ゴルフ場殺人事件(クリスティー文庫)

  • 早川書房
3.83
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本棚登録 : 321
レビュー : 43
  • Amazon.co.jp ・本 (371ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151310027

作品紹介・あらすじ

南米の富豪ルノーが滞在中のフランスで無惨に刺殺された。事件発生前にルノーからの手紙を受け取っていながら悲劇を防げなかったポアロは、プライドをかけて真相解明に挑む。一方パリ警視庁からは名刑事ジローが乗り込んできた。たがいを意識し推理の火花を散らす二人だったが、事態は意外な方向に…新訳決定版。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズの中でも影薄いのにめちゃくちゃ面白い。
    心も温まる・・
    文書も読みやすいし期待以上の作品でした。
    ゴルフ全然関係なくてウケた。

  • 霜月さんの「アガサクリスティー 完全攻略」を読んで気になっていた本。
    《解決の演出に失敗》とあったので、どれどれ?と読んでみて……なるほどな!たしかにこのタイミングは残念!クライマックスに持ってきてくれた方が驚気は大きそうかも。

    でもキャラクターはそれぞれ魅力的やし、ハラハラするしやっぱり面白い。
    オチも最高。猟犬の置物の名前とか(笑)
    次は青列車を借りているので楽しみ。

  • タイトルも地味だしあまり名作としても上がらない上に表紙カバーのデザインも他作のようなリニューアルされた今風のデザインではなかったのでそれ程期待せず読み出したけど流石アガサ・クリスティ、とても面白かった!特に後半の畳み掛けるような展開は見事で文字通り一気読みしてしまいました。

    これがイマイチ代表作に上がらないのは本格推理としてのトリックが他の代表作に比べると小粒で後出し感があるからかな?でもトミーとタペンスもののように推理要素の強いサスペンス小説として読めば傑作といってもいいと思いました。

    一昔前の景色や登場人物の価値観などが映像として浮かんでくきてそういった面でもとても堪能できました!しかしこの頃の小説に出てくるご婦人方は何故こんなに気を失うのでしょうねww

  • 一言で言うと
    「おい!!ヘイスティングス!!!!!」
    って思いましたw
    ポアロめっちゃ優しいw

    トリックとかもう終始騙されまくり
    相当自分の頭が悪いのだなと思いました。
    楽しめているからいいけど!!

  • タイトルを見た限りでは全然面白そうではないのですが、徐々に引き込まれて、最後は引っ張られるように読まされてしまいました。流石、クリスティー!
    ポワロはどうしてもドラマのイメージで再生されてしまいます。吹き替えの声も(笑)
     そして、男性が得てして若く美しい女性に弱いというのもお決まりのパターンでしょうか。
     ポワロの包容力に、ほっとします。

  • ポアロシリーズ2作目。

    今回も二転三転する犯人像。
    まんまとクリスティーに騙されてしまいました!
    でも気持ちの良い騙され方だったな~^^

    何と言っても面白かったのは、ヘイスティングズの暴走っぷり(笑)
    女性陣が美しく、強く、逞しいのに比べ、男性陣は……!!
    惚れやすい男ヘイスティングズだけど、ようやく春がきたのかしら?
    そして「パパ・ポアロに任せなさい!」というポアロの台詞が好き。

    今回ポアロのライバルとして登場する、パリ警察のジロー警部。
    彼らの頭脳戦も読み応えありましたね。

    犯人が分かった今となっては、あちこち伏線があるのに気づくけど、
    読んでいる間は、ミスリードされてしまう文章が沢山あるんだなぁ。
    次こそは!犯人当てるぞ~!!

  • アガサ・クリスティー再読中。
    『ゴルフ場殺人事件』はポアロシリーズ第2作で1923年の作品。

    前にも読んでいるのですが、そのときは田村隆一訳だったはずと思って調べたら
    1959年、ハヤカワ・ポケット・ミステリ
    1982年、ハヤカワ・ミステリ文庫
    2004年、クリスティー文庫
    が田村隆一訳。
    2011年に今回の田村義進の新訳が刊行。
    期間限定カバーは安西水丸によるもの。

    2020年はアガサ・クリスティーデビュー100周年、生誕130周年ということで、新訳版が6冊刊行されています。
    新訳自体は悪いことではないのですが、アガサ・クリスティーに関しては今までの訳に不満はないし、そもそも1920年代の作品の訳に古さがあってもそれはそれでいいんじゃないかと思ったりもします。
    むしろ『そして誰もいなくなった』から「インディアン」が消えたことは残念。

    それにしてもアガサ・クリスティーは読書の楽しみを実感させてくれます。続きが気になってどんどん読み進めてしまうと同時に読み終えてしまうのが惜しい気がして手を止めてみたり。
    推理小説としてはアンフェアこのうえないですが、ヘイスティングズの惚れっぽさ、殺人事件をめぐる色恋沙汰、人間模様がおもしろい。

    今回も不倫や三角関係が出てきますが、イギリスの上流階級が本当にこうだったというより、こういうスキャンダラスな噂はいつでも飛び交っていたんじゃないかと。
    そして、この作品の献辞はアガサの最初の夫にささげられています。

    解説はポアロの吹き替えを演じている熊倉一雄さん。彼のクリスティー評が同じく「読書の楽しみ」を語っていて共感しました。

    「アガサ・クリスティーの作品の魅力は、ひと昔まえの世の中の様子がけっこう書かれていることだと思います。ひと昔まえの社会、人間のありようが描かれていて、そのへんがいい感じで気に入っています。いまのガサガサしたものを読むより、読書をする楽しみ、醍醐味がある。人と人との関係が殺伐としていないというか、人臭いのがいいんですよね。
    一方で、矛盾するようですけど、昔の作品でありながら、テーマや登場人物が現代でも立派に通用する。そのへんがいまだに色褪せない理由でしょうか。」


    以下、引用。

    探偵小説の熱心な愛好家であり、
    多くの有益な助言を与え、批評してくれた
    夫に

    フランス人の言う〝ひとつ上の女性(ユヌ・メトレス・ファム)〟であることは一目瞭然だ。

    「男というものは、女房の毛並みにこだわるものですからね」

    「どうです、マドモアゼル。若くて美しいということがどういうものか、これでおわかりになったはずです。わたしはあなたに職業上の秘密を洩らしてしまったんですよ」

    「ひとりの人間が出来損ないの脳細胞と聖母マリアの顔をあわせ持つってことは、そんなに珍しいことじゃない」

    「あなたの考えている女というのは、ネズミを見たら椅子の上に飛びのって、金切り声をあげるようなひとのことなんでしょ。そんなの、もう時代遅れよ。」

    「無分別もいいところだが、それはきっと若くて、美しい女性なんでしょうな。若くて美しいというのは、罪なことです」

    「昨日はマドモアゼル・ドーブルーユ、今日はマドモアゼル・シンデレラ! きみはトルコ人の情熱を持っている、ヘイスティングズ。そのうちにハレムができそうだね」

    そのあと、われわれは外に出て、海を見ながらコーヒーを飲んだ。

    「ジョセフ・アーロンズという男を知ってるかい。興行師だ。知らない? 日本の力士の問題でちょっと力を貸してやったことがあるんだよ。」

    「フランスの法廷は若さと美貌に寛大ですからね。それが色恋沙汰ということであれば、なおさらです。」

    アガサ・クリスティーの作品の魅力は、ひと昔まえの世の中の様子がけっこう書かれていることだと思います。ひと昔まえの社会、人間のありようが描かれていて、そのへんがいい感じで気に入っています。いまのガサガサしたものを読むより、読書をする楽しみ、醍醐味がある。人と人との関係が殺伐としていないというか、人臭いのがいいんですよね。
    一方で、矛盾するようですけど、昔の作品でありながら、テーマや登場人物が現代でも立派に通用する。そのへんがいまだに色褪せない理由でしょうか。













  • 著者:アガサ・クリスティ(Christie, Agatha, 1890-1976、イングランド、小説家)

  • アガサ第3作目。悪女を描く。ロンドンのポワロにフランスの富豪から助けてくれの手紙が届いた。が、すぐさま駆けつけると一歩違いで依頼主は殺されてしまっていた。

    犯人は同じ手口を繰り返す、昔の似たような事件をヒントに犯人に迫る。

    ヘイスティングスに変化あり。


    1923発表
    2011.7.10発行 図書館

  •  読者としては、少なくともヘイスティングズと同じくらいの情報を貰っているはずなのに、やっぱりどうしても、ポワロのように真実にたどり着けないですね。。。
     ドラマ『名探偵ポワロ』にはヘイスティングズが大変登場するので、何でもかんでもヘイスティングズが出てくる気になっちゃうけど、この作品で出会った女性と結婚してアルゼンチンに永住しちゃうんですね。

     解説が熊倉一雄さんなのも最高。

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