川は静かに流れ (ハヤカワ・ミステリ文庫)

  • 早川書房 (2009年2月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (576ページ) / ISBN・EAN: 9784151767029

感想・レビュー・書評

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  • 川、関係ないやん
    なんなら円丘でもよいくらい

    最後、お金持ちになってた理由が運用がうまくいった?どこか読み損ねたか?

    まともな感想は別のところで。。

  • ミスティックリバーを、
    本は読んでないけど映画で観てから川の持つ神秘性とかカッコ良さとか
    人間の関係を暗喩していたりしていて、
    川がタイトルになってたりする作品がきになるようになっていたというのもあり、

    クリスウィタカーが影響を受けた一冊で挙げていたのでラストチャイルドを読んだことが始まりでジョンハートを知りました。
    その流れで今作を手に取りました。

    もちろんミスティックリバーを思い出したし、
    もうとっくに崩壊していたという点では深田晃司監督の淵に立つを思い出した。

    家族というものは一体なんなんだろうか。

    僕はまだよくわかりません。
    良く言えば絆、悪く言えば鎖だと思います。
    とても綱渡りのようにどちらにも転がり込む危険を孕んでいると思います。

    まだ良くわかりませんと言いましたが、そして父になる、ミリオンダラーベイビーを観た時に
    僕は血よりも時間だと思ってしまった人間なので、答えは出てるのかもしれません。



    町を覆う空気は終始不穏で閉塞感があって、村社会のような息苦しさを感じました。

  • ジョン・ハート初読。
    一時期(10年前くらい?)凄いプッシュされていたタイミングで購入し積読。
    やっと読めた。

    川の情景、過去を知る住民、別れた恋人、父親との久しぶりの対面など、入りとしてはすごく盛り上がるのだけど、起きていることの割には冗長だった。

    正直、辛い過去があった主人公アダムが、父親や家族との確執を乗り越え再生へと至るストーリー。。。が描かれることを期待して読んでいた。が、実際にはもうどうしようもないところまでバラバラになってしまうラストに唖然。
    え、あんなにこだわってた故郷捨てるの?とか。
    色々あったのはわかるけど、父親はじめ家族みんな酷すぎるだろう、とか。
    心温まるラストを期待しすぎたのが悪かったんだけど、これじゃない感があった。いや、話自体は面白いのだけど。。。

    最後に。主人公モテすぎだろ。。。

  • あ~、やっぱりジェームズ・ディーンだ~。
    頭の中で、主人公アダムが「エデンの東」「ジャイアント」などのジェームズ・ディーンとして映像化されてしまう。

    神の存在を問うような運命、大土地所有に絡む名家と住民の根暗な物語は、アメリカ人がホント好きそう。

    家族への疑心暗鬼と、青春の苛立ち、煮え切らない、カッコつけ
    金持ちの坊ちゃんの中途半端な自暴自棄
    人の話を聞かない、人にうまく伝えられない頑固で弱い父
    ネガティブで暗い後妻とその子供たち
    金と名誉とやっかみの入り混じる住民たち

    川を題名とした小説はどうしてこうも暗いのか
    「ミスティックリバー」デニス・ルヘイン
    「クリムゾン・リバー」ジャン・クリフトフ・グランデ
    「深い河」遠藤周作

    後半は打って変わってアダムが探偵役として活躍するが、相変わらず危なっかしい。
    不必要とも思えてしまうほど込み入った人間関係が徐々に明らかになっていき、最後の最後に悲劇とともにくっつく。
    アダムが最初から知ってることを刑事に話していたら……物語にならないか。
    一人称の小説たけど、ちょっと主人公の言ってること疑ってたし。

    やっぱり、この人の小説は、最後まで読んで初めて報われるな~。
    ……気合、要るよ。

  • ドロドロ詰め込んだ大作。この作者にしては普通かな。

  • ミステリとしてはあまり納得しないが、家族&田舎小説としては十分すぎる。

  • 本屋で平積みにされていた作家さんなので図書館で借りてみました。賞も受賞されているみたいです。面白かったです。

    いつの時代を想定して書かれた作品なのかはわかりませんがちょっと警察の捜査が杜撰すぎないかなと恐ろしくなりました。状況証拠とか物的証拠とか無しに一人の人間の目撃証言だけで犯人にされてしまったら恐ろしいですよね。誰かに恨みを買っている人は注意が必要ですね。

    大体あの人は怪しいなあと思っていたのですがまさかこう来るとは、と言う展開です。しかし犯人がわかってしまうとえ?そんな結末?と言う気がしました。まあ謎解きよりは家族の愛憎劇がメインなのでしょう。

    この頃中年ぐらいの年齢が活躍する話をよく読んでいた所為か主人公が血の気が多くてついて行けないなあと思うことが暫しありました。暴力的ですよねえ。だから警察にも目をつけられるんだ、きっと。

    敵か味方かわからない元彼女はあまり好みで無かったです。父親との確執は愛がある故の悲しみや痛みと言うことなんだなあと思いました。また今度は違う本も読んでみようと思います。

  • 「期待は絶対に裏切られない」という帯の北上次郎さんの言葉と、いつも全面的に信頼しているエドガー賞、ということで読む。

    いくつか弱点はある(少々けれんみ漂うキャラクター設定、解明へのいささか強引な経緯、私の最も好まない犯人像など)けれど、後味はわるくないです。
    わるくない、というか、最後の1行で、作品の弱点すべてを補っておつりがきます。

  • 第一回翻訳ミステリー大賞では、『ミレニアム』と同点三位を獲得。
    各誌書評でも絶賛されている作品。

    なのだけれど。

    父と子の確執、二度と取り戻せない子ども時代の煌くような思い出、年の離れた友人との友情、男同士の心の結びつき・・・・
    どれもこれも好みの方向を指しているのだけれど。
    いま一つ胸に迫ってこないのは何故なんだろう。

    人生というのは、確かに選択の連続で、こちらかあちらかという二者択一を迫られる場面も多いのだけれど、、そうそう簡単に二つの選択肢だけに分けられるものでもあるまいに。

    親の弱さを受け止めちゃえる(かもしれない)息子の度量とか、お金に執着しない鷹揚さとか、とことん慕ってくれる妹のような年下の美女とか、どこまでも自分を信じてくれる友とか、何だかんだ言いながらも、やっぱり“待つわ”状態の恋人とか、いかにも男性の歓心を買いそうな仕掛けにしらけちゃったのかも。

      Down River by John Hart

  • ・・・全部、この親父の所為なんとちゃうか。
    ミステリ要素はさておき、冒頭の印象的な川の情景とタイトル、どちらかというと堰き止められていた淀みの様な家族との対比的なものなんでしょうが、もうちょっと心象風景として絡めて欲しかった気がします。

  • 今まで読んだミステリ本の中で一番になる本に出会いました!
    昨日読みおわり、まだその余韻にひたっています。
    描写がとてもきれいです。

    友情と家族愛をテーマに描いております。
    愛するひとのために、自分はどこまで出来て、どこまで許せるのか考えさせられました。
    ストーリーが展開してくると、息を止めて読むくらいドキドキしました。

    『あらすじ
    ある事件で故郷を追われた主人公アダムが、親友からの電話を機に故郷へ戻る。
    故郷に戻ったことで、アダムは事件に巻き込まれて行き、過去の事件やはなれた家族と向き合うことになる。』

  • 冒頭の謝辞で著者から説明がある。“わたしが書くものはスリラーもしくはミステリの範疇に入るのだろうが、同時に家族をめぐる物語でもある。”
    犯人は誰かという謎解きと同時に、濃密な家族の絆と呪いに惹きつけられる。家族だからこそ許せない。弱いから嘘で塗り固めてしまう。いくつもの悲劇が重なって、哀しみが残る読後感。

  • アメリカの作家「ジョン・ハート」の長篇ミステリ作品『川は静かに流れ(原題:Down River)』を読みました。
    「エラリー・クイーン」、「ヘンリー・スレッサー」の作品に続き、アメリカのミステリ作品です… 「ジョン・ハート」の作品は3年近く前に読んだ『キングの死』以来ですね。

    -----story-------------
    「僕という人間を形作った出来事はすべてその川の近くで起こった。
     川が見える場所で母を失い、川のほとりで恋に落ちた。
     父に家から追い出された日の、川のにおいすら覚えている」殺人の濡れ衣を着せられ故郷を追われた「アダム」。
    苦境に陥った親友のために数年ぶりに川辺の町に戻ったが、待ち受けていたのは自分を勘当した父、不機嫌な昔の恋人、そして新たなる殺人事件だった。
    アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞受賞作。
    解説:「北上次郎」。
    -----------------------

    2007年(平成19年)に発表された「ジョン・ハート」の第2作で、同年のアメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)最優秀長篇賞を受賞した作品です。


    アメリカ・ノースカロライナ州… 「アダム・チェイス」は5年ぶりに故郷に戻ってきた、、、

    「アダム」が故郷から出た理由は、5年前に発生した殺人事件の犯人として告訴され裁判の結果無罪(濡衣だが)となったものの、目撃証言をしたのが自分の継母「ジャニス」であり、継母の証言を信じた父親「ジェイコブ」との間にも溝ができたことが原因だった… 親友「ダニー・フェイス」からの助けを乞う電話で故郷に帰るが、原子力発電所の建設計画から土地が高騰し、建設推進派と反対派で町は緊迫している。

    大農園主である「アダム」の父「ジェイコブ」は土地を売ろうとしないため様々な嫌がらせや事件が起こっていた… そんな中、ついに殺人事件が、、、

    父親・継母・双子の義弟妹「ジェイミー」と「ミリアム」、兄妹同然に育った「グレイス」、5年前故郷を去る時に分かれた元恋人「ロビン・アレグザンダー」、親友「ダニー」… 犯人は誰なのか、警察の捜査とは別に「アダム」は動く。

    しかし、事件は意外な方向に展開する… 愛情、友情、信頼、裏切り、嘘、憎しみ、信頼、赦し、、、

    5年の歳月を経て次々と直面する複雑な人間関係… 「アダム」は事件を解決に導くことはできるのか、そして家族を守ることはできるのか……。


    殺人事件の謎を追うミステリなのですが… 事件とあわせて「グレイス」の出生の謎も解きながら、家族の在り方や絆を問いかけてくるヒューマンドラマでもありましたね、、、

    結局、血を分けた者同士しか理解し合えないのかなぁ… 考えさせられましたね。

    主人公の性格にはやや感情移入し難い部分もありましたが… 翻訳も良いのか、600ページ近いボリュームにしては読みやすかったです。

  • 積読になってて読むの億劫になってたが、とりあえず開いてみたらまぁ面白いこと!ミステリー要素多くて良かったです。
    モテる主人公ってのもプラス。

  • 2019/11/17購入
    2019/12/23読了

  • さすがジョン・ハート。期待通りの人間小説、家族小説だった。この作品もやっぱりブルース・スプリングスティーンがBGMにぴったりくる。アメリカ白人文化の根底に澱む灰汁のようなものを、少し甘く切なさと苦さ多めに味付けした傑作。

    【すごいネタばらしです注意】
    主人公目線で物語が進むので、感情移入は主人公にしてしまうのだが、俺らの歳になると気になるのが、主人公の父親。腕っぷしが強くて、経営者としてそれなりに辣腕で、家族と友情を大切にするガンコ者…。でもなぁ、この男とてつもなく駄目なおっさんなんよなぁ。ミステリーとしての犯人は違うのだが、ようはこのおっさんが、もうちょっとシャンとしてたら、すべての事件は起こってないし、いざこざももうちょっと違う形になってたはずで…。

    でも、この駄目な父親がすごく良く分かる、主人公以上に感情移入できてしまう。「うわっ情けな、うわっヒデー男…でも、そうする気持ちは分かるで」…俺も駄目なおっさんである以上、駄目なおっさんにシンパシー抱いてしまうのである。

  • 「キングの死」と同じ作者だったので。

    読み始めてすぐ、
    また情ない男の話がうだうだ続くのか、と心配になった。
    殺人の容疑者、父親との葛藤、守るべき妹、よく似ている。

    でも、「キングの死」とは違って、
    早めに事態が動き出して新しい死体が見つかり、
    犯人探しへと進む主人公。

    主人公が故郷を追われ、いや逃げだした原因である過去の殺人も
    解決して良かった。

  • 面白かった。
    犯人も最後まで分からんかったし良かった。

  •  田舎の農場で事件は起きた。殺人の嫌疑が晴れて故郷を捨てたアダムが親友の要請で5年ぶりに帰郷してから次々に起こる不可解な事件。川は昔と同じように流れていても、家族や友人を取り巻く周囲の状況は変わり、真実を求めて孤独な戦いを続けるアダムの前に意外な事実が明らかになる。二転三転する犯人の意外性もまずまで謎解きのミステリとしても楽しめるとともに、思わぬ血縁関係ができ過ぎではあるがこれは何より思いやりが悲劇を生む家族の物語でもある。重要な位置を占めながら二度までもとばっちりを受けたグレイスがかわいそうだ。

  • 良かった。

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著者プロフィール

1965年、ノース・カロライナ州生まれ。ミステリ界の「新帝王」と呼ばれる。2006年に北米最高のミステリ賞であるアメリカ探偵作家クラブ(エドガー)賞最優秀新人賞候補作『キングの死』で華々しくデビュー。その後、2007年発表の第二長篇『川は静かに流れ』で、同賞の最優秀長篇賞に輝いた。2009年の第三長篇『ラスト・チャイルド』は、エドガー賞最優秀長篇賞および英国推理作家協会(CWA)賞最優秀スリラー賞をダブル受賞。エドガー賞最優秀長篇賞を二年連続で受賞した唯一の作家となる
『終わりなき道 下 ハヤカワ・ミステリ文庫』より

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