そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

制作 : 青木久惠 
  • 早川書房
4.09
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本棚登録 : 4285
レビュー : 468
  • Amazon.co.jp ・本 (387ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151310805

作品紹介・あらすじ

その孤島に招き寄せられたのは、たがいに面識もない、職業や年齢もさまざまな十人の男女だった。だが、招待主の姿は島にはなく、やがて夕食の席上、彼らの過去の犯罪を暴き立てる謎の声が響く…そして無気味な童謡の歌詞通りに、彼らが一人ずつ殺されてゆく!強烈なサスペンスに彩られた最高傑作。新訳決定版。

感想・レビュー・書評

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  • 舞台を日本に変えてドラマ化されたのを見て、久しぶりに読んでみたくなった物語である。
    すでに展開も結末も知っていたのだが、それでもやはり面白いと感じた。
    初めて読んだときにはまったく内容を知らなかったので、結末には「えっ?そんなことって・・・」とかなり衝撃を受けたことを覚えている。
    閉ざされた孤島を舞台にしたクローズ・ド・サークルもの。
    マザー・グースの童謡「10人のインディアン」をモチーフとした点。
    そして意外過ぎる犯人とその動機。
    どれも新鮮で夢中になって読んだものだ。
    おかげでその後、すっかりアガサ・クリスティーばかり読んだ時期があったほどだ。
    時が経ち、内容をすべて覚えていたにもかかわらず面白いと感じることの出来る物語。
    細かな矛盾や突っ込みどころはあるけれど、やはり名作と呼んでいい物語だと思う。

  • 超有名なタイトルと作者なので、度々ブックガイドなどで見かける機会が多くて、なんとなく読んだ気になってました。が、今回読んでみてもっと早く読んどけばよかったなと後悔するほど面白く一気読みでした。古い童話の歌詞通りに1人ひとり殺されていきます。過去に犯した罪を皆の前で暴かれ自分を正当化しようとする自分自身との葛藤、逆に達観してる者、罪だと思っていないもの、次に殺されるのは自分かもしれないという恐怖、あの人が犯人かもしれないと疑心暗鬼。そして驚きの結末。夢中で読みました。解説に赤川次郎さんが、無理な恋愛や展開が使われていない、人が次々に死んで行くのに、少しも残酷さや陰惨な印象を与えない、この作品の後味のいや味のなさを、残酷描写や暴力描写を過激にすることが「読者サービス」であると思い込んでいる、一部の作家に学んでほしいと書かれています。そうですね、何だかわかります。私も途中で気持ちが悪くなって読むのをやめてしまったことがありました。その作家さんのミステリはそれ以後手を出す勇気がありません。相性が悪かったと思うことにしてます。でも、ほとんどのミステリ作家さんもミステリが面白いと思われた出発点には、クリスティー作品があったんじゃないかなと思います。ミステリはもともと「知的で粋な」娯楽であったはずと赤川さんは書いておられます。うん、そうだろうなとこの作品を読んで納得しました。

  •  旧訳の方が格調高いという意見もあるようですが、私はこれが初見なので旧訳に対しては思い入れがないのでこれでも別にいいかと。字も大き目で読みやすいし。
     ただ、巻末に解説がないのは残念。赤川次郎さんのエッセイが掲載されていて、これはこれで興味深いので良い。但しこれはエッセイです。
     解説が充実した旺文社文庫の巻末解説では、作者の人生や作品についての本格解説や年譜の他に著名人によるエッセイが掲載されていました。
     だから赤川次郎さんのは解説に付属するエッセイなので、他に本作品についての本格的な解説があってしかるべきではと思うのです。
     特に本作品は、早川書房が日本語版翻訳権を独占しています。本作品の紙の本はこの文庫でしか読むことができないのです。
     確かに今はネット上に情報が氾濫しています。本作品についても検索すれば、数ページの解説には収まらない膨大な情報が得られるはずです。
     しかし、それだからこそ、紙の本ならではの簡潔で適切な解説・標準的な解説をつけて頂きたいものです。それがあえて紙の本を選ぶ付加価値というものでしょう。
     良質の解説は良質の読者を育てる、そう思いませんか?
       http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20180111
      
    少年少女・ネタバレ談話室(ネタばらし注意!)
     そして誰もいなくなった ネタバレ感想
      http://sfclub.sblo.jp/article/182094959.html

  • 孤島に呼び寄せられた十人の男女。

    現代モダンの邸宅で童謡の歌詞になぞらえひとり、またひとりと消えていき、

    そして、誰もいなくなった。


    王道トリックもさることながら、人物描写がずば抜けている。
    ひとり、ひとり殺されていく度に残された人たちの疑心暗鬼の心情が巧く描かれているなぁと感じた。

    最後の最後まで犯人が分からなくて終始ハラハラ、そして人物の心情変化にゾワゾワした。

    とても読み応えのある王道ミステリーである。

  • ドラマの影響で読破

    孤島に集められた10人の男女。
    彼らはそれぞれ、さまざまな形で「人を殺した」人間だった。
    助けを求められない状況で、ひとり、ひとり死んでいく。
    そして警察が島に着いたとき、10人はすべて死んでいた…。

    推理小説の名作と名高いので、ドラマになったのもあり読むことにしました。
    前評判どおり、これは絶対に犯人は分からない!
    古典とられる作品ながら斬新でした。
    しかし外国人のお名前をなかなか覚えられず、名前とエピソードを結びつけるのに苦労しました…。作品ではなくて私の記憶力の問題です。
    あれ?ってところがやっぱり伏線でしめしめ、と思ったり、完全にスルーした伏線もあったり。
    いろいろ突っ込むべきところはあるような気がしますが、これがその後の推理小説に与えた影響を考えるとこの作品の価値はすごい。
    また、タイトル通り全員「いなくなる」ので作品全体を薄暗い霧が包んでいるような薄暗さがありました。ひとりひとり殺されるのも怖い。
    「孤島もの」って、やはり面白いです。
    ただ個人的な好みとは方向性が少し違ったかな。
    犯人が詳らかになってこそカタルシスがあると思う。

    関係ないけど映画アウトレイジの「全員悪人」というキャッチコピーがこれにもぴったりだろ思いました…。

  • アガサクリスティの代表作。世界で1億部以上を売り上げる。タイトル通り、人が一人ずついなくなる。推理モノなので、それ以上は、読んで!!

  • そして誰もいなくなった

    法的に裁かれない罪が裁かれる
    次は自分かも知れない
    犯人は自分たちの中にいる
    と言う追い詰められた状況での
    一人一人の描写が素晴らし作品

    最後の1章まで犯人が解らなすぎて
    「まさか謎のまま終わる?」
    「まさか神の仕業とか言う?」
    と不安になり始めましたが
    アガサ・クリスティに限って
    そんな事はありませんでした

    久しぶりに本当に面白いと思う本
    さすが長く愛される作品は違いますね

  • めっちゃおもろい。前半は人物像の紹介で
    ややテンポがゆっくりめやけど、
    読み進めるほど、どうなるんやこれ!と
    ワクワクした。ミステリー女王さすがです笑

  • アガサクリスティの本を初めて読んだ。
    あり得ない設定であるにもかかわらず、次は誰が?犯人は誰?と先が気になって、急かされるように頁を進めてしまう。見破れなかったのが悔しいけれど、この軽快ながら斬新な(特に当時は)設定を考えつくところが、アガサクリスティがミステリーの女王たる所以なのかも。

  • 本当に誰もいなくなって犯人不明の話かと思ってたら違った。

    最後にちゃんとロジックの説明があった。
    あー、なるほどーと思ったけど私がこれを読む前に色々ミステリ読んでしまったから、どこかで読んだことのある話だな…と感じてしまった。
    でもこれが最初なんだよね、きっと。

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