図書館の死体 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

  • 早川書房
3.29
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本棚登録 : 171
感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (446ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151745546

作品紹介・あらすじ

田舎町で図書館の館長を務めるジョーダン・ポティートは、身の不運を嘆いた。前の日に口論した中年女性が、あろうことか彼の図書館で他殺体で発見されたのだ。その被害者はジョーダンや彼の母親らの名前と、聖書からの引用を記した奇妙極まるメモを隠し持っていた。殺人の容疑者となったジョーダンは、身の証しを立てるために犯人捜しを始めるが-アガサ賞、マカヴィティ賞の最優秀新人賞を受賞した人気シリーズ第1弾。

感想・レビュー・書評

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  • アメリカのテレビドラマにあるようなシリーズで、連続ものの面白さなのかもしれない。本編はこのシリーズの1作目。中途なんだけど、もうシリーズは終わっちゃったのかなあ。
    片田舎での大事件に、家庭内問題、そして美女とくれば、興味がつきることはない。(笑)ライト感覚で物語を楽しめる1冊。

  • 翻訳のせいなのか、この年代の特徴なのか、アメリカンジョークの連発で少し読みづらさがあるもののクスッと笑えるところもあります。
    冒頭部分、後に殺害されるベータに本でぶん殴られて「どうせならもっと薄い本で殴ればいいのに」というところがあり、思わず笑いました。
    ドラマや映画でやると主人公のポティートのキャラクターもいいし、コメディタッチでおもしろいように思うのですが、映像作品はないようです。

    殺人事件の捜査に被害者の貸出履歴を調べたり、利用者を騙したり、と図書館員からするとトンデモな行動がありますが、逆に話のネタとしてこういう描かれ方をしている小説があることを知ることができたのはよかったです。

  • 前半は我慢我慢。
    主人公は特に魅力的な人物でもないし、外国の小説でありがちな『おバカさんね、ダーリン』的な恋愛模様は必要か?とだるくもなりますが、第2の犠牲者が出る辺りから、犯人が気になって、最後まで読み切る事が出来ました!
    ミステリーチャンネルなどで連続ドラマとして、素敵な図書館を舞台にコリン・ファースあたりが主役なら楽しめそうです。

  • やっぱり翻訳作品の不自然さは拭えず。原作読まないと正当な評価は出来ないですね。

  • 推理小説‼
    おもしろかったです(^-^)v
    犯人探しというよりは なぜ殺されたのかを解いていく感じが おもしろかったんです
    小さな町だけに 人間関係が密でどの人にも思い当たることになったりするところがおもしろかったです
    第二第三の被害者がでるとわ 思いませんでしたけどね(^^)

  • 海外ミステリーの王道とゆう感じで楽しめた。父子の関係も良かったのでシリーズ続きが読みたい。

  • 作品に対して肌が合わないというのは変な言い方かもしれないが、私には全然、肌の合わない作品だった。

    ミステリは、主人公や登場人物に魅力を感じることが多いが、この作品では、主人公からして好きになれなかった。物事を斜めに見ている感じが嫌だった。一人称で語られる登場人物の描写も、少しくらい好意的であればいいのにと思う。人間、良いとこも悪いことも持っているのに、この作品の登場人物は嫌な人間ばかり。容姿の美醜の描き方もどうかと思う。

    ラストは印象深かった。でも、最後まで感情移入が出来ないままだった。

    私の好みは登場人物が魅力的であることなんだなと、再認識した。

  • 図書館を中心に広がる人間模様を軸としたミステリ。中盤辺りまではそれほどおもしろくないなと思っていたのですが。。

    後半から、怒涛のように主人公の推理、ミスリード、解決、新たなる謎が折り重なって、この人が犯人かと思ったらまだ謎が残っていて、さらに解決してもまだ残る。。。というのが続いて主人公が嫌というほど苦労しきった後(苦笑)で、まさかのほっこりで最後終わります(笑)。

    また、謎解きだけでなく、主人公のとある秘密なんかも明らかになったり、主人公の体力的、精神的苦痛は半端ない(笑)ですが、だからこそこの終わり方はとても希望を持たせるものになっています。

    ただ、事件現場を図書館にする必要があったかどうかは謎なような。。聖書は重要な要素として登場しますが、それ以外はあんまり本の関わりは少ないかな?
    図書館関連のミステリとはちょっと言いがたいような気がしましたが、ミステリでは久しぶりに楽しめました。
    大どんでん返しには期待大です。

  • 都会から、アルツハイマーの母親の面倒を見るため田舎へUターン転職で図書館長になったナカナカのイケメンと思われるジョーディ・ポティートが探偵を務める第1作。どうやら次の作品を読み進む前に4作で打ち止められて入るらしいことを解説で知ってしまいました。
    ナカナカ良い出来です。田舎ならではの複雑に絡み合う人間関係、プロットの膨らまし方、どれをとっても最近読んだ海外ミステリの中では上位。
    いつも、amazonがお薦めと言ってくるアルゴリズムは変で、ちっとも興味の無いものしか薦めてこないのに、今回ばかりは良かったので驚き。

  • すごくしっかりしたプロットだと思った。
    始めのうちは自分の容疑を晴らすために動いていた主人公が、町人の秘密、ひいては自身の人生を揺るがす事実に迫っていく。町人の名と聖書の引用句を記したメモが事件のカギとなり、犯人捜しとメモの読解が同時進行する…。
    変に奇をてらう展開じゃなく、シンプルなのに先が読めなくて面白い。
    謎が一つ一つ解けていく心地よさを味わえる作品だった。

    主人公が図書館の館長ってのが良い。個人的に警察や探偵よりも身近に感じる。
    彼の減らず口とユーモアのおかげで、殺人事件特有の“重さ”がいい具合に緩和されていた。
    人間関係も、複雑ではあるけれどドロドロはしていない。
    平和な田舎町に起こった一波瀾、という感じ。

    血生ぐさいミステリーが苦手な私には丁度良かった。

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