松田正隆 1 夏の砂の上/坂の上の家/蝶のやうな私の郷愁 (ハヤカワ演劇文庫)

  • 早川書房 (2022年10月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (416ページ) / ISBN・EAN: 9784151400520

作品紹介・あらすじ

日常の裂け目や静かな台詞の行間から、心の渇き、生と死、都市の記憶が滲みだす。長崎を舞台にした、作家の初期代表作を収録。

感想・レビュー・書評

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  •  3編の戯曲が収録されている。
     造船所の下請け会社の職を失い、妻とも別居している治と、一時預かって欲しいと頼まれた姪の優子とのひと夏の共同生活を描いた『夏の砂の上』。失業しても、妻に去られても、料理屋の仕事で指を失っても、表面的には淡々としている治。奔放な母に育てられ、思春期の難しい時期にある優子。特別にドラマティックな出来事こそ起こらないが、二人それぞれの思いや感情が、本当に日常普通の会話、平凡過ぎる会話のやり取りの中から浮かび上がってくる。作者の出身地である長崎弁と、標準語の台詞の対照の妙がまたいい。
     2022年11月の舞台上演を見た後で本書を読んだのだが、読みながら、あのときの一つひとつの台詞の抑揚やリズム、間合いなどが思い浮かんできた。

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著者プロフィール

劇作家・演出家/マレビトの会代表。一九六二年、長崎県生まれ。一九九六年『海と日傘』で岸田國士戯曲賞、一九九七年『月の岬』で読売演劇大賞作品賞、一九九八年『夏の砂の上』で読売文学賞受賞。二〇〇三年より演劇の可能性を模索する集団「マレビトの会」を結成。主な作品に『cryptograph』(二〇〇七)、『声紋都市―父への手紙』(二〇〇九)、写真家笹岡啓子との共同作品『PArK CITY』(二〇〇九)、『HIrosHIMA-HAPCHeoN:二つの都市をめぐる展覧会』(二〇一〇)などがある。二〇〇五年「明倫茶会」席主。

「2014年 『継ぐこと・伝えること』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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