茶色の服の男 (ハヤカワ文庫)

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  • 早川書房 (2011年5月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (528ページ) / ISBN・EAN: 9784151310720

作品紹介・あらすじ

地下鉄での謎の転落事故。事件を追うアンは南アフリカへと旅立つ。冒険ミステリの快作

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

冒険とミステリーが融合した物語で、主人公アン・ベディングフェルドが南アフリカへ向かう船旅を通じて、転落事故や謎の殺人事件に挑む姿が描かれています。クリスティの初期作品ながら、今なお新鮮な魅力を放ち、読...

感想・レビュー・書評

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  • 【ノンシリーズ】
    2025年の1冊目は大好きなクリスティーから。
    1924年クリスティ34歳。
    デビューから4作目のとても若々しい作品。

    お転婆のアンが国際的な犯罪に立ち向かう冒険スリラー。
    はい、私の苦手な分野(^_^;)
    クリスティ65冊目で好きな作品はもう読んでいるので、苦手な分野でも良いので少しでもクリスティを感じたい。

    主役のアンは『秘密機関』のタペンスのよう。冒険を求めて南アフリカへ向かう船に飛び乗ってしまう。

    船の中は『ナイルに死す』のような高揚感も感じられるし、列車ではドキドキのシーンもある。クリスティが描く船や列車内で起きるストーリーはやはり光ってる。
    船までの前半はミステリーが強くて面白いけど、船を降りてからは苦手な冒険ものとベタな恋愛ものになるので少し辛い。

    男性達の言いなりの大人しい女性ではなく、好奇心の赴くままに突き進んだり、初めてのサーフィンにも挑戦して「ここでひきさがってたまるものか」と果敢に挑戦して楽しむアンの姿はクリスティーのイメージと重なる。
    解説によると、作中でアンが経験したようなことをクリスティー自身もやはり実際に体験していたようだ。

    そして、アレはここで最初に使われてたんだ!というサプライズもあった。

    物語には全く関係ないけど、船中で出てくる〈ビーフティー〉なるものが、牛肉のお茶!?ってどんなものなのか気になって調べた。
    ティーといっても茶葉は一切使わず、牛肉を入れた水を沸騰させるだけの飲み物で、英国では古くから病院食や家庭薬などで飲まれていたとのこと。
    日本のお粥みたいな感覚でビーフティーを飲むとは面白い。

    2025年はクリスティー作品を何冊読めるかな。⁠◕⁠‿⁠◕⁠。

    • あやごぜさん
      Naotyさん 明けましておめでとうございます(^^)

      昨年は、ありがとうございました。
      「2025年の1冊目は大好きなクリスティー...
      Naotyさん 明けましておめでとうございます(^^)

      昨年は、ありがとうございました。
      「2025年の1冊目は大好きなクリスティーから」←おお、いいですね~♪

      こちらはNaotyさんが苦手と仰る冒険活劇ですが、エンタメ性溢れる楽しい作品ですよね。
      今年もNaotyさんのレビューを拝読するのを楽しみにしております。
      よろしくお願いいたします(^^♪
      2025/01/02
    • Naotyさん
      あやごぜさん!

      明けましておめでとうございます!
      こちらこそ昨年はありがとうございました。

      冒険活劇が苦手な私でも楽しめました(^^♪
      ...
      あやごぜさん!

      明けましておめでとうございます!
      こちらこそ昨年はありがとうございました。

      冒険活劇が苦手な私でも楽しめました(^^♪
      「スリルあり、ロマンスあり、旅の楽しさあり(ヴィクトリア滝、行ってみたい!)、謎解きもありますよ」
      あやごぜさんのレビューに全て共感しまくりで、ブンブン頷いてました(^o^)

      年末に開催されていた『年末ひとり英国ミステリフェア』も、「今日は何が選ばれるのかな」と楽しみにしておりました^_^
      ミスドの例えも最高に楽しかったです(*^^*)

      これからも楽しくてユニークで面白い視点のあやごぜさんのレビューを楽しみにしてます!!
      よろしくお願いいたします(⁠ノ⁠◕⁠ヮ⁠◕⁠)⁠ノ⁠*⁠.⁠✧
      2025/01/02
  • 初期のノンシリーズ長編です。危なっかしいけれど潑剌としたアン・ベディングフェルドの魅力が溢れます。アンが目撃した転落事故、謎の紙切れ、そこからいきなり南アフリカへの船旅、曲者揃いの乗客たち、船内で起こる不可解な事件、急展開に次ぐ急展開を楽しみました。犯罪組織の首領〈大佐〉とは? ありえそうにないあの人だったら、あの問題作みたいだなぁ、と少〜し思っていたら、ま、まさか! やられました。
    その一方、発表当時の1920年代、アフリカは列強の植民地にされていて、多くの野心家の搾取を受けていた現実が、はっきり見えますね。

  •  クリスティの冒険ミステリー。主人公アンの冒険譚。当時の女性の生き方や考え方、社会的な通念をベースにしながら、主人公アンが生き生きと躍動する作品。イギリスから南アフリカへの船旅や謎の殺人事件の真相を巡る旅。

    クリスティの初期に当たる作品の様だが、沢山の作品を読んだ後でも遜色無く楽しめる作品で、正しく「冒険活劇」に相応しい作品だ。
     主人公がとても魅力的で、感情移入しやすく、スリリングなアンの行動を楽しむ事が出来る。物語は主人公であるアンの目線と、登場人物であるユースタス・ペドラーの手記という形で進行される。アンが発表する冒険譚にペドラーが手記を提供した形になる。各々、全く別の目線から今回の冒険を捉えている為、物語は一本道なのだが違った見方を楽しむ事ができる。

     登場人物が秀一なのはいつもの事ではあるが、ミステリーの側面から見れば怪しい人たちばかり。悪の組織の親玉である「大佐」とは何者か。が話の肝になるのだが、誰もが「大佐」に見えてしまい、読者としてはアンの行動にヒヤヒヤさせられた次第だ。
     アンと船旅中に出会った、魅力的なミス・ペディグルーや彼女の知り合いである諜報部員のレース。殺人事件が起きたミル・ハウスの所有者であるペドラーと彼の秘書であるバジェット。その他にも癖のある登場人物達が生き生きと物語で躍動している。

     そもそもの物語は何の変哲もないアンの人生が父親の死により一変する。冒険を求めるアンであるが、プラットフォームにて男性の死を目撃し、ついでミル・ハウスでの奇妙な殺人事件に関わりがある犯人と目される「茶色の服の男」を探す旅がスタートする。被害者が持っていた一枚のメモから真相の追求が始まり、キルモーデン船での旅と登場人物達との会合が訪れる。
     舞台はイギリス→船上→南アフリカと進行して行き真相では衝撃的な結末が待っている。

     最後までだれること無く走り切っている冒険活劇でとても面白い作品だ。レースの人生に共感してしまい、彼が後々幸せであった事を願うばかりだ。

  • 天涯孤独になったアンがロンドンの地下鉄で遭遇した事件をきっかけに、好奇心に駆られアフリカに行く
    お転婆お嬢様系ヒロインの冒険活劇

    思い立ったらすぐ行動するヒロインの性格のおかげで飽きることなくさくさく読める
    けど自分と似たものを感じるからかヒロインにそこまで魅力を感じなかった…

    脳の大部分は3歳頃までに完成するのに対し、私たちの行動に抑制をかける働きを持つ前頭葉は20代で完成する
    だからアンのようにリスクを顧みず行動できるのはやはり若いうちだけなのだと思う。私もまた然り
    でも個人的にはメリットのほうが多い気がしている
    しばらくは人に迷惑をかけない範囲でやはり思うがままに生きていきたい
    (今も、一人で青春18切符で東北を一周している最中に書いている。これは1週間前にふと思い立った)
    ちなみに老化による機能低下は前頭葉が最も早いらしい

    何を悪とするかは人によってもちろん違うわけだけど、この本のラストではアンの一言によって善と悪をはっきりさせずに終わらせているのが良かった
    でも人の気持ちを弄ぶのは悪だと言い切るアンの考えには激しく同意!

    ✏女性は男性の備えている肉体的な力を崇拝する。その力とはすなわち、女性はかつては持っていたけれど、今は失ってしまったものだから

  • 役者揃い。
    事件解決後が何気に面白かった。

    解説も良かった。

  • 若い女性が主人公の冒険活劇という点で新鮮味あり。もちろんミステリー要素もしっかり入っている。
    話自体は文句なく面白いのだけれど、なぜか読み切るのに時間がかかった。クリスティー作品はいつもページをめくる手が止まらないくらいなのに。
    読んでいる間は粗削り感も拙さも感じなかったけど、解説に、本作はクリスティーの中では超初期の作品だと書いてあった。もしかするとそれが理由のひとつかも?
    いつもクリスティー作品は星4以上をつけるけれど、なかなか読み進まなかった点で今回は星3つ。

  • 面白かった!主人公が元気でよいですね。

  • 主人公アンが生き生きと描かれていてとてもいい。他の登場人物たちもひとくせあって面白いです。
    ミステリあり、ロマンスあり海外での謎の犯罪組織との対決、といろいろな要素があり終始楽しみながら読めました。
    小学生の頃よく読んでいた冒険小説の雰囲気を久しぶりに味わえた気がします。

  • アガサ・クリスティ長編第四作
    主人公はアン・ベディングフェルド。
    雰囲気はトミー&タペンスの『秘密機関』に近い
    本格ミステリというよりは冒険小説に近い。
    物語は基本的にアンの一人称で語られる。
    アンという乙女になりきって読むべし。
    後年に通じるトリックなどの片鱗が見える。

  • 最初はあんまりかなと思ったけど、最後の方は話が動いて面白かった。ただ、アガサクリスティの他のものがめっちゃ面白いのでイマイチに感じてしまう。殺人の方法に謎があるわけではないので、ミステリーより冒険物語よりかも。主人公の勇敢さが好きでした。こんな女の子いたら惹かれるなってすごい思った。外国作品あるあるで名前がわからなくなったが、なんとかついていけました。

  • アガサ・クリスティーといえば、ポアロやミス・マープルなどの探偵が活躍するイメージを持っていたが、この作品は彼らがまだ有名でない時期に執筆されたと知ってた。クリスティーの初期の作品であり、ミステリーではあるものの、主人公アンの冒険譚。

  • ノンシリーズ
    雰囲気としてはトミー&タペンスのような無謀な主人公の冒険物語。臆病者の私からすると、冒険に出るくだりも危険がいっぱいの旅も無謀すぎる!
    解説によるとしつこく自分を登場させろと迫って殺人犯人にしてもらった実在の人物が「クリスティー自伝」に載っているらしい。

  • 主人公のアンが若くちょっと生意気で、感情移入ができなかった。途中からペドラー氏の手記が織り込まれて物語が進められるが、そちらの方がよっぽど好感持てた。

    アフリカ大陸の知識がないため、地名が出てきてもピンと来なかったが、一度訪れればもっと楽しめたかもしれない。

    物語は悪くはなかったけれど、やっぱりアンの年上への態度が苦手…

  • アンの気持ちがよくわからなくてどうなってるのってなった レイバーンに対する気持ちが突然すぎて、エッてなってるうちにてんやわんやでハッピーエンドだった
    ペドラーさんやブレア夫人もおもしろくはあったんだけど、ブレア夫人の初対面であれは嫌じゃない?
    ボスが愉快な人物だったのでそこは面白く読めた

  • この装丁はどうかと思うが。
    若い時に読んでいたら、若い主人公の冒険ありハラハラドキドキの恋愛あり、でもっと楽しめたかもなー。
    クリスティがこういう作品も書いていたなんて知らなかった。ラブリーな作品だと思う。

  • 著者:アガサ・クリスティ(Christie, Agatha, 1890-1976、イングランド、小説家)

  • ミステリーあり、恋愛あり、若くてきれいで無鉄砲な女探偵のものがたりで楽しく読めた。1924年当時、女性が活躍する小説というのは今と受け取られ方がどれくらい違うのかな?職業婦人に対する憧れと同じくらい結婚にも憧れる。今と変わらないように思うし、女性は女性らしくエンディングを迎えられたことにとってもうれしい気持ちになったなぁ。

  • ポワロやミスマープルを読み終えたので、ノンシリーズの第1冊目。船旅あり、鉄道旅ありで、旅気分を味わえると同時に、この時代の船旅、鉄道旅はどんな感じなんだろうと想像が膨らんだ。ぜひ映像で見てみたい。

  • ミステリーの女王クリスティーの冒険もの。正直、中盤まで惰性で読んでいました。登場人物を憶えるのが苦手な上、どうでもいいような話ばかりなので(笑)。でも、実はどうでもよいということはないのですけれどね。中盤から俄然、冒険ものらしくなってきて、面白かったです。主人公アンが向こう見ずな性格だから冒険ものとして成立するのですよね。
    一番新しい版だからか、とても読み易かったです。

  • アンの冒険物語。

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著者プロフィール

1890年、英国、デボン州生まれ。本名アガサ・メアリ・クラリッサ・ミラー。別名メアリ・ウェストマコット、アガサ・クリスティ・マローワン。1920年、アガサ・クリスティ名義で書いたエルキュール・ポアロ物の第一作「スタイルズ荘の怪事件」で作家デビュー。以後、長編ミステリ66冊、短編ミステリ156本、戯曲15本、ノンフィクションなど4冊、メアリ・ウェストマコット名義の普通小説6冊を上梓し、幅広い分野で長きに亘って活躍した。76年死去。

「2018年 『十人の小さなインディアン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

アガサ・クリスティの作品

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