ゴルフ場殺人事件(クリスティー文庫)

  • 早川書房
3.78
  • (28)
  • (69)
  • (50)
  • (6)
  • (0)
本棚登録 : 467
感想 : 59
  • Amazon.co.jp ・本 (371ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151310027

作品紹介・あらすじ

南米の富豪ルノーが滞在中のフランスで無惨に刺殺された。事件発生前にルノーからの手紙を受け取っていながら悲劇を防げなかったポアロは、プライドをかけて真相解明に挑む。一方パリ警視庁からは名刑事ジローが乗り込んできた。たがいを意識し推理の火花を散らす二人だったが、事態は意外な方向に…新訳決定版。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ポアロ二作目。
    南米の富豪ルノーが、滞在中のフランスで惨殺された。事件発生前にルノーから"早急に来て欲しい"という手紙を受け取っていたポアロは、事件の真相解明に乗り出す。

    「なぜ昨日とつぜん運転手に休暇を与えたのか。なんの予告もなしに。われわれが着くまえに、運転手を追っ払いたい理由でもあったのだろうか」

    「ムッシュー・ルノーはいやに大きいコートを着ているな」

    「死体を埋めるにはあまり良い場所とはいえませんな。ーー筋が通らない」

    「わたしにはどうしても納得がいかない。2時間も進んでいたあの腕時計だ」

    「あの顔をどこで見たかーわたしの思いちがいかもしれないが、確かあれは殺人事件だったような気がする」

    忘れそうなので少し書き出していたポアロの呟きには全部意味があった。
    鍵となるのはマダム・ドーブルーユの関わる過去のある事件、神出鬼没のシンデレラ、そしてジャックとマルトの恋。

    「灰色の脳細胞を使い、わたしと同じように事件の全体像をはっきりと見てとることができたら、きみにもすぐにわかるはずだよ」

    ポアロのもったいぶった物言いには若干イラっとしつつも、その推理の見事さったら。
    おぉ、そうか!と思えばさらに裏があり、ちょっと納得いかないラストだと思っていたら最後にはまた展開があり驚いた。

    にしても、ポアロの対比としてのヘイスティングスはおバカで惚れっぽ過ぎて(笑)。でもだんだんキャラが立ってきた感じがする。

    ちなみに、ゴルフ場殺人事件なのに、ゴルフは全然関係なかった。確かにゴルフ場だけど、砂場でもよかったのね。

  • ポアロシリーズには度々、ヘイスティングズが出る。
    彼の推理はいつだって見当違いなのだが、読んでいる私はそれにすら気づけないのかと思ってしまう。

    はっきりと言えば、彼も中々頭の回転が早い。
    ただし、ポアロの思考力が抜き出ており、その小さなヒントから導かれるモノが二、三上をいく。

    とりあえず、私はヘイスティングズ並みの推理力までいけないものかと、次作の『アクロイド殺し』を読む事にする。

  • ヘイスティングス…かなり惚れっぽい。確かスタイルズ荘の時も…。恋は盲目というけれど、ここまで?!と呆れてしまったが、ポワロの寛大な心と父親のような優しさに感激。容疑者が二転三転し、最後はいつも通り、あらびっくり。愛情の素晴らしさにも触れられ、やはりポワロは今回も全てお見通し!

  • ポアロ
    シリーズ2作目。二転三転、予想外の犯人で面白かった。本筋とは関係ないが、ポアロの部屋の暖炉の上の猟犬の置き物の名前が「ジロー」というところで笑ってしまった。美女に弱すぎてとんでもないことをするヘイスティングズには呆れるけれど、この人のキャラクターで暗くなり過ぎずに読めるのも確か。

  • シリーズの中でも影薄いのにめちゃくちゃ面白い。
    心も温まる・・
    文章も読みやすいし期待以上の作品でした。
    ゴルフ全然関係なくてウケた。

  • 霜月さんの「アガサクリスティー 完全攻略」を読んで気になっていた本。
    《解決の演出に失敗》とあったので、どれどれ?と読んでみて……なるほどな!たしかにこのタイミングは残念!クライマックスに持ってきてくれた方が驚気は大きそうかも。

    でもキャラクターはそれぞれ魅力的やし、ハラハラするしやっぱり面白い。
    オチも最高。猟犬の置物の名前とか(笑)
    次は青列車を借りているので楽しみ。

  • タイトルも地味だしあまり名作としても上がらない上に表紙カバーのデザインも他作のようなリニューアルされた今風のデザインではなかったのでそれ程期待せず読み出したけど流石アガサ・クリスティ、とても面白かった!特に後半の畳み掛けるような展開は見事で文字通り一気読みしてしまいました。

    これがイマイチ代表作に上がらないのは本格推理としてのトリックが他の代表作に比べると小粒で後出し感があるからかな?でもトミーとタペンスもののように推理要素の強いサスペンス小説として読めば傑作といってもいいと思いました。

    一昔前の景色や登場人物の価値観などが映像として浮かんでくきてそういった面でもとても堪能できました!しかしこの頃の小説に出てくるご婦人方は何故こんなに気を失うのでしょうねww

  • 一言で言うと
    「おい!!ヘイスティングス!!!!!」
    って思いましたw
    ポアロめっちゃ優しいw

    トリックとかもう終始騙されまくり
    相当自分の頭が悪いのだなと思いました。
    楽しめているからいいけど!!

  • タイトルを見た限りでは全然面白そうではないのですが、徐々に引き込まれて、最後は引っ張られるように読まされてしまいました。流石、クリスティー!
    ポワロはどうしてもドラマのイメージで再生されてしまいます。吹き替えの声も(笑)
     そして、男性が得てして若く美しい女性に弱いというのもお決まりのパターンでしょうか。
     ポワロの包容力に、ほっとします。

  • ポアロシリーズ2作目。

    今回も二転三転する犯人像。
    まんまとクリスティーに騙されてしまいました!
    でも気持ちの良い騙され方だったな~^^

    何と言っても面白かったのは、ヘイスティングズの暴走っぷり(笑)
    女性陣が美しく、強く、逞しいのに比べ、男性陣は……!!
    惚れやすい男ヘイスティングズだけど、ようやく春がきたのかしら?
    そして「パパ・ポアロに任せなさい!」というポアロの台詞が好き。

    今回ポアロのライバルとして登場する、パリ警察のジロー警部。
    彼らの頭脳戦も読み応えありましたね。

    犯人が分かった今となっては、あちこち伏線があるのに気づくけど、
    読んでいる間は、ミスリードされてしまう文章が沢山あるんだなぁ。
    次こそは!犯人当てるぞ~!!

全59件中 1 - 10件を表示

アガサ・クリスティーの作品

ツイートする
×