっと物足りないかも。登場人物をインプットする前にポアロの謎解きが…。
    でも久しぶりに読んだポアロの雰囲気は味わえました。次はガッツリ長編を!

  • アガサの未発表作であった中編を出版したもの。
    ポワロは相変わらずポワロだけど、謎解きのエビデンスがすくなく中編のせいか裏付けに乏しい。
    未発表たる所以はそのあたりにあるのかなぁ。

  • 薄さ、つまりページ数の少なさで選んだ。アガサ・クリスティのポアロ。ポアロらしさが感じられたが、内容を忘れているのでインパクトはなかったのだろう。

  • ポワロシリーズの「死者のあやまち」の元になった作品。近年になって発見された幻の中篇だそう。死者のあやまちを読んでいたけど、これはこれで気楽に読めておもしろかった。詳しい部分が知りたいときはやっぱり死者のあやまちを読むのがオススメ。

  •  久しぶりにいつもの図書館に顔を出したところ、アガサ・クリスティーの文庫本シリーズが特設棚に並んでいました。彼女のミステリーものは映画やテレビではいくつも観ているのですが、そういえば「書物」としては読んだことがありませんでした。
     流石に「これはまずい」ということで、(私にとって)有名ではない中ぐらいの長さの作品を手に取ってみたのがこの本です。
     ミステリーですから「ネタバレ」になりそうなコメントは避けますが、思っていたより“あっさりした”物語でした。もちろん謎解きとしては楽しめましたよ。

  • クリスティーの長編が好きな人には物足りないかもしれないが、これはこれで、短くまとまっているので、気軽に読めていいと思う。長編疲れしてきた頃に読むと、いい息抜きになる。

  • 「阿房宮」。あぼうきゅう、と読むらしい。ネットで画像検索したが、中国の建築ばかりで、どういう建築意匠なのかよくわからなかった。
    さて、探偵エルキュール・ポアロは、アリアド二・オリヴァ夫人というミステリー作家の依頼で、グリーンショア屋敷に赴く。
    オリヴァ夫人は、このお屋敷を舞台に「殺人事件のなぞとき推理ゲーム」的なイベントの設計と運営を任されたのだが、なにやら本当に殺しが起きそうな不穏な空気を予感する、というのだ。物語の導入はかような按配で、少々めずらしい設定と感じた。この舞台設定に、少々強引さを感じた。
    で、案の定「被害者役」をしていた村の娘がほんとの遺体となって発見される。さらには、お屋敷の若くて美貌の女主人ハティ・スタッブズが、謎の失踪。ハティ夫人は、遺体も見つからず、神隠しのように消えてしまう。
    果たして、その真相は…。

    本編は、正味120頁程。中篇とされ、クリスティーの作品群ではめずらしい「サイズ」らしい。「まえがき」的なものが2編、あとがきと解説各1篇も所収。ボリュームが薄いので「付録」で補った模様。

    ※ 真相は、なかなか豪快な設定。なので、ポアロの丹念な推理で真相が切り開かれる、というよりも、舞台設定の力づくな感じが印象に残る。

  • クリスティー文庫は数年前に100巻すべてを読破した記憶があって、書店でも図書館でもアガサの書棚を確認することはなかった。先日ふと目についたのがこの一冊。103巻とある。それもポアロものだ。さっそく手にとってみる。どうやら出版契約の関係で発表されていなかった作品らしい。「死者のあやまち」の元になったのがこれで、確かにたしかにである。こうした未発表の作品は他にもあるらしい。きっといずれは出版されるよね。楽しみだなぁ。

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