狂犬は眠らない (ハヤカワ・ミステリ文庫 ク 14-1)

制作 : 三川 基好 
  • 早川書房
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本棚登録 : 62
レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (661ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151774515

感想・レビュー・書評

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  • ロバート・レッドフォード主演のコンドル原作者。ちゃんとコンドル出てくんのね。悲しい役どころだけど。ちょっと好みには合わなかったかな。

  • お勧めです。

  • スパイ映画の秀作コンドルの作者による新機軸のスリラー。
    主役は、元スパイで現在はCIA管轄の精神科病院に入院中の5人。なんとか薬の力で正気を保っているが、彼らを担当した新顔の精神科医が病院内で殺され、まず自分たちが疑われることを覚った5人は病院を脱走し、真犯人捜しを始める。
    元々は優秀なスパイであった彼らの行動は的確に真相へと近づくのだが、やはり狂った言動は抑えられず、方々で騒動を巻き起こす。だか、そのお陰で大きなヒントを得て次の展開へと繋がるという設定が巧い。伏線も絶妙で、陰謀を企てた大物がどんな輩であるかは、中盤できちんと示されている。
    本筋はどちらかというとほのぼのとした逃走劇といった感じだが、途中で挿入される5人それぞれの過去、つまりは何故狂気の世界へと堕ちたのかを語るエピソードは、末端の非情なスパイ活動をリアルに描き、使い捨ての駒に過ぎない一人一人の重苦しく悲痛な叫びに満ちる。
    旅の終わりは、悲哀と希望が入り混じったものだったが、爽やかな読後感を残してくれた。

  • 読むべし。オレは毎年、夏になると何故か読み返してしまうw

  • 殺人の濡れ衣を着せられそうになった精神を病んだ元CIAエージェント5人の逃亡劇。最後判明する黒幕はちょっと拍子抜けするけど、その後に判明するある事実に心が少しほんわかできる。この作品は紛れもなく童貞のための物語だった。

  • 2006年の作品、2007年12月翻訳発行。1971年に発表した「コンドルの六日間」が映画化もされている。
    CIAが管理する人里離れた精神病院に収容されている6人。
    臨時の精神科医ドクター・フリードマンが殺され、疑いがかけられそうな5人は脱出、看護師にばけた実行犯を図らずも死なせてしまう。
    追ってきたカリを人質に逃走するが、薬がきれてもたなくなるまでに、事件を解決できるのか?
    ベトナムの交戦地区で落下傘で宙づりになり白髪になったゼイン、電気ショックの拷問を受け続けて命令には一切逆らえなくなったエリック、ヘロイン輸入の元を立つために潜入したが情勢が変わってすべて無駄になった美女ヘイリーなど…
    リーダー的なヴィクは、アルカイダを捜査中に恋人デリヤを失った過去が。
    正気を失うほどの過去はきついが、暗いというよりも派手。特殊任務の訓練を受けた優秀な彼らが特技を生かし、協力し合って鮮烈な活躍。
    翻訳者の遺作になったそうです。

  • グループで事に当たる。そのメンバーが個性豊かに描き出され、エピソードも豊富・・という類の小説は好みなので、本書はつぼ。

    かつては有能なスパイだった主人公たちを押しつぶすこととなった出来事も詳細に語られるが、その悲惨なこと。行き当たりばったりの道行きや、メンバー同士の軽口のたたき合いがユーモラスであるだけに、その悲惨さがいっそう際立つ。
    踏みにじられた多くの人生と、“世界の警察”たらんとする国家のあり方を考えずにはいられない。

    満員電車のなかでゼインが恐怖症を克服しようとするシーンとラッセルの告白シーンは感動的。いつでも話を聞くぜ、という仲間同士の気遣いもいい。

    黒幕の発見があまりに偶然であることと、その正体にはちょっと拍子抜けするけれど、最後にニヤリとできて楽しい。

    冒頭でわずかに登場するだけなのに、狂気と正常さの交じり具合がとても印象的だったマルカム。これは『コンドルの六日間』も読んでみなければ・・という気にさせられる。


       Mad Dogs by James Grady

  • 【所持有無】
    【読了日】090606
    【キーワード】
    【所感】
    【備考】

  • このミス2009年度海外編ランクインな作品。

    というといかにも肩書きにつられてる感じですが、ページ数を気にさせないスピード感にテンポの良さ。面白さは本物。

  •  壊れたCIAエージェントたち。
    殺された精神科医師。
    このままでは、自分たちが犯人に!
    病院を脱走、真犯人を追え!
    タイム・リミットは薬が切れて完全に
    壊れるまでの一週間!
     これは、とんでもなく面白かった!

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