マーチ博士の四人の息子 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

  • 早川書房 (1997年2月27日発売)
3.12
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784151708015

みんなの感想まとめ

知的な頭脳ゲームが繰り広げられるこの作品は、メイドのジニーが発見した殺人日記を通じて、マーチ博士の四人の息子の一人が抱える恐ろしい秘密に迫る物語です。日記形式で進行するストーリーは、ジニーと殺人鬼息子...

感想・レビュー・書評

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  • 二人のゲームに惹きこまれた、一冊。

    ある日、医者のマーチ博士の屋敷に住み込むメイドのジニーが発見した、世にもおぞましい殺人日記。

    しかも日記の書き手はマーチ博士の四人の息子の一人らしい。

    そこから始まる、日記形式で綴られるジニーと殺人鬼息子の頭脳ゲームのような時間。

    尻尾をつかもうとあの手この手で攻めるジニー。

    あの手この手で惑わす殺人鬼。

    一体誰が殺人鬼なのか知りたい欲はどんどん高められるし、次第にジニーを応援したくなる…と、とにかく一気読みで惹きこまれる作品。

    オチはなるほどね…。うん、面白かった。

  • 表紙からすでに仕組まれたトリック!って書かれたから期待したが・・・。

    殺人者とお手伝いの女性の手記でやりとりが進む、最初は面白かったがずっと続くから途中でお腹いっぱいになる。

    ただ最後だけは光るものがあった。

  • つまらない。
    物語の大半は大したことが起こるわけではなく、ただグダグダと交換日記が続いていくだけ。
    それでもさすがにトリックは凄いものが待っているのだろうと思って何とか読み進めていくと、トリックも非常に貧相なもの。
    「ビニールに包んだメッセージを飲み込む」というジニーが取った方法は少し面白かったが、それ以外は本当につまらない。
    がっかり。

  • 医者のマーチ博士の広壮な館に住み込むメイドのジーニーは、ある日大変な日記を発見した。書き手は生まれながらの殺人狂で、幼い頃から快楽のために殺人を繰り返してきたと告白していた。そして自分はマーチ博士の四人の息子の中の一人であり、殺人の衝動は強まるばかりであると。『悪童日記』のアゴダ・クリストフが絶賛したフランスの新星オベールのトリッキーなデビュー作。
    (あらすじより)

    家政婦は見た的なストーリーかと思ったけど、殺人鬼の日記と家政婦ジーニーの日記を交互に読む展開が続く。

    動きがなくて(だってジーニーが日記を書いてるってことはどんなに怖いことがあっても無事だったと言うことだから)心が折れた。

    全然読み進まず、気合で読み進めた結果、最後の数ページでおおよそ報われた。

    叙述トリックものですので、読み通した人だけが到達できる達成感はありつつ、そこに至る道筋が険しすぎる印象。

    ま、デビュー作なので!
    次も読んでみたいと思いました。

  • ミステリ。サイコ・サスペンス。
    フランスの女性作家のデビュー作。
    作中のほとんどが、殺人者とメイドの日記からなる、特徴的な構成。
    個人的に一番の見所は、殺人者とメイドの心理戦。決して賢いわけではないメイドさんの奮闘がリアルで良い。

    ここからネタバレ。

    訳者あとがきに、"二、三の弱点がある"とあったが、自分はどうしても気になる点がひとつだけ。
    タイトル的にも、内容的にも、"四人の息子の誰が犯人か?"という謎がメインテーマになるにも関わらず、四人の息子の描写があまりにも少ない。
    読んでいて、四人の区別がつかず、これでは犯人の特定は無理…ってことは、犯人は他の人か!となってしまった。
    十分に楽しめた作品であることは認めるものの、肝心の結末のインパクトには少し欠けてしまった。

  • 期待しすぎるとダメということを改めて痛感。仕掛け満載、トリッキーといった紹介の時点でスッキリしないかも、という予想はついたが・・・。正々堂々、1/4の誰かで勝負して欲しかった。中盤ほのめかされた時点で十分に予想できる犯人。最初は良かったが、交換日記が始まった時点で冷めてしまった。アイデア一本勝負といった感じの本。

  • 表紙に仕掛けがあるらしいが、未だに見破れん……。

  • ははは。途中まで一生懸命4人の息子のそれぞれの特徴を覚えようと必死だったのだけど・・・
    最後まで犯人捜し出来ず・・見破れなかった。
    そうか、そうきたか。

  •  殺人鬼と同じ家にいて、相手にも自分のことを気付かれて、それでも対峙しようとするとか、すごい。
     絶対に無理だよ。

     殺人者とジニーの日記が交互に載ってる、ていう形式がおもしろかった。
     読みやすかった。

  • 一気読みしたが、犯人は最後までわからなかった。ほとんど全編が殺人者の日記とメイドのジニーの日記で語られる。この日記からして怪しいのだが、素直に騙される快感に浸りたい方にはお勧めの一冊なのだが、日記形式を冗長と思ってしまうと読書もはかどらないかもしれない。

    主人公のジニーはどうやら強盗の罪を犯して逃げているらしく、しかも重度のアルコール依存症のようだ。この信頼できない語り手のジニーが働く家で見つけた手記は、過去に何度も殺人を犯しながら捕まっていない殺人者の書いたものらしく、しかもその殺人者はどうやらメイドが働く家の四人の息子の中にいるらしい。

    途中から犯人とメイドの交換日記(笑)形式という斬新な構成になって否が応でもサスペンスが高まる。終盤は思わず孤軍奮闘するジニーに声援を送ってしまう。最後まで読者に考える余裕を与えず飽きさせないように読ませて、結末を知ると見事に騙されたなと思わせられる。

    アメリカが舞台の話なのだが著者はフランス人。最近知って近刊なのかと思っていたが、実はもう二十年以上前に発行された小説だった。しかもこの著者の書いた本は続々と訳されているらしいので、探して読んでみたい。

  • ‹内容紹介より›
    医者のマーチ博士の広壮な館に住み込むメイドのジニーは、ある日大変な日記を発見した。書き手は生まれながらの殺人狂で、幼いころから快楽のためのっ殺人を繰り返してきたと告白していた。そして自分はマーチ博士の4人の息子ークラーク、ジャック、マーク、スタークーの中の一人であり、殺人の衝動は強まるばかりであると。
    『悪童日記』のアゴタ・クリストフが絶賛したフランスの新星オペールのトリッキーなデビュー作。

    ーーー
    以前観戦した「高校生ビブリオバトル」にて、紹介されていた本。
    ”殺人者の日記”と”ジニーの日記”が交互に描かれていき、ある種の交換日記のような態で話は進んでいきます。
    実際の殺人そのものや死体の描写はなく、「殺人者から見た風景」と「ジニーの感情」から読み取るスタンス。
    ジニーが殺人者に翻弄され、次第に理性を失ってゆく様子など、鬼気迫る部分もあり、また誰が犯人なのか、という点では「ジニーの機転」あり、どんでん返しありで楽しめます。

    解説には、「マーチ博士と4人の娘」である『若草物語』を想起させるとありましたが、特別なオマージュがあるわけではありません。

  • 医者のマーチ博士とには四つ子の息子たちがいる。ある日住み込みメイドのジニーはとある日記を見つける。そこには快楽殺人犯の告白が書かれていた。しかも犯人は息子のなかの誰か。ジニーと犯人との日記形式で展開するサスペンスミステリー。

    発覚からまで真相まで、全ストーリーを通して「殺人者の日記」と「ジニーの日記」で展開します。最初は互いを知らないまま、そして比較的序盤から「殺人者」は自分の日記がジニーに読まれていると気付き、まるでゲームを楽しむように日記はジニーへの挑戦状のような体裁になっていきます。そしてジニーもどうにか犯人を突き止め、新たな殺人を阻止しようと奮闘します。
    ひとつ屋根の下、自分と同じ空間に間違いなく存在する危険人物。読み手にもじわじわとした見えない恐怖が伝わってきます。
    ジニーの口調は随分と不作法な物言いで少し戸惑いはしますが、キャラクターとしては致し方ない気も。肝心の真相は個人的には少し拍子抜けな部分もありましたが、結末が分かった上でどこに伏線があったか見返したくなります。

  • おぉぉ、結構好み。
    フランス人の女性の推理作家さんなのね~。
    てっきりアメリカの方かと。
    邦訳結構あるようだから、探して読んでみよう。

  • 先が知りたくて一気読みでした。
    冒頭の告白(日記)から酷いお話の感じがしますが、ヒロインの頑張りのせいか明るい湿気の無いミステリになってます。
    最後はちょっと怖いけど。

  • あまりにもおもしろくて、手に入れたその日に5分の4ほど読み進んでしまいました。
    主人公ジニーの立場で、すっかり感情移入して、狙われる恐怖を味わいました。
    海外の作家の小説は、いつもなじめずつまらないと思ってましたが、この作品は、わかりやすくスルスルと情景が頭に入ってきて、次にどう出るのか気になって手放せなくなります。

  •  確かにいろいろと欠点はあると思います。しかし、欠点を補って余りあるものがあるのではないかと感じました。
     ミステリー的にフェアか否かも微妙です。ギリギリアウトのような気もします。が、ぼんやりとでも真相に近づけるかどうかで読者も謎解きを楽しめるだろうと。
     このアイデアを元にすればもう少し盛り上がる話にできたような気もします。例えばお互いに罠をしかけたり。もう少し恐怖心を演出したり。
     とにかく読んでいて頭が混乱し、せっかくの恐怖という要素が薄らいだ感があったのは残念に感じました。

  • マーチ博士の息子のうち一人が常習的殺人者であることに気づいたメイドの日記と殺人者本人の日記が交互に語られるという異色の構成をとった作品。殺人者の日記と結末部を堀氏が、メイドの日記を藤本氏が担当するという翻訳も異色な方法。分野としては「サイコ」ものに属するんだろうかな。けっこう面白い。ちなみに、訳者の解説によると「マーチ博士の四人の息子」という題名はオルコットの「若草物語」(つまり、「マーチ博士の四人の娘」)のパロディらしい。
    読み返してみて思ったんだが、ぼく自身の感想は「けっこう面白い」だけか?

  • いまいち入り込めず、、ミステリなので、犯人知りたさに最後まで読んだけど。日記形式のやり取りは斬新でよかったけど、なんか文章が下品というか…翻訳の問題? 
    そして四人の息子の書き分けが全然なされないうえに、途中で開示される新事実から、もしかして犯人は…となんとなく目星がついてしまったし。

  • オチが4人じゃないのはずるいし、
    永遠と意味のないやりとりもあって
    飽きてきてしまった。

  • フランスの作家ブリジット・オベールの長篇ミステリ作品『マーチ博士の四人の息子(原題:Les Quatre Fils du Docteur March)』を読みました。
    ここのところフランスの作家の作品が続いています。

    -----story-------------
    医者のマーチ博士の広壮な館に住み込むメイドのジニーは、ある日大変な日記を発見した。
    書き手は館にいる生まれながらの殺人狂で、幼い頃から快楽のための殺人を繰り返してきたと告白していた。
    『悪童日記』のアゴタ・クリストフがその巧者ぶりに舌を巻いたフランスの新星の叙述トリックを駆使したデビュー作。
    -----------------------

    1992年(平成4年)に刊行された著者デビュー作品です。

    医者のマーチ博士の広壮な館に住み込むメイドのジニー・モーガンは、ある日大変な日記を発見した… 書き手は生まれながらの殺人狂で、幼い頃から快楽のための殺人を繰り返してきたと告白していた、、、

    そして自分はマーチ博士の4人の息子―クラーク、ジャック、マーク、スターク―の中の一人であり、殺人の衝動は強まるばかりであると… 『悪童日記』のアゴタ・クリストフが絶賛したフランスの新星ブリジット・オベールのトリッキーなデビュー作。

    病的な幼児性、陰険さ、性的倒錯等が混濁する殺人者の日記と、イキの良い饒舌体のメイド・ジニーの日記が、同時進行形で交互に描かれる展開が印象的な作品… 殺人者はマーチ博士の4人の息子のうちの1人らしく、ジニーはその正体を暴こうとするが、相手もなかなか尻尾を出さない、、、

    ジニーも頑張っていて応援したくなるんだけど、前科者のうえ偽名で逃走中の身であることで行動に制約があることや、アル中により判断を誤ったり… と、なかなか真相に近付くことができない。

    やがて殺人者もジニーの行動に気付き、正体不明の殺人者との攻防戦が緊迫感を増していく… 殺人犯は4人の息子のうちの誰なのか? ジニーはその正体を暴くことができるのか? 追い詰められるジニー、そして、ラストで想定外の結末が! なかなか面白かったですね。

    殺人者は、4人の息子の誰でもおかしくない行動をとっているので、なかなか特定ができないんですが… まさかねー 愉しめたのですが、やや冗長な印象、、、

    テンポは悪くないんですけどね… もう少し短い方が緊張感を維持して、もっと愉しめたと思いますね。

    デビュー作にしては悪くないと思います… 次も、ブリジット・オベールの作品を読もうと思います。

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ブリジット・オベールの作品

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