アガサ・クリスティー完全攻略〔決定版〕 (クリスティー文庫)

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  • 早川書房 (2018年4月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (528ページ) / ISBN・EAN: 9784151301063

作品紹介・あらすじ

クリスティーの愛読者も、これから読む読者も楽しめる! 日本推理作家協会賞&本格ミステリ大賞の2冠に輝いた傑作評論集が文庫化。

感想・レビュー・書評

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  • クリスティー初心者にこの本は本当にありがたい。この本があれば自分の好きなタイプのアガサ作品に遠回りしないでたどり着ける。

    誰もが知ってる超有名作品でも★4だったり、有名作品でも★2で「大半がどうにも退屈である」など、既成概念にとらわれない正直な評価が付けられているのが良い。
    自分が今まで読んだ本の★評価の数とほぼ同じだったのも嬉しい。

    どの書評もネタバレなしでよくここまで表現できると思う。読み終わった後に著者さんと自分の感想を比べるのも楽しい。

    図書館で借りた本だったけど、これはずっと手元に置きたい!と思い、すぐにこの本を購入した。
    読みたい本に◯を書き込んだり、読んだ本に★評価を付けて、自分なりの攻略本にして楽しんでいる。

    ブク友さんの本棚のおかげで出会えた本。
    ありがとうございます(^_^)




  • 『アガサ・クリスティー 完全攻略
    [決定版] 』



    第68回 日本推理作家協会賞受賞
    (評論その他の部門)
    第15回 本格ミステリ大賞受賞
    (評論・研究部門)




    こちらの本の著者は 「霜月 蒼さん」 です



    ミステリの女王 『アガサ・クリスティー』

    作品数が多くって……

    どれを読んだらいいいかわからない( ๐_๐)
    選んだその本は 本当におもしろいの?

    読みながらも 不安がいっぱい
    何を読めばいいのか 迷ってしまって……

    「ポアロ」 や 「マープル」 以外にも
    読んでみたいのよねっ (⁎⁍̴̛ᴗ⁍̴̛⁎)♥




    なーーんて 悩んでる人にお薦めの一冊♡♡


    えっ? お前だろッ!!って…?
    うーーーん 正解( •̀∀•́ )b



    アガサ・クリスティーを読みたいけど…
    さっぱり わからないわ…の私にピッタリの本



    そんな "私"の 要望に……
    「ミステリ評論家」の
    霜月ちゃんが 応えてくれました♥
    ( 勘違いすんなよッて 言われちゃいそう)
    (*ノ>ᴗ<)テヘッ


    この本 1冊で クリスティー 100冊を
    網羅しちゃった気分になれる 傑作評論集 ✨️
    もう 最高!! じゃない?



    ページを捲ると…

    目次には

    「ポアロ」「マープル」「トミー&タペンス」
    「短編集」「戯曲」「ノンシリーズ長編」 など
    それぞれの 作品のタイトル が ズラ〜って
    ズラーーーッ てあります( •̀∀•́ )b

    その 作品タイトル の下には お星さま が
    並んでいるので あります♪

    霜月さんの オススメ度を示しているらしくって…



    ★★★★★ → 未読は許さん。
    走って買ってこい。
    ★★★★ → ミステリ史上の傑作。
    ★★★ → 読んで損なし。
    ★★ → クリスティーが好きなら
    問題なし。
    ★ → アガサを愛する貴方むけ。
    BOMB! → スゴい。ある意味で。



    黒い★は5つで満点、白い☆は 0.5点



    結構、評価もきびしくって…
    「BOMB!」もちゃんと あったりするのよ♪
    あくまでも、霜月さんの意見なわけで
    あまり左右されることはないと思うんだけど…

    こんな本も あったんだぁ…くらいの感覚で
    参考にしていきたいと思っている次第です★

    だってね、評価は低いけど 私は大好き♡
    なーんて本 ごまんとあるでしょう?
    指標のひとつとして ザックリ…(b´∀`)ネッ!



    アガサ・クリスティー を
    少しずつ読んでみよう…ってね
    作品自体 数冊しか知らないんだもの…
    お勉強 しようと思ってね♡
    少しずつね…少しずつ(๑•̀ㅂ•́)و✧



    巻末には…ネタバレちっくなのも載ってて
    ちょっぴり ドキッと しちゃいました( °Д° )
    見ちゃいけない 見ちゃいけない ってね!
    自分にいいきかせて まだ 見てないの( ๐_๐)




    作品の真相を踏まえたうえでみると
    興味深いでしょう?
    読んだ後にね "こたえあわせ" しましょう♥


    なかなか おもしろいです!
    わたしと一緒に アガサ のお勉強 どう?


    • ともちんさん
      「ダイアかダイヤか」っていう
      タイトルかと思った(*´艸`)フフフッ♡
      「ダイアかダイヤか」っていう
      タイトルかと思った(*´艸`)フフフッ♡
      2025/11/28
    • bmakiさん
      私は想像出来るかもしれませんが、そして誰もいなくなったが一番です!大好きです!これ以上のクローズドサークルを知りません(∩ˊᵕˋ∩)・*
      ...
      私は想像出来るかもしれませんが、そして誰もいなくなったが一番です!大好きです!これ以上のクローズドサークルを知りません(∩ˊᵕˋ∩)・*
      え!?誰も居ないじゃん!マジで!?
      20代だった私は凍りつきましたよ(笑)
      ポアロはそんなに刺さらないんですよね。好みの問題なのかもですが(^◇^;)

      ともちんは何を読むのかなぁ???
      気になるなぁ(∩ˊᵕˋ∩)・*
      2025/11/28
    • ともちんさん
      まきちゃん♡

      『そして誰もいなくなった』読みたーい!
      『ライ麦畑はポケットに』だったかしら……
      読みたいのよぉ!

      他にも…あるの。
      でも...
      まきちゃん♡

      『そして誰もいなくなった』読みたーい!
      『ライ麦畑はポケットに』だったかしら……
      読みたいのよぉ!

      他にも…あるの。
      でも、おもしろいのかしら?って不安もあるの。
      でも……『スタイルズ荘の怪事件』は
      おもしろかった(*´艸`)

      色々……楽しみ♥
      まきちゃんもアガサ読も♡
      2025/11/28
  • 目次にズラリと並んだアガサ・クリスティーの作品タイトルと著者が付けた★評価を見て気分が上がる♪
    原作を読んでからこれを読むか。
    これを読んでから原作を読むか。
    これを読んでから原作を読み、またこれに戻ってくるか……著者と自分の☆比較も楽しそう。

    目にとまった作品や読んだことのある作品を中心に何作か書評をチェックし、早速『五匹の子豚』を図書館で予約した。『杉の柩』も読みたい。それから、今年のクリスマスは『ポアロのクリスマス』を読むことに決めた。トミー&タペンス・シリーズも気になるなあ。ずっと前に一度読みかけるも恐ろしすぎて飛ばし読みしてしまい不完全燃焼の『春にして君を離れ』も再トライしてみようかな。

    こういうガイド本では、★1の書評を読むのも結構好きだ。本にしても映画にしても、人が言葉を尽くしてつまらなさを熱弁しているのを見かけると「そこまでおっしゃるなら笑」とかえって手に取ってみたくなることがある。目次をざっと見たところ★1未満も数点あるじゃないか。
    アガサ・クリスティー完全攻略の道のりは長いけど、楽しいアイテムを手に入れてウキウキ。

    • 111108さん
      ゆたこちさん、こんばんは。

      ようこそ、お待ちしておりました〜(๑˃̵ᴗ˂̵)
      この本を登録されてからレビューされるのを楽しみにしてました♪...
      ゆたこちさん、こんばんは。

      ようこそ、お待ちしておりました〜(๑˃̵ᴗ˂̵)
      この本を登録されてからレビューされるのを楽しみにしてました♪
      ゆたこちさんがこの攻略本読んで予約した本、読みたい本に対し、そうそう、そうなんだよね〜と一人で勝手に納得しうなづいてます!
      ★1を楽しめるのはさすがですね。私は順不同楽しそうなのから読んできた今、★少なめなのが残っててちょっと残念感でしたが、ゆたこちさんのように楽しみながら読むのが正解ですね♪
      2023/05/06
    • ゆたこちさん
      111108さん、こんばんは。

      クリスティー作品、本格的にハマッてしまいそうです~(人´∀`*)
      攻略本だけでなく111108さんも頷いて...
      111108さん、こんばんは。

      クリスティー作品、本格的にハマッてしまいそうです~(人´∀`*)
      攻略本だけでなく111108さんも頷いてくださるなら、安心して↑のラインナップでいってみようと思います♪

      ★1作品は書評を読むのは楽しいですが、実際トライしてみると読みきるのがしんどいのが大半なんですよね、やっぱり笑。
      腹立ちまぎれに読書メモに愚痴を書いてると意外と気付きがあったり、まれに「私はこれ好き!」という作品に出会えたりするので、なるべく楽しみたいの姿勢ではいます。
      悪くないけど印象にも残らない作品を読んだときが一番ガッカリ感が強いかもしれません(^-^;

      まずは『五匹の子豚』が楽しみです♪
      楽しすぎるガイド本教えていただき、ありがとうございました♡
      2023/05/06
    • 111108さん
      ゆたこちさん
      お返事ありがとうございます♪
      これからたくさん楽しめますね!私も自分の感想とこの本読み比べてと、一冊読むごとに振り返って楽しん...
      ゆたこちさん
      お返事ありがとうございます♪
      これからたくさん楽しめますね!私も自分の感想とこの本読み比べてと、一冊読むごとに振り返って楽しんでます。
      そうですね、「悪くないけど印象にも残らない作品」よりは「読みきるのがしんどい」方がマシかもですね。話のネタにもなりそうだし‥。
      『五匹の子豚』も待ってますね〜(^-^)
      2023/05/06
  • b-matatabiさんの感想から読みたくて。ポアロ、ミス・マープルはもちろん戯曲やミステリー?という物までネタバレ無しで読みどころを解説。早川書房の思う壺と思いながらも面白くて昔々読んだものの再読と未読のノンシリーズに挑戦したくなった。

    • 地球っこさん
      111108さん、はじめまして。

      たくさんの「いいね」ありがとうございます!
      クリスティーは、いつの日か完全攻略したい作家ですo(>...
      111108さん、はじめまして。

      たくさんの「いいね」ありがとうございます!
      クリスティーは、いつの日か完全攻略したい作家ですo(>∀<*)o
      ちょっと腰を落ち着けて読んでいきたいな。

      フォローさせていただきました。
      これからよろしくお願いします。

      2020/10/31
    • 111108さん
      地球っこさん、はじめまして。こんにちは。
      こちらこそ「いいね」とフォローありがとうございます。とても嬉しいです!

      クリスティの完全制覇、素...
      地球っこさん、はじめまして。こんにちは。
      こちらこそ「いいね」とフォローありがとうございます。とても嬉しいです!

      クリスティの完全制覇、素敵ですね。私はさくさく読める短編集から手をつけようかなぁと思ってます。
      2020/10/31
  • アガサ・クリスティーのガイド本。
    大変楽しく読ませていただきました。
    以前から読みたいと思っていましたが予想以上に面白く、刺激的でした。

    著者のミステリーへの造詣が深く、過去の偉大な作品と共に、現代のミステリー作品をも引き合いに出してクリスティー作品を多角的に論じているのも新鮮でした。難しい表現でわからないところもありましたが、圧倒的な熱量に圧倒されました。

    名前も聞いたことのなかったタイトルがまだまだ沢山あって、本書のおかけで、近いうちに読みたいタイトルが何冊も見つかりました。
    焦らずゆっくり読んでいくつもりです。


  • アガサ・クリスティーの作品、100冊以上を読んだ著書が書く、壮大なブックレビュー集。

    同じ作者の作品をこれほど大量に読破するのは、よほど好きでない限りは、きっと言葉に表せないほど苦行になるうえ、もはやその人の人生を読んでいるような気持ちになるのかもしれない。


    作品を作る作者の特徴の、特に奥深いところは、数冊を読んだところで捉えきれず、大量に読んではじめて、ようやく断片を掴むことができるのかもしれない。そう思わされるほど、この本のアガサクリスティー作品の考察には、深さがある。

    また、本のレビューともなるとどうしてもネタバレを避けて無難な内容に着地しがちだが、なるほどこう書けばよいのかという参考にもなる本は、図書館で借りたことが惜しいと感じるほどだった。

    文庫版でも千円少し超えるくらいなので、本の山を倒してから、年内に購入するとしよう。

    アガサ・クリスティーといえば、『ABC殺人事件』『オリエント急行殺人事件』『アクロイド殺し』などの、いわゆるドンデン返しの作品が思いつくが、必ずしもそうしたばかりのものではないということを知った。

    またレビューの中で『春にして君を離れ』が気になったので、そちらが次に読む本になりそうだ。


    本の山は減らない。

  • こんな本が出ているなんて!夢のようなガイド本です。
    中学生の時に「そして誰もいなくなった」に出会って、その後ドラマシリーズのポアロさんにハマりつつ、コツコツ読んできましたが、いつのまにか挫折。もう一度、最初に戻って読みながら攻略したいと思います。

  • 「読もう読もうとずっと思っていた」の書き出しに思わず、私もそうだと思い本書を購入。
    筆者は七冊読んでたとの事だが、私の場合は五冊のみ。

    改めて読もうと思うと、超有名作以外どこから手をつけたらいいか分からなかったので、その点では本書は一つの物差しになって参考になった。
    本書はブックガイドとしても優れているが、筆者が如何にしてクリスティを理解して行ったかがよく分かるので、良質のノンフィクションを味わったかのような読後感を味わえた。

    クリスティを全作読もうとは流石に思わないが、半分くらいは本書を読み興味を持った。今一番読みたいのは「フランクフルトへの乗客」です(笑)

  • キチンと作者が一から読み込んでいて先入観なしに作品を公平に評価しているのが素晴らしい。クリスティー作品は殆ど未読だがネタバレ無しでも読みたくなるような解説だった。ファンでは無いけどファンなら多分手元に置いておきたい本だと思う。

  • この解説を読むと
    また 全作品読み返したくなります。

    「読もう読もうと
    ずっと思っていたのである。
    アガサ・クリスティのことだ」

    という不穏な書き出しで始まる
    『完全攻略』。

    実際に、100作品読んでみて
    魅了されて

    書いたそうです。

  • ミステリ評論家・霜月蒼が、英国ミステリの女王アガサ・クリスティーの100作品の魅力、そして作品を語ることの魅力を余すところなく伝える。

  • 中高生のときに夢中で読んだクリスティ。約30年ぶりに『ナイルに死す』を再読。これが本は黄ばんで古いのに、内容は全く古さを感じさせなくて面白い!そこでと思い、この本を購入。ただの解説書と思いきや、クリスティ作品を読むのと同じくらい楽しい!一冊の解説を読むごとに、その本を必ず読みたくなります!これを読むとクリスティがなぜミステリーの女王と呼ばれるか、その凄さが分かります。さすが完全攻略!クリスティをこれから読まれる方は是非これを読んで、本編を読んでほしいと思いました。それくらい素晴らしいガイドブックです。

  • クリスティを読みだしてからすぐ買ったのに登録もれだった。作品を読み進めたり、TVで放映のポアロなど観る時随分役だっている。各作品に評価がついているが、自分と一致するのは半分くらいか。氏が評価しないのでも自分ではおもしろく読めたものだったりする。

    2018.4.25発行 購入

  • 各所レビューで絶賛されてて気になってたやつ。実際読むとなるほどすごい!クリスティ邦訳全作解説&オススメ度の星付き。自分の既読作の感想と比べてニヤけてしまう(先日読了した『火曜クラブ』の評は、私と同じく「バンガロー事件」が最推しだった!)

  • 【読書】面白かったけど、GWから合間に読み進めていったけど、かなり時間かかったなあ。100冊の内容だから、結構ボリュームがあったのは仕方ないけど、ガイド本としては分かりやすい。参考になるわ。ホントよかったわ。

  • どれがどんな風に面白いのかネタバレなしでわかりやすく紹介しているので、アガサ・クリスティーの本を選ぶ時参考にしている。
    ポアロやマープルなどのシリーズ、ノンシリーズ、短編、戯曲、クリスティーの作品数の多さにも驚いた。

  • 個人的にアガサクリスティは名作のみを読んでおり、他の作品も読んでみたいけど、どれから読んで良いか分からなかったので、当該ガイドを購入。

    当初はブログ連載だったようですが、全作品を読みつつ1冊ずつ解説を書くスタイルとなっており、この本を読み進めるうちに著者自身が徐々にアガサクリスティの造形が深まっていくのを、この本の読者も追体験できる構成になっており、なかなか面白いと感じました。

    文字通り全作品の解説が書いてあるため、その読書に対する姿勢には圧倒されます。単純にすごいです。解説内容的にも、ほとんどネタバレ無しに良くまぁ、ここまで作品の事を書けるな、と感心しきりです。一部のネタバレについても、黒塗りしてあり好印象。(なお、黒塗り部分は巻末に記載あり。)

    あと、作品毎に★がついており5つ★が最高となっています。あくまでも著者の独断と偏見の点数であるため、その点は注意が必要だと思います。

    また、この本はKindle版で購入しましたが、各本の解説ページに電子版のリンクが貼ってあるため、
    電子版でアガサクリスティの作品を集めたい人には便利だと感じました。買って良かったです。

    -----
    余談ながら、この本のオススメでKindle版アガサクリスティの作品を購入してみたのですが、解説がついてなかったのが気になりました。権利等の問題があってなかなか難しいかと思いますが、解説もつけて欲しいなと感じました。

  • さあ、あなたもクリスティーの世界へ。

    言われてみれば、『オリエント急行殺人事件』『そして誰もいなくなった』『アクロイド殺し』『春にして君を離れ』くらいしか、ちゃんと読んでいないかも。子ども用に書かれたものや、映画を見たことはあるけれど、これではいけないと思ったので、手に取った。そして、一気に読んでしまった。

    一番好きな探偵はシャーロック・ホームズだけど、毎回クリスティーの作品には、舌を巻く。どうしてこんなお話が書けるのかと。あれもこれも読みたくなった。著者の書評は的確で(私が知っている限り)、どんなに低い評価の作品に対しても愛がある。だから、今すぐ私も攻略したい。私も語りたい。

  •  アガサ・クリスティーの全作品を改めて読み,ネタバレ無しで各作品を詳細に紹介しているガイドブック。作者自身が「文庫版のあとがき」に,「別冊宝島 刑事コロンボ完全事件ファイル」と「別冊宝島 JAZZ名盤 入門!」の2冊を意識して執筆したと書いている。確かに,刑事コロンボもJAZZも,作品が多数存在し,なかなか手を付けにくい。著者自身が「別冊宝島 刑事コロンボ完全事件ファイル」を読んだあと,1か月足らずで全話コンプリートさせて,DVDボックスまで買った。「別冊宝島 JAZZ名盤 入門!」を読んで読後の1年で150枚のジャズCDを芋づる式に買った。著者自身が同じように「読者にクリスティーを読ませる」ことを目的として書かれた本。そして,そうさせるだけの魅力がある本だと思う。
     まず,本の構成が見事。「第一部」は「エルキュール・ポワロ長編作品」,「第二部」は「ミス・マーブル長編作品」,「第三部」は「トミー&タペンス長編作品」,「第四部」は「短編集」,「第五部」は「戯曲」,「第六部」は「ノンシリーズ長編作品」として,それぞれを時系列で書いている。そして,時系列に長編を読み,その都度感想を書くというスタイルでアガサ・クリスティ―の全作品が攻略されている。そのため,著者の中で「アガサ・クリスティ―」という作家の像が徐々に焦点を結んでいく様を見ることができる。これも面白い。
     この本を読んで,2019年は,アガサ・クリスティーの作品を改めて何作品か読んでみようと思った。この本がブックガイドとして優れているからだろう。
     高校時代に,「Yの悲劇」の次に「そして誰もいなくなった」を読んでから,「ゴルフ場殺人事件」,「アクロイド殺し」,「オリエント急行の殺人」,「三幕の悲劇」,「ABC殺人事件」,「ひらいたトランプ」,「ナイルに死す」,「五匹の子豚」,「葬儀を終えて」,「ハローウィン・パーティ」,「予告殺人」,「火曜クラブ」,「ゼロ時間へ」は読んだ記憶がある。いつか読もうと思って「カーテン」と「スリーピング・マーダー」の2冊は置いておいたつもりだったが,クリスティは十分に読んだと思っていた。しかし,まだまだクリスティのことを知らなかったと痛感した。
     とりあえず,「カーテン」を読み,「終わりなき世に生れつく」,「ポケットにライ麦を」,「ハルにして君を離れ」,「白昼の悪魔」,「鏡は横にひび割れて」,「謎のクィン氏」,「死との約束」,「NかMか」と読んでいきたいと思う。
     かつて,高校時代に「早川ミステリ・ハンドブック」を読んでから,いろいろと読書ガイド,ガイドブックを読んできたが,最良の1冊だと思う。文句なしの★5で。

  • アガサ・クリスティーを読んだことある人も、まだ読んだこともない人にもオススメできる一冊!

    内容としては「この作品はこんな作品ですよ」といったネタバレなしとなっているので、次にどれを読もうかと悩んだ時に読み返してます。

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著者プロフィール

1971年生まれ。慶應義塾大学法学部法律学科卒業。ミステリ研究家。2015年、『アガサ・クリスティー完全攻略』(講談社)で第68回日本推理作家協会賞評論その他の部門賞、第15回本格ミステリ大賞評論・研究部門賞を受賞。共著に『名探偵ベスト101』(新書館)、『バカミスの世界』(ビーエスピー)がある。

「2025年 『GIRLS NOIR ガールズ・ノワール ハードボイルドよりも苛烈な彼女たちのブックガイド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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