オリエント急行の殺人 ((ハヤカワ文庫―クリスティー文庫))

  • 早川書房
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レビュー : 179
  • Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151310089

感想・レビュー・書評

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  • 有名なタイトルに何だか知ってるつもりになっていたので、今回ちゃんと読んでみました。

    大雪のために立ち往生した豪華国際列車。そのコンパートメントの一室で殺人事件が起きる……
    事件を解決するには、ポアロの前で繰り広げられる乗客たちの証言のみです。場面転換がほとんどないのに、全く息苦しさや退屈さを感じることがありません。登場人物はたくさんいるけれど、国籍や身分、職業が様々なので頭のなかで描きやすかったです。まさに「国際」列車が舞台として相応しいものでした。
    エレガントな列車の旅とミステリはとてもよく似合いますね。
    絡まった糸がするするとほどけていくような、ポアロの推理ショーにはぐいぐい引き込まれました。

    クリスティー作品は「知ってるつもり」になってるものばかりなので、これからはじっくり謎解きを楽しめる時間を作りたいと思います。

  • 最高に面白かった。ポアロの人情を感じて、更にポアロシリーズが好きになった。ミステリーの定番作と言われる理由がわかりました。

  • 「ミステリの女王」の異名をもつ20世紀イギリスの推理小説家アガサ・クリスティー(1890-1976)の代表作、1934年。

    ミステリに詳しくない私だが、読後に感じたのは、クリスティーという作家は推理小説という枠内でやれることのかなり多くを、既にやり尽してしまっているのではないかということ。本作品がその細部において本格推理としてどこまで詰められているのかは判断しかねるが、真相と結末の迎え方は見事だと唸るしかなかった。傑作。

    『アクロイド殺し』の仕掛けを事前に知らされて歯噛みした者としては、まっさらな状態で読むことができて幸運だった。こういう作品に出会うたび、やはり名高い古典や名作というのは読んでおくものだとつくづく思う。

  • 列車・オリエント急行で起こった殺人事件を、名探偵ポワロが解決する話。

    世界的に有名な作品なので、ぜひ一度は読んでおきたいと思っていました。


    初めて読んだけれど、物語の途中で犯人が何となく分かってしまった。
    しかし、最後にポワロが事件解決のために二つの方法を示すところで、ただの推理小説ではない人情味のある終わり方となっており、名作として現代まで残っている意味が分かりました。

    登場人物が多いですが、それぞれのキャラクターが感じられるので、意外と分かりやすかったのが良かったです。

  • 読み終わった後は、その考えがあったかとか、よく考えればそうだなとか色々と思ってしまう。
    犯人はこの中の誰か!という思い込みを見事に打ち破った。まさか全員が犯人とは!笑
    クリスティー作品の中でも上位に入る面白さだった。

  • 「これまでに読んだどの推理小説よりも,
    こっちのほうがはるかに小説っぽい」

    同感だ。まさか,と思った。

    冬の欧州をまたぐ豪華列車オリエント急行。
    それに乗り込んだ名探偵ポアロ。

    案の定,不運にも積雪により列車は止まり,
    そして男性の刺殺体が発見される。

    容疑者は職業・国籍の様々な乗客たち。
    掃いて捨てるほどの手がかりと鉄壁のアリバイ,
    それらに絡みつく乗客たちの”嘘”。

    車内で錯綜する証言に灰色の脳細胞が挑む。

    「さあ,犯人は誰なのか」

    もうじき映画が公開される本作。

    後悔したくないのなら今すぐ読むべきだ。

    ネタバレは万死に値する。

  • 30年ぶりくらいのオリエント急行。今読んでも飽きさせない展開に、著者と訳者の技術を感じた。
    出てくる地名をGoogleMAPで調べ、時にはストリートビューで旅し味わう。急いで頁をめくった若い頃とは違う楽しみ方。
    別の訳者のも読む予定。

  • ミステリー小説は普段全然読まず、これが2冊目。1冊目に読んだのは同じくアガサクリスティの「そして誰もいなくなった」。
    どちらも綿密に構成されており、最後まで読み終わった時のなんとも言えない清々しさがとてもいい。他のミステリー小説もこれから読んでみようと思わせてくれる作品だった。

  • すごく面白い推理小説でした❗最後の最後まで犯人が誰なのか想像できませんでした。

    流れとしては、「事件発生→推理開始→犯人追求」となっています。
    流れは、オーソドックスですが、結末が秀逸で最後の最後まで楽しめました。

    また、この時代特有の「階級や国毎の偏見に満ちた社会」も楽しめたポイントです。

    時代としては第二次世界大戦前です。ヨーロッパ諸国それぞれの国に対する偏見みたいなものが見てとれて各国の民族感にも触れられて興味深いものでした。

    ポアロの紳士然とした立ち居振舞いもこの本の面白いところです。

    「冷静で、知恵があって、慎重な頭脳の存在が感じられます。アングロ・サクソン系の頭脳とでもいいましょうか」

    節々に現れるヨーロッパ優位な考え方も前時代的で面白いですよね。

    久しぶりに小説読みましたが、面白い作品でした。アガサ・クリスティ作品にハマりそうです

  • 不朽の名作を読み直してみようと思い手に取りました。

    急行列車の中という閉ざされた空間で起きた殺人事件。犯人にも逃げ場はなく、かと言って警察サイドも応援を呼べるわけではないという舞台設定。
    個室の寝台列車という舞台が、時代背景ともあいまって趣があって惹かれます。

    犯人について、読者にとってフェアかどうかというのは意見のわかれるところではあるかと思いますが
    全く予測できないよう一切書いていないというわけではありませんし
    トリックがわかってから読み直しても、よく出来ていると感じられると思います。

    大胆なトリックはやりようによっては稚拙になりかねませんが
    丁寧に上品に描かれています。


    ネタバレになりますが

    ポアロは犯人を見つけ事件を解決したところで終え、警察には事実を伝えず犯人を引き渡しません。
    ここは賛否の分かれるところかもしれませんが、被害者を完全に悪人であるとすることで仇討ちの体を取っています。

    自分としては、ポアロの人間性を垣間見られる結論だと思うので、好きな展開です。

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