ナイルに死す〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫 15)

  • 早川書房
4.26
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本棚登録 : 255
レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (460ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151310157

作品紹介・あらすじ

結婚まもない美貌の資産家ジャクリーンとその夫サイモン。エジプト旅行出た二人を、サイモンの元恋人のリネットがつけていた。そしてついに、ナイル河の船上で悲劇が起こる。船に乗り合わせた名探偵ポアロが暴く驚愕の真相とは?

感想・レビュー・書評

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  • なかなか事件が起こらないのに不思議と退屈せず読み進められた。事件が起きてからはあっという間に最後まで読み切ってしまった。面白かった。

  • まさに天が二物を与えたイギリスに住む美貌の大富豪であるリネット・リッジウェイを中心に据え、エジプトからスーダンにかけてナイル川を行く客船を舞台にした、名探偵ポアロシ・リーズ作品のひとつ。

    ある日、リネットを訪問した彼女の貧しい友人であるジャッキーの願いは、彼女が夢中になっている婚約者のサイモン・ドイルを、リネットが屋敷の管理人として雇い入れることだった。願いを聞き入れるリネットだったが、引き合わされたサイモンに惹かれ、ついには友人を裏切るかたちで入籍するにいたる。そんなドイル夫妻が旅立った新婚旅行先はエジプト。しかしそこには、二人に影のようにつきまとい離れないジャッキーの姿があった。彼らのほか、偶然居合わせた休暇中のポアロを含め、まるでリネットに群がるかのように世界各地から集った乗客たちを乗せた客船カルナック号が、異国情緒を背景にナイル川を進む。

    著者のミステリ作品のなかでの最大ボリュームとされる本作は登場人物も多く、本編の主な舞台である客船内に乗り合わせる関係者だけでも20名ちかくにのぼります。そのためキャラクター紹介に割かれる紙数も相応であり、かつ、事件そのものも物語中間地点近くまで発生しないため、推理が開始されるまでにそれなりの時間を要します。それだけに前半のポイントとしては、裏表紙のあらすじにある「死体となって発見されたのは意外な人物だった」という言葉も相まって、大本命と言っていいリネットをはじめとして、ミステリ作品として誰が犠牲者になるかにも興味をそそられながら読み進めました。そこから事件発生後は一転して読書スピードも上がり、奔流に飲まれるかのごとく一気に読了となりました。内容には触れませんが、作中でポアロがいくつか口にする警句や比喩の効果もあって、ミステリだけでなく小説作品として納得の結末でした。

    物語の本筋と関わりのない部分でいえば、ナイル川流域を観光する一行の描写で触れられる、お土産や人込み、客引き、観光客用の施設、ツアーガイドの説明など、おそらく著者自身が体験したであろう1930年代の体験が、現在の観光旅行のそれと大差ないことを面白く感じました。投稿時点で本作を原作とした映画が近く公開予定となっていますが、ナイル川流域のエキゾチックな描写は映像化により一層映えそうです。

  • 映画化されるので再読。

    ミステリー部分はもちろんエジプトやナイル川などの風景描写がとても美しく旅行記を読んでいるような気分。
    Google earthで実際にその場所を調べたりしながらゆっくりと読みました。
    人間関係の模様も細かく、事件が起きるまでの間も楽しめました。
    ミステリーの女王が書いた他の作品もまた読みたくなりました。

  • 名探偵ポアロシリーズの中盤を飾る作品を友人が貸してくれた。大富豪のりネットが、友人の恋人を当たり前のように我が物にしようとしたことから物語=事件が始まる。エジプトは、その事件の舞台としてナイル川を航行する船の中という閉鎖的な空間を主にして展開する。何となく犯人像とその動機が判るものの、富裕層に関係する横領や、国際的な殺人者を絡めた、登場人物が複雑に錯綜する物語が、アガサの真骨頂なのだろうと思った。

  • 遺産相続、男女関係のどろどろがすさまじかったのですが、鮮やかな描き方で最後まで面白く、あっという間に読み終わりました。

    殺人に至るまでの動機や犯人については、「スタイルズ荘の怪事件」に似ているかも?と思いました。

    “ポアロ作品を読むときは、あからさまに怪しすぎる人物は、疑ったりせずもう素直に信じて読み進める!”と肝に銘じます。
    アガサクリスティのお孫さんがそう言うのだから、もっと早く信じれば良かったと後悔してます。

  • 前半はなかなか事件が起きなくて、まだかな…と思いながら読んでいたけど、後半はあっという間だった

    犯人はこの人なんじゃないかな、くらいまでは思えたんだけど手口が全然わからなくて最後驚いた

  • 楽しいです。
    登場人物覚えれなかったが(笑)
    またアガサ・クリスティーさん
    挑戦します。

  • 学生の頃に読んだような気がしてたけど、まったく覚えていなかったのと、映画化されるというので読んでおこうと思い、購入。
    やっぱり覚えてなかったけど、面白かった。途中まで、あれこの人かな?と犯人を探しながら読んでみたけど、いややっぱり違う?どうなの?と最後は一気に読み進めました。
    クリスティー作品の秀逸な展開、旅行に行きたくなる情景に、アガサクリスティーはやっぱりすごい作家なんだと思える一冊でした。

  • 記録。

  • 莫大な財産を相続した金持ちも美女 リネットリッジウェイ。リネットは、親友のジャクリーンから婚約者のサイモンを略奪して結婚してしまう!
    事件は、リネットとサイモンの新婚旅行でおきます。舞台はエジプト。
    サイモンのことを諦められないジャクリーンは、ストーカーのように2人を付け回し、エジプトの行く先々で姿を見せるのです。
    その他にも、リネットの財産管理をするペニントン、リネットの父親によって破産された一家の娘、女流作家の母娘など、さまざまな人が、ナイル川をのぼる船にのり旅ははじまるー。
    ナイル川の上で、ある夜、ジャクリーンはお酒に酔い、元婚約者のサイモンを撃ってしまう。実は同じ時、リネットはなにものかに頭を撃たれて死んでいたのだったー。


    登場人物が多くて、最初はゆっくり読みました。(そう書いてくれていたので、よかった)
    殺人事件が起きてからは、もうサクサクと読み進められた。あー、あの時のあれ、これと繋がるの!っという気持ちいい感じ。大満足です。
    最後まで犯人わからなかった!笑

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