ルパン、最後の恋 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ル)

制作 : 平岡 敦 
  • 早川書房
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本棚登録 : 117
レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151757556

作品紹介・あらすじ

父を亡くした娘を次々と襲う怪事件。陰ながら彼女を見守るアルセーヌ・ルパンは、見えない敵に苦戦する。封印されてきた幻のシリーズ最終作。本邦単行本初収録の短篇「壊れた橋」を特別収録する決定版

感想・レビュー・書評

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  • 月組ミュージカル『ルパン -ARSÈNE LUPIN-』モーリス・ルブラン作「ルパン、最後の恋(ハヤカワ・ミステリ刊/ハヤカワ文庫近刊)」より脚本・演出/正塚晴彦
    グランド・レビュー『Fantastic Energy!』作・演出/中村一徳
    宝塚大劇場
    2013年7月12日(金)~8月12日(月)
    http://kageki.hankyu.co.jp/revue/334/index.shtml
    東京宝塚劇場
    2013年8月30日(金)~10月6日(日)
    http://kageki.hankyu.co.jp/revue/335/index.shtml

    祝文庫化!

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    「父を亡くした娘を次々と襲う怪事件。陰ながら彼女を見守るアルセーヌ・ルパンは、見えない敵に苦戦する。封印されてきた幻のシリーズ最終作。本邦単行本初収録の短篇「壊れた橋」を特別収録する決定版 」

    • 瑠璃花さん
      ヅカファンとしても、ルブランのファンとしても
      大変嬉しいです。これは読まなきゃ!
      素敵情報ありがとうございます!
      演出の正塚先生は素晴らしい...
      ヅカファンとしても、ルブランのファンとしても
      大変嬉しいです。これは読まなきゃ!
      素敵情報ありがとうございます!
      演出の正塚先生は素晴らしい演出家で
      大変お勧めです。もうご存知かしら?
      まず本読まなきゃ始まりませんね!
      2013/04/24
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「演出の正塚先生は素晴らしい演出家で」
      そうなんですね、、、実は観に行ったコトがないのです(ファンの友人が居て誘われるのですが、都合が合わな...
      「演出の正塚先生は素晴らしい演出家で」
      そうなんですね、、、実は観に行ったコトがないのです(ファンの友人が居て誘われるのですが、都合が合わないのと財布が許して呉れなくて)。。。
      ラインナップを見て、気になる演目が多々あるですけど、縁が無いのかなぁ~
      (恥かしい思い出話ですが、恋心を抱いていた人がヅカファンで、時折、何かのモノマネ?をして歌い出すんです、それが可笑し過ぎて、いつも噴出していました)
      「まず本読まなきゃ始まりませんね!」
      タカラヅカのお陰で早く文庫になった訳ですから、感謝しながら読みます!
      2013/04/25
  • 目次
    ・ルパン、最後の恋
    ・(付録)アルセーヌ・ルパンの逮捕[初出版]
    ・(付録/エッセイ)アルセーヌ・ルパンとは何者か?
    ・〈特別付録〉壊れた橋

    「ルパン、最後の恋」はモーリス・ルブランの遺作。
    推敲の途中ということだそうで、確かに文章にも構成にも肉づけがたりない気がした。
    だから、誰がルパンであるかは割とすぐにわかったし、ラスボスについても登場した途端にそれが誰であるかはわかってしまった。

    それでも、泥棒のくせに理想主義者で、失敗しないくせに合理主義者ではないルパンの在りようが面白い。

    でもね、最後の恋。
    ルパン40歳なんですよ。
    早くないですか?最後の恋と言い切ってしまうの。
    フランス人なのに。←偏見100%
    大丈夫かなあ。
    ルブランが長生きしてたら、今度こそ最後の恋とか、本当の最後の恋とかができちゃったってたりして。

    ルブランがフランス人だなあと思うのは、イギリスに対する視線。

    “きみたちの政策は、世界中で戦争を引き起こすことしか考えていない。でもわたしの夢は、世界平和を打ち立てる助けになること。それだけだ。”
    うん、確かにイギリスってそうだよね。

    この作品は元々ルブランの息子さんが出版を嫌がったため幻の作品のだったのだけど、息子さんが亡くなった後、お孫さんが厳重に保管してあった原稿を発見したのがたまたまルブラン死後70年ということで、出版されたのだそうだ。

    さて、付録の「アルセーヌ・ルパンの逮捕[初出版]」は、ルパン第一作の雑誌初出版。
    わざわざ雑誌初出を謳っているのだから、書籍版とはどこか違っているのかもしれない。
    わたしにはわからないけれど。

    そしてエッセイは、ルブラン自身が語るルパン。
    特別付録は、ルパンが私立探偵ジム・バーネットを名乗り、ガニマール警部の弟子(部下じゃなくて?)ベシュー刑事とコンビを組んで事件を解決する「バーネット探偵社」シリーズの中で唯一未訳だった(というか、フランスでも出版されていない、イギリス版のみの存在だった)作品の、書籍初収録。

    テイストはいろいろだけど、ルパン盛りだくさんな一冊。
    特にデビュー作と遺作の読み比べは、面白い趣向だと思う。

  • ルパン・シリーズの未発表作品だった「ルパン、最後の恋」、ルパン・シリーズの第一作「アルセーヌ・ルパンの逮捕」の初出版バージョン、作者自身によるエッセイ「アルセーヌ・ルパンとは何者か?」、「訳者あとがき」、バーネット探偵社の未収録作品「壊れた橋」が掲載されている。

    「ルパン、最後の恋」
    ルパンと令嬢コラのラブストーリーを絡めながら、物語は進行していく。ルパンの父親であるルパン将軍にまつわるエピソード、レルヌ大公の自殺とその遺書の内容、金貨400万ポンドの盗難事件、さらわれたコラと金貨の追跡劇、ジョゼファンとマリ=テレーズによる尾行、レルヌ邸での捕獲劇、真の犯人との対決、最後の決断など、ルパン・シリーズらしいスピーディーな展開。追跡劇でのルパンの意外な登場の仕方や、事件の背景にある真の犯人の存在とその思想対決など、楽しめる要素もある。しかし、「訳者あとがき」にもあるように、展開が唐突すぎて、推敲不足という印象を強く受ける。恵まれない子供たちのために力を尽くす教師であったり、資金難に苦しむ科学者のパトロンであったり、「わたしの夢は、世界平和を打ち立てる助けになること」と発言するなど、新たなルパン像を示している点が興味深い。最終章で、ルパンは一大決心をする。

    「アルセーヌ・ルパンの逮捕」
    ミス・ネリーが最後に取った行為が印象的であり、謎でもある。
    クルスティーの某有名作品のトリックを先取りしていると言える作品ではないだろうか。

    「アルセーヌ・ルパンとは何者か?」
    処女作の発表経緯、ポーに影響を受けたこと、主人公を泥棒とするうえで心掛けたこと、ホームズとの違いなどが書かれている。

    「壊れた橋」
    2つの家をつなぐ橋から老人が転落して、死亡。その橋には、のこぎりで切れ目が入れられていたという事件。フーダニットとホワイダニットの問題で、事件の様相が最後に反転するのが面白い。バーネットは相変わらず、ちゃっかりと私腹を肥やしていた。

  • 裏表紙:(中略)著者が生前に執筆しながら封印されていた、正統アルセーヌ・ルパン・シリーズ正真正銘の最終作!

  • 怪盗紳士アルセーヌ・ルパンシリーズ最後の作品が文庫化された。
    最終作『ルパン、最後の恋』だけでなく、付録として第一作目である『アルセーヌ・ルパンの逮捕(初出版)』と、著者モーリス・ルブランによるエッセイ『アルセーヌ・ルパンとは何者か』も収録されている。
    ルパンシリーズを読むのは初めてだったのでちょうどよいお得な一冊だった。

    内容はファンに言わせるとまあまあのようで、少なくとも傑作と言われる『奇巌城』くらいは読まなくてはとは思うけど、本作もとても読みやすくて、適度なサスペンスとロマンスがあり、十分楽しめる娯楽作品だった。

    怪盗紳士って本当に紳士だったんだなと。ルパン三世のイメージが先行してしまっていた。



    memo:

    236
    わたしの夢は、世界平和を打ち立てる助けになること、それだけだ。これからはその志のために、身を捧げたい。

    251
    「これがアルセーヌ・ルパンの最後の冒険になるかどうかはわかりません。でもわたしは確信しています。これが最後の恋に……ただひとつの恋になると」

  • 作者の没後70年を経て出版されたシリーズ最終作。
    愛する女性のために、不遇な子供たちのために力を尽くすルパンの姿が描かれている。
    本篇よりも、巻末の今まで単行本未収録だった短篇「壊れた橋」が面白かった。ルパンが私立探偵として活躍する「バーネット探偵社」ものの一作。
    橋にのこぎりを入れたのは誰か?その目的は?
    意外な真相を明かすルパンの名推理が冴える。

  • 読み終わって改めて、「ルパンって読んだことあったっけ?」って。読んだ気になってなってただけかも。
    なんか、アニメのイメージが強すぎてこっちのルパンは薄い。

  • 未完製原稿だけのことはある

  • はじめてルパンを読んだ。テレビ漫画の面白おかしい主人公ではなく、紳士的なルパンである。確かに怪盗かもしれないが、残念ながらスリルは感じられず、また冒険物語に必要なハラハラする興奮もなかった。情景や心理の描写も細やかさに欠けていた。淡々とした印象しか残らなかった。⇒後日追記;印象が薄かったのは私の感受性の低さゆえかもしれない。少年少女は想像を自ら膨らませて、わくわくしながら読んでいるのだと思う。

  • 子供の頃、お昼休みに図書室にこもってルパンシリーズに没頭したのを思い出します。ルパンシリーズの面白さであるミステリー性というよりも、少年冒険小説がテーマとなっている内容でしたが、ルパンファンとしては長い年月を経て発売された一冊、とても貴重だと思いました。

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著者プロフィール

1864-1941。作家。怪盗紳士アルセーヌ・ルパンを生み出し、一世を風靡、冒険推理小説に金字塔をうち立てた。レジオンドヌール勲章受勲。

「2019年 『怪盗ルパン 二つえくぼの女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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