現代短篇の名手たち3 泥棒が1ダース (ハヤカワ・ミステリ文庫) (ハヤカワ・ミステリ文庫 ケ 5-3 現代短篇の名手たち 3)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151782534

感想・レビュー・書評

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  • 天才的犯罪プランナーにして職業的窃盗の第一人者ジョン・ドートマンダー。彼こそ、難攻不落のターゲットを狙い、だれも考えつかないような奇想天外の作戦計画を樹立する不世出の大泥棒…のはずなのだ。だが、どういうわけかその計画が予定通りに運ぶことはまずない。うまく運んでいると思っても、必ずや不幸の連鎖が襲いかかってくるのだ。泥棒稼業はつらいよ。世界一不幸な男、哀愁の中年泥棒ドートマンダー奮闘記。
    原題:Thieves' dozen
    (2004年)
    — 目次 —
    愚かな質問には
    馬鹿笑い
    悪党どもが多すぎる
    真夏の日の夢
    ドートマンダーのワークアウト
    パーティー族
    泥棒はカモである
    雑貨特売市
    今度は何だ?
    芸術的な窃盗
    悪党どものフーガ

  • イベント<ドナルド・E・ウェストレイク誕生日読書会>に参加しました。最初は翻訳が合わなかったのかとても読みづらかったのですが、泥棒ドートマンダーの人となりと必ずと言っていいほど災厄に見舞われることを理解するころにはすっかり世界に入り込んで楽しんでいました。彼は運が悪いだけで頭はいいんですよね。周囲のキャラも立っています。好みはトンネルを掘って銀行の金庫に潜り込んだらそこにいたのは人質だったという「悪党どもが多すぎる」これでもかと災難が次々降ってくる「今度は何だ?」。シリーズの長編も読んでみたくなりました。

  • 2004年発表
    原題:Thieves' Dozen

    愚かな質問には "Ask a Silly Question"
    馬鹿笑い "Horse Laugh"
    悪党どもが多すぎる "Too Many Crooks"
    真夏の日の夢 "A Midsummer Daydream"
    ドートマンダーのワークアウト "The Dortmunder Workout"
    パーティー族 "Party Animal"
    泥棒はカモである "Give Till It Hurts"
    雑貨特売市 "Jumble Sale"
    今度は何だ? "Now What ?"
    芸術的な窃盗 "Art and Craft"
    悪党どものフーガ "Fugue for Felons"

  • リチャード・スターク、タッカー・コウなどのペン・ネームで沢山出筆しているウエストレイクのドートマンダー・シリーズの短篇集。なんてこんなスラップスティックなストーリーを短篇で生き生きと書けるんだろう。もっともっと読みたいけどもう鬼籍に入ってしまったし…

  • 早川さんよぉ、ドートマンダーシリーズの長編の続きの翻訳、どうなってんだよぉう。というわけで1ダースだけど11の短編集。どれも面白かったが、やはり短すぎて物足りないのです。しかし中でも「今度は何だ?」はドートマンダーシリーズの真髄が垣間見れて面白かった。

  • 短編小説というものは難しい。長編が巧い作家はいくらでもいるが、短編も面白いという作家は滅多にいない。そういう意味でウェストレイクは稀有な作家の一人だ。正しく「名手」の名にふさわしい。今読み直しても十二分に楽しめます。

  • ドートマンダーシリーズにはまりそうな感じなんですが、長編のほうが個人的には好きでした。。

  • ドートマンダーものの短編集。シリーズお約束のドタバタを楽しむには長編のほうが…と思っていたのだが短編も素晴らしい。むしろ短いぶんオチがきれいに決まっていると言うべきか。さすがウェストレイク。つくづく亡くなったことがおしまれる。

  • ハヤカワ・ミステリ文庫の「現代短篇の名手たち」第3巻。
    ちょっととぼけた感じの、小気味好い短編集。
    たまには、こういうミステリーもイイかな?

  • 『現代短篇の名手たち』とはなんとそそられるタイトルだろうか。本書が良かったので、このあと次々に手を出してしまいそうだ。
    経験豊かでアイデア豊富、なのに常に不運に見舞われる泥棒ドートマンダーの短編集。同シリーズの長編よりずっとおもしろい。

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