恋するA・I探偵 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

  • 早川書房 (2005年8月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (416ページ) / ISBN・EAN: 9784151724558

感想・レビュー・書評

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  • ミステリというよりサスペンスかな…?
    黒幕も早い段階で予想がつくし、そこまで楽しめるものではなかったです。

  • SFとして読めば面白い。ミステリーとして読めばつまらない。

  • とにかく続きが読みたいよ!
    続編があと3冊出ていて、すでに本国でも絶版みたい。
    日本語訳は待ってても出ないんだろうな~…。
    がんばって原書に挑戦するか?
    後半の2冊は値崩れしててかなりのお手頃価格。

    描かれているのが、おそらく発売当時のネット状況だからスマホ以前。今読むとちょっと古くささも感じる。
    スマホ時代のチューリングの活躍、ぜひとも読みたいよ!

  • 主人公のチューリングは、電子情報をたくさん仕入れて分析して物事を決定して・・・なんだか、「ミレニアム」のリスベットを思い浮かべる。

  • A・Iが探偵となって行方不明の産みの親を探す話。面白いのは、チューニングが安楽椅子探偵ではなく、情報を集めることで事件を地道に解決していく探偵であること。そして必要性に応じて人間の手を借りながらも格段に進化していく様子が可笑しかったです。まあオーバーテクノロジー過ぎるのが難ですが。

  • 最初読み進めるのに根気がいったが、波に乗ってくると面白くてサクサク読めた。時折訳がわかりづらかったのが残念。続編も読んでみたい。

  • 感情を持った人工知能チューリングが、膨大なデータ処理を武器にして事件の真相を追う、という話。人工知能ならではの捜査がきちんと描かれていてSFとしても楽しめた。レーベルではミステリに分類されているけれど、少なくとも『ヴァーチャルガール』と同程度にはSFしていると思う。原書ではシリーズ展開されているらしいが、単発作としても十分通じる。個人的には、キングフィッシャーの意外な役回りが大変面白かった。
    この作品の最大の欠点は邦題。あまりに軟派すぎると思う。内容はそれほど甘々ではないのに。

  • 続編……あるの?
    この作者のテンポは好き。

  • 探偵役のヒロインがA.I.(人工知能)という画期的な作品で、なかなか良く書けています。
    チューリング・ホッパーという名を持つAIは、題名と表紙絵から察してアンドロイド型なのかと思ったら、あくまでネット上の物。人格のあるタイプとして開発され、古今東西の推理小説を読ませたため、気の利いた挨拶も言えるし、正義感があるという楽しい設定。
    自分をプログラムしてくれたザックにほのかな恋心を抱き、冗談が通用したかどうかデータで分析して悩んだりするのがチャーミング。
    難しすぎず、軽すぎない〜程の良い展開です。
    ザックが行方不明になったのを心配して、友達になっていた人間二人と捜索に乗り出します。

    友達というのが50代の地味な秘書とコピー取りのバイトをしているお気楽な若者。
    チューリングの成長が一番めざましいのですが、友達もそれぞれに成長していくのが微笑ましく、陰謀家や強面の実行犯と巧みに戦うまでになるのです。
    チェスをする人工知能仲間のキング・フィッシャーも素敵。
    続編も出ているそうで、好評だったのでしょう〜。

  • コンピューターが人格を持っていて日々成長している。
    ちょっと考えると恐ろしい話が、とてもキュートにいじらしく感じられるとても面白い近未来SF調ミステリ。
    とにかく、発想が新しい!

  • ユニヴァーサル・ライブラリ社では、個性豊かなAIプログラムが顧客の検索を手助けするリサーチャーとして使われ、人気を博していた。その中でも圧倒的に評判がいいのが、チューリング・ホッパーと名づけられたAIP(人工知能パーソナリティー)。チューリングは、冗談を言いかゆいところに手が届くような対応で、殆ど実在の女性と思われる程独自の感情を持つ独立した進化型のAIP だった。ある日、チューリングは自分をプログラムしたザックがここ数日姿を見せないことに気づいた。ザックらしくない行動に不安をおぼえたチューリングは、既に自分が感情を持っていることを知っている50代の有能な秘書のモードや、下っ端のコピー係でチューリングを人間の女の子と思っているティムの手助けにより、ザックの行方を追おうとする。調査するうち、UL社内部では、チューリングの手さえ届かないところで、何かの陰謀が進行しているようだった。ザックの行方を突き止めようとする彼女らに、警備部の手が・・・

    なんだかちゃらちゃらしたタイトルでしたが、中身は結構まともでした。プログラマーのザックに恋心を抱くチューリングとモードとティムとのずっこけ三人組風の探偵ごっこなんだけど、チューリングが調査の中で自分の能力に不安を抱いたり、成長していく様子がなかなか面白い。特に、チューリングが正義感を持ち、顧客のニーズに先回りした対応を心がけるなど、常に成長し続けるAIPになったのは、ザックがチューリングの性格をプログラムしたときに、ありとあらゆるミステリを基本データとして入れた所為、と言う設定が、ミステリ好きにとってはとっても良い気分♪チェス担当のAIPキング・フィッシャーがいい味でした。



  • 主人公はコンピュータ。
    製作者すら予想していなかった自我を持つようになった彼女は、なんと正義感溢れる名探偵だった?
    というお話です。

    なんといっても、「正義感を持たせるために」と古今東西のミステリー小説を大量に読み込まされた倫理観のしっかりしたコンピュータが主人公というのがいいですよね。
    チューリングという主人公はとてもチャーミングで好きにならずにいられないし、他の登場人物たちも魅力的で、ストーリーも読ませて、全編好感の持てるユーモア感覚に溢れている。

    こういう題材のお話へんに暗くて深い方向に持って行かなかったのもよかったし、コンピュータ関連の知識にあまり聞きかじりっぽさがないのにも感心させられました。

    明るい楽しいお話を読んでみたい方に、おすすめです。

  • 読了まですっごい時間かかりました。
    題名に偽りあり、じゃないかと。読む前はもっと、表紙も相まって軽くてラブコメ的な話かと思ってました。でも意外にガツンと重い話だし、最後の方まで敵の姿は見えないし、恋してるの⁇って感じで、ただバタバタしてるだけに感じました。
    個人的に、翻訳も読みにくい。句読点が。…的な感じであらゆるところの文章がバツッと切られている。
    最愛の人⁇はあっさり殺されて他の人工知能に移る⁇のもよくわからない。
    そもそも1番最初の謝辞からして嫌な予感がしました。期待が大きすぎました、残念。

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  • 主人公チューリングに感情移入し始めたら終わってしまった… 次作に期待。

  • アガサ賞の常連さんになりつつあるドナ・アンドリューズ。新シリーズの探偵は人間ではありません。人工知能。しかも「感情」がA.Iを成長させると考えています。人間的な部分と非・人間的な部分が交差するチューリングの独白は面白いんですが・・・いかんせん長い。話を聞いてるうちに、今問題なのはなんだっけ?と分からなくなってきてしまうんです。後は、これは私の知識不足によるんですが、チューリングに何ができて何が出来ないのかが曖昧。例えば痕跡を残さずにハッキングできないの?とか、逆にそんなことしたらバレるんじゃないの?とか、揚げ足取りに近いんですが気になってしまいました。これって「最初から印籠だせばいいのに」と同じ発想なんでしょうか。

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