- Amazon.co.jp ・本 (460ページ)
- / ISBN・EAN: 9784151744020
作品紹介・あらすじ
精神を病んだ犯罪者のための病院で女性患者が謎のメッセージを残し、姿を消した。鍵がかかった病室からどのようなトリックを使って脱け出したのか?そしてその病室には「ローオブフォー」(4の法則)なる暗号がのこされていた。連邦保安官テディは病院に赴くがある事に気をとられ、捜査ミスをおかす。妻を殺した男がここに収容されていたのだ。ボストン沖の孤島に建つ病院で惨劇が始まる。挑発的仕掛けのサスペンス。
感想・レビュー・書評
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通勤の電車の中で少しずつ読んだのだけど、これはまとめて一気に読むべき本だった。
ミステリーとしても面白いけれど、重厚な人間ドラマでもあると思う。
特に、主人公の妻が段々と精神のバランスを失っていく過程には、なぜ彼女がそうなってしまったのか、具体的な理由が語られないだけに、とても悲しい気持ちになった。
巻末の解説にあるよう、読了後にプロローグを再読すると、失われた過去へのあきらめとも後悔ともつかない思いが胸にこみあげる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読後感が良くなかった。難しいです。
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映画も観たい。
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何故か読みにくい。自分向きの文章ではなかったかも。でもストーリー自体は面白いし、結末も良かった。
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2010-13頃初読
2022/8 再読
ミステリとして、意外性は高いし、手掛かりも堂々と提示されていた。でも、読後感は余りスッキリしなかった。あれは、やはり“治ってなかった”ということなんでしょうかね? -
映画版を先に観たが、映画はほとんど忠実に小説を再現していた。
文庫本は456ページあり、読み終わるまでに何時間もかかったが、映画はたったの2時間18分でこの小説を再現しきっている。
普通は小説と映画を比べると小説の方が詳しく書いてあるから面白く感じるものだが、本作は小説よりも映画の方が面白かった。
映画は、ディカプリオの演技力と、幻想の視覚化、そして音楽(リゲティのロンターノや、ペンデレツキの交響曲第3番などの現代音楽の狂気的な印象、そしてマーラーのピアノ四重奏曲の物悲しい感じ)が、うまくマッチして物語を引き立てたことが功を奏したのではないだろうか。
この小説を読んで、面白く感じても、そうでない感じても、映画を観ていないのなら映画を観ることをおすすめする。 -
世にも奇妙な物語にありそうな話。
子どもの件に関しては胸が痛む。 -
犯罪を犯した精神異常者を隔離する病院がある孤島に失踪事件を捜査するために連邦保安官のテディは相棒のチャックと共に送り込まれた。映画にもなったシャッターアイランドを読む。ルヘインは「自分探し」の物語を書く、好きな作家だがこのテーマはこれまでと違い読後に気持ち悪くなる。解釈が複数あるからだ。俺は誰、お前は誰、今はいつという不安感、ハメられていく焦燥感。映画はひとつの解釈に沿ってラストを比較的わかりやすくしてるが原作はもう少し謎めいている。読んでいる間の面白さは間違いないが、何が事実か、事実とは何かと読後にその倍くらい考えさせられる。我が身に起きたらと恐怖を感じる。最近このテーマの話を偶々続けて読んでいる。この気持ち悪さを拭えないままだ
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小賢しい真似しやがって!って感じ。(笑