ボストン、沈黙の街 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

  • 早川書房 (2003年9月19日発売)
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本棚登録 : 111
感想 : 10
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Amazon.co.jp ・本 (656ページ) / ISBN・EAN: 9784151742019

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  • ボストン、沈黙の街 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

  • 読んで損はなし。

  • 練られたプロットで、結末の衝撃性も高い。片田舎の警察署長の座を父親から継いだ若者ベンを主人公とする一種の教養(成長)小説でもあるのだが、ランディは大胆な捻りを加えており、章を追うごとにベンの凡庸性が修整されていく展開は見事だ。一人称のスタイルがミスディレクションの役割を担っており、終盤への布石となる伏線を配置しつつ、表面的には無関係と思われた幾つかの殺人事件をまとめ上げていく。過去へと遡りつつ謎を探る主人公の捜査が進行すると同時に、彼自身の闇が照射されていくという重層的な構成は結末に至り、そのままの重味で物語を破壊する。本作が主題とするのは、正邪の狭間で悪徳警官へと墜ちていく人間の業だが、クライマックスで一気にノワールへと変貌するさまは、単なる警察小説とは一線を画する。

  • 沈黙するには語らなければならない

  • 例のごとくハヤカワ文庫の棚で発掘。

    「ボストン」という単語にも惹かれました。

    600頁強の厚みをものともせずあっという間に
    読みました。

    著者は元地方検事補で今はフルタイムの作家活動中とのこと。

    どれだけ頭いいんでしょう。

    次作「ボストン・シャドウ」も面白かったです。

  • 主人公ベン・トルーマンの良心。

  • メイン州の田舎町ヴァーセイルズの若き警察署長ベン・トルーマン。ある日湖畔のロッジでボストンの地方検事補が射殺体で発見される。自分の管轄で起きた殺人事件に関われないもどかしさから、彼はボストンに乗り込む。彼が追うのは、殺人容疑のかかっているギャング。しかし・・・。実にボリュームのある小説です。しかし、さりげない一つ一つの描写が物語の結末につながっていくのを心地よく感じながら読み終えることができました。

  • メイン州の田舎町のヴァーセイルズの警察署長、ベン・トルーマンは25歳。大学院で歴史を学んでいた彼が故郷に戻ってきたのは、アルツハイマーとなった母の看護のためだった。
    母の死後、ここではないどこかへ抜け出すことを夢見る彼は、湖畔のロッジでボストンの検事補の死体を発見する。殺人事件の捜査などまるで未経験のベンだが、検事補の死の謎を追ってボストンに出かけ、犯罪の渦の中、事件を追いかける・・・・

    デビュー作ながら、大変評判の高い作品です。
    犯罪にも捜査にもまるっきり無経験なベンが、事件に関わるうち自らの秘密を暴かれ、それが引き金となって少しづつ真相に近づいていく様子が丁寧に描かれています。
    いくつかの書評で言われているように、この作品のテーマは、「法を超えた正義」というところにあるんでしょうが、こう滅多矢鱈に誰もが法を超えてしまうと、ありがたみが薄れるような・・・・
    ベンには、25歳の初々しさは確かにあり、法を超えてしまった人間が陥る闇も描かれていて、それなりに好感は持てました。ラストのひねりは・・・まああんなモンかな〜、と。
    前評判が高くて、期待が大きすぎたのか、それなりにおもしろかったけど、感動、というところまでは行かなかったです。

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