テネシー・ウィリアムズ しらみとり夫人・財産没収ほか (ハヤカワ演劇文庫 6)

制作 : 鳴海 四郎  倉橋 健 
  • 早川書房
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本棚登録 : 40
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151400063

感想・レビュー・書評

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  • 幻想的で静かな『ガラスの動物園』と現実主義的で熱狂的な『欲望という名の電車』というテネシー・ウィリアムズの対照的な2つの代表作の間を埋める戯曲集。この戯曲集を読むと、繊細さと乱暴さが同時に現れるテネシー・ウィリアムズの複雑な作家性がよく分かる。

  • 一幕劇で短いものは20ページ弱のものからですが、テネシー・ウィリアムズの魅力が凝縮されており、「ガラスの動物園」や「欲望という名の電車」より読み応えがあって面白いくらいでした。初期から後期にかけての作風を概観できるのも魅力です。

    特に後期のスランプ時に書かれた「東京のホテルのバーにて」は、著者の分身とも言える芸術家が登場し、作品を生み出す時の苦しみが生々しく告白されています。それに加えて磨きぬかれた言葉の掛け合いも最高でした。

  • 10位
    題は『しらみとり夫人』。
    表題作のテーマは『欲望という名の電車』と同じく、「嘘を嘘といってなんになる?」というもの。
    新しい文庫、ハヤカワ演劇文庫の一冊です。

    作者については、変に思われるかもしれないけど、黒柳徹子『トットのマイ・フレンズ』を読んでほしい。たった一回だけ会ったテネシー・ウィリアムズは、先入観とはまるで違う人だった。どちらが本当なのか……。このスケッチ自体がテネシー・ウィリアムズ的なんだから。

    早川書房はハヤカワepi文庫に続き、意欲的な文庫を精力的に送り出しています。
    そういえば、早川書房の雑誌には「ミステリマガジン」「SFマガジン」のほかに「悲劇喜劇」というのがあったんでした。

    戯曲の文庫なんていう儲かりそうもない文庫を出す方針は大いに応援したい。装丁もシックだしね。

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